Androidのスマホ、タブレットには「ウィジェット」という機能が搭載されています。これはアプリの一部機能をホーム画面に表示して利用できるもの。たとえば天気予報のチェックや音楽プレイヤーの再生操作などが、アプリを起動せずともホーム画面で行えます。さまざま情報を表示できたり、アプリの簡易的な操作ができたり、Androidユーザーならぜひ利用したい機能です。
そこで本記事ではAndroidのウィジェットの使い方と、おすすめ20選を紹介していきます。一緒にウィジェットマスターを目指しましょう0
Androidの「ウィジェット」とは? 使い方・設定・削除方法とおすすめ20選
Androidのウィジェットとは?
先述の通り、Androidのウィジェットとはアプリの一部機能(コンテンツ)をホーム画面で利用できるようにしたもの。Android端末の中には、最初からホーム画面に天気予報や時計が表示されている機種がありますが、それがまさにウィジェットです。
古くからある機能で、それこそAndroidのコードネームにお菓子の名前が使われ始めた、2009年リリースのAndroid 1.5 Cupcakeの時点で既に搭載されていました。
ほかにはSNSのメッセージ画面をワンタップで開けるなど、ショートカットとしての役割を持つウィジェットもあります。
デザインやサイズが多彩で、ホーム画面の見映えが大きく変わる
Androidのウィジェットのもう一つの特徴として、大小さまざまなサイズ、デザインが存在する事が挙げられます。アプリアイコンと同じ1×1サイズから、ホーム画面の大部分を占める5×5サイズもあり。
デザインも凝ったものが多く、ウィジェットを設置するとホーム画面の見映えが大きく変わります。
またウィジェットは1つのアプリに対して複数用意されている事があります。サイズ違いであったり、表示される情報や使える機能が異なったりとさまざま。用途に合わせて使い分けもできます。
ウィジェットが未収録のアプリもある・ストアの説明文などで確認を
なにかと便利なウィジェットですが、すべてのアプリに用意されているわけではありません。
ウィジェットの有無を見分ける方法は、無料アプリであれば実際にダウンロードしてみるのが確実です。もしくは確実さには欠けますが、『Google Play ストア』の各アプリの説明文を読むとウィジェットについて書かれている場合があります。
逆にアプリ一覧画面には表示されないウィジェットだけのアプリもあります。その場合はウィジェット一覧画面を呼び出せば表示されるのでご安心を。
ウィジェットの設置方法
ホーム画面で使える小型のアプリと言ってもいい便利なウィジェット、その設置方法は簡単なので、スマホ初心者も安心です。基本はホーム画面の何もない所を長押し→[ウィジェット]のメニューをタップ→使いたいウィジェットを設置で完了です。
なおランチャーアプリ(ホームアプリ)でホーム画面のデザインが変わっている場合、ウィジェットの設置方法が変わる可能性があります。
また本記事ではGoogle Pixel 3を使って解説します。他のAndroid端末では画面表示等が若干異なりますが、基本的な操作は変わりません。
1.ホーム画面の何もない場所を長押し
2.メニューから[ウィジェット]をタップ
ホーム画面の空白を長押しすると専用のメニューが表示されるので、その中から[ウィジェット]をタップしましょう。
3.設置したいウィジェットを長押し
ここでは『Yahoo!天気』(Y!天気)の4×1サイズのウィジェットを設置します。
4.画面を押したまま指を動かし、ウィジェットを設置したい場所で指を離す(スライド)
ウィジェットを長押しすると自動的にホーム画面が表示されるので、画面を押したまま好きな場所にウィジェットを配置します(スライド操作)。ウィジェットは後で動かせるので、適当に置いても問題ありません。
5.ウィジェットの設定をする
デザインなどを設定する画面が開くので、好きなように設定します。今回は白背景のデザインを選択してみましょう。
6.ウィジェットの設置完了
これでウィジェットが設置されました。なおウィジェットをタップするとアプリが起動したりウィジェットの設定画面が表示されたりするほか(ウィジェットによって動作が変わる)、長押しでウィジェットの移動ができます。
※アプリアイコンの長押しでウィジェットを設置できる機種もあり
ほとんどのAndroid機種では、ホーム画面の何もない場所を長押ししてウィジェットを設置できます。
一方Google Pixel 3など一部機種ではアプリアイコンを長押しして専用メニューを開き、その中の[ウィジェット]ボタンからウィジェットを設置する方法もあります。
ウィジェット一覧画面から目的のウィジェットを探すのが面倒な時は、こちらの方法がおすすめです。
また[ウィジェット]というテキストが表示されたボタンではなく、メニュー内に正方形が3つ、ひし形が1つ並んだアイコンが表示されている場合もあります。
[ウィジェット]ボタンもしくはアイコンをタップすると、そのアプリで使えるウィジェット一覧が表示されます。あとは使いたいウィジェットを長押しして、ホーム画面にスライドさせれば設置完了です。
ウィジェットの削除方法
ウィジェットを削除する方法は、アプリを削除する時と同じ。ウィジェットを長押しして、[削除]を選択するだけです。なおウィジェットを削除しても、アプリは削除されずに残るので安心してください。
1.削除するウィジェットを長押し
2.画面を長押しながら[× 削除]までスライド
※機種によってはスライドではなく[削除]ボタンをタップする場合も
Google Pixel 3では[× 削除]までウィジェットをスライドさせる必要がありますが、Galaxy S9 SC-02Kのように[ホーム画面から削除]ボタンをタップして削除する場合もあります。
3.ウィジェットの削除完了
おすすめウィジェット21選
ウィジェットが搭載されているアプリは様々。ここからは機能面、デザイン面などで優れたウィジェットを紹介します。
定番系から知る人ぞ知るものまで9ジャンル、17個のバラエティー豊かなラインナップ。まずはよく利用するジャンルのアプリからお試しで使ってみてください。
天気
Yahoo!天気
おなじみ『Yahoo!天気』のウィジェットです。最大4日分の天気、雨雲レーダー、気温推移グラフなど豊富なウィジェットを収録。
シンプルながらも程よくカラフルなデザインで、どんなホーム画面にも馴染みます。天気ウィジェットで迷ったらコレを選べば間違いありません。
1Weaather
デザイン重視の天気ウィジェットはこちら。大小様々な12種類のウィジェットが用意されており、好みやホーム画面の状態に合わせて使い分けができます。
その中でも特に目を引くのが、円形のオシャレなウィジェット。天気や気温、降水確率がシンプルにまとまっており、機能性も大満足です。
その他のおすすめ天気ウィジェットはこちら
時計
Digital Clock Widget Xperia
時計を中心に、日付、天気予報を表示してくれる万能時計。アプリ名に「Xperia」とありますが、Xperiaでなくても問題なく使えます。
4種類のデザインが用意されているほか、設定からフォントやカラーの変更が可能。他にアプリの起動ショートカットを設定できたりと、幅広いカスタマイズ性が魅力です。
Clock
あえてシンプルかつアナログで勝負したい人はコチラがおすすめ。アナログ時計のウィジェットです。ちゃんと秒針も動きますよ。時計のデザインの変更や、好みでバッテリー残量や日付の表示も可能。シンプルなりにもこだわりを入れられる一品です。
カレンダー
Yahoo!カレンダー
カレンダーアプリの定番『Yahoo!カレンダー』はウィジェットも優秀。カレンダーのほかにも天気や予定も表示でき、ホーム画面を開くだけで様々な情報を確認できます。
プロ野球やJリーグの日程を表示できる機能もあり。また『Googleカレンダー』と同期できるため、そちらを使っている人も簡単に乗り換えができます。
Xperia Calendar Widget
デザイン派はこちら。縦長デザインのスタイリッシュなカレンダーウィジェットです。フォントや大きさのカスタマイズが可能で、壁紙に合わせてデザインを変えられるのも魅力です。
その他のおすすめカレンダーウィジェットはこちら
ニュース
Googleニュース
Androidスマホにデフォルトで入っている事の多い『Googleニュース』ですが、ウィジェットも優秀です。『Google ニュース』にはユーザーの興味に合わせた記事を5件ピックアップする機能があり、これをウィジェットで表示可能。自分で探す手間なく、読みたい記事をホーム画面で確認できます。
ニュースウィジェットでありながらデザイン性に優れているのが『Flipboard』です。
記事のサムネイル写真がウィジェットの背景に表示されるのが特徴で、ニュースの内容によって見た目の印象も変化。毎日違った表情を見せるホーム画面を楽しめます。
その他のおすすめニュースウィジェットはこちら
為替
iSPEED 株取引
トレーダーにとって、リアルタイムの株取引情報はまさに命綱。『iSPEED 株取引』では、国内株チャート/レート、指数為替チャート/レート、ニュースをウィジェットで確認できます。アプリ内で注文もでき、絶好のタイミングを見逃してしまうリスクも減らせて一石二鳥です。
ノート・メモ帳
Evernote
ノートアプリの定番『Evernote』にもウィジェットが用意されています。ノートの起動、書き込み、音声入力、手書き入力など、Evernoteの様々な機能をホーム画面から利用可能に。Evernoteのヘビーユーザーならぜひ設置しておきたいウィジェットです。
ColorNote
簡単なTodoや一言メモ程度なら『ColorNote』がおすすめ、メモを付箋のようにホーム画面に貼り付けできるウィジェットです。アプリを開かなくてもメモを見られるので、確認の手間が大幅に減ります。
その他のおすすめメモ帳ウィジェットはこちら
SNS
LINE
1種類のみですが、『LINE』にもウィジェットがあり、任意の友だちやグループのトーク画面をワンタップで表示できます。頻繁に利用するトークはぜひウィジェットにしておきましょう。
Twidget
Twitterのタイムラインをホーム画面に表示してくれるサードパーティ製のウィジェットです。いいねとリツイートもウィジェットから行えます。頻繁にTwitterのタイムラインをチェックする人には嬉しいウィジェットですね。
メーラー
Gmail
『Gmail』にもウィジェットがあり、「受信トレイ」や「重要」など好きなラベルの中身を確認できます。これでホーム画面でメールチェックが可能に。ウィジェット右上のペンのボタンを押して新規メール作成もできます。
音楽プレイヤー
AWA
音楽の定額制聴き放題サービスで、制限付きながら無料利用もできる『AWA』。音楽プレイヤーのほか、プレイリストなどのクイック再生とAWAの検索バー、周囲の音楽の認識機能ボタンの計4つのウィジェットがあります。
特に音楽プレイヤーが便利。プレイリストの再生、次の曲へなどの操作のほか、再生中の曲のジャケット写真が表示されるので、デザイン面でもおすすめです。
Poweramp
スマホに入れた曲を再生するなら、『Poweramp』がおすすめです。とことんまでこだわれるデザインと、イコライザー付きのプレイヤーが魅力で、総合的に高性能。
15日間無料で、それ以上使い続けるには有料のアンロックアプリを購入する必要がありますが、それを差し引いても使う価値のあるアプリ&ウィジェットです。
『Poweramp』の詳しい使い方はこちら
電子書籍・オーディオブック
Google Play ブックス
『Google Play ブックス』には1×1と2×3の2種類のウィジェットがあり、2×3のウィジェットが機能、デザイン共に特徴的です。
上下スワイプで書籍を選択し、タップですぐに読書を始められます。また書籍の表紙が大きく表示されるため、表紙のデザインでホーム画面に彩りを加えられるのも嬉しいですね。
Audible
Amazonを母体とするオーディオブック専門の購入・配信サービス『Audible』(オーディブル)のウィジェットです。
『Audible』で購入したオーディオブックの再生、チャプターの選択、30秒戻し、ブックマーク機能が使えます。元々「ながら聴き」が前提のオーディオブックだけに、再生までの操作数を減らせるのはかなり助かりますね。
Audibleの詳細はこちら
電卓(計算機)
電卓ウィジェットのテーマ
スマホには標準で電卓が用意されていますが、ストアで配信されている電卓アプリもたくさんあります。
ウィジェット対応のアプリ『電卓ウィジェットのテーマ』なら、ホーム画面でパパッと計算ができて便利。アプリを開くか開かないかのワンテンポの差ですが、特に急いでいる時にありがたいです。
歩数計
Accupedo
スマホは常に持ち歩くもの。そのためスマホを歩数計として利用する人もいます。
『Accupedo』は歩数のほか、歩行距離、消費カロリー、目標歩数までの進捗状況をお知らせしてくれるウィジェットです。歩数の確認は時計を見るのと同じで、なるべく素早く済ませたい動作。それをホーム画面を開くだけで済ませられるのは嬉しいですね。
もっとウィジェットを知りたい方はこちらの記事を参考に
ウィジェットでより良きスマホライフを
AndroidとiOSの大きな違いは、Androidはユーザーによるカスタマイズ性が高いこと。ウィジェットを使ったホーム画面のカスタマイズはその典型です。
ウィジェットの設置方法は非常に簡単。せっかくのAndroidの特権、使いこなしてスマホライフを一層充実させましょう。
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