モバイルに特化した調査研究機関「MMD研究所」は、2019年8月9日~8月18日の期間で「2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査」「2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査」を実施。
スマホ決済の実態と、日本政府が掲げるキャッシュレス目標に関するアンケート結果を公開しました。
キャッシュレス化に対する意識、スマホ決済の利用経験有無で大きな差 スマホ決済の実態調査
使おうと思った理由、QRコードは「ポイント」、接触型は「スピード」が最多
9月19日に公開した「2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査」から、QRコード決済利用者250人、非接触決済利用者250人、QRコード決済・非接触決済の併用利用者500人、スマホ決済未利用者500人を抽出して、スマホ決済について詳細な本調査を実施。
スマホ決済を利用しようと思った理由について聞いたところ、QRコード決済利用者は「ポイントがたくさん貯まる」、非接触決済利用者は「会計がスピーディーに終わる」が最多となった。
一方、スマホ決済未利用者(n=500)に対して、なぜスマホ決済を利用していないのか確認したところ「スマートフォンが紛失したり壊れたときに心配だから」が最も多い結果に。
3位には「個人情報を登録するのが嫌だから」も入っており、スマホ決済に対する不安が大きいことが見てとれます。
スマホ決済利用者の半数がキャンペーン時以外でも利用、「今後も利用したい」と回答
キャンペーンを理由にスマホ決済を利用したと回答した人に対して、キャンペーンの時以外にもスマホ決済を利用しているか聞いたところ、約半数が「キャンペーンに関わらず、普段から利用している」と回答。
また今後もスマホ決済を利用したいと思うか聞いたところ、QRコード決済・非接触決済どちらでも「今後も継続して利用したい」が最多となりました。スマホ決済を利用した人の満足度は、かなり高いと言えるでしょう。
政府のキャッシュレス推進に対する意識、スマホ決済利用経験の有無で大きな差が
「日本政府は2025年までにキャッシュレス決済比率40%、その先の比率80%の達成を目標に掲げているが、キャッシュレスに賛成か」と聞いたところ、QRコード決済・非接触決済を併用している人は過半数の58.4%が賛成と回答。
QRコード決済利用者は43.2%、非接触決済利用者は39.2%と、スマホ決済利用者はキャッシュレス化に肯定的です。
一方で未利用者では賛成が19.2%で、反対が34.6%。反対意見が賛成を上回っています。
さらに、消費増税にあわせたポイント還元策によってキャッシュレス決済を利用するかどうか聞いたところ、スマホ決済利用者は8割以上が利用すると回答したのに対して、未利用者は39.0%に留まる結果に。
スマホ決済を使ったことがあるかどうかによって意識に大きな差があり、キャッシュレス化を推進していくには、いかに未利用者に使ってみてもらうかが重要だと思われます。
調査の詳細は以下のリンクを参照
2019年9月 スマートフォン決済の利用に関する意識調査 - MMD研究所
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