最近、「LINEのトーク履歴がテキストで流出した」というニュースが話題になりました。「スクショじゃないの!?」「どうやって抜き取られたの?」と驚いた人も多いはず。実は、LINEのやりとりはちょっとした油断から誰でも漏れてしまう可能性があります。この記事では、LINEのトークがどんな手口で抜き取られ、どんな設定を見直せば安心できるのかを、わかりやすくまとめました。

LINEのトークが“テキストで流出”!? 抜き取り手口や流出原因と今すぐできる対策まとめ
なぜLINEのトークが流出するの?
LINEのトークは、私たちが思っている以上に簡単に流出してしまう可能性があります。どんな経路で漏れるのか、実際の手口やリスクを整理してみましょう。
最近のLINE流出ニュースに見るリスク
最近、著名人や一般ユーザーを問わず、LINEのトーク内容が外部に流出してしまうケースがニュースやSNSで話題になっています。スクリーンショットやテキスト化された内容が拡散され、プライベートな会話が予期せぬ形で世間に広まることも。
こうしたケースでは、送信者だけでなく、受信者側のスマホ設定やアカウント管理の甘さも原因になることがあります。LINEは身近なアプリであるがゆえに、油断が生まれやすいという側面もあります。セキュリティ対策を「特別な人だけがやるもの」と捉えず、自分ごととして備えることが重要です。
LINEのトークはどうやって抜き取られるのか
LINEのトークがなぜ、どのようにして外部に漏れてしまうのか。その対策を考えるためには、まず“抜き取られ方”を理解しておくことが重要です。
例えば、以下のような手口があります。
- 同じアカウントでPC版LINEにログインし、トーク履歴を確認する
- スマホのバックアップからトークを復元して確認する
- セキュリティ意識の低い相手が、トーク内容をコピーや転送してしまう
- 会話のスクリーンショットを撮って保存・共有される
こうした抜き取り方は、外部からのハッキングではなく“身近な人”による操作で起きることも多いため注意が必要です。
LINEのトークはなぜ"テキスト"で流出したのか? その抜き取り手口とは
最近のLINE流出ニュースで特に話題となったのは、「スクリーンショット」ではなく「テキスト」でトーク履歴が外に出ていたこと。どうやって内容を文字として抜き出したのか、不思議に思った人も多いのではないでしょうか?
ここでは、LINEのトークがどのような形でテキスト化・抽出されてしまうのか、実際に使われている手法を紹介します。
スクショや画面録画からの文字起こし
スマホでのスクリーンショットや録画機能を使えば、トーク画面は簡単に保存できます。さらにOCR(文字認識)機能のあるアプリを使えば、画像からテキストを抽出するのも簡単です。
加えて、画面録画した映像からでも、後から一時停止して文字を拾うことで、内容の再構成が可能。今や誰でも使えるOCR機能の精度が向上しているため、画像から文字を抜くのは専門知識がなくてもたやすくできてしまうのです。
また、スクショの場合、会話を見れば「どちらのスマホから流出したか」がすぐわかってしまうので、それを避けるという意味合いもあるでしょう。
トーク履歴のエクスポート機能
LINEではトークごとに履歴をテキスト形式でエクスポートする機能があります。この機能は便利な一方で、他人にスマホを操作されている間にトーク内容を外部へ保存されてしまうリスクも。特にLINEのログイン情報を知られている場合、リモートでの不正アクセスにつながることも考えられます。
手順はほんの3ステップです。
1.LINEアプリでエクスポートしたいトークルームを開き、右上のメニュー(「≡」または「三点リーダー」)をタップ
2.「設定」をタップ
3.「トーク履歴を送信」をタップすると履歴がテキストファイルとして作成されるので、送信先(LINEやメールアプリなど)を選んで転送
※バージョンや機種により表記が異なる場合があります。
また、PC版LINEにログインすれば、大量の会話を一括で取り出すことも可能です。
PC版の操作方法はこちらで解説しています。
PC版LINEのインストール・ログイン方法
LINE会話の流出を阻止する方法はある?
一度相手に届いたLINEの内容を完全にコントロールするのは難しいですが、それでもできる対策はあります。ここでは、流出を防ぐ工夫について解説します。
完全に阻止する方法は存在しない
残念ながら、相手が画面を記録したり、エクスポートしたりすることを完全に防ぐ術は今のところありません。
なぜなら、LINEの会話は相手の端末にも保存されており、その端末での操作まではコントロールできないからです。たとえLINEが暗号化されていても、受信側でのスクショや保存は制限できません。そのため「信頼できる相手」とのやりとりであっても、取り扱う内容については慎重にならざるを得ないでしょう。
リスクを減らすための工夫はできる
- トーク履歴をこまめに削除する
- クラウドに残さないようにするため、ノート機能にも保存しない
- スマホやLINEにロックをかけ、物理的アクセスを制限する
これらを行うことで、万が一誰かにスマホを操作された場合でも、流出の可能性を大幅に抑えることができます。特に、仕事上のやりとりやプライベートな内容が多い方は、こうした設定をデフォルトとして見直すことが求められます。
他人にLINEを勝手に見られないようにするには
家族や同僚にこっそりLINEを覗かれていた……そんなトラブルを防ぐにはどうすればいいのでしょうか。端末設定やアプリ側のロック機能、さらにPCとの連携設定も含めた対策を紹介します。
ロック設定を活用
第三者にスマホ自体を触られてしまった場合、端末やアプリのロック機能をおろそかにしていると簡単に覗かれてしまいます。初歩的なことではありますが、このようなセキュリティの甘さから、中を見られてしまったという話は枚挙にいとまがありません。
顔認証や指紋認証など生体認証を利用すれば、より確実に端末を保護することができます。設定していない方は今すぐ確認しておきましょう。
LINE「パスコードロック」の設定・変更・解除方法はこちら
通知内容を非表示にする
ロック中のスマホを机の上に置きっぱなしにしている人は要注意です。LINEの通知が画面に表示されていれば、それだけで内容が読まれてしまう可能性があります。メッセージ内容を非表示設定することで、大切な情報が漏れるリスクを大幅に減らせます。
メッセージの内容を通知で非表示にする方法は以下で解説しています。
LINEの裏技・小ワザ42個 知ってると便利な使い方まとめ
他人にPCでログインされていないか確認する
PC版LINEを利用すると便利な一方、誰かに自分のLINEアカウントで勝手にログインされるリスクもあります。以下の3つの視点から、PC連携の安全性を見直しましょう。
ログイン中の端末を確認する
LINEでは同じアカウントでPCにもログインできるため、自分の知らない間に別の端末でログインされているリスクがあります。まずはLINEの[設定] → [アカウント] → [ログイン中の端末]を確認し、見覚えのない端末が表示されていないかチェックしましょう。不審なものがあればすぐに[すべての端末からログアウト]を実行するのが安全です。
「ログイン許可」をオフにする
LINEの[設定] → [アカウント] → [ログイン許可]のチェックを外せば、PCやほかの端末からLINEにログインできないように設定できます。
この設定をオフにすることで、意図しない端末からのアクセスを根本的に防ぐことが可能です。PC版LINEを使っていない方は、早めにこの設定を見直しておきましょう。
もっと安心できるチャットアプリを使いたいなら
LINEのセキュリティに不安を感じる方や、より強固なプライバシー対策を求める方は、ほかのチャットアプリを検討してみるのもひとつの選択肢です。無料で使えて、日本でもユーザーの多い匿名性重視のチャットアプリを比較してみました。
これらのアプリは匿名性が高いがゆえに、悪用された事例もあります。また、これらを利用することで、かえって「何か隠しているのでは」と、不要な疑念を生む可能性も。利用を検討する際は、誤解を生まないよう細心の注意を払うようにしましょう。
あなたのLINE、見られてるかも? 今日からできる対策を
LINEのトークが流出するリスクは、決して他人事ではありません。スクリーンショットやPC版LINEの同期、トークのエクスポートなど、日常的な使い方の中にこそ落とし穴があります。
まずはスマホとアプリ自体のロック設定、通知内容の管理、そしてPC連携設定の見直しを徹底しましょう。これらの基本的な対策だけでも、情報が第三者に渡るリスクは大きく減らすことができます。
安心してチャットを楽しむためにも、日々の設定確認と情報リテラシーを忘れずに。
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