全国の中高生を対象としたスマートフォン向けアプリの開発コンテスト「アプリ甲子園2024」の決勝大会が2024年11月17日に開催されました。

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アプリ甲子園とは?

同コンテストは、若手クリエイターの発掘と健全な育成支援を目的として、ライフイズテック株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:水野 雄介)と株式会社丸井グループが2011年から開催しています。

決勝大会では、「一般開発部門」と「AI開発部門」で選考を通過した12組の公開プレゼンテーションが行われ、企画力と技術力が審査されました。AI開発部門は今年の新設部門で、AIをコア機能としたアプリ・サービスが対象です。
また、当日は、協賛企業の課題をテクノロジーで解決するアイデアの貢献性と新規性を競う「アイデア部門」の表彰も行われました。

一般開発部門の優勝は、「エモさ」思い出を場所と音楽とともに残せる『mappy』

一般開発部門の優勝・総務大臣賞は、高校2年生の伊藤 璃乃さんが開発した『mappy』でした。
転校してつらさや寂しさを味わったとき、過去の何気ない日々がいかに「エモい」ものだったかに気付き、思い出そのものと「エモい思い出を持つ自分」に救われたことが開発のきっかけだったそう。

写真と音楽をつけた手紙を思い出の場所にリンクさせて友達に送り、その友達が思い出の場所に行くと手紙を開くことができる仕様。その場所を訪れるたび、その当時の感情とともに鮮明に思い出が蘇ります。審査員からは、自分たちに必要なものを自分で作る姿勢や、「エモい」を大切にするZ世代ならではのデザイン、美しいコードからわかる高い実装力が評価されました。

mappy イメージ画像

伊藤さんコメント

夢に見てきた場所で優勝が実現できてうれしいです。関わってくれた皆さんに感謝したいと思います。

AI開発部門の優勝は、小中学生のためのプログラミング学習プラットフォーム『TutoriaLLM』

AI開発部門の優勝・総務大臣賞は、高校3年生の得丸 創生さんによる『TutoriaLLM』でした。ユーザーは、AIとの対話形式でのチュートリアルを通じてブロックエディターでプログラムを作成し、プログラミングの基礎を学ぶことができます。
また、教える側は、簡単にプログラミングに関するチュートリアルを作成して提供できます。

プログラミングスクールで講師をしていた際に必要性を感じて開発したサービスとのことで、「教える」という新しい視点からの開発であること、非常に高度な技術を使いながらシンプルなUIに徹した技術力の高さが評価されました。
『TutoriaLLM』は技術チャレンジ点で脅威の100点をたたき出し、技術賞も受賞しています。

TutoriaLLM イメージ画像

得丸さんコメント

もともとは難しいUIでしたが、先生や子どもが見て簡単に使えるようシンプルに改良しました。裏ではめっちゃ頑張ったところを審査員の皆さんにわかっていただけてうれしいです。社会実装できるよう頑張ります。

エントリー作品一覧

【一般開発部門】

『mappy』伊藤 璃乃(高校2年生)優勝、総務大臣賞
『BentoPalette』吉田 祐梨(中学3年生)準優勝
『Puppeteer』宇枝 礼央(高校2年生)Cygames賞
『TrashTrace』酒井 涼雅(高校3年生)マイナビ賞
『ヨジくる』宇枝 礼央(高校2年生)
『CumPresens』大和田 哲汰(中学3年生)
『バテシェア』高橋 海斗(中学2年生)
『第76回向陽祭』中野 翔(高校2年生)

【AI開発部門】

『TutoriaLLM』得丸 創生(高校3年生)技術賞、優勝、総務大臣賞
『Handy』田上 陽太(高校3年生)準優勝
『Yappy!』森 杏菜(高校2年生)
『Chappy』川口 明莉(中学2年生)

【アイデア部門】

・モンスターラボ賞(テーマ:「ボーダーを超えろ」)
吉田 祐梨(中学3年生)『Fulove』

・グリコ賞(テーマ:ファンコミュニティである「withGlico」の認知拡大と再訪増加)
小島拓也『Life with Glico,Learn with Glico』

(文・藤巻史)

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