「アメリカをビットコイン超大国に」をスローガンに掲げるトランプ大統領の就任に伴い、仮想通貨が注目されています。アメリカにおけるアプリストアの「ファイナンス」ランキングには、投資、仮想通貨関連のアプリがランクイン。一方で日本のランキングには「銀行」関連のアプリが並び、「貯蓄好きな日本人」「投資への意識が高いアメリカ人」という意識の差を表したかのような結果になりました。これは日本とアメリカだけの違いなのでしょうか。

そこで本記事では、近隣アジア諸国のアプリストアランキングを調査。日本やアメリカと各国のアプリのラインナップを比較してみました。
そこから読み取れる投資や仮想通貨への関心について、一緒に見ていきましょう。

また、最近注目が集まっている、ポイ活等で仮想通貨がもらえる無料アプリについてもご紹介します。


編集部おすすめ 仮想通貨アプリランキングTOP10

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各国のアプリストアの状況

日本とアメリカ、近隣アジア諸国の「ファイナンス」アプリの状況を、2025年1月24日のアプリストアランキングで比較しました。

貯蓄派の多さを物語る結果になった日本

日本のアプリストアのファイナンスカテゴリ

日本のアプリストアのファイナンスランキングでは、『楽天Pay』や『ゆうちょ銀行』といった決済アプリや銀行のアプリが上位を占めていました。8位に唯一、資産管理アプリの『iGROW』がランクインしていますが、仮想通貨関連のアプリは入っていません。

実際のところ、日本での仮想通貨の利用者の割合は、まだ4%前後と言われています。しかし、仮想通貨への関心の高まりや、国内大手取引所が提供する公式アプリの使いやすさや安全性が評価されて利用者が拡大しているため、今後、仮想通貨取引アプリがランキング上位に登場する可能性は十分に考えられます。

仮想通貨や投資への意識の高さが浮き彫りになったアメリカ

アメリカのアプリストアのフィアンスランキング

アメリカのアプリストアのファイナンスランキングでは、1位に『TurboTax』という納税に関するアプリが入りました。これは、4月の確定申告時期に向けて検索している方が多いためと推測されます。2位の『MoneyLion』は、通常の銀行口座としての機能に加えて、給与の前借りからAIによる投資まで可能な総合金融アプリです。

仮想通貨関連のアプリとしては3位の『Coinbase』と5位の『Crypto.com』がランクイン。
この後ご紹介しますが、今回調査したアジア諸国は、トップ8に仮想通貨関連のアプリがランクインしておらず、アメリカでの関心の高さが伺えました。

日本と似た結果に 仮想通貨アプリの利用ができない中国

中国のアプリストアのフィアンナンスランキング

中国では1位に『UnionPay』、2位以下は納税と銀行関連のアプリがランキングに並び、投資関連のアプリはありませんでした。なお、中国では政府が国民の仮想通貨取引を認めない姿勢を取っており、取引が厳しく規制されています。また、国内の取引所は運営されていません。

仮想通貨が課税対象外の割に利用者が少ない韓国

韓国のアプリストアランキング

韓国のファイナンスランキング1位は『Hometax』、2位は『KB BANK』、3位は『삼쩜삼(サムチョムサム)』。4位以下は決済系のアプリが並びますが、印象的なのは1位と3位に税金申告・還付支援サービスのアプリがランクインしていることです。韓国の確定申告の時期は5月ですが、年が変わった頃から準備を始める方が多いと推測されます。

ただ、韓国において仮想通貨は2025年1月時点ではまだ課税対象外のため、税制面で有利な面があるにも関わらず、利用者はそこまで多くないようです。

「デジタルバンク」化が進む台湾

台湾のアプリストアランキング

台湾のファイナンスランキング1位・2位は『Fubon+』『POST』と銀行のアプリ、3位は日本の『PayPay』とも連携している決済アプリの『PXPay Plus』がランクイン。4位以下も銀行や決済系のアプリが並びます。

台湾では日本よりキャッシュレス化が進んでおり、『PayPay銀行』のように実店舗を持たず、アプリ上で口座開設からQRコード決済、ローン申請等まで完結する「デジタルバンク」が主流です。上位のアプリはこれらに該当します。

台湾のファイナンス界隈は日本よりデジタル化が進んでいますが、政府が取引所に厳しい規制をかけるなど仮想通貨には後ろ向きの姿勢を取っていることも影響しているようです。

日本人向けの「ポイ活」仮想通貨アプリ

バブル期、『ゆうちょ銀行』の定期預金の金利は8%以上ありました。現在では日本における定期預金の金利は0.02%前後と低水準となっていますが、日本のアプリランキングでは『ゆうちょ銀行』が2位と4位にランクインするなど、「貯蓄が優先」という考え方が依然として強いことがうかがえます。また、この意識の延長として、リスクを取らずにコツコツとポイントを貯める「ポイ活文化」が日本で広がったのではないでしょうか。

その流れからか、「仮想通貨をやってみたいけれど、お金が減るのが怖い」という方に向けて、「元手ゼロ、リスクゼロ」で運用が可能な、ゲームやポイ活で仮想通貨がもらえるアプリが2022年頃から増えています。一気に貯まるものではありませんが、「アプリを入れておくだけ」「ゲームをするだけ」と簡単な設計でコツコツと貯められるのが人気の秘訣のようです。

以下に、話題のアプリを紹介します。

歩いてビットコインがもらえる『BitWalk (ビットウォーク)』

ビットウォーク

『BitWalk(ビットウォーク)』は、一般的なポイ活アプリと同様に、歩くことや広告の閲覧、ガチャなどでビットコインがもらえるアプリです。運営元が広告収入を使ってビットコインの買い付けを行い、歩数に応じてユーザーに分配する方式で運営されています。

友達紹介やガチャでも貯まる
BitWalk-ビットウォーク-歩いてビットコインをもらおう

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価格予想やアンケートでビットコインがもらえる『Bit Start (ビットスタート):』

ビットスタート

『Bit Start(ビットスタート)』は、毎日の価格を予測したり、アプリ経由で買い物をしたりすることでビットコインがもらえます。コラム記事やニュースも充実しており、本格的に仮想通貨を始める前の練習に使ってみるのもよさそうです。

予想が当たるとうれしい!
ビットスタート ビットコインをもらって、仮想通貨を学習・運用

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パズルゲームでビットコインがもらえる『Bitcoin Blast(ビットコイン ブラスト)』

Bitcoin Blast(ビットコイン ブラスト)

『Bitcoin Blast(ビットコイン ブラスト)』は「キャンディークラッシュ」シリーズのように、同じ色のコインを3つ以上揃えて消していくとポイントがもらえるパズルゲームで、クリアしていくと「ビットコイン」や「PayPay」に交換できます。

パズルゲームしながら貯まる
Bitcoin Blast

Bling Financial, Inc.

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クイズに答えて仮想通貨がもらえる『QAQA(カカ)』

QAQA

『QAQA(カカ)』は、ユーザーが投稿したショート動画形式のクイズに答えると、アプリ内通貨「CHIP」が貯まり、暗号資産(仮想通貨)「BLQS(ブロックス)」に交換できます。自分でクイズを出題して稼ぐ手段も用意されており、ゲーム感覚で楽しみながら仮想通貨の世界を体験できますよ。

QAQA カカ ユーザー投稿型の縦型ショート動画クイズアプリ

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日本でも仮想通貨が「当たり前」になる?

アメリカと比較して遅れを取っているように見える日本の仮想通貨アプリ市場ですが、ポイ活文化や資産運用への関心の高まりを背景に、今後少しずつ成長する可能性があります。また、無料で仮想通貨がもらえる仕組みや、使いやすい取引アプリが日本でも広く普及すれば、仮想通貨関連のアプリがランキング上位を占める日も遠くないかもしれません。(文・清仁美)

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