節約をしたことがあるけど続かなかった……。こんな人はちょっと意識を変えるだけで、長く節約生活を続けられるようになります。
食費や水道光熱費の節約をメインに、毎日コツコツ取り組める節約術を紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
毎日できる節約術! 楽しく続けられる節約生活4つのコツ
節約生活を続ける4つのコツ
節約生活をスタートするなら、まずは4つの心構えを意識しましょう。これさえ覚えておけば、節約生活が楽しくやりがいのあるものに感じてきます。
1.ストレスが溜まるほど頑張りすぎない
我慢しすぎると反動で無駄な出費が増えやすくなります。これでは元も子もないので、ストレスを感じる節約術は早々に切り上げて、別の節約術に切り替えるといいでしょう。
節約生活を続けるなら、節約できる金額が多少減っても、無理なく続けられる方が長期的にみると大きな節約効果を生みます。
好きなものにはお金を使っても大丈夫
節約生活を長く続けるなら、好きなものを我慢するのは止めましょう。好きなものを食べたり、趣味に没頭したりすれば気分をリフレッシュできます。頑張った後のご褒美感覚で好きなことを続けるといいでしょう。
ただし好きなものにお金を使いすぎると、節約している意味がなくなってしまうので、出費額は現状維持が鉄則です。
2.家計簿アプリで楽に家計を管理
収支を把握するには家計簿が便利です。しかし家計簿に労力を注ぎすぎる人ほど、節約を挫折しやすい傾向にあります。例えば家計をしっかり把握しようとするあまり項目数が増えたり、1円単位まできっちり記入していると、書くことがストレスになり挫折しやすくなります。
収支は大まかに把握できれば十分。項目数は少なめにして、金額は数万円・数千円単位までに留めておくと、手軽に家計簿がつけられるようになります。
マネーフォワードMEがおすすめ
より手軽さを求めるなら、家計簿アプリの『マネーフォワード ME』で記帳を自動化するのがおすすめです。類似アプリより自動化できるサービスが豊富。銀行口座やクレカはもちろん、電子マネーや証券など、さまざまな支出をまとめて管理できます。
家計を把握するために家計簿が必要なら、少しでもラクできる方法を選択してみてはいかがでしょうか。
無料アカウント作成で収支の自動記入が可能に
『マネーフォワード ME』では無料アカウント登録をするだけで、支出の自動記入ができるようになります。登録はApple、Google、Yahoo!のアカウントか、メールアドレスを入力するだけ。1分もあれば『マネーフォワード ME』用のアカウントが作れます。
またレシート撮影で現金の支出も自動化できたり、スマホを新しくしてもデータを引き継げたりと、無料でもメリットが豊富です。
3.節約の目標を設定する
旅行に行きたい、貯金額を増やしたいなど理由は何でもいいです。自分のモチベーションを維持できるように、明確な目標を掲げましょう。やりたいことがハッキリとしていれば、多少大変な時期があっても、めげずに頑張りやすくなります。
4.ゲーム感覚で楽しみながら節約する
節約はいろんなものを我慢するイメージが強く、辛くて大変だと思う人も多いのではないでしょうか。そんな人は節約にゲーム感覚で楽しめる要素を追加してみましょう。具体的には以下の3つを意識して取り組むのがおすすめです。
●達成しやすい優しめな目標を設定する
●節約の経過を記録する
●目標を達成したときのご褒美を決める
達成しやすい優しめな目標を設定する
節約を続けるには達成感を味わうことが大切です。毎月数百円、数千円ほどの節約でも構いません。無理なくできそうな金額から始めてみましょう。目標を達成すると自信に繋がり、節約生活が楽しくなります。
節約の経過を記録する
どんな節約を行ったのか、いくら節約できたのかをノートなどに書いて可視化してみましょう。こうすることで、あとどれ位で目標を達成できるのかを把握しやすくなります。また過去のデータと比較できるため、モチベーション維持にも繋がります。
目標を達成したときのご褒美を決める
ご褒美があれば誰しもやる気になります。自分のモチベーションが上がるご褒美を設定してみましょう。
お金をかけずにご褒美を用意するなら、クレカやポイントカードに溜まったポイントを使って好きなものを買うのがおすすめ。多少出費しても、節約できた金額を上回らないなら、ご褒美に設定してもいいでしょう。
食費の節約術8選
食費の節約は毎日の積み重ねが重要に。毎月数百円単位でもいいので、少しずつ無駄を減らす意識で取り組みましょう。節約が習慣化してこれば、無理なく数千円数万円単位の節約ができるようになります。
1.買い物は毎日しない
買い物中にはさまざまな誘惑があり、ついつい無駄な買い物をしてしまいがち。誘惑を減らすには、買い物の回数を減らすと効果的です。例えば買い物は週に1回と決めて、まとめ買いをするといいでしょう。
空腹時の買い物は厳禁
無駄な買い物を減らすには空腹時に買い物をしないことが重要。お腹が減っていると、いろんなものに目移りしてしまい、本来買う予定がなかったものまで買ってしまう可能性があります。ご飯を食べた後に必要なものだけを買い足すなど、無駄な買い物を防ぐ工夫をしてみましょう。
鶏肉やキャベツなど安く買える食材を中心に買い足す
自炊で使う食材はある程度種類を絞っておくと無駄な買い物が減らせます。単価が安くて、いろんな料理に使える食材を買い足すのがおすすめです。
肉なら豚肉や鶏肉、野菜はキャベツや人参などを中心に買い足すといいでしょう。根菜類は日持ちするので、玉葱やジャガイモを常備しておくのもおすすめです。
2.買い物リストを作成して無駄な出費を抑える
メモしたものだけを買う習慣をつければ、無駄な買い物を確実に防げます。買い物をする前に必要なものをリストアップしておきましょう。
食品や日用品は整理整頓する習慣を身に付けましょう。不足しているものがひと目で分かれば、買い物前のリストアップ作業がしやすくなります。
3.必要最低限のお金をチャージしておく
毎月使う金額を決めて、その中でやりくりすると無駄遣いが減ります。お金を引き出すのは月に1度だけ、もしくはプリペイドカードにチャージした分だけを使う方法がおすすめ。
手持ちのお金が制限されていれば、その中でやりくりする意識が芽生えやすくなり、無駄遣いを減らせます。
4.会計はクレジットカードで支払う
月々の出費額を減らせない人におすすめなのがこちらの節約術。クレカで支払うと大体100円で1ポイントが貯まります。食費が年間で40万円だとすると、約4,000円分のポイントが貯まる計算に。
現金払いからクレカ支払いに切り替えるだけなので、無理なく簡単に取り組める節約術です。
5.買った食材は使い切る
いくら安く食材を買っても、使い切らないと無駄な出費になってしまいます。腐らせる前に食べきることや、冷凍保存を活用して食材を無駄にしない工夫をしましょう。また日用品の場合は、使い切ってから新しいものを買うと、無駄な出費を防げます。
レシピを覚えると食材を使い切りやすくなる
作り方を覚えてしまえば、多少食材が異なっても問題なく調理できるようになります。まずは料理のレシピを知る事から始めてみましょう。
料理のレシピはネットで手軽に探せます。メイン食材をキーワードにして、「キャベツを使った料理」などと検索すると、さまざまなレシピが見つかります。
毎日自炊を続けていれば、自然とレシピを覚えるだけでなく、アレンジ料理も作りやすくなります。料理上手になって、食材を余すことなく使い切れるようになってみましょう。
6.お昼は手作り弁当を用意する
自炊で食費を削減するなら、お昼ごはん用にお弁当を作るのがおすすめです。お弁当は基本的に朝食や夕食の残り物を詰め込むのが鉄則。こうすることで自炊の労力を減らせるだけでなく、水道光熱費の節約にも繋がります。
7.外出時には飲み物を持参する
飲み物代は知らず知らずの内に、食費を圧迫する原因のひとつ。コンビニや自販機で飲み物を買うと、1回で160円ほど出費します。毎日買い続けた場合ひと月で4,800円(160円×30日)の出費になります。
しかしタンブラーに水道水やお茶を入れて持ち歩けば、1回あたり数円の出費で済みます。飲料の購入を止めるだけで、年間約6万円(4,800円×12ヶ月)節約できるので、毎日飲み物を準備して出かけるといいでしょう。
8.野菜の根っこは捨てずに再利用
野菜の根っこは捨ててしまいがちですが、タッパーなどに入れ、水に浸しておけば10日ほどで葉っぱを収穫できます。月に2回タダで野菜を食べられるならちょっぴりお得。
栽培に向いている野菜が少ないのが難点ですが、豆苗、小松菜、ネギ、大根はこの方法で栽培できます。種や土を用意しなくても栽培できるため、誰でも手軽に家庭菜園を楽しみつつ、食費を節約できます。
水道光熱費の節約術5選
水道光熱費は、年間で20万円以上の出費になるケースが多いです。水道光熱費は使った分だけ費用が発生しています。そのため毎日コツコツ節約術を実践すれば、確実に水道光熱費を削減できます。
→参考データ:総務省 家計調査報告 2022年(令和4年)4月分
1.エアコンは使わない
夏場は冷房、冬場は暖房と利用頻度が多いエアコンは、電気代が増える原因のひとつです。利用すれば快適に過ごせますが、節約のためエアコンを使わない生活をしてみましょう。
夏場なら窓を開けたり、氷水を溜めたバケツに足を入れたりする。冬場ならひざ掛けや湯たんぽで暖をとるなど、工夫次第でエアコンがなくても快適に過ごせます。
2.エアコンを使うなら風向きに注意
どうしてもエアコンを使いたい場合には、冷房と暖房で風向きを変えると、少ない電気代で快適な室温に整えられます。
暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まる性質があります。そのため部屋を涼しくするなら風向きを上にして、部屋を暖めるなら風向きを下にすると、効率よく部屋の温度を調整できます。
冷気が漏れやすい窓際にヒーターを置く
窓から漏れる冷気によって部屋の温度が低く感じます。これを防ぐにはヒーターを窓際に設置するのがおすすめ。窓際から暖かい空気を送り込むことで、冷気を感じにくくなるだけでなく、部屋全体が温まりやすくなります。
エアコン定期的に掃除をする
エアコンのフィルターやガスコンロのバーナー部分を、汚れたままにしておくと出力が低下します。この状態で使い続けると、余分に電気代やガス代が必要に。光熱費を節約するなら、定期的にほこりや油汚れを取り除きましょう。
3.水はこまめに止める
水道代は使用量に応じて料金が増加していきます。使うときだけ水を出して、必要のない時にはしっかり止めるだけでも水道代を節約できます。具体的には、シャワーの時間を短くしたり、浴槽のお湯で洗濯をしたりするのがおすすめです。
4.ガスコンロの火力を調整する
ガスコンロは強火より中火、中火より弱火のほうがガス代が安く済みます。料理をするときには調理時間の短縮はもちろん、火力まで意識してガス代を節約してみてはいかがでしょうか。
1分あたりのガス代目安
●強火 : 約0.63円
●中火 : 約0.36円
●弱火 : 約0.08円
5.こまめに電気を消す
電気は使った分だけ料金が発生します。そのため使っていない部屋の電気は、こまめに消すのがおすすめです。
電子レンジや加湿器などの電力消費量を抑える場合には、ON・OFFスイッチがついた延長コードを使うのがおすすめです。コンセントを抜き差しする必要がなくなるため、手軽に効率よく電気代節約をできます。
LEDタイプの室内灯がおすすめ
蛍光灯はLEDと比べて電球の寿命が短く、点灯したときに多くの電力が必要になります。そのため、頻繁にON・OFFを繰り返していると余計に電気代がかかり、電球を交換する頻度も多くなってしまいます。
長いスパンで電気代節約を考えるなら、蛍光灯からLEDの室内灯に交換するといいでしょう。
その他節約術6選
食費や水道光熱費の節約よりは、実践する頻度が少ないものの、知っておいて損はない節約術を6つまとめました。
1.着回しを重視して衣服代を削減
衣服代を節約するなら、物持ちがよく着回しがしやすい衣類を買うのがおすすめ。白や黒、グレーなど落ち着いた色の服を数点持っていれば、服のコーディネートがしやすくなります。
また多少値が張っても、数年間着れるものを選んだほうが衣服代の節約に繋がります。
服の再利用もおすすめ
着れなくなった衣類をすぐに捨てるのは止めましょう。適度な大きさに切れば雑巾として再利用できます。また子供がいる人なら子供服として仕立て直すのもいいでしょう。こうすることで衣服代や日用品代を節約できるようになります。
2.家賃交渉や引っ越しで住宅費を削減
住宅費を安くするなら、都心の駅近物件より郊外の物件に引っ越すといいでしょう。ただし職場や学校から離れた場所に住むと、その分交通費が増えるため、家賃以外の費用も考慮することが大切です。
また住宅ローンを組んでいる人は、ローンの借り換えや、繰り上げ返済をすることで費用を抑えられます。ただし手数料がかかる場合もあるため、最終的にいくら節約できるのかを検討してから行うといいでしょう。
3.スマホプランを切り替えて通信費を削減
スマホのプランはデータ容量が少ないものを選べば、月々の料金が安くなります。現在の使用量をチェックして、自分に合ったプランに変更するといいでしょう。
すでに一番安いプランを使っている人は、格安SIMスマホに乗り換えるとスマホ代を節約できる可能性があります。
また動画視聴サービスなど、使用していないサブスクがあれば、解約しておくだけで月々の出費が減らせます。
4.ふるさと納税で住民税を削減
住民税はふるさと納税をすると翌年の住民税を減らせます。減税するにはふるさと納税をして、確定申告をするだけ。納税した額のほとんどが住民税控除の対象になるためお得です。
またふるさと納税を行うと、納税した市町村からお礼として、お米やお肉などが貰えます。食費などの節約にも繋がるため、一石二鳥の節約術です。
5.徒歩や自転車移動で交通費を削減
最寄りのコンビニまでの移動や1駅分の移動など、ちょっとした距離は徒歩や自転車で移動しましょう。例外もありますが、最寄りのコンビニだと数百メートルで着いたり、1駅先なら1Kmから2Kmほどで着いたりします。
この距離を車や電車で移動すると、片道だけでも数百円の交通費が発生。節約を考えるなら、徒歩や自転車など、お金をかけない方法に切り替えるといいでしょう。
6.図書館の利用で書籍代を削減
新聞や雑誌類は図書館に行けば無料で読めます。書籍を定期購読していると、年間で数万円単位の出費になる可能性があります。書籍代を節約するなら、定期的に図書館へ通う習慣を付けるといいでしょう。
漫画や小説を読みたい人は、『ピッコマ』などの無料アプリを使うのもおすすめです。
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記事監修:伊藤真二
ファイナンシャルプランナー。介護福祉士資格を所有していることから、老後の暮らしや節約・資産運用など、安心できる未来、無駄のない今を生きるためのご提案を多く行う。 また、ニュースメディア、採用メディア、自動車メディアなどのライター・編集者の経験から記事執筆・監修も広く行っている。
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