スマホ決済サービス『PayPay(ペイペイ)』の本人認証サービス(3Dセキュア)。クレジットカード各社が不正利用などを防ぐために実施しているセキュリティシステムです。
『PayPay』において本人認証を行うことで得られるメリットや、本人認証の方法、本人確認との違い、認証手続きをする際の確認点などについて解説していきます。
『PayPay』本人認証(3Dセキュア)のやり方、本人確認との違い、メリット
本人認証(3Dセキュア)とは? 概要とメリット
本人認証サービス(3Dセキュア)は、インターネット上でクレジット決済を行うために、Visa、Mastercard、JCB、American Expressの各クレジットカード会社が推奨している本人認証のためのサービスです。
インターネット上で支払いをする際にクレジットカード番号などに加え、事前に登録したパスワード、あるいは「ワンタイムパスワード」を入力。本人認証を行うことで「なりすまし」といった不正利用を防止します。
メリット①:クレジットカード決済の上限額が増える
『PayPay』で本人認証を行うことによって、クレジットカード決済の上限額が下記のように増額されます。
本人認証前 | 本人認証後 |
---|---|
5千円(過去30日間) | 2万円(過去24時間) 5万円(過去30日間) |
「青いバッジ」の詳細はこちら
メリット②:「ヤフーカード」でチャージができる
「ヤフーカード(Yahoo! JAPANカード)」で本人認証(3Dセキュア)を行うと、「PayPay残高」に過去24時間で2万円・過去30日間で5万円までチャージできるようになります。
※「ヤフーカード」以外のクレジットカードからは「PayPay残高」へのチャージはできません。
※「ヤフーカード」の家族カードでは本人認証サービスを設定できません。
※「青いバッジ」表示ユーザーは「ヤフーカード」でのチャージ上限金額が25万円(過去24時間および過去30日間)に増額されます。
「本人認証」と「本人確認」との違い
「本人認証」がクレジットカード会社でパスワードを設定して実施するのに対し、「本人確認」は銀行口座情報の入力と本人確認書類・顔の撮影によって行います。
ともにセキュリティを高めることを目的としたものですが、本人認証と本人確認とでは利用できるサービスやメリットが異なります。本人認証ではカードの利用上限が増額され、本人確認では「PayPayマネー」の口座への出金ができるようになります。
本人認証のやり方・手順
クレジットカード会社のWEBサイトで本人認証のパスワードを設定
PayPayアプリで手続きをする前に、利用するクレジットカード会社の会員サイトで本人認証サービスの申し込みを行い、パスワードを設定します。今回は『PayPay』の中で最も一般的なヤフーカードを例に説明します。
1.WEBページの[会員の方はこちら]よりログイン→「本人認証サービスの登録・停止」をタップ
2.必須事項の入力→登録完了
本人認証に未対応のクレジットカードがある
クレジットカードの中には3Dセキュアの本人認証に対応していないものもあります。利用したいクレジットカードが対応しているかどうかは、各クレジットカード会社のWEBサイトをチェックするか、問い合わせをする必要があります。
PayPayアプリで利用上限を増額
各クレジットカード会社での本人認証手続きが終わったら、次にPayPayアプリで利用上限の増額手続きを行います。操作手順は下記の通りです。
1.メニュー下の「V」を押して隠れている項目を表示→「支払い管理」を選択
2.右へスワイプして設定するクレジットカードを表示→「利用上限金額を増額する」を選択
3.「本人認証(3Dセキュア)を設定する」を選択→「カード会社のページを確認」を選択
4.カード会社のページで案内に従って設定を行う→本人認証の設定完了
本人認証ができない時の対処法・注意点
パスワードの入力ミス・未設定
『PayPay』アプリで手続きをする前に、カード会社のページでパスワード設定していない場合や、設定したパスワードが正しく入力されない場合は、本人認証が完了しません。
また本人認証のパスワードは、複数回間違えると一定期間、手続きを行うことができなくなります。しばらく時間をおいて再度手続きを行ってください。
家族カードでの本人認証の可否は、カード会社ごとに異なる
例を挙げると「ヤフーカード」では家族カードでの本人認証はできません。他のカードではカード会社ごとに、家族カードでも本人認証できる場合とできない場合があります。利用するカード会社の公式WEBサイトなどで確認しましょう。
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