Appliv編集部が気になる開発企業さんへインタビュー。今回は地図をタップすることで、自由にルート作成できる距離計測アプリ『キョリ測』を開発する株式会社ONE COMPATHさんにお話を伺いました。
開発会社:株式会社ONE COMPATH
【インタビュー】距離を測ることに特化したアプリ『キョリ測』、ジョギングコースの作成や住まい探しに、使い方は自分次第!
ー『キョリ測』はどんなアプリですか?
好きな場所をタップしていくだけで、簡単に距離を測れるアプリです。
『キョリ測』は、元々ウェブ版のサービスとして2006年に提供を開始し、スマートフォンのアプリ利用が増える中で、2012年にアプリ版をリリースしました。
通常の地図アプリとは違い、距離を測ることに特化しているので、ユーザーさんが地図上で指定したポイントを通過したすべての距離を測ることができます。
ー地図アプリとは具体的にどのような違いがあるのか、教えてください。
一般的な地図アプリの場合、スポット情報が地図上に表示されていて、指定した場所まで移動するための最短ルートを出してくれますよね?
『キョリ測』の目的はルート検索ではなく、指定した地点を経由する距離を測ることです。
最適な移動ルートを知りたい人にとって「ルート検索」は便利な機能ですが、実際に自分が使いたい経路は、「近道だから公園を通り抜けよう」とか「途中でこのお店に寄りたい」、「景色がいいスポットを通ろう」などいろんな考えがあると思うんです。
地図アプリのルート検索では表示されないような経路も、自分で自由に選ぶことができるので、例えば、A地点からB地点の距離を測る際に、C、D、E地点を経由したB地点までの距離をトータルで測ることが『キョリ測』なら可能です。
ーどこまでの範囲を計測できますか?
日本国内であれば山や海も含め、計測可能です。
基本的に、タップしたポイントを繋いだ直線距離を測るものなので、そこは注意していただきたいですね。
山の南側と北側の地点を選択した場合は、移動距離ではなく直線で繋いだ距離が表示されます。
ー他にも、『キョリ測』ならではの特徴はありますか?
画像での表現は細部まで拘っています。地域ごとの境界線やバス停、動物園や遊園地などレジャー施設内の情報も詳しく表現しているのでぜひ見ていただきたいです。
例えば、動物園の中のパンダからキリンまでの移動距離も、キョリ測なら測ることができるんですよ。
地図アプリだと、施設の情報やそこへ行くためのルートを調べることが目的なのでここまではできないと思います。
ーどのようなユーザーさんがアプリを使っていますか?
世代・性別問わず幅広く、たくさんの方にご利用いただいているのですが、中でも、ジョギングやウォーキング・ランニングなど、運動する方が多いようです。
使い方も様々で、ジョギングの後に自分の通った道を測って、今日は何キロ走ったんだろうと調べる方もいれば、10㎞走りたいけどどのルートを通れば10㎞なんだろう、とコースを決めるためにアプリを使う方もいます。
目標距離に応じたオリジナルコースを作成したり、そのコースをウォーキングや自転車などで移動した場合の消費カロリーやコースの高低差を事前にチェックしたりできるので、体力に合わせたコース作りが可能です。
他にも、お子さんの通学距離を学校へ報告するために実際のルートを測るとか、住まい探しの際に物件周りのスポットを経由した所要時間を調べる人もいますね。
テレビ番組からは「街ロケ番組の中で出演者が実際に歩いた距離やルートを視聴者に分かりやすく見せるために使いたい」といった問い合わせもよくいただきます。
ーなるほど。距離を測る目的次第でいろんな使い方ができるんですね。
はい。『キョリ測』の活用方法はユーザーさん次第だと思っています。
私の場合、以前読んだ歴史の本に出てきたお城の城壁が1周5キロメートルだと書いてあったので、実際はどのくらいの大きさなんだろうと思い、アプリで皇居の1周の距離を調べてみました。
そうしたら、だいたい同じくらいの大きさだというのが分かり、本で得た情報をリアルに感じることができたんですよね。
ーそんな使い方もできるんですね。他にも便利な機能はありますか?
「道沿い機能」というものがあります。本来、好きなように自分で点を打って測れることが『キョリ測』の魅力なんですが、それをちょっと短縮したい人向けの機能になります。
例えば、サイクリングコースを測る際、コースにカーブがあると、曲がるポイントとポイントの間の位置づけを引いてくれるんです。
自分で細かく点を打つ必要がなく、道に沿った距離を計測したい時に便利なのでぜひ使ってみてください。
また、計測した経路を人に共有することが可能です。地図上の共有するボタンで、URLが発行されるので、受け取る側がアプリを持っていなくてもブラウザ上で見ることができます。
ー「カロリー消費」が食べ物で表現されてるのがユニークですね。どうしてこのような形にしたんですか?
遊び心です。その方が、開発している私たちも楽しいよねという気持ちがありました。
消費カロリーを計算するうえで、身長・体重・性別を設定でき、移動手段や換算したい食べ物が自由に選べるようになっています。
この距離を歩いたら150キロカロリーと言われてもピンと来ないけど、おにぎり1個分といわれたら分かりやすいだろうと考えて作りました。
「今日はこれだけ頑張ったからビールを飲もうかな」とか、「これしか消費できなかったからセーブしなきゃ」と、色々な使い方をしていただけると思います。
ー『キョリ測』の料金プランについて教えてください。
無料と有料がありますが、「道沿い機能」以外は基本すべて無料でご利用いただけます。
道沿い機能は、iOS版のみになりますが、アプリ内の動画広告を見ていただくことで、無料でお試しいただけるようになっています。
ー今後のアップデート予定はありますか?
具体的なものは今のところないんですが、今後もこまめにアプリのメンテナンスを行いながら、必要なものはアップデートを行っていく予定です。
ユーザーさんの声が開発のヒントになることも多いので、ユーザーさんからの反応は、よく見ています。
『キョリ測』は本当にシンプルなサービスで、自由な発想でお使い頂けるアプリなので、まだ使ったことがない方にも、ぜひ一度試していただきたいです。
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