「何か人の役に立ちたい。でも、何から始めたらいいのかわからない」
そんな風に感じたことはありませんか?
社会に貢献する方法はたくさんありますが、特別なスキルや大きなお金が必要だと思い込んでしまい、なかなか一歩を踏み出せないこともありますよね。
でも、もし「ただ歩くだけ」で誰かの役に立てるとしたら……?
今回ご紹介する『江戸城再建WALKERS』は、日常のウォーキングを「社会貢献」に変えるアプリです。歩数に応じてコインが貯まり、そのコインが「江戸城天守を再建する会」に寄付される仕組み。その魅力を本文で詳しくお伝えします。

歩くだけで寄付活動ができる! 『江戸城再建WALKERS』
『江戸城再建WALKERS』とは
このアプリは、普段のウォーキングを“江戸城再建プロジェクト”への寄付につなげる仕組み。1,000歩ごとに銭貨というコインが1枚貯まり、全ユーザーの銭貨が集まるたびに、認定NPO法人「江戸城天守を再建する会」に10万円が寄付されます。
画面内では、貯まった銭貨の総額に応じて江戸城の再建が進むアニメーションが表示され、13段階の再建ステップを楽しめます。複雑な操作も広告の表示もなく、アプリを起動して歩くだけで、あなたの一歩が歴史をつなぐ一歩に変わるのです。
江戸城天守再建プロジェクトとは
▲皇居東御苑に江戸城が再建された場合のイメージCG
かつて、江戸のシンボルだった「江戸城天守」。
1657年の明暦の大火で焼失して以来、400年近くその姿を見ることはできませんでした。そんな歴史的建造物を現代に再現しようとするプロジェクトが進められています。
このプロジェクトは、現存する「建地割図」に基づき、できる限り史実に忠実な形で天守を再建しようというもの。完成すれば、日本を代表する新たなランドマークとして、国内外に日本の文化的魅力を発信する存在になると期待されています。
▲皇居東御苑に江戸城が再建された場合のイメージCG
さらに、この再建は単なる復元にとどまらず、経済や環境にも大きな影響を与えるとされています。再建には約500億円の費用が必要ですが、完成後は年間1,000億円の経済効果が見込まれており、観光や地域活性化につながると試算されています。また、純国産の木材を使い、伝統的な木造建築の技術が活かされるため、林業の活性化や技術継承といった課題の解決にも一役買うと期待されています。
このプロジェクトの意義は、「歴史を未来へつなぐ」という文化的使命にあります。
江戸城天守が再建されることで、日本人が持つ歴史的な誇りを再認識し、次の世代に文化を引き継ぐきっかけとなるのではないでしょうか。
なぜ「江戸城再建」に注目したのか
ここで、実際にこのアプリを手がけたジオテクノロジーズ株式会社の二宮 康輔さんにお話をお伺いしました。
ーー今回のアプリでは、ポイント還元ではなく、寄付という形を選ばれています。私も実際に使ってみて、「これが日本の将来のためにつながる」という気持ち、他のユーザーと協力してプロジェクトを進めている感覚を持つことができました。
ポイ活アプリが増える中で、あえて寄付をテーマにした理由、そしてユーザーにどう感じてもらいたいか、その狙いも教えてください。
(二宮氏)アプリの主なターゲットである40代〜70代の男性を中心とした「城好き・歴史好き」の方々は、健康への関心が高い一方で、「自分の行動が社会に役立っている」という実感を求める傾向が見られました。
そこで、「社会貢献=寄付」という形を取り入れることで、こうしたニーズに応えられる仕組みを作りました。ユーザーには、このアプリを通じて「自分の行動が社会の未来につながっている」と実感していただければと考えています。また、寄付を特別なものではなく、日常生活の一部として自然に取り組める体験を提供したいという思いも込めています。
ーー江戸城再建プロジェクトのどの部分に特に心を動かされたのでしょうか?
単なる歴史的建造物の再建という枠を超えた、日本の文化継承や地域社会の活性化など、具体的に共感されたエピソードがあれば教えてください。
また、再建が実現した場合、御社としてどのような未来を描いているのかも併せて伺えますか?
(二宮氏)「江戸城天守再建プロジェクト」の概要に記載されている、経済的なメリットや、林業・技術継承といった課題の解決、さらには文化的な誇りを取り戻し、それを未来に受け継ぐという精神的な意義に深く心を動かされました。
世界の主要都市にはその国を象徴する歴史的建造物、例えばパリの「ヴェルサイユ宮殿」、ロンドンの「バッキンガム宮殿」、ニューヨークの「自由の女神」などがありますが、不思議と東京にはそれに匹敵するシンボル的な建物がないことに個人的に違和感を覚えていました。江戸城天守の再建が、日本を象徴する新たなランドマークを東京に生み出すきっかけとなるだけでなく、外需を拡大し、東京を訪れる観光客を増やすための魅力的な要素になると、大いに期待しています。
また、皇居周辺の近代的なビル群の中に雄大な江戸城が堂々とそびえ立つ姿を想像すると、その壮大なロマンに心が躍ります。もし再建が実現すれば、国内外の観光客を惹きつける一大文化拠点となり、経済効果だけでなく、日本の歴史や文化に対する関心を高めるきっかけを提供できると考えています。
▲皇居東御苑に江戸城が再建された場合のイメージCG
――『江戸城再建WALKERS』のような寄付系アプリは、「楽しさ」や「ゲーム感覚」で続けられる工夫も必要だと思いますが、ユーザーにどう楽しんでもらいたいかを考える上で意識したポイントがあれば教えてください。
(二宮氏)『江戸城再建WALKERS』では、ユーザーが楽しみながら参加でき、かつ社会貢献を実感できる仕組みを意識して設計しました。歩くことで江戸城の再建が進む様子をアニメーションで可視化し、ユーザーが直接的に貢献している感覚を得られるよう工夫しています。また、プロジェクトの進行には個人の歩数やコイン数だけでなく、全ユーザーのデータが反映される仕組みを採用し、「みんなで進める」という集団的な達成感を育むことを目指しました。
――江戸城天守が再建された後、このアプリはどうなっていくのでしょうか?
「歩くだけで社会貢献ができる」という仕組みはほかのプロジェクトにも応用できそうですが、御社が考える今後のビジョンについても伺いたいです。
(二宮氏)「歩くだけで社会貢献ができる」という仕組みは、地域活性化や環境保護など幅広い分野への応用が期待できます。ただし、江戸城天守の再建は、世論の形成から始まる多段階のプロセスを要し、すぐに実現できるものではありません。
そのため、現時点では『江戸城再建WALKERS』の普及と軌道に乗せることを最優先としています。再建運動への賛同者を増やすため、企業や団体からの協力を募り、運営資金や寄付を通じて江戸城再建という目標に向けた大きな流れをつくり出していきたいと考えています。
2025年3月末まで漫画をもらえるキャンペーンが開催中
アプリのリリース記念として、サイン入りの漫画『江戸城再建』(黒川清作 著/小学館)1~3巻セットがプレゼントされるキャンペーンが開催されています。
応募期限:2025年3月31日
対象者:「江戸城再建WALKERS」アプリ内の請願署名ページで署名した方
当選者数:100名様
応募先:アプリ内の「請願署名」メニューより
実際に使ってみて感じたこと
▲寄付だけに使われるシンプルさが清々しく、気持ち良さを感じる
これまで、歩数計アプリは「ポイ活」のイメージが強くて、正直あまり興味を持てませんでした。ポイントを貯めるためにわざわざ広告を見たり、ちまちまポイントを貯めたりするのが面倒だと思っていたのです。
しかし『江戸城再建WALKERS』を使ってみて、その印象が激変。歩くだけで「誰かの役に立っている」という感覚が、こんなにも気持ちの良いものなんだと実感できたのは意外な発見でした。
自分のペースで、無理なく、気づけば世の中の役に立っている。そんな“心地よい社会貢献”を始めてみては?
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