お金持ちの人の中には、家計簿をつけていない人もいます。しかしそれは家計管理をしていないのではなく、予算を決める、無駄遣いを減らすなどの工夫をしているのです。この記事では家計簿なしで家計を管理する方法や、健全なライフスタイルを築くための工夫を紹介。お金持ちのメソッドを、家計管理の参考にしてみましょう。
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お金持ちは家計簿をつけない? その理由から学べる家計管理のコツ
この記事をまとめると・・・
- お金持ちは、無駄遣いをしない思考回路が育まれている
- ざっくりと気楽に考えることが、家計簿を継続するコツ
- 家計簿にハードルを感じる人には『マネーフォワードME』がおすすめ
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お金持ちが家計簿をつけない理由
お金持ちの人は、買いたいものが本当に必要かどうかを考える力が養われています。無駄遣いをしない思考回路になっているので、そもそも家計簿をつける必要性が薄いわけです。
つい何かを買いたいと思っても、それがなくても困らないかどうか、何のために使うかなどを考えています。衝動的に何でも買っていれば、お金は当然なくなっていきます。無駄づかいを減らすことで、その分を貯蓄に回せるでしょう。
家計簿を無理なくざっくりつける方法
生活費を把握して節約をするためには、家計簿をつけるのが効果的です。しかし家計簿の継続は難しく、挫折してしまう人は少なくありません。
そこでここからは、家計簿を無理なく気楽につけ続けるコツを紹介していきます。
1ヶ月でいくら現金を引き出したか把握する
毎日毎日、使った現金を細かく記録していくのは大変です。そこで最初は、1ヶ月でいくら現金を引き出したかだけ把握してみましょう。項目ごとにまとめるのは手間ですが、引き出した現金を集計するだけなら、数十分あれば終わります。
毎月現金の支出をまとめ、他の月と比べてみましょう。明らかに支出が増えている時だけ、対策を講じれば大丈夫です。
固定費に大幅な変動がないかチェックする
基本的に固定費の支出額は、毎月ある程度一定になります。そのため他の項目に比べると、細かく分析する必要性は薄いといえるでしょう。現金同様、毎月の支出をまとめてみて、いつもに比べて大幅な変動がないか確認すればOKです。
月や季節ごとにやや変動する項目にだけ注意が必要です。例えば電気代は、夏よりも冬の方が高くなります。
カードの利用料金を先月と比較する
過去数ヶ月分のカードの利用料金を調べて、その平均値を計算してみましょう。その金額を基準として、毎月のカード利用料を比較することで、お金を使いすぎていないか簡単にチェックできます。
家計簿なしで予算管理する方法
家計簿をつけずにお金を管理する場合、予算を設定しておくのは誰でもやりやすい方法です。ここでは支出を予算内に収め、使いすぎを防ぐコツを紹介します。
まとめ買いで食費を把握
食費は固定費を除いた家計の中では大きな部分を占めるため、まとめ買いによって出費を一度に把握できます。たとえば1週間分の食材をまとめて買い出しすれば、食費の発生を月4~5回に抑えられ、把握がスムーズになります。また大容量の食材は重さあたりの値段が安い傾向にあるので、食費の節約にもつながります。
食費をプリペイドカードにまとめる
プリペイドカードを利用して、特定の費目の支出を袋分けできます。食費など割合の大きい費目では特に有効。たとえば食費の予算が月5万円までなら、最初にプリペイドカードに5万円を入れて食費はそこから出すと決めておけば、予算を超えてほかのお金まで使うことを防げます。残高もすぐ確認できるため、使うペースも調整しやすいでしょう。
食費や日用品費を現金にして残額を可視化
食費や日用品費といった重要度の高い予算をまとめて現金化し、残高を常に見えるようにする方法もあります。少額の支出が多い場合でも、どれだけ使ったかを把握しやすくなるでしょう。正しく予算をチェックできるよう、普段自由に使えるお金とは別の袋や財布に分けておくのがおすすめです。
先述したプリペイドカードと思想は同じなので、好きな方法を選ぶのがいいでしょう。
現金を使わずキャッシュレス決済で把握
クレジットカードや『PayPay』をはじめとするキャッシュレス決済であれば、利用履歴が自動で記録され、いつでも支出を振り返れます。メインの支払い方法を現金ではなくキャッシュレス決済にすれば、多くの支出をまとめて確認できるでしょう。水道代や光熱費といった公共料金、通信費などもクレジットカード払いにすることで把握できます。
また利用のたびにポイントが貯まり、家計の助けになるというメリットもあります。
ポイントに振り回されて不要なものを買わない
「今ならポイント◯倍!」のような、期間限定で多くのポイントを付与するキャンペーンは、さまざまな小売店で実施されています。買い物をしなければ損だと感じる人は多いですが、無駄遣いの原因になってしまうことがほとんどなので、できるだけ控えておくことをおすすめします。
ポイントに関するキャンペーンでは、欲しいと思ったことがない商品にも手を出してしまいがち。本当に必要なものなのか考えられなくなってしまうため、お金を無駄にしてしまう可能性が高いです。
不要な固定費を削る
固定費を削減すれば、長期的な節約につながります。数千円の削減だとしても、毎月その金額が浮いていくからです。以下のような固定費を安くできないか、見直してみましょう。
削減の余地がある固定費
- 電気代
- ガス代
- 水道代
- 家賃
- スマホ料金
健全なライフスタイルを築く工夫
お金持ちに共通しているのは、単にお金を持っているだけでなく、そのお金を如何にして賢く使っているかというポイントです。自分にとって何が必要で何が不要かを理解し、健全なライフスタイルを築くことが大切です。
今の自分に合ったものを身につける
自分にとって本当に必要なものや身の丈に合ったものを選び、それを大切に使うことで無駄な支出を抑えられます。これは服やアクセサリーに限らず、日用品や食材に対しても同様です。無理な出費はせず、現在の家計や生活水準に合ったものを買うことが重要です。
価値観の近い人との人間関係を大事に
お金の使い方やライフスタイルは、人間関係とも結びついています。たとえばお金遣いの荒い人に合わせようとすれば、必然的に出費も増えてしまいます。逆にお金に対する価値観や生活水準が近い友人には無理なく合わせられ、無駄な出費を抑えられるでしょう。生活環境が近ければ共有できる話題や悩みもあり、精神的な安定にも寄与します。
ママ友との交流が節約に活きることも
ママ友との交流では、不用品の交換や共同での購入などが節約に繋がる場合もあります。また情報交換の場としても役立ち、新しい節約術を知るきっかけにもなるでしょう。
ただし、高額なランチ代やパーティーなどの出費がかさむと負担に。背伸びした付き合いは避けましょう。
衝動買いを避ける工夫をする
衝動買いは計画的なお金の使い方を狂わせ、予算オーバーのリスクを増やしてしまいます。ショッピングリストを作ってから買い物に行く、欲しくてもその場では買わずに数日頭を冷やして考えるなど、衝動買いを防ぐ工夫をすることが大切です。
家計改善のテクニック
家計を改善するためには、単に収入を増やすだけでなく、日常の生活の中での小さな工夫やテクニックも重要。ここでは家計を効果的に改善するためのテクニックをいくつか紹介します。
疲れているときはお金のことは考えない
疲れているときに家計のことを考えても、余計に疲れてしまう上に冷静な判断もできません。節約への意欲が下がり、家計管理を怠るようになってしまうかも。疲れているときや感情が高ぶっているときは、お金に関する大きな決断を避け、リラックスしてから再度考えるようにしましょう。
家族ともお金の使い方について相談する
家計を共有する家族とのコミュニケーションは、家計改善のカギとなります。家族全員での予算や目標を設定し、それに基づいてお金の使い方を相談し協力すれば、家計のバランスを保ちやすくなります。1人ではなくみんなで協力しているという安心感は、精神的な支えにもなるでしょう。
ポイントを有効に活用する
多くのショッピングサイトやクレジットカードでは、購入時にポイントが付与されます。これらのポイントを有効に活用すれば、実質的な支出を減らせます。ただポイントには有効期限があるので、「これだけ貯めてから使う!」と決めておくよりは、機会があれば積極的に使ってしまうのがおすすめです。
家計簿アプリを使い、自動で収支を記録する
『マネーフォワード ME』のような家計簿アプリでは、クレジットカードや銀行口座と連携して、収支を自動で記録してくれます。電子決済がメインの人なら何もしなくても大まかな出費を把握できますし、銀行口座の残高だけをざっくり確認するのにも向いています。家計簿をつけず手軽な家計管理をするのにぴったりでしょう。
簡単に家計簿を続けられるアプリ3選
家計簿を続けるコツは、とにかく面倒ごとを省き、シンプルに記録をつけ続けること。気軽に家計簿をつけたい人には、家計簿アプリを活用することがおすすめです。
ここでは、Appliv編集部おすすめの家計簿アプリを3つ紹介していきます。
『マネーフォワードME』
『マネーフォワードME』では、カードやクレジットカードと連携をし、家計簿を自動でつけてくれます。いちいちレシートを見て家計簿を入力する必要がないので、無理なく家計簿づくりを継続できるでしょう。
また、カードだけでなく、証券や電子マネーとの連携も可能。長期的な資産管理にも適したアプリになっています。
有料プランはあるものの、無料のままでも十分に使えます。収支の流れが視覚的にわかりやすく表示されているので、初めて家計簿をつける人でも安心です。
『Zaim』
『Zaim』では、手入力での収支の記録はもちろん、口座連携による自動記録ができます。基本的にはカードで自動入力をさせ、現金決済の時だけ手作業で入力するのがいいでしょう。銀行口座やクレジットカードのほか、電子マネーや証券との連携も可能なので、資産管理にも役立ちます。
また、有料プランでは複数のアカウントから1つの家計簿を管理できます。家族で共用の家計簿を作りたい人にもぴったりですね。
『OsidOri』
『OsidOri』では、複数の家計を1つのアカウントでまとめて管理できます。同棲中のカップルや家計の見直しをしたい夫婦にピッタリです。連携できるカードや電子決済も豊富で、現金をあまり使わない人でも利用しやすい設計になっています。
また、共通で使う口座に加えて、個人的に使う口座も別で利用できます。恋人や夫婦で共同で家計をつけつつ、プライベートの収支は分けたい人におすすめです。
家計簿に限らず、無理のない方法で家計を管理しよう
家計簿をつけないお金持ちのメソッドからは、無駄な出費の減らし方を学べます。家計簿をつけない人はもちろん、家計簿をつけている人も学べるポイントは多いはず。自分に合った方法や考え方で効果的に節約し、堅実にお金を貯めていきましょう。
Money Forward, Inc.
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