「競輪を始めて楽しくなってきたけれど、いまいち予想の仕方がわからない……」「そろそろ自分なりの根拠を持って予想を組み立てて、車券を当てる喜びを感じてみたい」そんなふうに感じているなら、まずは3つの基本を押さえるところから始めてみては?
本記事では、競輪予想の柱となる「ライン」「戦法」「バンク特性」を、競輪アプリ『TIPSTAR』の出走表を使いながら徹底解説。予想の組み立て方を知れば、競輪がもっと楽しくなりますよ!
競輪予想の仕方を徹底解説!上手い人が見るライン・戦法・バンクのコツ
「なんとなく」からの卒業――競輪予想の大前提を知る
競輪予想は最初に、選手の実力や枠順といったデータで土台を作ります。次にラインの構成を読み、選手の戦法や競輪場のバンク特性からレースの展開を予測する。これらを順番に押さえていくことで、「なんとなく」から根拠のある予想へと変わっていきます。
まずは競輪という競技の大前提を確認しておきましょう。
風の影響が着順を左右する
競輪では、風がレースの勝敗を大きく握っています。先頭を走る選手は風の影響をダイレクトに受ける反面、追走する選手は、前の選手を風よけに使えるため、終盤までスタミナを温存できます。
そのため、単純に「強い選手が前に出れば勝つ」とは限らず、差し、マクリといった追い込み系戦法が決まり手になるレースもかなり多く見られます。
枠順は内側が有利
狙いのポジションに最短距離でつけることができるため、枠順は内枠のほうが有利です。特に先行型の選手は、1枠に入るとペースメーカー(先頭誘導員)の後ろを取りやすくなります。
一方、外枠に入った場合はブロックされたまま後方に閉じ込められてしまうケースもあり、不利な展開になりがちです。
競走得点のチェックはマスト
出走表で最初に見るべきポイントは「競走得点」。これは直近4ヵ月の成績をわかりやすく数値化したもので、この競走得点が高ければ高いほど、よい成績を残している証です。一般レースでは、競走得点上位者が最内枠である1番車に配されるケースが多いため、当然ながら勝率も高くなっています。
▲『TIPSTAR』では、競走得点の最上位をわかりやすく赤字で表示している
重要なのは、競走得点はあくまで直近4ヵ月の平均値だということ。競走得点が高くても、直前のレースで明らかに調子を落としている様子が見てとれた場合、思い切って買い目から外してみるのも高配当狙いの手法のひとつです。
ラインは予想の最重要項目!
データで土台を作ったら、次は予想の核心である「ライン」に注目しましょう。競輪はほかの公営競技にはないチーム戦の要素があり、このラインの読み方を知っているかどうかで、予想の深さがまるで変わってきます。「どの選手が強いか」だけでなく「どのラインがレースを動かしそうか」を見極めると、予想の精度が高まるでしょう。
ラインの仕組みを知る
競輪では、選手同士が連携して走る集団を「ライン」と呼びます。選手は出身地域ごとに地区に所属しており、通常、同じ地区の選手同士でラインを組みます。
ラインの構成は風圧を受けながら走る自力型と、その後ろにつけて走るマーク型の組み合わせが基本です。例えば20代の若手が前を走り、その後ろに同地区に所属する40代のベテランがつけたとします。後方につける選手が何もしないわけではありません。特に先頭選手のすぐ後ろ、2番手の選手は“風圧を避けられ、スタミナを温存できる”という恩恵を先行選手から得る代わりに、ほかのラインの追い上げや妨害をできる限り防ぐ役割、いわゆる「番手仕事」が求められます。
こうしてラインが一丸となって勝利を目指します。ただし全選手が1着を狙うため、終盤はラインの概念がなくなり、個人戦に突入します。道中はチームでほかのラインをけん制しながら運び、ジャン(ラスト1周を告げる打鐘)が鳴ったら個々が1着に向けて全力を出し切る――このようにチーム戦と個人戦の融合こそが、競馬やボートレースにはない競輪最大の魅力であり、予想をするうえでの面白さでもあるのです。
並び予想は事前に確認できる
「そうはいっても、どの選手とどの選手がラインを組むのかわからないんだけど……」と迷う方もいるでしょうが、ご心配なく。並びは各選手の事前コメントで想定できるほか、競輪アプリ等の出走表には、各レースの基本情報の下段に「並び予想」が明示されています。
7車立てのレースで並び順が「416・27・35」とあれば、4番が逃げ、その後ろに1番、6番と続く3車ラインが組まれ、そのあとに別線の2車(2番→7番)が続き、最後に3番→5番の2車ラインが控えるという想定となっています。
▲「並び予想」は出走表下部に記載(『TIPSTAR』の例)。コメントは画像のように短い場合も多いが、ラインの把握には十分
競走得点の高い選手が含まれるラインは人気を集めやすいですが、必ずしもスジ決着(ラインを形成する選手同士で1・2着となる)となるわけではありません。マーク型の選手がゴール前で脚色をなくして、ほかのラインの選手に差されるケースも多々あります。ライン全体の実力を見極めながら、すんなりスジで決まるのか、スジ違い(違うラインの選手同士で1・2着となること)で決まるのかを推理する。この読みが当たったときの喜びこそが、他の種目では得られない競輪の醍醐味なのです。
最初は選手を目で追うことを覚える
競輪には7車立てと9車立てのレースがあります(選手が足りない場合は5車立ても)。競輪を始めたものの、道中で何が行われているのかよくわからない……という方は、選手を目で追えるようにするために、ラインの構成がわかりやすく、予想が立てやすい7車立てのレースを中心に買ってみることをおすすめします。
車券の種類
車券の種類はワイド、二車複、二車単、三連複、三連単、二枠複、二枠単の7つ。競馬のような単勝や複勝はなく、枠連の発売は9車立てのみです。
7車立ての券種の中で最も当てやすいのは、1着から3着までに入る2選手を当てるワイド。1⇔2着のほか1⇔3着、2⇔3着でも的中となります。次に当てやすい二車複は、1、2着に入る選手を順不同で当てる券種です。
買い方に要注意!
前項で紹介したワイドや二車複は、どちらも的中しやすい代わりに配当が低いため、人気選手を絡めた車券を買う場合、点数を絞らないとトリガミ(的中したのにマイナス収支)になる可能性には注意が必要です。
慣れないうちは、7車立てのレースで軸にする選手をピックアップして、ワイドや二車複を買ってみるといいでしょう。レース中は軸にした選手がどの位置につけているのかを注視して、最後までしっかり追う。そうすることでラインの役割や、各選手の戦法などが少しずつ把握できるようになります。
7車立てならワイド・二車複ともに最大で21通り。的中率が高い券種で“当てる喜び”を体感しつつ、ある程度レースの見方が身についてきてから、二車単(1・2着を順番通り当てる)、三連複(1~3着を順不同で当てる)、三連単(1・2・3着を順番通り当てる)とステップアップしていくのがいいでしょう。
ラインの総合力を分析しながら予想する
実力者ぞろいのラインは当然強力ですが、例えば破竹の勢いで連勝を重ねている自力型の若手と連携する場合、競走得点の低い選手にもチャンスが出てきます。
またチーム戦だけに、2車よりも3車、時には4車以上のラインのほうが有利なことも。各ラインの総合力を比較しながら、「どのラインが抜け出すのか?」「ラインが崩れたゴール前はどのような展開になるのか?」をじっくりと推理してみましょう。
戦法とS・H・Bで選手を見極める
競輪予想が上手い人は、選手の戦法と出走表の数値を必ずセットで確認しています。「この選手は先行型だから早めに仕掛けるはず」「S・H・Bの数値を見ると実は追込が得意」といった読み方ができるようになると、予想の根拠がぐっと具体的になってきます。
先行・追込・自在、3つの戦法を知る
競輪選手の戦法は、大きく3つに分類されます。
■先行型
スタート直後から前に出て、そのまま逃げ切りを狙う戦法です。レース中ずっと風を正面から受けるため、スタート力と持久力が求められます。直線の短い333mバンクでは前の選手が押し切りやすく、先行型が有利になる場面が増えます。
■追込型
ほかの選手の後ろにつけてスタミナを温存し、ゴール前の直線で一気に差す戦法です。前の選手を風よけに使える分、脚を使わずに済むため、直線の長い500mバンクやハイペースで前が消耗したレースで力を発揮します。
■自在型
その名の通り先行・追込どちらもこなせる戦法です。状況に応じて柔軟に動ける反面、どう動くかが読みにくく、予想する側からすると扱いが難しい存在でもあります。
出走メンバーの戦法を把握しておくと、「展開の仮説」が立てやすくなります。
例えば先行型が多いレースでは、そのまま逃げ切る展開もあれば、激しく競り合って消耗した先行型をゴール前で追込型が差すという展開も考えられます。
こうした仮説をより具体的に裏付けるのが、次に紹介するS・H・Bのデータです。
S・H・Bから展開を推理する
出走表の基本情報に並ぶアルファベットの項目「S」「H」「B」も予想に活かしたいファクターです(いずれも直近4ヵ月のデータ)。
S(スタンディング)が示しているのは、号砲が鳴ったスタート直後にさっとペースメーカーの後方につけた回数です。
H(ホーム)は残り1周の時点でホームストレッチライン(ゴール線)を先頭で通過した回数。ライン同士のぶつかり合いが始まる終盤からいち早く抜け出した回数が多いということは仕掛けのタイミングも早いといえ、逃げを得意としている選手はHの回数も多くなります。
B(バック)はバックストレッチラインの先頭通過回数。残り半周の時点で、何回先頭をとったのかがわかります。ゴールから近い位置で先頭に何度も躍り出ているならば、それだけ車券内に絡みやすいと考えられるため、最も重要な指標のひとつといえます。
▲ある日のレース例。競走得点も高く、HとBの回数が最上位の4番の選手が人気を集める
出走メンバーのS・H・Bの回数を比較すると展開が見えてきます。例えばラインが3つに分かれる三分戦では、Sを誰が取るのかに注目。すみやかにSを取れる選手を含むラインは、ペースメーカーが離れるまで先頭を走れるからです。
戦法とS・H・Bを組み合わせることで、データだけでは見えなかったレースの流れが読めるようになってきます。
バンクと位置取りで展開を読む
選手の戦法とデータが読めるようになったら、次はレースが行われる「舞台」に目を向けましょう。競輪場ごとにバンクの形状は異なり、同じ選手でもコースによって有利・不利が大きく変わります。
バンクの特徴に注目する
北は函館から南は熊本まで、全国43ヵ所に競輪場があります。バンクの形態は競輪場によって異なりますが、最もオーソドックスなのが400mバンク。全体の7割以上で採用されており、どんな脚質でも実力が発揮できるコースです。
その他、333mバンクが6ヵ所(松戸、小田原、伊東温泉、富山、奈良、防府)、335mバンクが1ヵ所(前橋)、500mバンクが3ヵ所(宇都宮、大宮、高知)となっています。
当然ですが、バンク距離が違えば特性も大きく変わってきます。ゴール前の直線が短い333mバンクや335mバンクは先手をとった選手が押し切りやすく、ゴール前の距離が長い500mバンクは、後方イッキのマクリが決まりやすくなります。
▲高知開催レースの出走表例。高知は500mバンクなので、詳細情報では500mバンクの直近成績が掲載
出走するバンクの成績も出走表で確認できるので、活用していきましょう。
走り慣れた地元バンクの勝率は3割増し!?
古くからの競輪格言のひとつに「地元3割増し」があります。333mバンクや500mバンクだけでなく、オーソドックスな400mバンクも各場によって細かなクセがあります。そのため練習の拠点にしているバンクは、他場よりも力を発揮しやすい環境にあるのです。
バンクの特徴を知り尽くしているうえに地元ファンからの声援も飛ぶため、選手のモチベーションもアップ。同地区の仲間が集まりやすく、総合力の高い強固なラインを結束するケースも多々あります。もちろん、地元選手だからといって必ず勝てるわけではありませんが、要注目であることは確かです。
ガールズケイリンは純粋な実力勝負
実力と個性を兼ね備えた選手が増え、人気が高まりつつあるガールズケイリン。年々売り上げも上昇している注目の競技です。
注意したいのは、男子の競輪とは異なる点が多いこと。男子は最大9車立てですが、ガールズは7車。周回数も男子より短く設定されており、もっともメジャーな400mバンクでは、男子より1周少ない4周回で行われます。
特筆すべきポイントとしては、ライン戦術がない点が挙げられます。ガールズケイリンでは自転車競技の国際ルールに則った判定基準が採用されており、あからさまに連携を組むことは禁止されているためです。
男子のようなチーム戦ではなく、純粋な個人戦。各選手がどんな戦術を得意とするのか特徴をつかむだけでなく、近走の調子の把握が男子以上に重要です。年間グランドスラムを達成した佐藤水菜選手のように、圧倒的なスピードで連勝を重ねるスターが登場するのも、ガールズならでは。そのスターをおびやかす存在になるべく、力をつけていく若手選手を“推し”にするのも楽しみのひとつです。
予想の際は、競走得点上位選手から買うのが基本。というのも、女子には男子のようにA級、S級といった班級が分かれておらず、出走メンバーの実力差が大きな場合もあるため、競走得点がずば抜けて高い選手がいる場合、男子以上に当該選手が上位に来る可能性が高くなるのです。またラインがない分、男子以上に内枠が有利です。
予想の根拠をすぐそろえるならTIPSTAR
競輪予想は、選手の強さ以外にもライン、戦法、バンク特性、直近の調子など、複数の要素を組み合わせて考えることで面白さが増していきます。最初からすべてを完璧に読む必要はありません。まずは出走表で競走得点やラインを確認し、気になる選手がレース中にどの位置を取るのかを追ってみるだけでも、見え方は大きく変わります。
出走表に予想のヒントが集まっている
『TIPSTAR』では、競走得点、並び予想、S・H・B、バンク成績など、予想に使える情報を出走表でまとめて確認できます。この記事で解説してきた情報も集約されており、あれこれ調べ回る手間がありません。
AIが2・3着候補をアシスト
▲「着順AIアシスト」をオンにすると、1位を選んだ後に2・3位候補のチェックボックスが強調表示される
投票シートに搭載された「着順アシスト」機能を使うと、1着と読んだ選手を選んだだけで、AIが2着・3着の有力候補を強調表示してくれます。「1着はこの選手で決まりだけど、相手が絞れない」という場面で役立つ機能です。
予想上手の視点を借りる
「のっかり」機能を使えば、車券上手なユーザーやプロ予想家の予想にワンタップで相乗りできるので、難解なレースや予想する時間がないときの強い味方になるのはもちろん、自分の予想と見比べながら使えば、レースの見方を少しずつ身につけることもできます。
▲競輪解説者・評論家の後閑信一氏によるカキコミも
さらに「カキコミ」では、レースの展開予想や注目ポイントをユーザー同士で共有できます。平原康多氏や高木真備氏など元トップ選手を含む公認予想師7名も参加しており、リアルな言葉で書かれたプロ視点でのレース読みを参考にできるのも魅力です。
無料で楽しめるTIPメダルを使った投票機能を利用して、雰囲気をつかんでみるのもおすすめです。新規登録の際は1000円分のTIPマネーもプレゼントされるので、まずは気軽にレースを楽しんでみてくださいね。
予想力を育てる攻略動画も
『TIPSTAR』公式YouTubeでは、競輪予想師のサテライト典子氏とのコラボ動画「競輪攻略コラボ」を公開中。ラインの読み方や展開予想のコツなど、この記事で解説した内容を動画でも確認してみては。
出典:競輪攻略コラボ