「LINE(ライン)」ではユーザーの個人情報を保護するために、高度な暗号化技術「Letter Sealing(レターシーリング)」を採用しています。
「Letter Sealing」を設定しておけば、仮に外部からLINEユーザーの個人情報に不正アクセスされても、トークメッセージや音声通話など一部の通信内容に限っては、流出するリスクを抑えることができます。
この記事では「Letter Sealing」はどのような暗号化技術なのかを詳しく解説。また、iPhoneやAndroid、PC版での設定方法や確認方法についても紹介しています。
LINEトークを暗号化 「Letter Sealing(レターシーリング)」の設定/確認方法
LINEの「Letter Sealing(レターシーリング)」とは
「Letter Sealing」とは、「LINE」が開発したエンドツーエンド暗号化(end-to-end encryption, E2EE)プロトコルのこと。LINE内のトークや音声通話といった通信内容をユーザー間の端末で暗号化し、送信者と受信者以外には解読ができないようにする技術です。
「キーフィンガープリント」といわれる固有の暗号キーが各ユーザーに割り振られており、安全にメッセージを送受信するために使われます。
仮にLINEサーバーのデータベースに不正アクセスされた場合でも「Letter Sealing」によって暗号化された通信内容が流出する可能性は限りなく低いといえます。
簡単に説明すると、「Letter Sealing」によって暗号化された通信内容を解読するための鍵は、自分と送信先の相手しか持っていないということです。
たとえLINEサーバーの管理者であっても、暗号化された通信内容を解読するのは困難なほど強固なセキュリティで守られています。
Letter Sealingで暗号化されているデータ対象
現在、「Letter Sealing」で暗号化されているデータはトーク内のテキストメッセージ(1:1、グループ含む)、位置情報、1:1音声通話、1:1ビデオ通話のみ。画像や動画、スタンプなどのコンテンツはLetter Sealing機能が適用されません。
なお、1:1トークの場合はお互いに、グループトークの場合は参加者全員が「Letter Sealing」を設定していないと「Letter Sealing」による暗号化は適用されないので注意しましょう。
Letter Sealingの設定方法(iPhone/Android)
「Letter Sealing」の設定はデフォルト状態でオンになっているので、意図的に設定をオフにしていない限り、設定を調整する必要はないでしょう。間違っても「Letter Sealing」の設定をオフにしないようにしてください。
また、PC版LINEからは「Letter Sealing」のオン・オフ設定をすることはできません。スマホ版アプリでの設定がそのまま反映されます。
スマホ版LINEでLetter Sealingを設定
iOS版、Android版で「Letter Sealing」を設定するまでの操作手順は変わらないので、ここではiPhoneを使用して紹介していきます。
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STEP1
LINEホーム画面の[歯車アイコン]をタップし、[プライバシー管理]を選択
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STEP2
[Letter Sealing]のトグルボタンをタップして完了
トグルボタンをタップすることでオン・オフを切り替えられます。もし設定がオフになっている場合はオンにしておきましょう。
Letter Sealingによる暗号化の適用状況を確認する方法
「Letter Sealing」による暗号化が適用されているかはトークルームごとに確認できます。
トークルーム右上の[≡]をタップし、各種設定画面を一番下までスクロールするだけ。「このトークルームではLetter Sealingが適用されています」と表記されていれば問題ありません。
もし表記されていない場合は自分もしくは相手が「Letter Sealing」を設定していない可能性があるので、確認してみてください。
PC版は「Letter Sealing」の設定はできないものの、適用状況の確認は可能です。
トークルーム右上の[︙]をタップすると、各種機能のポップアップが表示されるので、一番下に「Letter Sealingが適用されています」と表記されているかどうかで適用状況を確認できます。
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