2019年4月、ショートムービー共有SNS『TikTok(ティックトック)』に「ペアレンタルコントロール(保護者管理)」機能が実装されました。
「ペアレンタルコントロール」とは、子どもが利用する機能を保護者が制限する機能のこと。アプリやネット上で起こる犯罪やトラブルから子どもを守り、より安全に『TikTok』を楽しめるようになります。
子どももスマホを持っているのが当たり前の時代。「ペアレンタルコントロール」機能を活用し、正しくスマホを使うよう子どもたちに教えてあげましょう。
本記事では機能の詳細、使い方を解説します。
TikTok「ペアレンタルコントロール」設定方法 子どもが安全に楽しめるように
「ペアレンタルコントロール(保護者機能)」とは?
「ペアレンタルコントロール」はTikTokが2019年4月19日にリリースしたTikTokアプリ内の機能です。
「ペアレンタルコントロール」を設定すると保護者のアカウントから、子どものアカウントの設定をコントロールでき、TikTokをより安全に利用することができます。
TikTokでは子どものアプリの利用時間を40分から120分の間で設定できる「使用時間制限モード」や、未成年のユーザーに不適切だと思われるコンテンツの表示を制限する「使用制限モード」などを設定できます。
TikTokの「ペアレンタルコントロール」の主な機能
TikTokの「ペアレンタルコントロール」の主要な機能は以下です。
使用時間制限モード
子どもの1日におけるTikTokアプリの使用時間を40分・60分・90分・120分の4段階で制限できます。
設定した制限時間を過ぎた場合、保護者が使用時間制限モードを利用する際に設定するパスワードを子どもに知らせることで、アプリを再び使えるようになります。
使用制限モード
この使用制限モードをオンにすることで、未成年に不適切と考えられる動画がフィルタリングされ表示されなくなります。
なお上記の使用時間制限モードや使用制限モードを設定後、子どもは保護者とリンクしたTikTokアカウントからログアウトできません。また別のアカウントにログインすることもできません。
検索制限
検索制限では子どものTikTokアカウントの検索機能を制限します。「トレンド」画面からユーザー、動画、ハッシュタグ、楽曲を検索できないように設定できます。
検索の設定はオンかオフしかないので、オフにすると検索機能そのものが全く使えない状態になります。
プライバシー設定
プライバシーの設定では子どものアカウントの非公開設定、DM(ダイレクトメッセージ)を送れる人の範囲、子どもの動画にコメントできる人の範囲などを設定できます。
保護者は子どものアカウントへのダイレクトメッセージの受信範囲を、3つの設定「誰でも」「友達のみ」「オフ(ダイレクトメッセージを受けられないようにする)」から制限できます。
「ペアレンタルコントロール」の設定方法
TikTokアプリを保護者とその子どもの両方のスマホにダウンロードし、それぞれのアカウントをリンクさせることで「ペアレンタルコントロール」を使えるようになります。
まず最初に保護者側のスマホで作業が必要です。『TikTok』アプリをまだ入れていない方は、ダウンロードしましょう。
1.保護者のスマホで『TikTok』アプリを起動し、「設定とプライバシー」を開く
『TikTok』アプリを起動したら、マイページから画面上部の「…(設定とプライバシー)」を開きましょう。
2.「ペアレンタルコントロール」をタップ
設定とプライバシーのページをスクロールして、「ペアレンタルコントロール」をタップ。
3.「保護者」を選択し、QRコードを生成
子どものアカウントとリンクさせるためのQRコードを生成します。「保護者」を選択して進むをタップしましょう。
4.生成されたQRコードを子どものスマホからスキャン
生成されたQRコードを子どものTikTokアプリからスキャンしましょう。子どものアカウントから「設定とプライバシー」を開き、「QRコード」を選択。
カメラの画面になったら、子どものスマホを保護者のスマホのQRコードにかざして読み込みましょう。
5.子ども側のTikTokアカウントから保護者のアカウントをリンクする。
QRコードを読み取ると子ども側のスマホ画面に「アカウントを(保護者のアカウントID)とリンクしますか?」と表示されます。
画面下部の「アカウントをリンク」をタップしましょう。
以上でペアレンタルコントロールの設定が完了です。保護者側で各機能の制限をオン・オフできるようになります。
以下、アカウントリンク後の保護者のスマホ画面です。
アカウントリンク時と同じく「設定とプライバシー」 → 「ペアレンタルコントロール」→ 「設定したいアカウントをタップ」で各制限の設定が可能。
複数のアカウントに対して「ペアレンタルコントロール」を設定することも可能です。
番外編「デジタルウェルビーイング」
ペアレンタルコントロールとは別に「デジタルウェルビーイング」という機能があります。これはペアレンタルコントロールの「使用時間制限モード」「使用制限モード」と同等の機能を自分のアカウントに対して設定するものです。
TikTokへの依存を防ぐため、そして不快なコンテンツを見ないようにするための機能です。
設定手順は「設定とプライバシー」 → 「デジタルウェルビーイング」で各制限の設定が可能。
「ペアレンタルコントロール」を解除する方法
解除方法は簡単です。アカウントをリンクしたときと同様に 「設定とプライバシー」→ 「ペアレンタルコントール」と進み、解除したいアカウントを選択。
画面下の「リンク解除」をタップすれば、ペアレンタルコントロールが解除されます。
意図せず「ペアレンタルコントロール」を設定された場合の対処方法
子どもが第三者から意図せず「ペアレンタルコントロール」を設定されたような場合、子ども側のアカウントから『TikTok』に異議申し立てが可能。
設定したのが保護者ではないと確認が取れた場合「ペアレンタルコントロール」は無効になります。
TikTokはなぜ人気?
ここではTikTokが人気の理由について解説します。ペアレンタルコントロールが必要なほど「どうして子どもがTikTokを見続けているんだろう?」と感じている保護者の方は、ぜひこちらを参考にしてみてください。
短い動画がどんどん流れてくる
TikTokは15秒〜60秒程度の動画がどんどん流れてくるので、少し暇つぶしに動画を見てみようかなと思い、アプリを開くとあっという間に時間が過ぎてしまうことが多々あります。
短い動画だからと油断しているとどんどん見てしまいます。
コメントやチャットで盛り上がる
TikTokは動画へのコメントやライブ配信でのチャットなど、ユーザー間でのコミュニケーションが盛んです。そのため会話がどんどん盛り上がって、長時間アプリを使うユーザーも多いでしょう。
有名人の配信がある
TikTokでは有名YouTuberや芸能人も配信することがあります。普段はテレビやライブなどでしか見ることのできない芸能人の姿をアプリで見られるということもあって、多くの人が配信を見ています。
流行を追える
TikTokはここ数年の流行の発信地です。インフルエンサーや著名人が動画を投稿することでTikTok発のヒット曲が生まれたり、昔の曲が再び流行り出したりしています。
TikTokを見ているだけで、流行を追うことができます。
ハッシュタグチャレンジ
「ハッシュタグチャレンジ」と呼ばれる企画があります。これはユーザーが特定のハッシュタグに合わせた投稿をするイベントのようなものです。
たとえば美味しいお店を紹介する「#TikTokグルメ」や、テーマを自由に設定し一人称視点で撮影するチャレンジ「#目線ショット」などです。
その時々のハッシュタグで動画を作るのが流行です。
より安全にTikTokを楽しもう
TikTokは若者にとってはTwitterやInstagramと同じくらい浸透したSNSになっていますが、コメント欄で論争になったり真似すると危険な動画もあったりするので、特に小さい子どもの場合は注意が必要です。
「ペアレンタルコントロール」を設定することで、より安全にTikTokを楽しみましょう。
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