スマホ決済サービス『PayPay(ペイペイ)』では、クレジットカード払いを利用できます。
2020年2月1日より「Yahoo! Japanカード(ヤフーカード)」利用時のTポイント付与が廃止されましたが(※)、それでもお得感は健在。また一部ユーザー限定ですが、なおもポイントの二重取りが可能です。
今回は『PayPay』で最もお得なクレジットカードや、クレジットカードを使うメリット・デメリット、ポイント二重取りの裏技まで、徹底解説します。
(※):ヤフーカードには100円ごとにTポイントが1ポイント貯まるポイントプログラムがある。それが『PayPay』チャージ時にも特例で適用され、PayPayボーナスと同時に取得できた。

『PayPay』クレジットカードの登録・支払い方法 ポイント二重取りも可能
一番おすすめのクレカは「ヤフーカード」
『PayPay』と最も相性の良いクレジットカードは、『PayPay』と同じソフトバンク系列の「ヤフーカード」。そのおすすめの理由を解説しましょう。
チャージに対応し、PayPayボーナス最大1.5%が付く唯一のクレカ
ヤフーカードはクレジットカードの中では唯一、PayPay残高のチャージに対応。なにより支払い時にPayPayボーナスが0.5~1.5%還元されるのが大きいです(※)。
基本還元率は0.5%で、前月の利用状況に応じて、翌月の還元率が変動。「100円以上の決済回数が50回以上」または「利用金額10万円以上」どちらかを達成すると0.5%、どちらも達成すれば1%が上乗せされ最大1.5%の還元率になる仕組みです。
他のクレジットカードの還元率は1%が相場。Tポイント1%還元が終了した現在でも、優位であることは間違いありません。
(※)実店舗ではPayPay残高払い、ヤフーカードでの支払いどちらでもOK。PayPayのオンライン加盟店、請求書払いサービスおよびYahoo! JAPANの対象サービスではPayPay残高での支払いのみ還元されます。
▲最大1.5%還元(Yahoo! Japan対象サービスでは最大2%)を受けられる唯一のクレカ。付与上限は7,500円相当/回、15,000円相当/月。
出典:PayPay STEP - PayPay
ソフトバンク・ワイモバイルユーザーならポイント二重取りが可能
ここでは裏技的な『PayPay』活用法を紹介します。ソフトバンク、もしくはワイモバイルユーザーなら、2020年2月1日以降も『PayPay』とクレジットカードのポイント二重取りができます。その仕組みを解説しましょう。
2020年2月以降、ヤフーカードのTポイント付与の特別措置は廃止に
ヤフーカードでは以前、「PayPay決済」、「PayPay残高チャージ」、「nanacoクレジットチャージ」の際にTポイントが付与されていました。ですが2020年2月1日以降、その特例は廃止に。
これにより直接的には、PayPayポイントとTポイントの二重取りはできなくなりました。
ですがその他の支払いによるTポイント1%付与は継続しており、以下の方法を使えば現在でもポイント二重取りができるようになっています。
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」でポイントを二重取り
『PayPay』のチャージ方法のひとつに、ソフトバンク・ワイモバイルユーザーのみ利用可能な「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」があります。これはチャージ金額を"月々のスマホ料金として"合算するチャージ方法。
この支払いにヤフーカードを設定すれば、『PayPay』に対してではなく、"月々のスマホ料金"に対してヤフーカードを利用したという形になります。つまり上述の「Tポイントの付与が廃止された支払い方法」の対象外となり、これまで通りTポイントが付与されるのです。
▲前もってスマホ料金の支払いをヤフーカード(クレジットカード)に設定。
▲あとは『PayPay』内でチャージ方法を「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」に設定すればOK。
ヤフーカード以外のクレジットカードでもOK
上記ではヤフーカードで説明しましたが、それ以外のカードでも『PayPay』とクレジットカードのポイント二重取りと、各種キャンペーンに参加ができます。
なぜなら『PayPay』のポイント還元、各種キャンペーンを受ける条件のひとつは「PayPay残高からの支払い」で、「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」は「PayPay残高」にチャージする形式だから。
ソフトバンク・ワイモバイルユーザーなら利用しない手はないと言っても過言ではありません。
▲「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」をすると、指定した金額分が「PayPay残高」にチャージされる。
▲会計時は「PayPay残高」からの支払いになるため、1.5%のポイント還元を受けられる。
▲PayPay残高での支払いになるので、『PayPay』の各種キャンペーンにも参加可能といいこと尽くめ。
出典:春のグルメ祭りキャンペーン (一部編集部にて枠を追加)
現在開催中のキャンペーンはこちら
クレジットカード登録のメリット
ほか『PayPay』にクレジットカードを登録する利点としては、以下がの二点が挙げられます。
複数のクレカを1つのアプリで使い分け
クレジットカードを複数枚持っている方はすべて『PayPay』にまとめて、支払いを一本化できます。
Apple Payやおサイフケータイ対応のスマホを使っている方はあまり必要ではないですが、『PayPay』アプリはそれらに未対応のスマホでも利用可能です。スペックの低い端末でも、クレジットカード支払いを電子化できるのは大きなメリット。
レジ前でカードを探したり、複数のプラスチックカードを持ち歩いたりする手間が省けます。
▲複数のクレジットカードを、『PayPay』アプリで使い分け。
クレカ非対応店舗でも、『PayPay』対応ならクレカ決済が可能
『PayPay』などQR・バーコード決済の店側の利点として、導入コストが少ない点が挙げられます。そのため『PayPay』決済は導入しているけど、クレジットカード決済は導入していない店舗もあります。
そんな時にあらかじめ『PayPay』にクレジットカードを登録しておけば、『PayPay』経由でクレジットカード払いができます。
クレジットカード利用のデメリット
逆にクレジットカード利用のデメリットは何でしょうか? 『PayPay』を賢く利用するためにも、ぜひ覚えておきましょう。
ヤフーカード以外はPayPayボーナスが還元されない
ヤフーカード以外のクレジットカードで支払った場合、各クレジットカードごとのポイントは問題なく付与されます。
ですがヤフーカード以外のクレジットカードでは、直接的には『PayPay』の最大1.5%還元を受けられません。例外の「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用する方法はその名の通りソフトバンク、ワイモバイルユーザー限定。
あくまで『PayPay』を経由してクレジットカード払いができる程度の機能に収まっています。
『PayPay』でカード決済をした時のポイント付与まとめ
ヤフーカード:最大1.5%のPayPayボーナスが付与されるが、クレジットカードのポイント(Tポイント)は入らない
その他のクレジットカード:クレジットカードのポイントは入るが、最大1.5%のPayPayボーナスの付与はない
各種キャンペーンの対象外になりやすい
『PayPay』のキャンペーンは「PayPay残高からの支払い」が対象であることが多く、クレジットカードでの支払いは対象外であることが大半です。
ヤフーカードか「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用した場合は例外的にPayPay残高へのチャージが可能。キャンペーンの恩恵を受けられます。
ヤフーカード以外は直接チャージ不可
PayPay残高へ直接チャージできるクレジットカードは、ヤフーカードのみです。これも「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用すれば、間接的に他のクレジットカードでのチャージが可能です。
利用金額に上限あり。本人認証をすれば限度額がアップ
不正利用防止の対策強化を目的として、クレジットカード支払いには利用上限が定められています。
通常は5,000円(過去30日間)まで。クレジットカードの本人認証を行えば、20,000円 (過去24時間)/50,000円 (過去30日間)まで利用可能になります。
さらに、アカウントに青いバッジが付いている状態であれば、250,000円 (過去24時間)/250,000円 (過去30日間)となります。
本人認証 未設定 |
本人認証 設定済 |
本人認証済 + 青いバッジ |
|
---|---|---|---|
過去24時間 | 5,000円 | 20,000円 | 250,000円 |
過去30日間 | 5,000円 | 50,000円 | 250,000円 |
▲青いバッジの有無はアカウントタブで確認可能。青いバッジが付く条件は非公開。
青いバッジについて詳しくはこちら
本人認証のやり方
支払い方法の選択画面から、[本人認証未認証] → [本人認証(3Dセキュア)を設定する] へ。
各クレジットカード会社の確認ページに遷移するので、パスワードを入力するなどすれば認証が完了します。
本人認証の詳しい方法はこちら
『PayPay』に登録できるクレジットカード
『PayPay』に登録できるクレジットカードは下記の3種類です。
・VISA
・Mastercard
・JCB(ヤフーカードのみ)
JCBカードはヤフーカードのみで、それ以外のカードは登録できません。ただしここでも「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用すると事情はガラリと変わり、アメリカン・エキスプレスなどたくさんのカードが利用可能になります。
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」を利用する場合
ソフトバンク・ワイモバイルの各キャリアで利用可能なクレジットカードはそれぞれ以下の通りです。
ソフトバンク
ワイモバイル
クレジットカードの登録・支払い・削除方法
ではメリット、デメリットを把握したところで、実際に『PayPay』でクレジットカードを使ってみましょう。登録、支払い、削除の順に説明していきます。
クレジットカードの登録方法
1.PayPayアプリを開き、 [アカウント]タブ → [支払い方法の管理] をタップ
2. [クレジットカードを追加] をタップ
3.クレジットカードの情報を入力し、「追加する」をタップ
4.登録完了
これで登録ができました。
基本は「閉じる」でいいですが、利用上限金額をアップしたい方は「利用上限金額を増額する」をタップして本人確認を進めてください。
クレジットカードでの支払い方法
PayPayアプリを起動したら、画面下の [支払う]ボタン でバーコード画面を起動。バーコードの下にある [支払い方法] をタップします。
支払い方法の選択メニューが出てくるので、使いたいクレジットカードをタップ。これでバーコードを読み取ってもらえば支払えます。
逆にこちらがQRコードを読み取って支払う時も手順は同じ。QRコードを読み取った後に、支払い方法からクレジットカードを選択すればOKです。
▲「支払い方法」でクレジットカードを選択。
クレジットカードの削除方法
クレジットカードの登録は簡単に外すことができます。
PayPayアプリを起動したら [アカウント] → [お支払い方法の管理] へ。登録を削除したいクレジットカードを選択肢、右上の メニューボタン[…] をタップします
確認が出るので [削除する] → [削除する] と進めば、『PayPay』から削除されます。
一時的に使わないだけで、今後また利用する可能性がある場合は、[無効にする] を選択しましょう。登録情報は削除せず停止できます。また使いたくなったら、[有効にする] で再び支払いに利用可能になります。
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」の登録・チャージ・支払い方法
続いて「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」の登録からチャージ、支払い方法までを解説します。
登録方法
1.スマホ料金の支払いをクレジットカードに設定
クレジットカードのポイントを獲得するため、忘れずにスマホ料金の支払いをクレジットカードに設定しておきましょう。支払い方法の変更はMy SoftBank、もしくはMy Y!mobileからできます。
▲ソフトバンクの場合は、My Softbankにログインし[支払方法変更]をタップ。後は画面の指示に従いクレジットカードを登録。
2.PayPayアプリを開き、 [アカウント]タブ → [支払い方法の管理] をタップ
3.[ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い]をタップ
4.[上記に同意して設定する]をタップ
5.Wi-FiをOFFにし[次へ]をタップ
6.電話番号を確認し[設定する]をタップ
7.登録完了
これで『PayPay』で「ソフトバンク・マイモバイルまとめて支払い」が使えるようになりました。
チャージ方法
「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」の登録が終わったら、会計の前にあらかじめチャージをしましょう。やり方は銀行口座やヤフーカードからチャージする時とほぼ同じです。
1.PayPayアプリホーム画面の[チャージ]をタップ
2.[チャージ方法]をタップ
3.[ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い]をタップ
4.チャージ金額を入力し[◯◯円チャージする]をタップ
5.チャージ完了
支払い方法
最後に「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」での支払い方法です。既にPayPay残高にチャージしているので、支払い方法として「PayPay残高」を選び、通常通り会計を行えばOKです。
▲支払い画面を開き、[支払い方法]→[PayPay残高]の順にタップ。あとは通常通りレジで会計を行う。
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