一人暮らしを始めて、お金のやりくりができるか不安...。そんな人には家計簿を活用するのがおすすめです。何にいくら使っているのか分かるだけではなく、将来に向けて貯金がしやすくなる効果もあります。

ではどのように家計簿をつけていけばいいのか。この記事ではイメージしやすいように実際につけている人の家計簿を公開。誰でもカンタンに節約できるコツを紹介していきます。

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この記事をまとめると・・・

  • 一人暮らしの家計簿のメリットは計画的にお金を使う意識が生まれること
  • 時短したい人は家計簿アプリを使うのもひとつの手
  • 『マネーフォワード ME』は自動で収支を記録できるのでおすすめ
スマホからいつでも確認でき節約に役立つ!
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一人暮らしの家計簿を公開

実際に家計簿をつけている方に、気をつけていることや、つけ始めてどのような効果があったのかなどを伺ってきました。これから家計簿をつけようか悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

一人暮らしの家計簿を公開

24歳女性の家計簿(手取り18万円)

都市圏の郊外で一人暮らし

項目 費用
家賃 60,000円
奨学金 20,000円
交通費 11,000円
水道光熱費 10,000円
通信費 6,300円
保険 4,700円
食費 8,000円
日用品費 2,000円
外食費 18,000円
娯楽費 20,000円
貯金 20,000円

毎月かかる固定費から順番に書く

こちらの方は家賃の他に、奨学金の返済や通勤で使用する定期券など、あまり変動しない費用から順番に並べています。そうすると毎月使える金額が分かりやすいのだとか。

仕事のときのランチは外食するので少々高め。しかしいくら使えるか事前に計算しているため、毎月予算内に収められています。またランチに使える予算が少なくなったときは、お弁当を作るなどの対策しているようです。

32歳女性の家計簿(手取り24万円)

都内の1LDKに在住

項目 費用
家賃 100,000円
水道光熱費 12,000円
食費 21,000円
外食費 5,000円
衣類費 9,500円
スマホ代 6,000円
通信費 4,500円
日用品費 3,000円
美容費 10,000円
交際費 17,000円
サブスク 2,000円
積立 20,000円
貯金 30,000円

項目はなるべく細かく分けて書く

現在はリモートワークなので、交通費がほとんどかからなりました。そのかわりに通信費が増えた影響で、スマホ代と分けて記入しています。

この方は家計簿をつけ始めたとき、何にいくら使っているのか分かりにくかったため、なるべく細かく費目を分類して書いているのだとか。

そうすることで無駄な費用が削減でき、今では好きなファッションや美容により多くのお金を使えるようになっています。

ただ家計簿を始めたばかりの人は、費目が多いと大変だと感じるかもしれないので、無理に増やす必要はないとのことでした。

2人の共通点は費用をざっくりと記入すること

最初はきっちりと管理するために、使った金額を1円単位まで書いていました。しかし記載するときや算出するのに時間がかかるので、100円単位で記入するようになったとのこと。

家計簿は継続することが大切。毎月の収支を大まかにでも把握できると、目標をクリアしやすくなるので、シンプルにつけるのがおすすめです。

家計簿をつけ始めて良かったこと

家計簿をつけ始めて良かったこと

お金の使い方が計画的になる

収入より支出がオーバーし続けると、残高がゼロになる可能性も。そのためお金の管理は非常に重要です。家計簿で毎月の収支が見えると、どれぐらいお金を使えるのか把握できるようになります。

例えば街で欲しい服を発見したとき、皆さんならどうしますか? 値段を見て買おうか悩む場合が多いでしょう。そんなときに今月あといくら使えるか分かっていれば、買えるのかどうか判断しやすくなります。

いったん冷静になって考えることで、衝動買いではなく計画的な買い物になるのです。

貯金ができる

収入を急に増やすのは難しいですが、毎月の支出額を減らせば、貯金できる金額を増やせます。家計簿で各費目を見直していくと、削減できる費用が分かりやすくなるのでおすすめ。

ある程度貯金があると、家電が壊れたときや病気で入院が必要になった場合など、急な出費にも対応できます。貯金したいけどなかなかできない人は、家計簿をつけ始めるといいでしょう。

→支出の見直し方はこちら

家計簿の付け方

家計簿つけ方

Step1:目標金額を設定する

貯金額の目標設定で注意する点は以下の3つです。

●いつまでに目標を達成するのか
●その貯金は何に使うのか
●生活に支障が出ないか

実際に何に使うかイメージがあると、貯金を頑張るモチベーションになります。

しかし頑張り過ぎるのもよくありません。目標を高く設定すると、日頃の生活に支障をきたす場合もあります。そのため達成できそうな目標金額にするといいでしょう。

Step2:家計簿の費目を決める

次に家計簿に記録する費目を決めます。普段どんなことにお金を使っているか振り返り、必要だと思う費目を選択するといいでしょう。

一般的に使われている費目を選びやすいよう表にまとめたので、よかったら参考にしてみてください。

家計簿の費目一覧

住宅費 食費
水道光熱費 外食費
通信料 保険料
車両費 交通費
医療費 美容費
日用品費 被服費
交際費 学費
奨学金の返済 保育料
月謝代 娯楽費
雑費 貯金

固定費と変動費は分けて書く

費目を決めるときに重要になるのが、生活するのに必要な固定費と、そうではない変動費を分けることです。後から改善するときに、何を改善すればいいのか見えにくくなるからです。

例えば日用品の中にメイク代やスキンケア代をまとめていた場合、支出額が増えていたときに何に使ったのか分からないため、改善ができません。

シャンプーや洗剤など支出額が変動しにくいものと、メイク代やスキンケア代など変動しやすいものは分類するといいでしょう。

Step3:生活費の目安を設定する

生活費を設定するときは、自分の生活水準に合わせた金額にしましょう。固定費が高すぎると、趣味や娯楽にお金を使えなくなります。また食費などの必要なものを削り過ぎてしまうと、体調を崩してしまうかもしれません。

もしどれぐらいの金額で設定すればいいのか分からない場合は、総務省が公開しているデータを参考にしてみてください。

→総務省統計局 家計収支編

Step4:つけ始める日を決める

つけ始める日が週の途中や、月の終わり頃からだと収支の計算がしにくくなります。そのため週始めや月初からなど、キリのいい日からスタートしましょう。

特に給料日で明細書が手元にある状態から始めると、計算しやすく費目も決めやすいのでおすすめです。

家計簿はなるべくその日につける

レシートなどで記録が残っていない場合、何に使ったのか忘れてしまいます。また記入しなければならない箇所が増えると、面倒になり続かなくなるかもしれません。家計簿はなるべくその日につけるといいでしょう。

アプリ・ノート・Excelどれがおすすめ?

アプリ・ノート・Excelどれがおすすめ?

家計簿をつける手段を聞かれたら、何が思い浮かびますか? 従来はノートが主流でしたが、PCのExcelで表をカスタムしている人や、スマートフォンが普及してからは家計簿アプリを使う人が増えてきました。

そこでそれぞれのメリットとデメリットを解説していきます。特徴を踏まえて自分に合った手段を選ぶといいでしょう。

家計簿アプリのメリット

クレジットカードと連携できる

家計簿アプリでは普段使っているクレジットカードと連携が可能です。クレジットカードと連携すると、毎月の支払い額がひと目で分かるので、何度も家計簿をつける手間がなくなります。

水道光熱費などの固定費をクレジットカードでまとめたり、外出先での支払いはなるべくカード払いにしたりすると、家計簿をつけるときの時間が圧倒的に短縮できます。

また家計簿アプリの『マネーフォワード ME』にはカードの利用履歴から、支払いの内容ごとに分類してくれる便利な機能も。家計簿に時間をかけたくない人や、クレジットカードをよく利用する人には特におすすめです。

レシートを読み取れる

家計簿アプリでレシートを読み取ると、支払い額や費目を自動で表示してくれるので、入力する時間が短縮できます。また手入力の場合、間違えてしまうこともありますが、レシート読み取り機能を使えば、そんなミスはありません。

レシートは保存していくと膨大な量になってしまいます。こまめにアプリでスキャンしてから処理するといいでしょう。

『マネーフォワード ME』のプレミアムサービスで更に節約!

無料でも充分に使えますが、もっと節約したい人はプレミアムサービスの登録がおすすめ。プレミアム会員は平均で月25,412円の家計改善を実感*しています。

プレミアムサービスでできること
●銀行・クレカなど口座連携数が無制限
1年以上前のデータが閲覧可能
グラフやレポートで資産の見える化
広告非表示でより使いやすく
etc...

*2022年10月 株式会社マネーフォワード アンケート調査結果より。家計改善したと回答したプレミアム会員2,879名の平均値

プレミアムサービスの料金

端末 月額 年額
iPhone 480円 5,300円(約1ヶ月分お得
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家計簿アプリのデメリット

サービスが終了する可能性がある

これまでアプリでつけた家計簿のデータは、サービスが終了すると消えてしまいます。サービス配信終了を事前に教えてくれる場合もあれば、急に終了することも。またアプリで不具合が発生したとき、その期間は家計簿をつけられなくなります。

しかし多くの人が利用している人気のアプリは、不具合が少なくサービスが長く続く傾向にあるようです。

スマホの紛失や故障に気をつける必要がある

スマホはいつも持ち歩くものなので、紛失のリスクが高いです。セキュリティ対策が甘いスマホだと、家計簿の情報は拾った人に知られてしまいます。

また、スマホが故障してしまうと、アプリによってはデータがすべて消えてしまう場合もあります。バックアップを日常的に行うなど、きちんと対策をしておきましょう。

ノートで家計簿をつけるメリット

ノートで家計簿をつけるメリット

レイアウトを自由にかける

ノートで家計簿をつける場合、好きなよう書き留められるのが最大のメリットでしょう。レシートを貼り付けて管理したい場合や、メモ書きを残したいなど、思い通りにできます。スマートフォンやPCがあまり得意でない人は、ノートの方がラクかもしれません。

ノートで家計簿をつけるデメリット

時間がかかる

手書きの場合、表を作るところから数値の計算まですべて手作業で行わなければなりません。支出総額や項目が多くなるほど時間がかかってしまいます。

また書き間違えると消しゴムや修正テーブなどで消す手間がかかることも。自由度が高い反面、作業が多くなるのが難点です。

Excelで家計簿をつけるメリット

自動計算できる

Excelで関数を設定すると、自動で計算してくれます。入力した数値さえ間違えていなければ、正しく算出できるのが特徴です。

関数を使った自動計算はそこまで難しい操作ではありません。インターネットで調べると、やり方が出てくるので、これから使えるようになりたい人にもおすすめ。

Excelで家計簿をつけるデメリット

エクセルで家計簿をつけるデメリット

Excelを使いこなせるようになるまでが大変

普段PCを使わない人はExcelで家計簿をつけるのは難しいと感じるでしょう。Excelの操作方法や表のまとめ方など、ある程度の機能を知っておかないとつけ始めるまでに苦労します。

Microsoft Officeの購入が必要な場合も

ExcelはMicrosoft社が提供するソフトなので、PCに標準搭載されていない場合もあります。そのときは購入が必要なので注意してください。

アプリで家計簿をつけるときのコツ

ここでは家計簿アプリ、ノート、Excelを使うときのコツを紹介。

アプリの『マネーフォワード ME』を使って家計簿をつけるときのコツを解説していきます。

コツ①:口座やカードを連携する

家計簿アプリで連携できる主なサービスはこちらです。

●銀行口座
●クレジットカード
●電子マネー・プリペイドカード
●通販サイト
●証券

特に口座やカードと連携しておくと、利用履歴から費目を分類してくれるので非常に便利。使った日付などのデータも残っているので、振り返りやすくなります

口座やカードを連携する

コツ②:レシートスキャン機能を活用する

家計簿アプリではレシートの金額をいちいち手入力する必要はありません。レシートスキャン機能を使えば、合計金額をすぐに算出してくれます。また利用した日も読み取ってくれるので、入力する手間が省けて便利です。

レシートスキャン機能を活用する

コツ③:カレンダーで利用日をチェックする

アプリのカレンダーでは何日にいくら使ったのか確認できます。また日付をタップすると、何に使ったのかまで見られるのでおすすめ。カレンダーで全体を見ると、何曜日に出費が多いのかなどの対策するときにも便利なので活用してみてください。

カレンダーで利用日をチェックする

コツ④:スキマ時間を活用する

家計簿アプリはいつでもどこでも入力可能なので、電車での帰宅中やちょっとした待ち時間などを活用するのがおすすめです。自宅に帰ってノートやPCを開いて記載するのが面倒な人や忙しい人は、アプリを活用するといいでしょう。

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ノートで家計簿をつけるときのコツ

コツ①:目標金額を記載する

ノートの表紙や各ページなど、見えやすい場所に目標金額を記載しておきましょう。見える位置に書いておくことで、モチベーションを維持できます。またその目標を達成してどうするのか、より具体的にイメージできるようにするのがおすすめです。

コツ②:レシートは毎日仕分ける

コツ②:レシートは毎日つける

財布の中のレシートは、毎日出して整理しましょう。レシートを見て振り返るとき、何に使ったか判別がつきやすくなります

レシートを仕分けるときはノートに貼るか、袋をいくつか用意して整理するのがおすすめです。袋の見える箇所に費目を書いておくと分かりやすくなります。

コツ③:支出額と残高を書く

各費目の残高を記入する欄を設けておきます。後いくら残っているのか分かると、計画的に買い物ができるようになるからです。利用金額の目安は週単位でも、月単位でも構いません。自分がつけやすいように設定しましょう。

コツ④:小計を記載できる欄を設ける

ノートの場合、計算は電卓などを使って手作業でしなければなりません。そのため月の最後に30日分の計算をするのは大変になります。

そこで1週間ごとの小計を記載できる欄を作っておきましょう。1度に計算する数が減ると楽になったり、入力ミスをする可能性が低くなったりします。

Excelで家計簿をつけるときのコツ

Excelで家計簿をつけるコツ

コツ①:収入・支出・収支の3つに分類する

Excelでは関数を入れて計算することが多いですが、全体を見たときに項目が混同していると分かりにくいでしょう。そこで収入と支出を分けておき、さらに収支(自動計算された額)の項目も独立させておくと見やすくなります。

コツ②:余白を持たせておく

後から項目を追加すると、フォーマットがずれてしまう可能性があります。せっかく入れた関数がエラーになってしまうことも。

そんなことにならないために、いくつか余白を持たせておくといいでしょう。特に支出は費目が増減しやすいので、それを想定して家計簿を作成するのがおすすめです。

コツ③:テンプレートを活用する手段も

もし行き詰まってしまったら、無料でダウンロードできるテンプレートを活用するのもおすすめです。項目がある程度決まっており、そこから好きなように編集できます。PCがあまり得意でない人は活用してみてください。

家計簿を継続するには

家計簿を継続させるには

家計簿は続けることが大切です。しかし習慣になっていないと継続するのは難しいでしょう。ではどのようにすれば続けられるようになるのか紹介していきます。

使いやすいツールを選ぶ

家計簿を継続するためには、自分にとって使いやすいツールを選ぶことが重要です。なるべく負担にならない環境を作るようにしましょう。各ツールの特徴は以下の通りです。

●家計簿アプリ:クレジットカードとの連携やレシートスキャンが可能で、入力する手間が省ける
●家計簿ノート:自分のイメージ通りに作成できる。自由度が高い
●Excel:関数を入れれば自動で計算してくれる。PCを使える人向け

時間を決めて書き込む

家計簿をつけるのに時間を使うと、生活の負担になってしまいます。事前に「夜9時から1日分の記録を10分で」のように時間を決めてからつけ始めるのがおすすめです。

毎日はできない場合は「日曜日に60分で1週間分のまとめをする」のように決めて、1週間単位で管理するのもいいでしょう。出費のパターンが見えやすくなります。

記入する費目を減らす

家計簿をつけ始めてから少し億劫になってきた場合、費目を減らすのがおすすめです。ただ支出を記録しなくなってしまうと正確さが薄れるので、細かい費目は大枠に編入するといいでしょう。

特に一人暮らしの人は費目を複雑にする必要はありません。毎月かかる固定費と生活スタイルに合った費目を選んでください。

支出額を減らすために見直すポイント

支出額減らすために見直すポイントを紹介

各費目ごとに比較をする

食費や美容費などの変動するものを計算して平均額を算出。その平均額と比較すると、来月の目標を決めやすくなったり、そのほかの費目の目安がわかりやすくなったりします。

貯金できた金額だけでなく、各項目ごとにチェックすると無駄遣いがあったかどうかも振り返られるでしょう。

変動費の方が節約しやすい

支出を見直すときに、固定費と変動費を分類して確認するのが重要。固定費は1度見直すと継続的に効果が出るようになりますが、削減するのは大変です。契約の変更など、手続きが必要になります。

逆に変動費の節約は、設定金額をオーバーしないように注意して生活するだけ。もし生活が苦しい場合は、固定費の見直しが必要になります。

本当に必要な支出か見直す

毎月の収支を振り返ると、解約されていない有料プランや意外と使っていない費用が洗い出せることがあります。音楽や動画配信サービスなどのサブスクリプション(定額)によくあるそうです。

もし節約したい場合は、ほかの手段で代用できるか調べてみましょう。利用頻度から解約しても困らないかもしれません。

水道光熱費が大幅に増えていないか確認する

水道光熱費はシーズンによって利用料金が異なります。外と室内の寒暖差が大きい冬が1番高くなり、過ごしやすい春や秋が安くなっているようです。

そのため前年の記録から比較する必要がありますが、それが難しい人は総務省の平均額を参考にするといいでしょう。

もし大幅に増えている場合、どこかの電気がつけっぱなしになっていたり、水漏れしていたりするかもしれません。

→総務省統計局 家計調査(家計収支編)

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