メガネをしているのに、文字が見づらい。無意識に目を細めたり、顔を近づけてしまう。などなど、視力低下でお悩みではないですか。筋肉を付けると物が楽に持てるのと同様、目もトレーニングをすることで見えやすくなる人もいます。
今回は、3Dの立体映像を見て目のトレーニングをするアプリ、『3D視力回復』をレビューしていきます。
『3D視力回復』は本当に効く? メガネ必須人間が検証してみた
「有料で優良なアプリ」をモットーに掲げ、有料人気アプリを皆さんに代わって検証していく、我ら“Appliv有料アプリ調査隊”。
果たして、『3D視力回復』を使うと本当にアプリ名通りに視力が回復するのか、メガネ必須人間の筆者が検証していきます。
■『3D視力回復』って、どういうアプリ?
『3D視力回復』は、ステレオグラムという、目の焦点を変えることで平面の画像が立体的に見える絵を利用して、視力の回復を図るアプリです。目の焦点を変えて平面の画像を立体的に見る方法を、「立体視」と呼びます。
■どうして視力が回復するの?
立体視は、普段意識して使うことのない目の筋肉を使うので、目のトレーニングの効果があります。
また、立体視には「平行法」と「交差法」(詳しくは後述)というふたつの方法があるのですが、これらを交互に繰り返すことにより、ストレッチにもなります。
トレーニングで目の筋肉を鍛え、ストレッチで目の緊張を和らげ、調子を整える。相乗効果で視力が回復するという理屈です。
本当に効果があるのか、実際に使ってみた
筆者の目は
・裸眼視力:右目0.5(近視)・左目0.15(近視・乱視)
・常にメガネが必要
と、まさにこのアプリを試すのにおあつらえ向き。アプリの説明にしたがって、1日2回、1回3分の立体視トレーニングを、1週間続けてみました。
■現実の視力検査に近い数値が出せる『optotype』で検証
検証結果も現実の視力検査で……といきたい所でしたが、メガネ屋さんに行く時間が無かったため、視力検査アプリで代用しました。
検証に使ったアプリは『optotype』。数ある視力検査アプリの中で、最も現実に近い結果を出した優れものです。
■検証結果&使ってみての実感
というわけで、朝と昼の1日2回、ステレオグラムを立体視するトレーニングを一週間続けた結果がこちらです。
左目は0.1アップの0.3、右目はなんと0.5アップ……に見えますが、『optotype』の仕様で、0.5の次は1.0になるため、正確には0.6~1.0の間といったところです。それでもアップした事には変わりありませんね。
また、筆者の場合、目が疲れると無意識に目を押さえる癖があるのですが、アプリでトレーニング中は、何となくその癖が少なくなった気がします。
他にも、長時間PCを見ても目が痛くなりにくいなど、体感的な効果も実感できました。
■視力低下や目の疲れでお悩みの方は、買う価値アリ!
1週間という短い期間でしたが、数字的にも体感的にも効果を感じられる検証結果となりました。
もちろん個人差やプラシーボ効果はあるかもしれませんが、レーシックや紙の3D本より断然安い価格で、視力低下・疲れ目対策ができるのは非常に魅力的です。
視力・疲れ目でお悩みの方は、試してみる価値十分ですよ。
「平行法」と「交差法」の見方・コツを伝授
『3D視力回復』に効果があるのは確認できましたが、そもそも立体視ができなければ視力回復の効果を得られません。ということで、ふたつの立体視、平行法と交差法の見方とコツも一緒にお教えしちゃいます。
■平行法:絵の”向こう側”を見るイメージ
最初は平行法から。まず理屈から説明すると、「目の焦点を絵に合わせず、左右の目で視線を平行にして見る」という方法です。
平行法のコツ:絵をなんとなく見る。絵の向こう側に焦点をあわせる
”向こう側を見る”と言われても、近くに物があれば焦点を合わせてしまうのが人間の本能。理屈では理解できても上手くできない人が多いことでしょう。
そこで、平行法のポイントを言うと、「絵をなんとなく見る、視界にとどめておく程度にする」事です。英語で言うとLookではなくSeeです。
そうすると、絵の上部に書かれた2つの点(ガイド)が、4つにぼやけるので、3つになるよう絵(スマホ)を動かすのです。
交差法:画面の手前に焦点を合わせる
一方、交差法のやり方は、平行法とは逆に、「絵の手前」に焦点合わせます。
交差法のコツ:思いっきり寄り目にしてから合わせる
交差法のコツは、まず試しに自分の鼻先に焦点を合わせること、つまり、思いっきり寄り目にしてみます。その状態で絵を見ると、やはり絵の上部の点が4つぼやけるので、後は3つになるよう調整するだけです。
筆者の場合ですが、平行法よりも交差法の方が覚えやすかったので、立体視が初めての方は、最初に交差法を試してみるのがオススメですよ。
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