明日はテスト。なのに、赤シートを学校に置いてきてしまった! 今から買いに行くこともできない……。
そのような場面で代用できそうなのは、赤いクリアファイルを重ねるか、紙や手で答えを隠す方法などでしょう。しかし、クリアファイルは製品によって赤の濃さが違い、答えが透けてしまうことも。
でも、スマホが手元にあれば間に合います! 赤シートアプリなら、ノートや参考書を撮った写真の上で答えを隠し、1つずつ確認が可能。赤シートでは隠れにくい色文字や、黒字で印刷された答えまで隠すこともできます。
この記事では、赤ペンのノートも黒字のプリントも、スマホで隠して確かめる方法を紹介します。
赤シートの代用はスマホでOK!黒字のプリントもノートも撮って隠せる
赤シートなしで答えを隠す方法
| 方法 | 隠せる答え | 注意点 |
|---|---|---|
| 赤いクリアファイル | 赤・ピンク・オレンジなどで書いた答え(製品の赤の濃さによる) | 製品によっては答えが透ける |
| 紙や手で隠す | 色を問わず隠せる | 行がずれると答えが見えてしまう |
| iPhoneのカラーフィルタ | 画面に表示した教材や、カメラ越しに映した紙の教材の赤系の文字 | 答えを1つずつめくれない カメラ越しに使う場合は、教材にスマホをかざし続ける必要がある |
| 赤シートアプリ | 写真やPDFの色のついた答え。ブロックやマーカーなら黒字も隠せる | 最初に撮影・取り込みが必要 アプリによっては無料版の保存数に上限がある |
iPhoneのカラーフィルタとは、画面全体を赤く着色できる標準機能です。カメラを起動した状態で紙のノートや参考書にかざせば、iPhoneを赤シート代わりに使うことができます。
▲「強さ」のバーを動かして調整。画面は右端までスライドさせた状態(掲載画像は、実際の画面の色味・濃さとは異なります)
設定方法は以下のとおりです。
- 設定画面でアクセシビリティ>画面表示とテキストサイズ>カラーフィルタへと進む
- カラーフィルタのトグルをオンにする
- 「色合い」を選び、「強さ」のバーで濃さを調整する(色相は初期設定のままでOK)
ただし赤くなるのは画面全体のため、答えを1つずつめくったり、間違えた問題にしるしをつけたりすることはできません。
そういった便利機能を使う場合は、赤シートアプリの利用がおすすめです。本記事では、iPhone・iPad向けの『イルカの暗記ノート』と、Androidでも使える『赤シートアプリ - カクセル』を取り上げ、使い方を解説していきます。
赤やオレンジの答えは、撮った写真の上で隠す
隠したい文字が赤、オレンジ、ピンク系なら、紙の赤シートと同じ感覚で使えます。『赤シートアプリ - カクセル』は、撮った写真やPDFの上に赤シートを重ねて、指でずらしながら確かめるアプリです。『イルカの暗記ノート』は、取り込んだ写真やPDFの赤字を自動で消して、画面のスクロールで答えを順に表示します。
写真の上に赤シートを重ねる『赤シートアプリ - カクセル』
iPhoneとAndroidの両方で使えるアプリです。撮った写真やPDFの上に表示した赤シートは、色や濃度を変えられます。
Foodmenu.world Inc.
教材を取り込んで赤シートを表示する手順
- 画面右下の「+」マークをタップ
- 取り込みたい画像やPDFを選び(タイトルは任意)、決定をタップ
- 登録した画像が開いたら「赤シート」をタップし、赤シートを表示する
取り込む画像を撮影するときは、なるべく明るい場所で真上から撮るようにしましょう。また、赤シートは縦横のサイズを変えられるので、1行ずつ確かめたいときは細く、ページ全体を通して見たいときは大きくします。縦スクロールも選べますよ。
答えが透けるときは、シートの色や濃度を調整する
▲赤シートで3色とも透けずに隠れている
暗記用の赤シートで隠しやすいインクの色はピンク、オレンジ、黄色ですが、紙が白くない場合などは隠れにくくなることもあるとのこと*。赤ペンで書いた答えや参考書の赤字も、色の濃さによってはうまく隠れないことがあります。
▲赤シートモードでシートをタップすると、色の変更ができる
今回、赤・オレンジ・ピンクの3色で試したところ、アプリ初期設定の赤いシートで3色とも隠れました。『赤シートアプリ - カクセル』では20色のシート設定があり、各14種の濃度から選べるので、隠れにくい答えがあるときはシート色を変えて試してみましょう。色や濃度を変えても読めてしまう答えは、後の節で紹介するように、ブロックやマーカーで隠すのが確実です。
*出典:赤シートで隠せるインクを知りたい(三菱鉛筆株式会社)
無料の範囲と注意点
無料版では広告が表示され、追加できる写真、PDFや単語の数に上限があります。テスト範囲が多いときは、取り込めるページ数が無料版の範囲で足りるかを確かめておくと安心です。
なお、自分の勉強のために参考書や問題集を撮影して使うことと、撮った写真を他人に渡すことは、著作権の上では別の扱いになります。撮った写真は、自分の勉強用にとどめておきましょう。
Foodmenu.world Inc.
赤字を自動で消す『イルカの暗記ノート』
iPhone・iPad向けのアプリです(アプリ内や公式サイトでは『イルカの暗記シート』と表示されています*)。間違えた問題にしるしをつけて、あとから見直すこともできます。
*2026年10月27日時点
BrainApp LLC
ノートを撮って赤字を消す手順
- 画面右下の「+」マークをタップし、取り込みたい画像を指定する
- 「インポート」画面に進み、消したい文字色や、縦書きか横書きかを指定して「インポート」をタップ
- 保存された画像(「ブック」という名称)が並んでいるので、使いたいものをタップ
- 画面を上にスクロール、もしくはシートを下にずらして答えを確認する
▲シートが重なっていると赤字が消えたモノクロの画像に、シートの外では元の画像に切り替わる
シートは上下に動かせるので、1問ずつでも、まとめてでも確かめられます。
2周目は、間違えた問題だけを見直す
間違えた問題には、「チェックボックス」でしるしをつけておくことができます。
チェックボックスのつけ方
- 上部に出ているバーから編集(ペンの形)をタップ
- 左の縦に並ぶメニューバーからチェックボックスマークをタップ(色は選択可能)
- 間違えたところなど、しるしをつけたいところをタップ
復習するときは、上部バーのチェックボックスをタップすると、しるしをつけたところへ移動できます。間違えた問題だけを見直したいときにはこの機能を活用するといいでしょう。
赤字が消え残るときは、撮り方を見直す
写真全体が赤っぽく、または緑っぽく写っていると、文字がうまく消えないことがあります。その場合は、明るさの安定した場所で撮り直してみましょう。また、手書きの文字や斜めに撮った写真で文字の一部が残ったときは、その部分にマーカーを引いて隠すこともできます。
無料の範囲と注意点
無料版で作れるのはブック50冊、合計50ページまでで、広告が表示されます。
BrainApp LLC
黒字で印刷された答えも、ブロックやマーカーで隠せる
教科書や学校のワーク、配られたプリントは、答えが黒字で印刷されていることが多く、赤シートでは隠せません。しかし、写真やPDFにして取り込めば、アプリの上で隠せます。
『赤シートアプリ - カクセル』には、写真やPDFの好きな場所に「暗記ブロック」を載せて隠す機能があります。
画像の取り込み方は、前の節の『赤シートアプリ - カクセル』の手順と同じです。
答えの上にブロックを置く手順
- 上部にあるオレンジの■をタップ後、隠したい場所を指でなぞり、暗記ブロックを置く(文字が小さい場合は、画面を拡大するとやりやすい)
- うまく文字を隠せなかったら、ブロックをドラッグして幅や位置を変更する
- 右上の「≡」をタップすると、同じ幅に調整したりブロックの左端をそろえたりできるので、必要に応じ指定する
ブロックはタップするたびに表示と非表示が切り替わるので、1問ずつ答えを確かめられます。
ブロックを使うときの注意点
指で隠したい文字をなぞっても、うまく文字上にブロックが載らない場合もあります。上の画像のように、ざっくりと載せてから調節するとやりやすいですよ。
また、ブロックは自分で1つずつ置くため、答えの多いページほど準備に時間がかかります。テスト範囲をすべて作ろうとせず、間違えやすい問題のページから作ってみるといいでしょう。
iPhone・iPadなら、『イルカの暗記ノート』のマーカーでも隠せる
▲『イルカの暗記ノート』では不透明のマーカー機能を使う
『イルカの暗記ノート』を使っているなら、黒字の答えはマーカーで隠せます。マーカーの色は、黄緑(初期設定)、黄色、ピンクの3色。答えを確かめるときは、シートをずらせばOKです。
今夜の勉強は、1ページ撮るところから
赤シートを忘れた夜でも、スマホがあれば大丈夫。教材を撮れば、今夜のうちに答えを隠して覚え始められます。赤シートでは隠せなかった黒字のプリントやワークも、ブロックやマーカーで隠せばそのまま暗記教材に。
紙の赤シートが戻ってきてからも、スマホに取り込んだ教材は、通学中や休み時間の見直しに使えます。
まずは無料版で、今夜覚えたい1ページを撮るところから始めましょう!