新しいiPhoneを買ったり、使っている端末はそのままに携帯キャリアを変えたりするときにはSIMカードを取り出して、入れ替える必要があります。
本記事ではそんなデータ移行に必要なiPhoneやiPadでのSIMカードの取り出し方を画像つきでご紹介。
SIMトレイの場所や抜き方、SIMピンをなくしたときの対処法や代用品になるものも紹介しているので、「SIMカードを取り出せない!」という方は要チェックです!
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【iPhone/iPad】SIMカードの取り出し方とピンがないときの代用品【画像つき】
SIMカードとは? なぜ取り出す?
SIMカードとは、契約している携帯電話回線でユーザーを特定するためのID番号、電話番号などが記録された小さなICカードです。
通話やSMS、モバイルデータ通信などはSIMカードを介して行われます。
大きさ順に標準SIM、micro(マイクロ)SIM、nano(ナノ)SIMの3種類があり、iPhoneはiPhone 5以降、iPadはiPad mini以降nanoSIMが採用されています。
▲写真はnanoSIM。横8.8mm、縦12.3mmと非常に小さく、そのほとんどがICチップで占められている。裏面にはキャリアのロゴと、端末製造番号が印字
SIMカードの取り出しが必要な場面
以下のようなシーンで、SIMカードの取り出しが必要になります。
●スマホはそのままで契約会社を乗り換えする時
●SIMはそのままで、スマホだけ買い換える時
たとえば新しいiPhoneを購入したときなどは、SIMカードを移し替えることで、前の端末と同じ携帯電話回線が利用できるようになります。
ほかにも、大手キャリアからLINEモバイルなどのMVNO(契約会社)に乗り換える時に、SIMカードを変えることで、同じスマホを使いながら、別のキャリアの格安料金プランに変更することが可能になります。
▲元のスマホからSIMカードを取り出し、新しいスマホに挿入すればOK。
iPhoneのSIMカードの取り出し方(抜き方)
SIMカードの取り出し自体は特別難しいことはなく、順番どおりに進めていけば問題ありません。
ただし、小さな精密機器なので慎重に取り扱いましょう。
準備|SIM取り出しにはピンが必要
iPhone/iPadの購入時に付いてくる、SIMカード取り出し用のピンです。Appleは「SIM 取り出しツール」と呼称しています。もし失くしてしまった場合は、ペーパークリップで代用できます。
▲iPhone/iPadに付属のSIM取り出しツール。
▲本体の箱の中に、このような台紙とSIM 取り出しツールが一緒に入っているはず。
【画像つき】iPhoneでSIMカードを取り出す流れ
■iPhoneのSIMカードの取り出し方
1.iPhoneの電源を切る
2.iPhone側面のSIMトレイ(小さな穴のある楕円形の枠)を探す
3.トレイの穴にピンを差し込み、トレイを指で取り出す
4.トレイに新しいSIMカードを入れる
5.トレイを戻したら完了!
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STEP1
スマホの電源を切る
電源を点けたままでも取り出しはできますが、最悪データが破損する可能性も……。
マニュアルなどには「必ず本機の電源を切ったあとで」という記述があるので、電源はオフにしておきましょう。 -
STEP2
SIMトレイを探す(小さな穴のある楕円形の枠)
▲機種によっては若干位置は異なるが、iPhone/iPadのSIM トレイの位置は本体右側面に統一されている。
SIMピン用の小さな穴がある楕円形の枠がSIMトレイ。トレイの場所はiPhone 4以降、iPhone/iPad共に端末の右側面に統一されています。
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STEP3
トレイの穴にピンを差し込み、指で取り出す
▲楕円形の枠と小さな穴がトレイの目印。
SIMカードのトレイを抜くには、小さな穴にピンを入れてグッと差し込みます。これでSIMカードトレイが飛び出します。
一度ピンを差し込めば、あとは指でトレイを引っ張り出せます。この時SIMカードやトレイを勢い余って落としやすいので注意しましょう。 -
STEP4
トレイに新しいSIMカードを入れる
▲トレイからSIMカードを取り出した様子
トレイにはSIMカードがぴったりハマるような形状になっているので、この形に沿って新しいSIMカードを挿入しましょう。
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STEP5
トレイを戻したら作業完了!
SIMカードをトレイに入れたら、あとは端末に再び戻すだけです。
カチッという感触があるまでしっかり押し込んでください。
SIMのピンをなくした時の対処法・代用品
SIMのピン(取り出しツール)は小さく、使用頻度が低いため紛失しがち。
万一なくしてしまった場合は、別の尖ったもので代用してみましょう。以下のようなものがピンの代わりとして利用できます。
SIMピンの代わりに使えるもの(一例)
- ペーパークリップ
- 安全ピン
- シャープペンシル
- つまようじ
【おすすめ】ペーパークリップを使ったSIMピンの取り出し例
ここでは、書類をまとめるためのペーパークリップを用いたSIMカードの取り出し方を紹介していきます。
Appleやドコモなど各種メーカーも、SIM 取り出しツールの代わりにペーパークリップが使える旨を明言されており、代用品の中でも取り出せる可能性は高いと言っていいでしょう。
▲ペーパークリップを使う場合、まずクリップの外側の部分をまっすぐに折り曲げる。
▲折り曲げたペーパークリップを、SIM トレーの穴に差し込めばOK。
▲Appleのレポートページでは、ペーパークリップを使ったSIM トレイの開け方が解説されている。
出典:iPhone や iPad の SIM カードを取り出す/差し替える - Apple サポート
▲ドコモのお客様サポートでも、ペーパークリップが代用品として紹介されている。
出典:「SIM取り出し用ピン」を紛失したときは | お客様サポート | NTTドコモ
不安な人はAmazonからピンの購入も可能
iPhoneのSIM取り出しツール(ピン)はAmazonでも1本200円ほどで販売されています。
ペーパークリップだとスマホを傷つけないか不安な人は、こちらをチェックしてみるといいでしょう。
SIMカードを取り出す時の注意点
SIMカードのIC部分やトレイの差込口に触らない
SIMカードのIC部分とSIMカードトレイの差込口は非常にデリケートな部分です。指先に付いたホコリが原因で動作不良を起こすことも……。
SIMカードが壊れるとスマホの重要な機能が使えなくなります。極力触れないように注意しましょう。
▲nanoSIMは大部分がICチップなので全く触らないのは難しいが、それでも極力触れないように。
静電気、水気に注意する
SIMカードは精密機器のため、静電気や水気にも要注意です。濡れた手で触らないのはもちろん、湿度の高い場所を避け、できれば静電気対策もしておきましょう。
手を洗う(洗った手はよく拭く)、壁に触るだけでも静電気対策になります。
SIMカードやトレイを失くさない
SIMカードそのものはもちろん、トレイを失くしてしまうとSIMカードを挿入できなくなってしまいます。特にトレイを引っ張り出す時に落としやすいので注意です。
出しっぱなしだとどうしても風で飛びやすいので、一度取り出し作業をはじめたら、端末に戻すところまで終わらせておいた方がよいでしょう。
▲SIMカードとトレイはスマホの中のとても小さな部品。どちらも吹けば飛ぶほどなので、取り扱いは慎重に。
SIMピンやクリップの先端でケガをしないように
SIMピンやペーパークリップの先端はとがっているので、ケガにも十分配慮しましょう。先端に触れないのはもちろん、うっかり落とした際に踏んでしまう危険性も考えられます。
▲SIM 取り出しツールの先端は縫い針に比べれば丸いが、それでもいたずらに触れないように。
SIMカードの取り出しに関するよくある質問
SIMカードを取り出すピンがないときの代用品は?
先が尖っていて、ある程度強度のあるもので代用可能です。身近なものだと以下のようなものがあります。
●ペーパークリップ
●安全ピン
●シャープペンシル
●つまようじ
ピンを差し込んでもSIMカードが取り出せないときの対処法は?
ピンを差し込んでもSIMカードのトレイが出てこない場合、SIMカードが引っかかっている可能性があります。
トレイの隙間にメモ用紙程度の厚さの紙を差し込見ながらピンを差し込んでみましょう。
それでも取り出せない場合は、
●ピンの差し込みが甘い
●ピン(の代用品)の大きさが合っていない
●ピンの穴にゴミが詰まっている
などが考えられます。ある程度試行錯誤しても解消しないようでしたら、iPhoneを修理に出した方が無難です。
SIMカードはどういうときに取り出す必要があるの?
以下のような場面で必要になります。
●スマホはそのままで契約会社を乗り換えする時
●SIMはそのままで、スマホだけ買い換える時
SIMカードを入れ替えることで、新しい端末で前と同じ携帯電話回線が利用できたり、スマホは変えずに別の携帯キャリアの格安料金プランに変更したりできます。
SIMカードは簡単に取り出せるが失くすと大変。取り扱いは慎重に
スマホからSIMカードを取り出す方法は難しくはありません。ただし簡単に取り出せる反面、SIMカードは失くしやすく壊れやすい部品です。
SIMカードはスマホの重要な機能を担っています。繰り返しになりますが、故障や紛失のないよう十分注意しながら取り扱いましょう。
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