国策として普及が推し進められているキャッシュレス決済。最近は『PayPay』や『LINE Pay』などのQRコード決済(スマホ決済)サービスが、ポイント高還元のキャンペーンを多数打ち出していることでも話題の多い分野である。

モバイルに特化した調査研究機関「MMD研究所」は、2018年末から2019年1月にかけて「2019年1月 消費者/個人店経営者から見るキャッシュレス意識調査」を実施。導入店舗側とユーザー側の両方から、日本のキャッシュレスの現状を読み解くアンケート結果を公開した。

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消費者が今後利用したい決済方法、トップは「クレジットカード」69.3%

15~69歳の男女10,000人を対象にそれぞれの決済方法について今後利用したいかどうか聞いたところ、「とても利用したい」「やや利用したい」を合計した利用意向が最も高かったのは「クレジットカード」で69.3%。次いで「カードタイプの電子マネー(前払い)」が42.5%、「カードタイプの電子マネー(後払い)」が24.1%。

また「カードタイプの電子マネー」「非接触型のスマホ決済」「QRコード型のスマホ決済」いずれにおいても、前払いの方が利用意向が高い点が興味深い。より財布(現金)に近い感覚で使える方が望ましいということだろうか。

なお昨今話題になっている「QRコード型のスマホ決済」の支持は、まだ高くないことがわかる。他の決済方法に比べればまだまだ新興サービスであるため、これからの認知拡大・普及に期待したい。

「前払い」銀行口座の登録や現金などを使って事前にチャージする方式
「後払い」クレジットカードと紐づけて毎月のカード請求で支払う方式

スマホ決済に求めるものは「ポイント」などのお得さ

本調査対象者1,000人(スマホ決済利用者 400人、過去利用者 300人、未利用者 300人)にスマホ決済に期待することを聞いたところ、利用者・過去利用者・未利用者いずれもトップは「ポイントが貯まること」だった。

また「割引があること」「お得なキャンペーンが多いこと」の回答も比較的多く、現金よりもお得になることを期待する意見が多いようだ。

キャッシュレス決済導入は「手数料の高さ」が障壁に

飲食店など店舗の決済手段に関して意思決定権を持っている人250名に対して、店舗に導入しているキャッシュレス決済の手段を調査。

最も高かったのは「クレジットカード/デビットカード」で70.8%。次いで「QRコード決済」が30.8%、「交通系以外の電子マネー」が19.2%となった。

またキャッシュレス決済導入のハードルとなる理由を聞いたところ、トップは「決済手数料が高いから」で71.6%。「レジオペレーションが煩雑になるから」が31.2%、「入金サイクルが長いから」が29.6%と続いた。

『PayPay』や『LINE Pay』などでは、2021年まで店舗側の決済手数料0円といったキャンペーンを打ち出している。交通系電子マネーよりも導入率が高いのは、そういった理由からだろうか。

調査の詳細は以下のリンクを参照。
2019年1月 消費者/個人店経営者から見るキャッシュレス意識調査 - MMD研究所

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