日本の法律では副業が禁止されていないため、副業を始める社会人が増えています。しかし会社によっては副業をNGとしているケースもあるのが現状です。
本記事では副業を行うときの注意点や、副業とみなされにくいお小遣い稼ぎの方法を紹介します。
副業にならない! お小遣い稼ぎの方法おすすめ4選
副業とは?
本業以外で収入を得るのが副業。数百円程度のお小遣い稼ぎでも、数十万円の収入でも、本業以外で得たお金なら副業に分類されます。
副業の定義は明確に定まっていません。例えば、総務省の「平成29年就業構造基本調査」では「主な仕事以外に就いている仕事」、中小企業庁の「兼業・副業を通じた創業・新事業創出に関する調査事業 研究会提言」では「一般的に、収入を得るために携わる本業以外の仕事」と定められています。
このように組織ごとに副業の定義が異なるのが現状です。
副業を認めている企業は半数程度
副業を認める企業は、年々増加傾向にあります。株式会社リクルートの「兼業・副業に関する動向調査データ集2022」によると、51.8%の人事担当者が「従業員の兼業・副業を認める制度がある」と回答しています。
つまり半数程度の企業は、いまだ従業員の副業を認めていないということでもあります。
副業を行うときの注意点
それでは誰でも副業はできるのでしょうか。ここでは副業を行う上で知っておきたい注意点を2つ紹介します。
会社の就業規則を確認する
従業員の副業を認めるかどうかは会社によってさまざまです。ですので、副業をしたい人は、まずは所属する会社の就業規則を確認しましょう。いかなる副業もNGと明記している場合もあれば、副業の種類や金額によってはOKと書かれている場合もあります。
就業規則を確認しても判断がつきにくい場合には、上司や総務に一言相談をするといいでしょう。
副業が会社に知られなくても就業規則に従ったほうがいい
副業による年間所得が20万円を超えると、確定申告をする必要があります。その結果、本業だけの人に比べ、確定申告をした人の納税額は増加します。
会社では社員の納税額を年末調整するため、経理が「この人の納税額は想定していた金額よりも少し高いな、ほかに収入があったのかな」と疑う可能性があります。確定申告をすると必ず会社に副業を知られてしまうわけではありませんが、納税額の変化がきっかけで副業をしていることを知られる可能性は十分にあります。
しかし副業による年間所得が20万円以下の場合は確定申告をする必要がないため、副業をしていることが会社に知られる可能性が少なくなります。
ただし、副業をすることが違法ではないとはいえ、会社には会社のルールが存在します。就業規則を破ると、懲戒を受けるリスクがあります。具体的には減給や降格、最悪の場合解雇されることも……。副業で会社にバレなければいいとういことでもないので、就業規則に従った上で副業を行いましょう。
副業とみなされにくい、お小遣い稼ぎの方法4選
副業の定義は会社ごとに異なるため、副業とみなされずにお小遣いを稼げる場合があります。ここでは一般的に副業とはみなされない可能性が高いお小遣い稼ぎの方法を4つ紹介します。
ポイ活(おすすめ度:★★★★★)
ポイ活とは、ポイ活アプリなどを経由して貯めたポイントを、現金やウェブマネーに変えて利益を得る方法です。
ポイントの貯め方は、アンケート回答や資料請求など誰でも簡単にできる内容ばかり。就業時間外のちょっとした時間で手軽に取り組めるのが魅力です。しかし、クレジットカード発行など一部の案件を除くと、1件あたりの稼ぎは数円から数十円程度と少額。コツコツと継続することが重要になります。
ポイ活が本業に悪影響を及ぼす可能性は低く、稼ぎ自体も少額であることから、お小遣い稼ぎに取り組んでいるだけと認識されやすいでしょう。
おすすめのポイ活アプリ
ここではお小遣い稼ぎに最適なポイ活アプリと、それぞれのサービスの特徴を簡単に紹介します。
● 『Powl』
『Powl(ポール)』では2択のアンケートを毎日更新。「知っている」or「知らない」のどちらかを選択するだけでポイントがもらえます。手軽にコツコツ稼ぎたい人におすすめ。
●『ユーボイス』
『ユーボイス』はずぼらな人でも続けやすいような、ポイントの自動獲得システムがあります。アプリの設定から、行動データの提供をONにしておけば、スマホの利用情報がポイントに変換されます。
株・FX(おすすめ度:★★☆☆☆)
株やFXは自分の資産を効率良く増やす資産運用に該当します。そのため株やFX、投資信託などで利益が出ていたとしても副業扱いにならないケースが多いです。
ただし資産がマイナスになるリスクもあるため、初心者がいきなり手を出すのだけは避けたほうがいいでしょう。
アフィリエイト(おすすめ度:★★★☆☆)
自身のブログに、クリック型や成果報酬型の広告を掲載して稼ぐのがアフィリエイト。アフィリエイトで収益を出すには、相応の知識や労力が必要になるため、軌道に乗るまでが大変です。
しかし本業の就業時間外で行える仕事なので、本業に支障をきたす可能性は限りなく低め。会社側もアフィリエイトならと許可を出してくれることもあるでしょう。
不用品の販売(おすすめ度:★★★★☆)
不用品の販売は、『メルカリ』などのフリマサイトを利用して利益を得る方法です。流通している商品は多岐に渡りますが、ほとんどが数百円から数千円程度の価格帯。よほどのことがない限り、年間で20万円以上の所得を超えることもないでしょう。
また取引自体はネットを使って行いますが、やっていることは買取ショップに不用品を売りに行くのと何ら変わりません。そのためフリマサイトで販売をする行為は、副業とみなされない可能性が高いです。
副業をするなら1度会社に相談するのが無難
本記事では稼げる額が少ないことや、本業に影響を与えにくいことから、『Powl』を使ったポイ活をはじめ、副業とみなされにくい仕事を4つ紹介してきました。
ただしどの仕事も広い意味で捉えれば、副業といわれかねません。勤めている会社とのトラブルを避けるためにも、副業をするなら、一度会社に相談し、双方が納得した上で取り組むのが無難でしょう。
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