「好配当が狙えるから!」と、闇雲に3連単だけで勝負を繰り返してはなかなか当たらず、ストレスがたまっていませんか? かといって、当たりやすいといわれるワイドに切り替えても、「当たっているのに、なぜか手元が増えない」というモヤモヤに変わるだけ……。これでは競輪が嫌いになってしまうかも!?
でも、どちらも予想が下手なせいではありません。券種ごとの的中率と配当のバランス、そして買い目の点数が生む“算数”を知らないだけ。まずはそれぞれの券種の特徴を把握して、レースの特性にあわせて柔軟に買い目を決めていくことが長く楽しむための近道です!
本記事では競輪における賭け式の種類を紹介するとともに、「ワイドで稼ぐことはできるのか」という問いへの回答、そして競輪アプリ『TIPSTAR』を使った実践的な車券の買い方の解説をしていきます。
競輪のワイドで稼ぐことはできる?的中率と回収率から考える券種の使い分け
競輪の券種は全部で7つ。それぞれの的中率をまず押さえる
競輪には「ワイド」(拡大2連勝複式)、「2枠複」(枠番2連勝複式)、「2枠単」(枠番2連勝単式)、「2車複」(車番2連勝複式)、「2車単」(車番2連勝単式)、「3連複」(車番3連勝複式)、「3連単」(車番3連勝単式)と7つの券種があります。競馬のように「単勝」(1着を当てる)や「複勝」(3着以内を当てる)は採用されていません。
注意してほしいのは、すべてのレースで全券種が発売されているわけではないということ。「2枠複」と「2枠単」は9車立てのみ*。7車立て以下のレースで投票できるのは、それ以外の5種類となります。
それでは、的中率が高い順に賭け式を解説していきましょう。
*欠場などがあった場合は8車立てでも採用
競輪の券種と的中確率一覧
| 券種 | 当たり目/組み合わせ | 理論上の的中確率 |
|---|---|---|
| ワイド | 3/36 | 8.33% |
| 2枠複 | 1/18 | 5.56% |
| 2枠単 | 1/33 | 3.03% |
| 2車複 | 1/36 | 2.78% |
| 2車単 | 1/72 | 1.39% |
| 3連複 | 1/84 | 1.19% |
| 3連単 | 1/504 | 0.198% |
※9車立てで1点購入した場合の組み合わせ上の確率です
※選手の実力やレース展開は考慮していません
以下、特に断りのないかぎり9車立てを前提として解説します。
ワイド(拡大2連勝複式)
1着から3着に入ると思われる車番を組み合わせて的中させる車券。1~2着はもちろん、1~3着、2~3着でも的中となるのが最大の特徴です。
組み合わせ数は9車立てで36通り、7車立てで21通り、5車立てで10通り。常に3種類の配当が出るため、人気(売上)によってオッズが変動するのがポイントです。ただし上位人気の選手だけで3着までを占めてしまうと、配当が極端に低くなってしまうことも。
2枠複(枠番2連勝複式)
車番ではなく、6つのグループに番号を振り分けた枠番で1~2着を予想し、的中させる車券。着順は関係なく、どちらの枠が1着になっても的中となります。
組み合わせは18通り。当たりやすい分、平均配当も低めです。4枠から6枠には2人の選手が入ることになるため、狙っていた選手が着外となっても、同枠の選手が2着までに入って当たりになる場合もあります。
注意してほしいのは、2車複と同じ買い目を購入するときです。例えば同じ1=2を購入して的中した場合、配当に差異が出ます。4-4、5-5、6-6といったゾロ目を購入する際も同様で、同じ組み合わせの2車複(4=5、6=7、8=9)とは配当が変わります。
内枠同士(1=2、1=3、2=3)の組み合わせを買う場合、オッズを見比べて、配当が高くつきそうな車券で投票したほうがいいでしょう。
2枠単(枠番2連勝単式)
1着と2着に入る枠番を着順通りに予想して的中させる車券。組み合わせ数は33通りです。2枠複と同じく4~6枠に2人の選手が入るため(8車立ての場合は5~6枠)、外枠絡みでは予想外の展開でも的中の可能性がある賭け式です。
こちらも2枠複同様、内枠同士の組み合わせの場合、2車単と同じ買い目に対して配当に差異が出ます。オッズを見比べて配当がつきそうな車券で投票するのが得策です。
2車複(車番2連勝複式)
着順に関係なく、1着と2着に入る車番を予想して的中させる車券。組み合わせ数は9車立てで36通り、7車立てで21通り、5車立てで10通りあります。
「〇番車と●番車が1~2着を取りそうだけど、どちらが1着に入るのかは予想しづらい……」といったときに有効な車券です。
2車単(車番2連勝単式)
1着と2着の車番を着順どおりに予想して購入する車券。組み合わせ数は9車立てで72通り、7車立てで42通り、5車立てで20通りです。
1着と予想した選手を頭に固定し、2着にはラインの番手につけた選手がそのまま入るのか、それとも別線の選手が飛び込んでくるのか……。競輪の醍醐味を楽しめる、最もスタンダードな車券です。
3連複(車番3連勝複式)
着順に関係なく、1着から3着までに入る車番を予想して購入する車券。組み合わせ数は9車立てで84通り、7車立てで35通り、5車立てで10通りです。
人気ラインで決着すると配当が低くなってしまいますが、スジ違いなど紛れ(ラインが崩れての決着)があると配当が跳ね上がることもありえます。
3連単(車番3連勝単式)
1着から3着までに入る車番を着順通りに予想して購入する車券。組み合わせ数は9車立てで504通り、7車立てで210通り、5車立てで60通りとなります。
7券種の中で最も難解な分、的中したときの配当は大きく変わります。また人気選手が上位を独占するような展開でも、組み合わせ次第では好配当に。3連複では3桁配当でも、3連単では4桁配当になることも多々あります。
▲3連複は630円(1番人気)だが、3連単では6,050円(13番人気)。
どちらも上位3車を的中させているのに、これだけの配当差が出ている
ワイドが「手堅い」といわれる理由
7種類の中で、最も的中率が高いのがワイド。まずは当てたいと考えたとき、多くの人がたどり着く車券で、予想した2つの車番が、順不同で1着から3着までに入れば的中です。
例えば1番車と2番車が3着以内に入ると予想したならば、ワイドで1=2を購入し、両車が1~2着、1~3着、2~3着のいずれかに入ればOK。ほかの車券と違って常に3種類の配当が出るので、例えば1番車、5番車、7番車の組み合わせを全通り買う「ボックス買い」なら、3車がすべて1着から3着に入った場合、1=5、1=7、5=7の車券がすべて的中となります。
9車立ての場合、ワイドの的中確率は8.33%(3/36)。2車複の3倍、3連単の約42倍当たりやすい計算です。これがミッドナイト競輪やガールズケイリンで採用されている7車立てになると、的中確率は約14.3%(3/21)。9車立ての1.7倍です。的中率を優先するなら、7車立てのレースを中心に車券を買ってみるといいでしょう。
なお、当たりやすいということはつまり、配当も低くなるということ。また買い目を増やせば的中率は上昇しますが、その分トリガミ(的中したのにマイナス収支)の可能性も高くなります。買い目はできれば1点。多くても3点に絞りたいところです。
車数と買い目一覧
| 選ぶ車数 | ワイドのボックス点数 | 軸1車から流す場合 |
|---|---|---|
| 3車 | 3点 | 2点 |
| 4車 | 3点 | 6点 |
| 5車 | 10点 | 4点 |
ワイドは3種類の的中が出るので、全体の売上から配当が計算されます。人気の組み合わせが上位を独占すれば配当は期待できず、逆に人気薄が3着以内に飛び込むと配当もアップ。人気選手がすべて車券圏外となれば、ワイドでも高めの配当がつくこともあります。
このようにオッズに振れ幅があり、レースが終わってみなければどのくらいの配当になるのか予想しづらい面もあるので、購入額は控えめにすることを推奨します。
▲上位人気に投票が集中しすぎると、元返し(100円の配当)になってしまうことも
買い目を絞り、購入額を抑えてワイドで投票し、自分の買った選手(車番)をしっかりと目で追う。何度もレースを観戦し、的中体験を重ねるうちに、道中で何が行われているのか少しずつ把握できてくるはずです。
男子競輪の見所は、ライン同士のせめぎ合い。同地区の仲間同士がどのように連携し、ゴール前を抜け出してくるのか。なぜ、この選手が人気になるのか。知識が増えていくたびに競輪の面白さは倍増するでしょう。
ワイドで稼ぐことはできるのか?期待値から考える
ワイドで人気の車券ばかりを狙うと、的中率は高くても、ジリジリと赤字が増えていくことになります。1,000円ずつ均等に1点買いを行い、1,100円(1.1倍)、1,300円(1.3倍)、1,500円(1.5倍)と3連勝しても、次のレースで外してしまえば、トータルで100円の赤字。できるだけ配当妙味のあるレースをチョイスして、あらかじめ決めた予算の範囲でメリハリをつけて投票することが大事です。
そもそも車券は、的中率と配当がトレードオフの関係にあります。当たりやすい券種ほど配当は低く、当たりにくい券種ほど配当は高い。買い目を増やせば的中率は上がりますが、その分、1点あたりの取り分は減る。「確率×配当」で考える期待値の観点では、どこかを有利にすれば、必ずどこかが不利になる仕組みです。
だからワイドで目指すべきは、一気に増やすことではありません。資金を大きく減らさずに、勝負を続けられる状態をキープすること。券種を選ぶのも、買い目を絞るのも、そのための作業なのです。
「転がし」はワイドで成立するのか
一方、「堅いレースばかりを選んで、転がしていくのはどうだろう?」と考える方もいるでしょう。“転がし”(コロガシ)とは、払戻金をそっくり次の勝負レースに投入する戦法。ワイドの場合、1回ごとの的中率が高いため成功しやすそうに見えるのですが、1万円が1万2000円(1.2倍)になり、1万2000円が1万5600円(1.3倍)になっても、3回転目で失敗すれば0円に……。ハイリスクローリターンの側面があることも否めません。
しかも転がしは、勝つほど1点あたりの購入額が膨らんでいく買い方であり、売上の薄いレースでワイドを購入すると、自分が買った目のオッズを自分で押し下げてしまうこともあるため、金額が大きくなるほど元返しのリスクも上がります。
「元返しの可能性がある車券は買わない」「強力なラインの先頭と3番手を買う」「狙いのレースを絞って3回転まで」といったように、自分で決めたルールを守りつつ、購入額を抑えて気軽に楽しむなら、転がしも悪くない戦法です。
ワイドの次に手が届く券種
ワイドに慣れてきたら、券種を1つに固定しておく必要はありません。
といっても、上の券種に移れば有利になるわけではないのは、ここまで見てきたとおり。的中率と配当はトレードオフなので、変わるのは「どのくらいの頻度で、どのくらいの当たりが返ってくるか」という配分のほうです。
その代わり、ワイドで積み上げたものは無駄になりません。どのラインが強いのか、誰が抜け出してくるのか。その読みは、券種が変わってもそのまま使えます。
ここからは、ワイドの次に手が届く4つの券種について、的中率の高い順に見ていきましょう。
2車複へステップアップ
2車複は、3着までに入ればいいワイドと違って、順不同で上位2選手を的中させる車券です。点数を多く買えば的中率は上がりますが、車番で購入する車券としてはワイドの次に的中率が高いので、平均配当は低め。できれば3点以内に収めたいところです。
また、多点買いをすると道中で注目すべき選手が多くなり、混乱をきたしかねません。自分の車券が当たったのか、それともハズれたのか、よくわからないまま結果を迎えてしまうのでは、競輪の楽しさも半減してしまいます。
例えば「競走得点の高い1番の選手が1着になりそうだ」と予想したならば、その選手とラインを組む選手、別線から食い込みそうな選手を相手に選ぶ。そうすることで、軸にした選手を応援しながら、レースを楽しむことができるのです。
競輪の醍醐味が詰まった2車単
競輪に3連単が導入されたのは2001年の秋。それまでは2車単が車券の王道でした。2車単は的中率と配当のバランスがよく、本命サイドでも思わぬ配当がつくことも。
例えば圧倒的な本命に押されている1番車の選手が、ラインを組んでいた2番車の選手に差されて2着になったとき、2車複の配当は低くなりやすい反面、2車単は配当が上がります。当然ながら1-2しか買っていなかった人はハズレ。このような状況を「裏目千両」といいます。
▲2車複はライン決着で430円(1番人気)だが、2車単は裏目で1,160円(2番人気)
最大でも9車立ての競輪は、まず1着に入る選手を予想するのが基本。思惑どおり予想した選手が先頭でゴールを駆け抜けたときの喜びは格別です。
買い目を絞りやすい3連複
3連単の場合、買い目を広げると点数が一気に増えてしまいますが、着順を問わない3連複なら4車のボックス買いでも4点で済みます。
| 1車目 | 2車目=3車目 |
|---|---|
| 1 | 2=3 |
| 2=4 | |
| 3=4 | |
| 2 | 3=4 |
同じ4車でも3連単なら24点。着順まで当てる必要がない分、買い目の数がここまで
違ってきます。
点数の絞れる3連複のボックス買いは、特に穴狙いで強みを発揮します。荒れそうなレースのときは、3連複で勝負するのも面白いでしょう。
3連単の攻略は中級者への道
7券種の中で最も売れているのが3連単です。的中率が0.198%まで下がるため、配当の振れ幅は大きくなりますが、大前提はほかの券種と同じく、勝利する確率の高い選手を選ぶことに尽きます。その選手を軸に据えて、2着・3着に入るであろう選手をピックアップするのが基本で、平均配当が高いからといって多点買いをしないことも重要です。
ラインの強さを把握し、番手につけた選手に差し切る力があるのか? 3番手につけた選手は最後まで千切れずについていけるのか? さまざまなファクター(コースや脚質)から予想を組み立てていく。ここまで考えて3連単で勝負できるようになれば、あなたはもう中級者の仲間入りです!
オッズ比較も着順アシストも。『TIPSTAR』で買い目を組み立てる
ここまでの話を、実際の投票に落とし込んでみましょう。
まずワイドの場合。的中が3通りある分、オッズにも幅があり、同じレースでも組み合わせによって配当がかなり違ってきます。競輪アプリ『TIPSTAR』は買い目ごとのオッズを一覧で見比べられるので、どの組み合わせを何点買うかを決める材料になります。
3連単に慣れていなくても、同じ投票シートでフォーメーション(1着・2着・3着に車番を指定し、すべての組み合わせを買う投票方法)の入力も直感的にできて、スムーズな購入が可能です。
また、軸にする選手は決まったけれど、2着、3着の候補をなかなか選べないという方は、着順アシストを使ってみては? 投票シートで1着の選手を選ぶと、AIが2着・3着に入る可能性のある有力選手を自動で強調表示し、買い目をサポートしてくれます。
▲軸(1着)の選手にチェックを入れると、2着候補と3着候補が強調表示される
もちろん、3連単以外の券種でも有効。表示された買い目通りに投票しなくてもOKなので、検討材料のひとつとして活用しましょう。
車券スタイルの確立が競輪を当てるコツ
当たる回数を安定させている上級者は、柔軟に券種を使い分けて勝負しています。例えば、人気選手を軸にして2車単の2点買いで勝負する際に同じ組み合わせのワイドを押さえると、ヒモに選んだ相手が最後に差されて3着になったとしても、押さえ車券のワイドは的中。トータルではトリガミになるかもしれませんが、全損は防げます。2着に食い込んだ選手が人気薄ならば、プラスになることも。
▲直近の回収率などを参考にほかのユーザーの予想にのっかるのもひとつの手だ
このように券種の併用でリスクヘッジし、できるだけ資金のショートを防ぎながら勝負を繰り返すことが、回収率を安定させて長く競輪を楽しむコツなのです。『TIPSTAR』なら「のっかり機能」があるので、ほかのユーザーに丸乗りしてみるのも一興。自分だけの車券スタイルを確立して、存分に競輪を楽しんでくださいね。
競輪は適度に楽しみましょう。車券の購入は20歳になってから。
TIPSTAR, Inc.