災害時、「どこに避難すればいいのか」をすぐに知る手段はとても重要です。
基本的に避難所は指定されているものの、災害の規模や状況によっては開設されない場合や、段階的に開設されるケースもあります。そのため、いつ避難したらいいのか判断に迷う可能性や、インターネットに頻繁にアクセスできず、避難に関する情報が得にくい状況も想定されます。
2025年6月5日に『Yahoo! JAPAN』と『Yahoo! 防災速報』のアプリに追加された「避難所開設情報のプッシュ通知機能」は、こうした状況下での情報収集に役立つ機能といえそうです。
本記事では、それらアプリの通知機能の概要と設定手順を解説します。災害時の不安を少しでも減らすには、平時からの準備が重要。この機会に設定をしておきましょう。

災害に備えて設定しておこう! 『Yahoo! JAPAN』と『Yahoo! 防災速報』が開始した避難所開設のプッシュ通知利用方法を解説
「避難所開設情報」のプッシュ通知配信とは
避難所開設情報のプッシュ通知配信で何がどう変わるのでしょうか。
実はこれまで、避難所の開設情報はユーザーが「Yahoo! 天気・災害」などのウェブページを訪れて確認しなければならず、迅速な対応が求められる災害時において、情報の受け取りが遅れる可能性がありました。
今回、自治体が「Lアラート」*に避難所開設情報を入力すると、自動的にユーザーのスマートフォンにプッシュ通知が届く機能が『Yahoo! JAPAN』と『Yahoo! 防災速報』に追加。
これにより、ユーザーは迅速かつ確実に必要な情報を受け取ることが可能となりました。
▲『Yahoo! JAPAN』でのプッシュ通知のイメージ
出典元:PR TIMES
▲『Yahoo! 防災速報』でのプッシュ通知のイメージ
出典元:PR TIMES
対象地域は自由に選べるうえ、複数選択もできます。自宅以外にも職場や、遠方の家族などが済むエリアを設定しておくのもいいですよ。
* 全国の自治体から収集した避難指示等の災害情報等を報道機関等に一斉に配信し、災害情報等を迅速かつ効率的に住民に伝達するためのシステム
プッシュ通知の設定方法
いざ災害が起こったときに通知が届かないと命に関わる可能性も! そこで、『Yahoo! JAPAN』と『Yahoo! 防災速報』の各アプリでの設定をご紹介します。
▲本体の「設定」から各アプリの通知を「許可」にしておく
なお、プッシュ通知はスマホ本体の設定で許可されていないと届きません。いずれのアプリでもスマートフォン本体の設定で、アプリからの通知を許可しておきましょう。
『Yahoo! JAPAN』での設定手順
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STEP1
「Yahoo! JAPAN」にログイン
避難所開設情報の通知機能を使うには地域設定をしますが、これには、アプリへのログインが必要です。
ログインには、「Yahoo! JAPAN」のIDを使用します。アプリ起動後の画面で右下の「アシスト」をタップし、右上のハンバーガーメニュー→「Yahoo! JAPAN IDでログイン」を選択します。
IDを持っていない方はまず、ID登録をしましょう。 -
STEP2
避難所開設情報の受取り地域を確認・登録
ログイン後、「設定」画面に進むと、IDで登録されているエリアが「天気・地域登録」の箇所に表示されます。最大で5地域の登録が可能です。
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STEP3
プッシュ通知を「オン」にする
「設定」にある「プッシュ通知」をタップし、「自治体からの緊急情報」のチェックボックスにチェックすれば、プッシュ通知設定は完了です。
『Yahoo! 防災速報』での設定
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STEP1
通知を受けたい地域を設定
『Yahoo! JAPAN』と違って、こちらはログインせずに、地域登録が可能。一方、登録地域は『Yahoo! JAPAN』よりも少なく、最大3地域となっています。
登録地域は、GPSの現在地情報を使用して設定することも可能です。
なお、『Yahoo! JAPAN』にログインしていると、本アプリ起動時に「Yahoo! JAPAN」のIDが自動的に連携され、登録地域も設定されます。 -
STEP2
プッシュ通知を「オン」にする
「自治体からの緊急情報」が「オン」になっていれば、プッシュ通知が設定されています。「オフ」の場合はタップした先のページで「プッシュ通知」を「オン」にしましょう。
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