90年代といえば、スーパーファミコン、プレイステーション、セガサターンが覇権を競い合い、家庭用ゲームの進化が加速した時代。
RPGの壮大なストーリーに胸を熱くし、寝る間も惜しんでレベル上げをしたのに、「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」の一言ですべてが消え去る――そんな悪夢を経験した方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな熱狂の時代に誕生し、後にスマホアプリへと移植された名作たちを紹介します。「ゲームは1日1時間」なんて誰が決めた? セーブデータを心配することなく、昔懐かしい名作をスマホでとことん楽しみましょう!
【80年代】スマホ移植のレトロゲーム31本。インベーダーからロックマン2まで

【90年代】スマホ移植のレトロゲーム35選 ファミコン~PSの名作をアプリで
1990年:スーパーファミコン発売。ゲームギア発売
■1990年の主な名作
・ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(FC)
・ファイナルファンタジーIII(FC)
・ロックマン3(FC)
・ファンタシースターIII(メガドライブ)
・スーパーマリオワールド(SFC)
・F-ZERO(SFC)
・コラムス(AC)
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
『ドラゴンクエストIV』は、シリーズ第4作目にして、天空シリーズの第一弾。各キャラクターに焦点を当てたオムニバス形式のストーリーが展開されるのが特徴です。さらに、完全悪とは言えない黒幕が登場するなど、従来とは異なるドラマティックな物語が魅力のひとつ。
仲間になるモンスターや、戦況に応じて控えのキャラと入れ替えられる馬車システムなど、後のシリーズにも受け継がれた要素が盛りだくさんの一本です。
Raiden Legacy

現在もNESiCAで配信されている正統派縦スクロールSTG『雷電』(ライデン)。アプリ版では、『雷電』『ライデンファイターズ』『ライデンファイターズ2』『ライデンファイターズJET』の4タイトルが収録されており、シリーズの歴史を一気に楽しめる豪華な内容となっています。
シリーズ共通のスピーディーな展開と、シンプルながらも戦略性の高い武器システムが魅力。ショット、ミサイル、ボムを駆使しながら敵を撃破する爽快感は健在です。
余談ですが、本作の武器のひとつであるプラズマレーザーは、「会社帰りのサラリーマンが好んで使った」という逸話があり、「リーマンレーザー」の愛称で親しまれています。爽快感あふれるSTGを手軽に楽しみたい社会人にもおすすめの一本です。
ファイナルファンタジーIII
『ファイナルファンタジーIII』はシリーズで初めてジョブシステムを採用した作品。多彩なジョブを駆使して戦略的に戦う楽しさは、後のシリーズにも受け継がれる重要な要素となりました。完成度の高さもほかのシリーズに決して引けを取りません。
本作は、ほかのシリーズに比べて移植が遅れたことで知られています。その理由は、FC版を手がけた天才プログラマー、ナーシャ・ジベリ氏によるプログラムがあまりに高度で、解析が困難だったからだとか。
当時の技術の粋が詰まった作品としても知られる本作。ジョブシステムの奥深さや、ゲーム史の裏話に興味があるなら、一度はプレイしておきたい名作です。
ロックマン3【配信終了】

※「ロックマン モバイルシリーズ」は配信終了しました
ロックマンシリーズ三作目。スライディングアクションやサポートロボの導入により、操作の幅が広がり、よりスピーディーな戦闘が可能に。また、謎のロボット「ブルース」が初登場し、ストーリー性も向上しています。
サブタイトルの「Dr.ワイリーの最期!?」が示すように、本来は三作目でシリーズを完結させる構想があったとされています。しかし、その人気の高さから続編が制作され、現在まで続く長寿シリーズへと成長しました。
1991年:ネオジオ発売。メガCD発売
■1991年の主な名作
・ファイナルファンタジーIV(SFC)
・超魔界村(SFC)
・悪魔城ドラキュラ(SFC)
・ゼルダの伝説(SFC)
・ロックマン4(FC)
・ソニック・ザ・ヘッジホッグ(GG)
・ラングリッサー(GG)
ソニック・ザ・ヘッジホッグ

『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』は世界的に人気を博した「ソニック」シリーズの原点ともいえる作品。音速で駆け抜けるソニックを操作しながら、ゴールを目指すシンプルな横スクロールアクションゲームです。スピード感あふれるゲーム性と、特徴的なループ構造のステージがプレイヤーを惹きつけます。
移植版では、オリジナル版では使用できなかった「テイルス」や「ナックルズ」もプレイアブルキャラとして登場。それぞれ異なるアクションで楽しめるため、初めての方も、当時遊んでいた方も新鮮な気持ちでプレイできます。
ファイナルファンタジーIV
『ファイナルファンタジーIV』はシリーズ4作目にして、初のSFC対応作品。アプリ版は、DSリメイク版をベースに移植されています。
本作では、ストーリー進行とともに仲間が頻繁に入れ替わるのが特徴。その都度パーティに合った戦略を組み直す必要があり、シリーズの中でも特に戦略性が高いといえます。
なかでも、宿敵ゴルベーザとの戦いは名シーンの連続。また、本作の後日談を描いた続編も登場し、その物語はさらに広がりを見せました。
ロックマン4【配信終了】

※「ロックマン モバイルシリーズ」は配信終了しました
シリーズ4作目となる本作では、新たに「チャージショット」が追加。通常のショットと使い分けながら戦うことで、戦略の幅が大きく広がりました。
本作では、Dr.ワイリーに代わり「Dr.コサック」が敵として登場。しかし、その背後には何やら裏がありそうで……?
1992年:SFC版ストリートファイターII発売。格ゲーブームに
■1992年の主な名作
・ドラゴンクエストV 天空の花嫁(SFC)
・真・女神転生(SFC)
・ストリートファイターⅡ(SFC)
・ファイナルファンタジーV(SFC)
・マリオカート(SFC)
・プリンス・オブ・ペルシャ(SFC)
・ロックマン5(FC)
・星のカービィ(GB)
・ソニック・ザ・ヘッジホッグ2(MD)
プリンス・オブ・ペルシャ

『プリンス・オブ・ペルシャ』はリアルタイムで60分以内にクリアしないとバッドエンドになるという、斬新システムを採用した洋ゲー。SFC版でもヌルヌル動くアニメーションが話題となりましたが、3Dになったことでさらにヌルヌル感がアップしています。
本作の操作性はやや癖があるものの、慣れるとアクロバティックな動きを自在に操れるようになり、独特の爽快感を味わえるのが魅力。緊張感のあるプレイを楽しみたいなら、挑戦する価値のある一作です。
ドラゴンクエストV 天空の花嫁
『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』はシリーズ初のSFCタイトル。親子3代にわたる壮大な物語が展開される、シリーズの中でもスケールの大きな作品です。さらに、モンスターを仲間にできるシステムが初めて導入され、後のシリーズにも影響を与えました。
発売から20年以上が経過した今でも、花嫁選びの議論は尽きることなく続いているとかいないとか……。なお、アプリ版はDS版を移植しているため、第3の花嫁候補「デボラ」も登場しますよ!
真・女神転生【配信終了】

※「真・女神転生」は配信終了しました
「悪魔でも愛してくれる?」
本作は、悪魔と交渉して仲魔にする、仲魔にした悪魔同士を合体させるなど、従来のRPGにはなかった革新的なシステムを採用。この要素は後のシリーズにも受け継がれ、アトラスを代表するタイトルのひとつとなりました。
ストーリーも独特で、善行が必ずしも正しいとは限らないというテーマを掲げ、一般的なRPGの価値観にアンチテーゼを投げかける内容に。さらに、アトラス恒例の東京崩壊も健在で、混沌とした世界観がより一層際立っています。
ソニック・ザ・ヘッジホッグ2

『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』は世界的人気を誇るソニックの2作目。アクションの爽快感が増し、よりダイナミックなスピード感を楽しめる作品となっています。シリーズの代名詞ともいえる超高速アクションは健在で、ステージの起伏やループを駆け抜ける感覚はまさにジェットコースターのような疾走感です。
本作ではテイルスが登場し、2本の尻尾を活かした飛行アクションでプレイヤーをサポートしてくれます。爽快なアクションを求めるなら、ぜひプレイしておきたい一本です。
アウターワールド

『アウターワールド』は海外では「Another World」の名で知られるタイトル。ゲーム内に詳しい説明がなく、さらに些細なミスで即ゲームオーバーになるという、シビアな難易度を誇るアクションアドベンチャーです。
プレイヤー自身が試行錯誤しながら突破口を探し出すことが求められるため、その過程を楽しめるかどうかで評価が大きく分かれる作品。しかし、考察しがいのある世界観や、独特の雰囲気をもつタイトルであることは間違いありません。
ロックマン5【配信終了】

※「ロックマン モバイルシリーズ」は配信終了しました
ロックマンシリーズも5作目に突入。本作では大きな追加要素はないものの、ゲーム全体のクオリティが底上げされ、アクションの完成度がさらに向上しています。
過去作と比べると難易度は易しめに調整されており、ロックマンシリーズ初心者でも遊びやすいバランスに。ロックマンシリーズを初めてプレイする方の入門編に最適です。
ファイナルファンタジーV
FFシリーズ5作目であり、SFCでは2作目となる『ファイナルファンタジーV』。本作では、『III』以来のジョブシステムが復活し、さらに進化。ジョブとアビリティの組み合わせ次第で、低レベルでもクリア可能なほど奥が深いシステムに仕上がっています。
その戦略性の高さから、発売から10年以上経ってもやりこみプレイ(+バグ)が研究され続けているほど愛され続けている名作。独自のプレイスタイルを追求する楽しさも本作の醍醐味です。
1993年:インターネットが普及し始める。PCエンジンDuo-R発売
■1993年の主な名作
・聖剣伝説2(SFC)
・ロマンシング サガ2(SFC)
・トルネコの大冒険(SFC)
・ロックマンX(SFC)
・マリオコレクション(SFC)
・ロックマン6(FC)
・餓狼伝説 SPECIAL(AC)
・VAY〜流星の鎧〜(メガCD)
聖剣伝説2
『聖剣伝説2』はGB版で好評だった『聖剣伝説』の続編。プラットフォームがSFCへ移行したことで、BGM・グラフィック・アクション性の全てが飛躍的に向上し、より没入感のある作品となりました。
本作のBGMと、神秘的な世界観とマナの樹を巡るドラマティックな物語は今なお色褪せず、発売から20年以上が経った今でも、多くのプレイヤーの心に刻まれています。
餓狼伝説SPECIAL

『餓狼伝説SPECIAL』は90年代のSNKを代表する格闘ゲーム「餓狼伝説」シリーズの一作。本作では、2ラインシステムを採用し、通常の1ライン戦闘とは異なる駆け引きが発生。さらに、陽気なアメリカンが主人公というユニークな設定も加わり、他の格闘ゲームとは一線を画す仕上がりとなっています。
SNKならではの操作感と独特のキャラクターデザインが融合し、個性あふれるバトルが楽しめるのも魅力。格ゲー好きなら、その違いを体感しながらプレイすると、より一層楽しめるはず!
Sonic CD Classic

『Sonic CD Classic』はメガドライブの周辺機器、メガCD向けに発売された「ソニック」シリーズ3作目。本作の最大の特徴は、現在・過去・未来のタイムワープを繰り返しながらステージを攻略するシステムにあります。
また、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』とは異なる開発ラインで制作されており、ゲームデザインやアクションの感触も別物。スピード感はそのままに、タイムワープを活用することで、探索の楽しさがより際立つ仕上がりとなっています。
さらに、CDの大容量を活かし、ビジュアルやサウンド面も大幅に強化。前作と比較しながらプレイするのも面白いかもしれません。
VAY〜流星の鎧〜

『VAY〜流星の鎧〜』はメガCDで発売された王道のRPG。随所にアニメーションが挿入されるなど、CDメディアならではの演出が施されているのが特徴です。
メガドライブやメガCDでは、SFCを上回る処理能力を活かしたアクションゲームが多く、本作のようなRPGは貴重な存在。スマホでこの作品をプレイできるのは、レトロRPGファンにとって嬉しいポイントです。
ロックマン6【配信終了】

※「ロックマン モバイルシリーズ」は配信終了しました
FCで発売された最後の『ロックマン』。本作ではサポートメカのラッシュと合体が可能になり、より戦略的なアクションが楽しめます。
本作は「8bitスタイルのロックマンを味わえる最後のタイトル」になると思われていましたが、発売から約15年後、『ロックマン9 野望の復活!!』が8bitスタイルで登場。まさか、このレトロな雰囲気を新作でプレイできる日が来るとは、多くのファンが予想していなかったことでしょう。
ロマンシング サガ2
『ロマンシング サガ2』はフリーシナリオや閃きシステムなど、斬新なシステムを多数取り入れた『ロマンシング サガ』シリーズの第2作。本作最大の特徴は「皇位継承システム」です。主人公が代々受け継がれ、世代を超えて戦いの歴史が紡がれていく壮大な物語が描かれます。
仲間の成長や技の閃き、陣形など、戦略的な要素が詰まったバトルシステムも魅力。自由度の高いストーリー展開と相まって、何度でも楽しめる奥深さがあります。
シリーズ屈指の強敵である七英雄の中でも、特にプレイヤーの記憶に刻まれているのがモンスター「ターム」の襲来イベント。「アリだー!」はプレイヤーみんなのトラウマでしょう。
ロックマンX

『ロックマンX』は「ロックマン」シリーズの新時代を築いた一作。従来のコミカルな雰囲気から一転し、ハードでシリアスな世界観が特徴です。また、ダッシュや壁蹴りといった新アクションが追加され、機動力が大幅に向上。従来のシリーズよりもスピーディかつダイナミックなゲーム展開が楽しめます。
こうした路線変更が好評を博し、「X」シリーズとして多くの後継作を生み出すきっかけを作った一作です。
1994年:ネオジオCD、セガサターン、プレイステーション発売
■1994年の主な名作
・真・女神転生II(SFC)
・ファイナルファンタジーVI(SFC)
・かまいたちの夜(SFC)
・ファイヤーエムブレム(SFC)
・MOTHER2(SFC)
・バーチャファイター(SS)
・MYST(SS)
・リッジレーサー(PS)
・真SAMURAI SPIRITS(AC)
真・女神転生II【配信終了】

※「真・女神転生II」は配信終了しました
『真・女神転生』の続編。すでに東京は崩壊し、荒廃した世界が舞台となっており、前作同様のダークでオカルト色の強い世界観が広がります。さらに、シナリオのスケールも前作以上に壮大なものとなりました。
前作で好評だった悪魔との交渉システムや、主人公の行動によってストーリーが変化するマルチエンディング要素は本作にも継承。プレイヤーの選択が世界の行く末を大きく左右します。
ファイナルファンタジーVI
SFCで発売された最後のFFシリーズ作品と言えば『ファイナルファンタジーVI』。これまでのクリスタルを巡る王道ファンタジーから一転し、SF色の強い世界観へと変化しました。
本作では特定の主人公が存在せず、ストーリーによって視点が変わる群像劇スタイルが採用されています。それぞれのキャラクターに深いドラマがあり、どの人物にも感情移入できる構成となっています。
中でも、名シーンのひとつに挙げられるオペラのシーンは印象的。もし現代の技術でリメイクされたら、どのような演出になるのか気になるところです。
真SAMURAI SPIRITS

『真SAMURAI SPIRITS』はSNKの格闘ゲーム「サムライスピリッツ」シリーズの2作目。コンボよりも差し合いが重視されており、一撃のダメージが非常に高いのが特徴です。条件が揃えば、通常技でも相手の体力を大幅に奪えるため、慎重な立ち回りが求められます。
単純な連続技に頼らず、一瞬の読み合いが勝敗を分けるため、一閃で決める一撃必殺の爽快感は他の格闘ゲームにはない魅力。剣戟格闘の醍醐味を味わいたいなら、ぜひプレイしてみてください!
Myst

『Myst』は謎めいた島を探索し、手がかりを集めながら仕掛けを解いていくアドベンチャーゲーム。現在の脱出ゲームのひな形を築いた作品とも言われています。
アプリ版ではヒント機能が追加されていますが、原作は完全ノーヒント。調べられる場所をくまなく探索し、そこから得た情報をもとに自分の推理力のみで道を切り開く必要があります。
かまいたちの夜【配信終了】

※「かまいたちの夜」は配信終了しました
雪山のペンションで起こる殺人事件を描いた、サウンドノベルの先駆け的作品。プレイヤーは主人公として犯人を推理し、事件の真相を突き止めていきます。
本作では、選択によってストーリーが大きく分岐し、プレイヤーの行動次第で運命が変化。ホラー演出も秀逸で、テキストとサウンドだけで恐怖を感じさせる巧妙な作りが光ります。
特定の条件を満たすことで、通常のミステリーとは異なる裏シナリオが解放されるのも本作の魅力。20年以上前の作品とは思えない完成度で、今なお高い評価を受けています。
レイフォース

『レイフォース』はタイトーがアーケード向けにリリースした縦スクロールシューティング。通常のショットに加え、敵をロックオンして放つレーザーが戦闘の鍵を握ります。
ロックオンレーザーは、地上の障害物を破壊したり、大量の敵を一掃したりできる強力な武器。狙う対象や使いどころ次第で、攻略の幅が大きく変わるのが特徴です。
本作のストーリーは、自らの母星を破壊するという悲劇的な内容。爽快感のあるシューティングアクションと対照的な、どこか物悲しい世界観にも注目です。
1995年:サテラビュー開始。「テイルズ オブ」シリーズ始まる
■1995年の主な名作
・クロノ・トリガー(SFC)
・ドラゴンクエストVI 幻の大地(SFC)
・聖剣伝説3(SFC)
・ロマンシング サガ3(SFC)
・テイルズ オブ ファンタジア(SFC)
・アークザラッド(PS)
・エースコンバット(PS)
・ウイニングイレブン(PS)
・バーチャファイター2(SS)
クロノ・トリガー
『クロノ・トリガー』は、坂口博信氏・堀井雄二氏・鳥山明氏という、豪華なクリエイター陣によって生み出されたRPG。SFC時代の名作として、今なお語り継がれる一本です。
ファンタジーとSFが融合した壮大な物語が展開され、プレイヤーは古代・中世・未来など、異なる時代を行き来しながら歴史を紡いでいきます。戦闘では、キャラクター同士の連携技を駆使できる独自のバトルシステムを採用。さらに、ラスボスを倒すタイミングによってエンディングが分岐するという、当時としては革新的な要素も盛り込まれています。
時空を超えた仲間との出会いと冒険を楽しみながら、自らの手で歴史を紡ぎましょう!
ロマンシング サガ3
『ロマンシング サガ3』は「ロマンシング」シリーズの最終作にして、屈指の人気作。自由度の高いシナリオ進行や独特の戦闘システムはそのままに、さまざまな改良が施されています。
バトルシステムは前作から更に便利に進化し、閃きや陣形を活かした戦略的な戦闘がよりスムーズに。また、周回プレイを前提とした育成速度の調整により、周回プレイの楽しさが増しました。
さらに、町を発展させていく「トレード」や、大軍を率いる「マスコンバット」といった独自のミニゲームも充実。本編とは異なる遊び方ができ、やり込みがいのある要素となっています。
ドラゴンクエストVI 幻の大地
天空シリーズの最終作となる『ドラゴンクエストVI』。『III』以来となる転職システムが復活し、キャラクターを自由に育成できるのが特徴です。さらに、前作で好評だったモンスター仲間システムも継承され、育成の幅がさらに広がりました。
本作では転職できるようになるまで少し時間がかかるものの、到達したときの自由度の高さと戦略の幅広さは圧巻。職業ごとのスキルを極め、自分だけの最強パーティを作り上げる楽しさがあります。
1996年:NINTENDO64発売。次世代ゲーム機戦争が激化
■1996年の主な名作
・ポケットモンスター赤/緑(GB)
・ドラゴンクエストⅢ(SFC)
・バイオハザード(PS)
・マリオ64(N64)
・マリオカート64(N64)
・サクラ大戦(SS)
・メタルスラッグ(AC)
メタルスラッグ

『メタルスラッグ』はSNKを代表する横スクロールアクションゲーム。銃やミサイルをぶっ放す爽快感と、ハードの限界に挑んだスムーズなアクションと派手なエフェクト、細部まで描き込まれた美麗なドットアニメーションが魅力です。
本作はシリーズの原点でありながら、すでに完成度が非常に高い一作。シリーズ全体では難易度も低く、シリーズ入門編としてもピッタリです。
レイストーム

1997年:ポケモンブーム。たまごっちブーム
■1997年の主な名作
・ファイナルファンタジーVII(PS)
・ファイナルファンタジー タクティクス(PS)
・サガフロンティア(PS)
・みんなのゴルフ(PS)
・ゴールデンアイ 007(N64)
・スーパーロボット大戦F(SS)
・THE KING OF FIGHTERS '97(AC)
ファイナルファンタジーVII
『ファイナルファンタジーVII』はシリーズ初のPS版タイトルとなった一作。当時の最高峰グラフィックが話題を呼び、全国のゲーマーの度肝を抜きました。また、前作で取り入れられたSF要素が本作ではさらに色濃くなり、シリーズの方向性を大きく変えた転換点となった作品でもあります。
その人気は圧倒的で、多数の派生作品が登場。さらに、フルリメイク版が制作されるほどの影響力を持つタイトルとなりました。
ファイナルファンタジー タクティクス
『ファイナルファンタジー タクティクス』は『VII』と同時期に発売されたシミュレーションRPG。ジョブやアビリティといったシリーズならではの育成要素が散りばめられ、戦略性の高いバトルが楽しめます。
しかしながら、ストーリーは非常に重く、貧富の差や身分差別など、人間の醜さにも踏み込んだシリアスな展開が特徴。ファンタジーの枠を超えた重厚な物語は、一見の価値ありです。
そして、主人公たちを取り巻く運命の過酷さを象徴する名セリフ「家畜に神はいないッ!!」。この言葉が放たれるシーンは、今なお多くのプレイヤーの心に刻まれています。
サガ フロンティア
『サガ フロンティア』は新境地を目指した「サガ」シリーズ7作目にして初のPS版タイトル。
『ロマンシング サガ3』の複数主人公システムを踏襲しつつ、本作では各主人公ごとに独立したシナリオが展開され、ラスボスも異なるという、過去作とは異なるスタイルが採用されています。
オムニバス形式のストーリー構成に加え、比較的短時間で周回できる設計のため、1本で異なる毛色の冒険を何度も楽しめるのが魅力。周回プレイが好きな人には特におすすめの一本です。
モンスターファーム

『モンスターファーム』はブリーダーとなってモンスターを育成しながら、バトルでの勝利を目指すシミュレーションゲーム。本作最大の特徴は、音楽CDを読み込んでモンスターを誕生させるシステムにあります。
アプリ版ではCDを直接読み込むことはできませんが、ネットワーク検索を利用してCD名を入力することで、同様の体験が可能です。
CDからモンスターを生み出すワクワク感はそのままに、アプリならではの手軽さも加わり、懐かしさと新鮮さを兼ね備えた作品になっています。
THE KING OF FIGHTERS '97

SNKの人気格闘ゲームシリーズ『ザ・キング・オブ・ファイターズ』(KOF)の1997年版。歴代SNKタイトルのキャラクターが一堂に会する「お祭り格ゲー」として、当時の格闘ゲームファンを熱狂させました。
草薙京や八神庵といったオリジナルキャラクターの人気も高く、本作を機にKOFシリーズの知名度がさらに拡大。現在でも新作が稼働し続ける長寿シリーズとなっています。
Riven:The Sequel to Myst

『Riven:The Sequel to Myst』は美しいグラフィックと手応えのある謎解きで話題を呼んだ『Myst』の続編。PS版はディスク5枚組という、当時としては破格の大容量で展開されました。
グラフィックの向上に加え、ストーリー性や難易度も大幅にアップ。より緻密に作り込まれた世界観の中で、プレイヤーは謎を解きながら進んでいきます。脱出ゲームに自信のある猛者なら、挑戦する価値あり!
STRIKERS 1945-2

『STRIKERS 1945-2』は彩京の硬派な縦型シューティング。シューティングゲーム全体で見ても完成度が非常に高く、今なお根強い人気を誇る作品です。
噂によると、いまだに稼働しているゲームセンターが存在するとか……。また、アプリ版オリジナル要素として4人対戦モードも実装されており、新たな楽しみ方が加わっています。
1998年:ドリームキャスト発売。ゲームボーイカラー発売
■1998年の主な名作
・メタルギアソリッド(PS)
・ゼノギアス(PS)
・ゼルダの伝説 時のオカリナ(N64)
・マリオパーティ(N64)
・メタルスラッグ2(AC)
・THE KING OF FIGHTERS '98(AC)
メタルスラッグ2

『メタルスラッグ2』はド派手なドンパチを繰り広げる爽快感と、職人技ともいえる美麗なドット絵で好評を博した『メタルスラッグ』の続編。
前作の魅力はそのままに、新武器や新キャラクター、変身システムなど多数の新要素を追加し、正統進化を遂げた一作。難易度も程よく上昇し、前作以上に遊びごたえのあるアクションが楽しめるようになりました。
THE KING OF FIGHTERS '98

『ザ・キング・オブ・ファイターズ』の1998年版。格闘ゲームでは使用可能キャラクターが増えるほど対戦バランスが崩れやすいといわれますが、本作は歴代最高峰のバランス調整が施されていると評されています。
その完成度の高さから、後年には『ULTIMATE MATCH』のサブタイトル付きでリメイクも制作されました。
1999年:iモードサービス開始。携帯電話が爆発的に普及
■1999年の主な名作
・大乱闘スマッシュブラザーズ(N64)
・ファイナルファンタジーⅧ(PS)
・サガフロンティア2(PS)
・シーマン(SS)
・シェンムー(SS)
・クレイジータクシー(AC)
・メタルスラッグX(AC)
ファイナルファンタジーVIII
『ファイナルファンタジーVIII』は前作からさらに映像が進化し、ポリゴン感が抑えられたタイトル。今では考えられないDISC4枚組という仕様も、当時を知るプレイヤーには懐かしいポイントです。
本作では、キャラクターのステータス強化やコマンドのカスタマイズが可能な「ジャンクション」システムを導入。武器や防具の概念がなく、「召喚獣」や「魔法」を装備する独自のシステムが特徴です。
また、シリーズでは珍しく明確なラブストーリーが描かれ、映像美やオーケストラによる音楽と相まって、ゲームの枠を超えた演出が際立つ作品となりました。
クレイジータクシー【配信終了】

※「クレイジータクシー」は日本での配信を終了しました
お客を拾って目的地まで届けるカーレーシング……なのですが、律儀に道路交通法を守る必要は一切なし!
猛スピードで突っ走ろうが、信号無視しようが、人混みに突っ込もうが、すべてがOK、むしろ歓迎! 無茶な運転こそが高評価につながるという、まさに“クレイジー”なゲーム性が魅力です。
モンスターファーム2

人気育成シミュレーションゲーム『モンスターファーム2』。前作のシステムをベースに、育成やバトルが進化し、やりこみ要素が大幅に強化されました。
本作でも、CD名を検索してモンスターを生み出すシステムは健在。かつて育てた思い出のモンスターと再び出会い、育成することもできるでしょう。
さらに、育成の自由度が向上し、トレーニングや修行の選択肢が広がったことで、より自分好みのモンスターを育てる楽しさが増しています。
餓狼 MARK OF THE WOLVES

『餓狼 MARK OF THE WOLVES』はSNK末期にリリースされた「餓狼伝説」の新シリーズ。しかし、本作の稼働後ほどなくしてSNKが倒産したため、続編はお蔵入りとなってしまいました……。
それでも、ブレーキングやキャンセルを駆使した駆け引きの奥深さや、良好な対戦バランスが高く評価され、今なお根強い人気を誇るタイトル。現在でも一部のゲームセンターでは大会が開催されるほどの支持を集めています。
メタルスラッグX

『メタルスラッグX』は前作に追加武装や新要素を多数盛り込んだリメイク版。改良点が多く、「もはや別作品」と言われるほどの変化を遂げています。
難易度も上昇し、より爽快かつ歯ごたえのあるアクションが楽しめる仕様に。手応えのあるシューティングアクションを求めるなら、見逃せない一作です。
懐かしの名作がスマホで蘇る!当時の思い出とともに楽しもう
アプリに移植されたゲームを一気に紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。純粋にゲームを楽しむのはもちろんですが、当時の事を思い出しながら遊ぶと一層感慨深いですよ。
有料のアプリが多いものの、SFCのソフトを今買おうとしたら1万円以上、ネオジオに至っては3万円がザラだったので、安く感じるはず……。気になるアプリがあったら遊んでみるといいでしょう。
80年代編はこちら
【80年代編】スマホ移植のレトロゲーム31本。インベーダーからロックマン2まで
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