様々な物が値上がりしたり、イベントが増えたりと、これから出費が多くなる時期となります。自身の収支を記録し、把握している人もいるでしょう。
Applivでは、家計簿アプリを利用した事がある10〜60代の男女612人を対象に、家計簿アプリの利用に関する調査を行いました。
家計簿をつける手段として、アプリを利用しなくなった人はどのくらいいるのか、その理由や、代替手段として利用されている方法など、調査結果を公開します。
家計簿アプリ利用のメリットはタイパの良さ 4割が「手軽に入力・管理できる」ことが利用理由と回答(Appliv調べ)
家計簿アプリ利用した理由は「手軽に入力・管理できる」ことが最多
今までに家計簿アプリを利用したことがある男女612人に、家計簿をつける手段としてアプリを選んだ理由を尋ねたところ、最も多いのは「スマホで手軽に入力・管理できるから(39.2%)」、次いで「無料ではじめられるから(20.8%)」、「エクセル入力より楽そうだから(8.5%)」でした。
約4割の人が、手軽に入力・管理できることが理由だと回答していることから、普段手元にあるスマホで収支を管理できることが、家計簿アプリの魅力だと考えられるでしょう。
利用したことがある家計簿アプリ、1位「マネーフォワードME」続いて「シンプル家計簿」
これまでに利用したことのある家計簿アプリを聞いてみると、「マネーフォワード ME(181人)」が最も多く、次いで「シンプル家計簿(140人)」、「Zaim(138人)」でした。
銀行口座やクレジットカードなどの外部サービスと連携することで自分でデータを入力せずに収支が自動的に記録できるものや、手入力での操作が簡単なもの、誰かと共同で管理できるものなど、ユーザーは自分の目的にあわせてアプリを選んでいるようです。
7割以上の人が、家計簿アプリを「現在も利用中」
家計簿アプリの現在の利用状況を調査すると、「利用中(73.5%)」、「利用していない(26.5%)」という結果でした。
7割以上の人が現在も継続利用していることから、家計簿をつけるうえで続けやすい手段としてアプリが定着していると言えそうです。
継続中と回答した人へ最近利用しているアプリを尋ねると、最も多いのは「マネーフォワード ME」、次いで「シンプル家計簿」、「毎日家計簿」という結果でした。
▼最近利用している家計簿アプリTOP5
マネーフォワード ME 122人
シンプル家計簿 82人
毎日家計簿 71人
Zaim 68人
OsidOri 11人
家計簿アプリをやめた理由1位は「自分の使いやすいようアレンジするため」
現在は家計簿アプリを利用していないと回答した人へ、その理由を調査すると、1位「自分好みのアレンジがしにくかった(35人)」、2位「紙やエクセルなど他の方法に惹かれた(33人)」、3位「操作が複雑で使いづらかった(30人)」でした。
アプリではなく、紙やエクセルで、自分の使いやすいようにアレンジしたい人が多いことがわかります。
日々の収支を把握し、継続して家計簿を生活に役立てるためには、自分好みの使いやすい家計簿を利用していくことが大切だと考える人が多いのではないでしょうか。
家計簿アプリを辞めた人の代替手段は「手書きの家計簿」が最多
アプリの利用をやめた人が、家計簿アプリの代替手段として選んだ記録・管理方法を聞いてみると、最も多いのは「手書きでの家計簿(76人)」、「エクセルなどの計算ソフト(62人)」、「レシートや明細をフォルダや封筒に整理・保存(15人)」という結果でした。
手書きやエクセルを選び家計簿をつけている人が多いことから、やはり、アプリ利用をやめた人は、自分好みにアレンジして家計簿を継続したいと考える可能性が高いことがわかります。
アプリの利用前後で家計簿にかける時間を短縮、「ほとんどかけていない」が約3割
現在アプリを利用している人が、アプリ利用前にひと月あたりに費やしていた時間を尋ねると、最も多かったのは「月2~5時間(25.5%)」、続いて「月1~2時間未満(21.1%)でした。全体の34.3%は月に5時間以上かかっていたと回答しています。
一方、アプリ利用後を見てみると、最多は「ほとんど時間をかけていない」で29.1%、続いて「月1~2時間未満(23.8%)」「月2~5時間(22.0%)」となっています。
アプリを利用後は「ほとんど時間をかけていない」が10.0pt増加、また、月2時間未満の割合も2.7pt増加していることから、アプリを利用することで家計簿に費やす時間が減っていることが分かりました。
家計簿アプリは、場所を選ばずいつでも入力できることや、自動連携による記録作業が短縮できたり、項目の自動振り分けなど、便利な機能を備えているため、タイムパフォーマンスの観点でもおすすめの手段と言えるでしょう。
編集長コメント
今回の調査の結果、家計簿をつけるためにアプリを利用する人は、手軽に入力し、収支管理できることを理由に挙げていることが分かりました。
何にどれだけお金をかけているか、節約できる部分はあるか、など、家計簿をつけることで日々の節約につなげることができますが、自分が続けられる方法ではないと、継続することが難しいでしょう。
入力の簡単さ、節約のしやすさ、画面の見やすさなど、自分に合ったアプリを選び、家計簿を継続してつけていけるようにしていくことが大切です。
銀行口座やクレジットカードなどを一度連携してしまえば、自動で記録されるアプリもあり、手動で記入する面倒な手間がなくなります。ずぼらで家計簿をつけるのが苦手な方でも、アプリに全てお任せで収支管理ができます。
自分に合った家計簿アプリを利用したいと考える方は、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
調査対象:家計簿アプリを利用した経験がある全国の10~60代の男女612人
調査機関:株式会社ジャストシステム
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年11月10日~2023年11月15日
有効回答数:612人
◇性別
男性:299人
女性:313人
◇年齢
15~19歳:90人
20~29歳:112人
30~39歳:112人
40~49歳:112人
50~59歳:89人
60歳以上:97人
※本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しているので、合計が100%にならない場合があります。
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