TOEIC®︎の学習を始めると、多くの方が壁にぶつかるのが勉強の進め方。「教材が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「公式問題集は持っているが、効果的な学習方法がわからない」といった悩みをお持ちではないでしょうか?
2025年2月、『TOEIC®︎公式アプリ』に、これまでになかった「問題の解き方、考え方」に焦点を当てた問題集「サクッとシリーズ」10冊が追加され、初心者でも学習しやすくなりました。本記事では、これまでにTOEIC®︎を10回以上受験してきた筆者が、「サクッとシリーズ」と新たに追加された「公式問題集」を実際に購入した上で、その活用方法について詳しく解説していきます。
編集部おすすめTOEIC学習アプリ人気ランキングはこちら

【TOEIC®︎公式アプリ】「サクッとシリーズ」はTOEICガチ勢には点数アップにチート級の有益さだった〈使用レポ〉
スキマ時間の学習効率を爆上げする教材「サクッとシリーズ」

新しく追加された「サクッとシリーズ」は、TOEIC®︎ L&Rテストの各パートに特化した短時間学習向けのコンテンツです。 スキマ時間を有効活用しながら、効率的にスコアアップを目指せる設計となっています。
「Part2」「Part3」「Part5」に特化した10冊が登場し、各教材には15問が収録されています。今回はその中から「Part2 基礎編」「Part3 基礎編」「Part5 語彙 基礎編」「Part5 文法 基礎編」をそれぞれ実際に購入して使ってみました。
「Part2 基礎編」を使うと出題者の視点が学べる

▲音声の字幕表示や再生速度の変更も可能
「Part2」の基礎問題集には、実際のテスト形式に即した3択のリスニング問題が15問収録されています。この問題集の特徴は、解答後に現れる「解説」の充実度にあります。特に、最後に掲載されている「+αの解説」を読むことで、「『Part2』のリスニング問題がどのように作られているのか」という視点を学ぶことができます。
この知識を身につけておくと、実際の試験で迷った際に「絶対に選んではいけない回答」のパターンを瞬時に見極めることができ、結果として正答率アップにつながります。
「Part3 基礎編」を使うと集中して聞くポイントがわかる

▲聞き逃してはいけないポイントがわかる
「Part3」では2人、または3人の会話を聞いて、複数の問題に解答します。「Part2」と比べて会話の内容が長くなるため、高い集中力が求められるセクションです。
解説では、「『Can you〜?』と聞こえてきたらその直後に集中する」など、それぞれの問題でどこに注目すれば正解を導きやすいのかといった「解き方のコツ」にまで踏み込んでおり、集中力すべきポイントが明確にわかります。そのため、長い文章のリスニング問題に対しても効率的に対策を進めることができます。
「基礎」「標準」「発展」の3つのレベルを組み合わせて45問を解くことで、幅広いバリエーションの問題に対応できる「解き方」を身につけることができるでしょう。
「Part5 語彙 基礎編」は語彙だけではなく文法の知識も深まる

▲問題文の日英切り替えができる
「Part5」の語彙問題では、「前置詞」「副詞」「関係詞」「動詞」「補語」「目的語」などの選択肢や、意味の似た単語の中から、文の意味に最も適したものを選び、正解を導きます。
「Part5 語彙編」では、解答のコツだけでなく、スコアアップにつながる知識をどのように補えばよいかのヒントも提供されています。そのため、単なる問題演習にとどまらず、TOEIC®︎に必要な語彙や文法の理解を深めやすい内容になっていると感じました。
「Part5 文法 基礎編」は上級者の解き方をコピーできる

▲惜しみなくコツが解説されている
「Part5」の文法問題では、文の構造に対する理解が求められます。語彙問題は、知識が不足していると推測だけでは正解できない問題も多いですが、文法問題では、知らない単語が出てきても、文の前後の流れを読み取ることで正しい答えを導き出せるケースも少なくありません。
「Part5 文法編」では、上級者が自然に行っている思考プロセスをわかりやすく解説しており、その点に大きな価値があります。丸暗記ではなく、論理的に正解にたどり着く方法を学べるので、効率的にスコアアップを目指せるでしょう。
アプリ内購入できる公式問題集には限定特典も

アプリから購入できる「公式TOEIC®︎ Listening & Reading 問題集」シリーズにも種類が増え、新たに5〜8が追加されました。
これにより、現在アプリ内では「公式TOEIC®︎ Listening & Reading 問題集1〜8」と「TOEIC®︎テスト 公式問題集」の合計9冊の公式問題集が購入、学習可能となっています。アプリ限定の特典もあるので、詳しく見ていきましょう。
「模試モード」と「学習モード」で学べる

▲問題はどちらも同じ
1冊の問題集には、試験形式の問題が2回分収録されています。アプリでは、実際の試験と同様に120分かけて通しで解く「模試モード」と、各パートごとに細かく学習できる「学習モード」の2つが用意されており、自分の学習スタイルや目的に合わせて使い分けることができます。

アプリ版では、紙の公式問題集と同様に正解と解説を確認できます。ただし、問題の解き方についての詳細な解説は含まれていないため、効率的に解き方を学びたい方は「サクッとシリーズ」を併用するといいでしょう。
「サクッとシリーズ」では、TOEIC®︎特有の問題の傾向や解答のコツが詳しく解説されており、スコアアップを目指すうえで効果的に活用できます。
公式問題集を購入すると単語帳がプレゼントされる

▲何冊買ってももら 貰える単語帳は1つ
公式問題集を1冊以上購入すると、特典として単語帳「特典の必須 200語」がプレゼントされます。

▲試験でよく見かける単語が並ぶ
筆者はこれまでにTOEIC®︎を10回以上受験していますが、この単語帳には実際の試験で頻繁に見かけた単語が厳選されており、非常にまとまりの良い内容だと感じました。試験対策として効率的に語彙を強化できるため、公式問題集とあわせて活用することで、より効果的な学習が可能になるでしょう。
ちなみに、問題集と単語帳をダウンロードすると合計100MBほどの容量が必要になります。容量の空きが少ない方は事前に確認しておきましょう。
教材を買わなくてもすべての音声ダウンロードが可能

▲最新版の問題集まで無料で音声がダウンロードできる
紙の公式問題集と比べて、アプリ版の大きなメリットのひとつは、リスニング音声を手軽に利用できる点です。
公式問題集の音声はアプリ内の「音源ライブラリ」メニューからダウンロード可能。アプリで購入できる問題集1〜8だけでなく、書籍版の最新問題集である11までの音声が無料で利用できます。そのため、問題集を購入しなくても音声だけを試すことができるので、TOEIC®︎のリスニング速度を確認したい初心者の方にもおすすめです。
公式アプリを使って効率よくスコアアップを目指そう

TOEIC®︎の勉強法として、「繰り返し学習する」ことが定番とされていますが、公式がどのように問題を作成しているのかを明かした教材はこれまで存在しませんでした。
確かに、時間をかけて単語や文法を暗記することも重要ですが、効率的にスコアを伸ばすには、問題の解き方のコツを理解することが近道となります。
「サクッとシリーズ」は、購入前は問題数に対して価格が高く感じられるかもしれません。しかし、実際に使用してみると解説が非常に充実しており、納得感がある内容となっていました。特に、TOEIC®︎独特の引っ掛け問題に苦手意識を持っている方や、解き方がわからずスコアに伸び悩んでいる方には、公式問題集と併用して学習することで学習の時短となるでしょう。
こちらの記事もおすすめ