『ゼンレスゾーンゼロ』を徹底レビュー
三位一体のチームで翻弄、そして怒涛の連携 その躍動はクライマックス級
HoYoverseのアクション、ここに極まれり!? 『原神』や『崩壊:スターレイル』のHoYoverse(miHoYo)が手掛ける3Dアクションゲームです。今作では過去作との世界観的なつながりは無し、もしくは皆無で、完全オリジナルとして新鮮な感覚でプレイ可能。
物語の舞台は謎の超自然災害「ホロウ」に見舞われた近未来都市。主人公の兄妹はホロウと都市をつなぐ存在「プロキシ」として、契約を結んだエージェントたちとともに、ホロウでの戦いに挑みます。世界観はHoYoverseらしく作り込まれている一方、本作では所々で軽妙なノリが挟まれるのが特長となっています。
ゲーム性ではアクションに特化にしており、その自由度の高さと爽快感はスマホゲーム全体で見ても最大級。キャラクター単体でも豊富なアクションが存在し、仲間との連携でさらに可能性が拡大。息の合った連携で猛攻を仕掛ける様は、まさにクライマックス級です。
すべてのエージェントに豊富なアクション 攻防を巧みに使い分け敵を翻弄
エージェント一人だけでも十分に感じられるアクションの手ごたえ。通常攻撃、特殊スキル、ダッシュ攻撃、回避攻撃、終結スキルなど多数の攻撃手段が存在し、使い分けで変幻自在のアクションを繰り出せます。
もちろん回避とガードもあり、本作では敵の攻撃をギリギリのタイミングで避ける「極限回避」の重要性が非常に高くなっています。
自ずと攻防の緩急が効いた展開となり、極めれば敵の攻撃を華麗に受け流し、一方的に連続攻撃を叩き込む実にスタイリッシュなアクションが完成。
さらにエージェントごとに近距離型、遠距離型、ダメージ役、バフ役など得意な分野が異なり、状況に応じて使い分ける戦略性も存在する濃密ぶりです。
バトルの要! 3人チームの連携で強敵を撃破
3人チームが生み出す連帯感こそ、本作のバトルにおける最大の醍醐味。敵に攻撃を加え続けブレイク状態に追い込むと「連携スキル」が発動可能に。エージェントが入れ替わりながら、怒涛の波状攻撃を仕掛けます。『崩壊3rd』をプレイ済みであれば、QTEの発展型と考えるとわかりやすいでしょう。
見た目の派手さにふさわしくダメージ抜群で、エージェント次第では周囲の敵の引き寄せなど特殊な効果を発揮することも。まさしく戦闘の要となるシステムです。
さらに回避時、被弾時にもチーム内連携があり、素早い攻守の入れ替えが可能となっています。まさに三位一体のチームとして戦う連帯感。3人のすべての力を出し切ったすえに強敵を討ち倒した時の達成感は格別です。
戦う前から勝負は始まっている 編成の奥深さもRPG級
バトルに参加するエージェントの編成もこだわり始めたら止まらない……!? エージェントにより得意分野が異なり、敵をブレイクしやすい「撃破」、バフによるサポートに優れる「支援」などの特性が割り当てられています。
加えて電気、氷などの属性、感電、凍結といった状態異常の概念もあり戦略性もRPG級。
攻撃、サポート、状態異常、さらにプレイヤー自身の操作スキルを駆使すれば、たとえ多少ステータスで厳しくともジャイアントキリングを狙えます。
『ゼンレスゾーンゼロ』は課金すべき?
先に『原神』、『崩壊:スターレイル』の経験者向けの解説をすると、課金やガチャ(本作では変調という名称)周りのシステムは前二作と同様です。そのため前二作と同じ課金意識で通じます。
本作の主な課金先は、プレイアブルキャラクターであるエージェントの加入と、武器に当たる音動機の入手。期間限定のエージェントと音動機がそろえば強力な戦力となりますが、両方を無課金でそろえるのは相応の強運が必要と言わざるを得ません……。
そこで何としても欲しいエージェントと音動機が実装されたときのために、あらかじめ覚えておきたい課金方法をチェックしましょう。
毎日遊ぶなら「インターノット会員」の購入を検討 毎日ログインで報酬獲得
本作を毎日遊んでやり込むなら「インターノット」会員を継続購入していきたいところです。税込610円で購入すると、その時点で変調用の通貨であるモノクロームを入手。さらに30日間のログインごとに、これまた変調用通貨のポリクロームを継続してもらえます。
30日間ログインし続ければ変調18連分ほどの総量に。10連の相場がおおよそ3,000円のため、610円で18連分は結構なお得感となります。
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戦略で「開拓」の道を突き進む『崩壊:スターレイル』
『ゼンレスゾーンゼロ』がHoYoverseのアクションの極みとするなら、『崩壊:スターレイル』は戦略の極み。銀河を巡る星穹列車で「開拓」の道を突き進むスペースファンタジーRPGです。
こちらのバトルはコマンドバトル形式。各キャラクターのコマンドは通常攻撃、戦闘スキル、必殺技のたった3種類でありながら、1手で戦況が大きく変わる、実に濃密でスリリングなバトルが展開されます。
『ゼンレスゾーンゼロ』と同様、ゲーム全体のボリュームが非常に高く、実のところ同時プレイには相応の時間と体力が必要になります。それでも遊び続ける価値は十分にあります。
『ゼンレスゾーンゼロ』の機能表
ジャンル | 3Dアクションゲーム |
---|---|
メーカー | HoYoverse(miHoYo) |
料金 | 基本プレイ無料 (別途有料アイテムあり) |
対象年齢 | 12歳以上 (Google Play ストア参照) |
リリース日 | 2024年7月4日 |
キャスト (敬称略) |
アキラ:阿部敦 リン:千本木彩花 アンビー・デマラ:種﨑敦美 ニコ・デマラ:芹澤優 ビリー・キッド:林勇 (ほか多数) |
執筆:アプリブ編集部
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在の内容と異なる場合があります。
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ガッオソマツ
サービス開始当日に速戦即決でプレイ。アクションは崩壊3rdをベースに、スタイリッシュ系を付け加えた感じ。特に崩壊3rdのQTEがクローズアップされているっぽい。ストーリーは軽めのノリを交えつつ、いつものホヨバ感もあって、相変わらず難解(褒め言葉)な世界観を見せつけてくれる。