マッチングアプリはプロフィール写真が8割と言われています。そのため、マッチングが思ったよりできないと感じる場合、原因の多くは写真が悪いからです。
写真の良さ=顔の良さではありません。誰でも合格点以上のプロフィール写真は目指せるし、見た目自体の改善もできます。
しかし、正しい知識と多少の努力は必要です。ゼロからわかるプロフィール写真の作り方を、100人以上にマッチングアプリ支援をしてきた筆者がお伝えします。
【完全版】マッチングアプリのプロフィール写真の撮り方 誰でも合格点の見た目に!
誰でも合格点以上のプロフィール写真は作れる
見た目に自信がないからと、プロフィール写真の改善を諦めていませんか?現状の見た目がイマイチでも、合格点以上のプロフィール写真は作れます。
一例として、本記事のモデルの笹本さん(39歳)のBefore Afterを見てみましょう。
笹本さんBefore
笹本さんは、もともと上記のプロフィール写真を設定して恋人を探していましたが、ほとんど「いいね!」が返ってこず苦戦していました。
笹本さんAfter
しかし、上記のプロフィール写真に変更したところ、「いいね!」が2倍に増えました。
このように、写真を改善する効果は絶大です。ではなぜ、上記の写真が「良いプロフィール写真」なのでしょうか。
プロフィール写真の印象は総合点で決まる
写真の善し悪しは、「服装」「髪型」「背景」「表情」「ポーズ」の5大要素で決まります。
そして大事なのは、1つの要素で100点を取ることではなく、各要素で80点以上を取ることです。
- 服装:シンプルかつ無難で、清潔感がある
- 髪型:美容室に行ったばかりのヘアセットした状態
- 背景:おしゃれなカフェや緑・青が映える場所
- 表情:日常を切り取った自然な表情
- ポーズ:キメすぎていない自然体
上記の5大要素を満たしているか確認しながら、プロフィール写真を選ぶのが大切です。
他にも良い例・悪い例をいくつか見ていきましょう。
プロフィール写真の良い例
笑顔の写真
服装:シンプルな白Tシャツ
髪型:爽やか
背景:自然光と緑
表情:楽しそうな笑顔
ポーズ:自然体
クールに決めた写真
服装:シンプルな白Tシャツ+ジャケット
髪型:ちゃんとヘアセットされている
背景:青空が多く写っている
表情:自然な表情
ポーズ:コーヒーカップを持った自然体
フィルターをかけて加工した写真
上記のような雰囲気重視の写真加工もありです。「おしゃれそうだから、とりあえず会ってみようかな?」と思ってもらいやすくなります。
『タップル』や『Tinder』のような気軽に出会えるマッチングアプリだと、鮮明な写真よりも、むしろ雰囲気重視の写真のほうがマッチング率が高くなる傾向にあります。
プロフィール写真の悪い例
反対に、悪いプロフィール写真をご紹介します。
自撮り写真
自撮りは「撮ってもらう友達がいなかったのかな?」と想像させてしまいます。また、ナルシストな印象もあるのでイメージが悪いです。
ブレた写真、寄りすぎな写真
ブレていると手抜き感が出てしまい、「他にいい写真なかったの?」と思われてしまいます。また、ズームで寄りすぎると圧迫感を与え、自然さがなくなってしまいます。
顔の良し悪しは他でカバーできる
良いプロフィール写真の5大要素に、「顔の良し悪し」は含まれていません。これは、女性がプロフィール写真の顔だけを見ているわけではなく、写真全体を見ているからです。
- 清潔感はあるか
- 隣にいて恥ずかしくならないか
- ちゃんと会話できそうか
- 一緒にいて楽しそうか
上記のような項目を総合的に判断して、「いいね!」を送るかどうか決めています。
そのため、顔や体型に自信がなくても、他の要素で十分カバーできます。
良いプロフィール写真の特徴が分かったところで、これから写真撮影する人のために、何を準備すべきか説明していきます。
ちなみに……マッチングアプリで恋人ができた人の約8割がアプリを「複数利用」しており、1つしかアプリを入れていない方は出会いづらい状態と言えます。以下のチャートから、自分に合ったアプリを選んでみてください。
最高のプロフィール写真を撮るための準備
最高のプロフィール写真を撮るために準備したいのは、前述の「5大要素」です。
- 服装
- 髪型
- 背景
- 表情
- ポーズ
上記5大要素に加えて、「体型・肌質」の改善方法についても解説していきます。
服装はトップス・ボトムス・靴のバランスで決まる
ファッションにはおしゃれに見せるための法則があり、それらを活用するだけで見違えるように垢抜けます。
ファッション初心者の方におすすめなのが、「フォーマル2、カジュアル1」の配分でコーディネートすることです。かっちり感がありながら、力が入りすぎていない雰囲気になり、自然とおしゃれに見えます。
シンプルなコーディネート例
上記の服装であれば、
トップス:ジャケット(フォーマル)
ボトムス:テーパードパンツ(フォーマル)
靴:スニーカー(カジュアル)
という具合で、「フォーマル2、カジュアル1」の配分でコーディネートしています。
特に、上下のセットアップ+カジュアルなスニーカーは失敗しようのないコーディネートなので、おしゃれに自信がない方も一度『GU』などのお店で試着してはいかがでしょうか。
低身長をカバーするコーディネート例
身長が低い場合、目線を上に向けることで低身長が気になりづらくなります。
上半身に明るい色があると、身長が高く見えてスタイルアップ効果があります。色物や柄物のトップスを着たり、小物を合わせて目線を上に集めましょう。
夏は重たく見えないようハーフパンツで抜け感を作ると、よりおしゃれな印象にできます。
そして、服装とあわせて重要なのが髪型です。
髪型は5,000円以上の美容室でカットしてもらう
カットで5,000円以上の美容室を選べば、腕がいい美容師に当たる可能性が高いです。1,000〜3,000円台の店と比べるとカウンセリングも丁寧で、より自分に似合った髪型にしてくれます。
髪型だけでも印象は大きく変わる
5,000円以上の美容室で、ちゃんと美容師とすり合わせてからカットすると、見違えるようにかっこよくなります。
髪を切る前
髪を切った後
髪型だけでも別人のように変わっています。5,000円でここまで変わるのですからコスパが良いです。
美容師へのオーダー内容
美容師に完全にお任せするのではなく、下記4つをオーダーするのがおすすめです。
- 前髪の長さ
- 前髪の流し方
- サイド、後ろの刈り上げの有無
- 眉毛もカットしてもらう
前髪は眉より下なのか上なのか、それとも立たせたいのか決めておきましょう。
前髪の流し方は、左右に流すのか、真下に下ろすのかを決めておきます。
左右に流す場合のポイントは、自分の顔の左右どちらから見たほうがイケメンなのかを判断することです。人の顔は左右で見比べると大きく違います。「イケメンじゃない側」を隠すように前髪を流しましょう。
サイド・後ろ髪は、刈り上げるのかどうかを決めましょう。悩んでいる場合は、美容師に相談すると自分の骨格に合ったおすすめの髪型を教えてくれます。
眉毛カットはオプションの場合もありますが、髪型とあわせて整えてもらいましょう。
ヘアセットの失敗しないやり方
美容室では綺麗にヘアセットしてくれますが、自分ひとりでもちゃんとできるようになっておきましょう。ワックスの付け方を解説します。
ヘアセットの手順
- ワックスを「ちょっと少ないかな?」と思うくらい少量取る
- 両手の指の第一関節にワックスを伸ばす
- 上記画像のように、毛先ではなく髪の根本にワックスをつける。その際、髪を大胆に逆立たせる
- 下記画像のように、自然に見えるようセットする
注意点は、毛先にワックスをつけ過ぎないことです。毛先につけるとワックスの重さで髪が潰れてしまうので、根本をメインにつけると失敗しません。
背景は「広がり」と「映える色」を意識
背景の魅力が写っている人の魅力を大きく底上げするので、背景にはこだわりましょう。
特に、街中や自然の中で撮る場合、背景に広がりや奥行きができるように撮影すると綺麗に撮れます。
空をなるべく多く見せることで、人物の背景に広がりが生まれて爽やかな印象を与えられます。
また、鮮やかな青空と緑色があることで、マッチングアプリ内で女性の目にとまりやすくなります。
カフェのテラス席は、背景に広がりを作りやすく、映えるので特におすすめです。
表情は笑顔が最強
顔が整っていなくても、表情が笑顔だと「一緒にいて楽しそう」と思ってもらえます。
メイン写真はクールめ、サブ写真は笑顔だとギャップ萌えを狙えるのでおすすめです。メイン・サブが逆でも問題ありません。
笑顔が苦手な人は歯を見せず、口角だけ上げる
歯並びにコンプレックスがあったり、普段あまり笑わない人が無理に笑顔を作ると、逆効果になることもあります。無理に歯を見せずに、口角だけ上げるのがおすすめです。
頑張って笑顔にしている写真
無理なく微笑んでいる写真
歯を見せずに自然に口角を上げた写真のほうが見栄えがよく、マッチング率も2倍ほど高くなりました。
自然な笑顔が作れる裏技アプリ『BeautyPlus』
自撮りアプリ『BeautyPlus』には、自然な笑顔に加工してくれる機能がついています。有料機能ではありますが、1週間なら無料でお試し利用できます。
写真加工前
笑顔に加工後
自然な笑顔に加工できるので、上手く笑えていないと思ったら、一度試してみてください。
『BeautyPlus』の笑顔に加工する機能は、写真の編集画面の「ポートレート」→「表情」から選択できます。
自然体なポーズは小道具で演出
写真を撮られ慣れてない人は、特にポージングに悩むと思います。手持ち無沙汰になる場合は、コーヒーカップなどの小道具を使うと自然なポージングができます。身の回りの物を活用してみましょう。
「体型」「肌質」の改善は1,2ヶ月の努力が必要
太りすぎや痩せすぎ、ひどい肌荒れの人は、不健康に見えたり清潔感が欠けて見えたりするため、マッチング率が大きく下がってしまいます。
しかし、体型は2ヶ月ほど頑張れば改善できます。80kg→75kgに絞ることも、逆に50kg→55kgに増やすことも、食事改善と筋トレで無理なく実現できます。
肌質は1ヶ月ほどスキンケアを続ければ改善が見えてきます。また、スキンケアが面倒ならBBクリームやコンシーラーで隠すこともできます。
肌荒れが目立つ状態
BBクリームを塗った状態
BBクリームは顔全体に2,3分でササッと塗れるので簡単です。肌に自然に馴染むので、塗っていることが周囲の人にバレる心配もありません。
ちなみに、写真で使っている商品は『メンズベーシック BBクリーム ナチュラル』というものです。
体型や肌質の改善は、恋愛以外でも自身の健康や仕事上の対人関係にも良い影響を与えるので、メリットしかありません。
【実践編】カメラ初心者でもきれいに撮れるコツ
ここからは、カメラに詳しくない人でも迷わない撮影方法を紹介していきます。
自撮りは基本NG。他人に撮ってもらうべき
自撮りは「友達がいない寂しい人」と思われてしまい、印象が悪いので絶対やめるべきです。
実際に付き合ってからは友達の多さなんて問題になりませんが、お互いを知り合う前だと、「友達いない=まともにコミュニケーションできなさそう」と想像されてしまいます。
撮ってもらう人がいないなら、カメラマンに依頼するのがおすすめ
周りに撮ってもらう人がいないなら、プロを頼りましょう。マッチングアプリ用の写真をプロに撮影してもらえる『フォトジョイ』など、カメラマンを派遣してもらえるサービスがあります。
ただし、公園などで一眼レフで撮影すると、「業者に撮ってもらった感」や「頑張って婚活してる感」が出すぎてしまいます。
そのため、カフェで撮ってもらったり、あえてスマホで撮ってもらったりするのがおすすめです。「友達に撮ってもらった感」を演出できます。
三脚タイプの自撮り棒もあり
プロカメラマンに頼むと1万円以上はかかるので、お金を節約したい人には三脚タイプの自撮り棒がおすすめです。遠隔からリモコンで自撮りできるので、自撮り感がなく友人に撮ってもらったかのような写真が撮れます。
三脚タイプの自撮り棒で撮影
三脚にスマホをセットし、小さなリモコンでスマホを遠隔操作して撮影できるタイプの製品が多いです。
金額は2,000〜3,000円ほど。ちなみに、この記事で使っている商品は『Coleman(コールマン) セルフィースタンド』です。
メイン写真はカフェ/屋外でバストアップを撮る
ここからは、メイン写真の撮影方法について解説します。事前準備編で説明した、5大要素に気をつけて撮影しましょう。
メイン写真の定番はやはりカフェです。友達と一緒にいるイメージを与えやすく、背景が映える店も多いからです。特に、テラス席があるカフェでの撮影がおすすめです。
カフェでの撮影が難しい場合は、緑が多い公園などで撮影を行いましょう。
バストアップ写真の構図
バストアップ写真を撮影する際には、グリッド線の真ん中の枠に顔を収めるときれいな構図になります。グリッド線を表示する設定はスマホと一眼レフの両方にあります。
上記写真のグリッド線の位置に注目してください。目と眉の間にちょうどグリッド線が通るように撮影すると、構図がきれいになります。
人物を左寄せや右寄せにする場合は、グリッド線が上下にクロスする部分に目と眉の間が来るようにすると、きれいな構図になります。
サブ写真おすすめ①全身写真
全身写真は、スタイルやファッションの雰囲気を見せられるので、実際に会ったときに「思っていた雰囲気と違った」という悪いギャップを未然に防ぐことができます。
悪いギャップが起こると、相手は騙されたと感じるので、その後のお付き合いが難しくなってしまいます。こうしたギャップをなくすためにも、全身写真を付けることをおすすめします。
全身写真の構図
全身写真はバストアップ写真よりも構図が崩れやすいので、グリッド線は必ず使ったほうがいいです。
全身写真を撮る際は、グリッド線の真ん中・下ブロックに身体を収めて、上ブロックを空けるときれいな構図にできます。
なお、メイン写真とサブ写真のファッションの雰囲気を変えると、良いギャップを与えられます。
サブ写真おすすめ②趣味が伝わる写真
趣味に関連したサブ写真は、会話のきっかけになるのでおすすめです。例えば、旅行スポットや料理写真、動物などが定番です。
「この写真どこで撮ったんですか?」「美味しそうですね!どこの店ですか?」といった質問につながりやすいので、会話が弾みます。
ちなみに、笹本さんはパンダが大好きなので、サブ写真はパンダと一緒に撮影しています。
写真加工アプリは男性でも使おう
「写真を加工するのは女性だけ」と考えている男性もいますが、実は20~30代の男性の4割が、加工したプロフィール写真をマッチングアプリに設定しています。
肌艶をよくしたり、顔色を明るくしたりといった加工でマッチング率を高められるので、男性にも是非試してほしいです。
写真加工前
写真加工後
上記は『BeautyPlus』の「スマート美顔」という機能で加工しています。加工テクニックは必要なく、ワンタップで加工が完了します。
写真を加工する際は、「1.2倍増し」を意識することがポイントです。上記の写真程度の加工であれば、実際会った時に「詐欺写真だった」とは思われません。
顔を出したくない人でも魅力的に撮るコツ
マッチングアプリの利用を周りに知られたくなかったり、顔を出せない事情があったりする人もいるかと思います。その場合は、顔を隠しつつ背景を思い切り映えさせましょう。
顔は見えなくても「この人の雰囲気いいな」という印象を与え、マッチングしやすくなります。
上記のように、紅葉や新緑が綺麗な場所で撮影しましょう。背景が綺麗なだけで、人物が魅力的に見えます。
まとめ:良い写真を撮るためのチェックリスト
たくさんの写真のコツをお伝えしてきましたが、全部実践するのは難しいかもしれません。最後に、重要なポイントだけ絞っておさらいします。
写真の良し悪しを決める5大要素
- 服装:シンプルかつ無難で、清潔感がある
- 髪型:美容室に行ったばかりのヘアセットした状態
- 背景:おしゃれなカフェや緑・青が映える場所
- 表情:日常を切り取った自然な表情
- ポーズ:キメすぎてない自然体
撮影の重要ポイント
- 自撮りはNG。友達/プロカメラマン/三脚つき自撮り棒を検討
- 笑顔が苦手なら歯を見せず口角だけ上げる
- 男性でも写真加工アプリを使う
なかなかマッチングしないと思ったら、この記事を読み直し、プロフィール写真を改善してみましょう! 必ず効果が表れるはずです。
プロフィール写真の後はプロフィール文章を仕上げる