「家計簿をつけても意味ない」と思っている方は、そのいっぽうでお金の流れを全く把握しないことへの不安も同時に感じているのではないでしょうか。たしかに、家計簿をつけるだけで自動的に貯金ができたり生活の不安がなくなったりするわけではないのは事実です。しかし、無計画すぎるのも考えもの。
本記事では、家計簿のメリットだけでなく、デメリットもしっかりとお伝えします。さらに、家計簿が「意味ない」と感じる方にも使える、おすすめの家計管理アプリを紹介。家計簿の必要性を判断する際の参考にしてください。
入出金を自動で管理してくれる家計簿アプリ
マネーフォワード ME
家計簿は意味がないのか? 逆効果になる説と貯金ができる説あり
この記事をまとめると・・・
- 家計簿がなくても節約できるタイプの人もいる
- 家計簿で効果が出ない場合、手段が目的になっている可能性が高い
- 『マネーフォワード ME』なら誰でも楽に支出管理ができる
Money Forward, Inc.
家計簿を無理なく続けるなら『マネーフォワードME』
「家計簿をつけていても、いつもすぐに挫折してしまう……」という人におすすめなのが家計簿アプリ『マネーフォワード ME』です。家計簿をグラフで一元化できるので、視覚的にお金の流れを把握できます。
クレジットカードや銀行口座を連携させると、収入や支出を自動で記録。一つひとつ入力する手間が省けるので、家計簿をつけるのが苦手な人も安心して続けられます。株式・投資信託・FXとも連携ができるため、投資をしている人にもおすすめです。
以下の記事ではおすすめの家計簿アプリをランキング形式で紹介しています。自分に合うアプリを探したい人は、ぜひ参考にしてください。
家計簿をつける意味はないのか?
Sasuke Financial Lab 株式会社のアンケート調査によると、「現在、家計簿をつけている人」の割合は30.6%です。「過去に家計簿をつけていた」と回答した人は23.9%で、家計簿をつけた経験のある人は合計で54.5%に及ぶことが分かっています。
(出典:コのほけん!)
また、株式会社TOKIUMが実施したアンケートでは、75.3%の男性が「家計簿を付け始めてからの変化を感じた」と回答。金銭感覚が変わった・無駄遣いが減った、といった意見が寄せられています。
(出典:TOKIUM)
このことから、家計簿をつけることには大きな意味があると言えます。
家計簿のメリット:なぜ多くの人が使っているのか
多くの人が家計簿をつけているのは、以下のような理由があります。
家計簿のメリット
- 収支を明確にする方法としてわかりやすい
- 貯金目標を達成しやすくなる
- 金銭トラブルを回避しやすくなる
- お金を使いすぎになりがちな項目がわかる
- ものをよく吟味して買う癖がつく
収支を明確にする方法としてわかりやすい
毎日の支出と収入を家計簿につけることによって、お金の流れが明確になります。例えば日々の買い物や外食の金額をしっかり記録すれば、どれくらいのお金が消費されているのかが一目瞭然です。同じように、固定費や収入源も記録することで、月々の収支のバランスが具体的に分かります。
以前は手書きの家計簿が主流でしたが、現在はクレジットカードや口座と連携できる家計簿アプリが主流になってきています。レシート読み込みタイプがついたアプリなら、手書きにかけていた時間も大幅に減らせるでしょう。
貯金目標を達成しやすくなる
家計簿を利用して収支バランスの把握ができれば、より具体的な貯金額の目標を立てることが可能です。月々の収支バランスを見て不要な支出があれば削り、毎月いくらであれば無理なく貯金に回せるのかが簡単に分かります。
また、細かい節約ポイントも見つけられるため、より多くの貯金ができる可能性が高くなるでしょう。
金銭トラブルを回避しやすくなる
「お金の使い過ぎで支払いができない」「借金をしなければいけなくなった」といった金銭トラブルを未然に防ぐことができます。お金の流れを把握していないと、支出が収入を上回っていても気付きません。気付いた時には手遅れというケースも多々あるでしょう。
しかし、家計簿をつけてお金の流れをしっかりと把握していれば、お金に関するトラブルを減らすことができます。
お金を使いすぎになりがちな項目がわかる
家計簿をつけると、何にどれだけお金を使っているか把握できます。自分で思っていた以上にお金を使っていたと分かることもあるでしょう。
例えば、毎月食費は3万円以内に収まっていると認識していたにも関わらず、実際には4万円以上使っていた、というケースも珍しくありません。食費にお金を使いすぎてしまっている場合、自炊の割合を増やす・ランチは持参する、といった対策をとれます。
このように、家計簿によってウィークポイントが明確になり、対策を立てやすくなります。
ものをよく吟味して買う癖がつく
収入や支出を記録することで、衝動買いを減らせます。今までは深く考えずに欲しいものを買っていた人でも、本当に購入すべきかじっくり考える癖がつくでしょう。
結果として、出費を抑えられるだけでなく、無駄な買い物によって本来不必要な物が増えずに済みます。余計な出費がなくなるため、自分が本当に欲しいものにしっかりとお金を使えるのも嬉しいポイントです。衝動的に買い物をしてしまう、と悩んでいる人はぜひ家計簿にチャレンジしてみてください。
家計簿のデメリット:考慮すべきリスクや危険性とは
家計簿をつけることは「いいこと」と思われがちですが、以下のデメリットや危険性が存在します。
家計簿のデメリット
- 継続自体がストレスになる
- 夫婦仲など家庭内の関係が悪くなることも
- 反動で浪費してしまう
継続自体がストレスになる
家計簿がストレスになる人もいます。家計簿をつけるためには時間や手間がかかるため、毎日となるとかなり大変な作業です。また、細かくつけようとするとキリがなく、さらに労力を要します。
無理をしてまで家計簿をつけても意味がないので、場合によっては「つけない」という選択肢もあります。人の性格や生活スタイルはそれぞれ異なるので、無理せず自分に合ったやり方を見つけることが重要です。
夫婦仲など家庭内の関係が悪くなることも
家計簿をつけることで、家庭内の関係に影響が出る場合もあります。例えば、夫婦の間でお金に対する意見の相違や、節約のための出費の制限が家族間で摩擦を生む場合もあるでしょう。
また、「レシートをちゃんと保管しておかなかった」などのやりとりで喧嘩になることも。家計簿をつける際は、パートナーや家族とのコミュニケーションをしっかりとる必要があります。
反動で浪費してしまう
家計簿をつけると無駄な出費を省くことができますが、節約に偏りすぎてしまい、反動で浪費してしまう人もいます。適度なバランスを保つよう心がけましょう。貯金や節約はよいのですが、楽しみも忘れずに適度にお金を遣うことも必要です。
家計簿をつける意味がある人
家計簿をつける意味がある人
- 結果を視覚化してゲーム感覚で楽しめる人
- 目標のためにお金を貯めたい人
- 中長期的な視点でお金の流れを把握したい人
結果を視覚化してゲーム感覚で楽しめる人
収支を視覚化してゲーム感覚で楽しめる人は、家計簿に向いています。
支出をカテゴリ別に分けてグラフ化することで、どのカテゴリにお金を使っているかを分析し、減らしたい項目を決められます。さらに、節約した分のお金を成果としてグラフに追加すると目に見える形で努力の結果が実感でき、ゲームでミッションを達成したときのような楽しさを実感できるでしょう。
目標のためにお金を貯めたい人
「お金を貯めて海外留学をしたい」「高額な時計や車が欲しい」といった明確な目標がある人にも、家計簿を活用するのがおすすめです。目標があることで、前向きな気持ちで収支の記録に取り組めます。
また、なんとなく家計簿をつける人に比べて、モチベーションを保ちやすい傾向にあります。そのため、途中で挫折せずに目標を達成するまでコツコツと家計簿を続けられるでしょう。夢や目標をかなえられたときには、強いやりがいを感じられること間違いナシです。
中長期的な視点でお金の流れを把握したい人
短期だけでなく、数ヶ月〜1年単位で収支の傾向を把握することも大切です。同じ月に冠婚葬祭が重なったり、夏休みに出費が増えたりと、時期によってお金の流れは変わります。
短い期間だけにとらわれるのではなく、中長期的な視点でお金の流れを把握すれば、より大きな節約につながります。このことから、将来に向けて貯金をしたい人や欲しいものを手に入れたい人は、家計簿に向いていると言えるでしょう。家計簿を継続して、お金の大きな流れを可視化してみてください。
家計簿をつける意味がない人の特徴
家計簿をつける意味がない人の特徴
- 計画的な収支管理ができる人
- 貯金したい理由や目的がない人
メリットの多い家計簿ですが、すでに計画的な収支管理ができている人や貯金をしたい理由・目標がない人にとっては意味がありません。家計簿があまりおすすめでない人の特徴について詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
計画的な収支管理ができる人
計画的な収支管理ができる人は、家計簿をつける必要がありません。すでに管理ができている人が家計簿をつけたとしても、出費が減ることはあまりないでしょう。
そのほかにも、毎月の収支が安定していて問題なく貯金ができている人も、わざわざ家計簿をつける必要はありません。
また、家計簿をつけなくても、定期的に口座残高を確認して予算を立てる方法やクレジットカードやキャッシュレス決済の利用を最小限にする方法で管理をすることも可能です。
貯金したい理由や目的がない人
貯金に対する明確な理由や目的が無い人も、家計簿はあまり向いていません。
とくに、コツコツとした作業が苦手な人が目的意識がないまま家計簿をつけ始めると、大きなストレスを抱きやすいです。家計簿に苦手意識がつき、本当に貯金をしたいと思ったときに家計簿をつけるのが億劫になってしまう恐れがあります。
そのため、理由や目的ができるまでは、ある程度自由にお金を使うとよいでしょう。ただし、家計簿をつける方法や効果的なアプリに関する知識を深めておくことには意味があります。知識があれば、いざという時にスムーズに収支を記録できます。
効果のある家計簿のつけ方
ここからは、家計簿アプリ『マネーフォワードME』を使って、効果のある家計簿の付け方を解説していきます。
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STEP1
費目ごとに出費を洗い出す
1ヶ月分ほど支出の記録をつけたら、費目ごとに支出金額を洗い出していきます。
まとめてカテゴリーを分類するのは大変なので、1日に1回カテゴリー分けを行うのがおすすめ。支出金額自体は自動記録されるので、あとは「外食費」「娯楽」のように項目を割り振るだけでOKです。 -
STEP2
無駄遣いをしていそうなポイントを特定する
明らかに支出が多くなっている項目に着目し、内訳を調べます。
たとえば食費なら、外食の頻度の多さが無駄遣いにつながりやすいです。食費の他に、娯楽費や洋服代などが支出を多くする原因になりがちです。 -
STEP3
不必要な出費を差し引いて予算目標を決める
支出を減らせそうな項目がわかったら、その支出分を全体の支出から差し引いて、予算目標を設定しましょう。
最初から大変すぎる目標を立ててしまうと、ストレスが溜まって生活の質が落ちてしまうリスクがあります。「外食を月4回までにする」「娯楽にかける費用を週◯円にする」など、ちょっとしたアクションから始め、徐々に負荷を強くしていくのがおすすめです。
まずはざっくりと始めるのがポイントです。最初から項目を細かく分けすぎると、管理が面倒になり挫折率が高まります。
簡単に家計簿を続けられる! おすすめアプリ3選
ここでは、無理なく簡単に家計簿をつけられるアプリを3つ紹介します。それぞれの特徴を解説するので、自分に合いそうなものを選んでインストールしてみてください。
『マネーフォワード ME - 人気の家計簿(かけいぼ)』
カードや銀行口座と連携し、記録を自動化できる家計簿アプリ。連携させたサービスの収支を自動で記録してくれるので、家計簿をつける手間を削減できます。
証券や電子マネーとの連携もできるので、資産管理にもぴったり。ウィークリーレポートなど振り返り機能も充実しており、家計の改善が見込めます。
Money Forward, Inc.
『Zaim - お金が貯まる人気家計簿(かけいぼ)』
さまざまな機能で家計管理を助けてくれる家計簿アプリ。収支の入力やグラフ化はもちろん、クレジットカードと連携することで、収支を自動で記録できます。
また有料プランでは複数のアカウントから1つの家計簿を管理可能に。家族で共用の家計簿を作りたい人にもぴったりです。
『人気の家計簿(かけいぼ)で資産管理/貯金-OsidOri』
電子決済と連携することで、記入漏れや入力ミスが防げる家計簿アプリ。連携できるキャッシュレス決済が豊富なため、現金を使わない人でも安心して家計簿作成ができます。
また2人分の収支をまとめて管理できるため、同棲中のカップルや、夫婦での利用にもおすすめです。
この他にも様々なアプリがあるので、試してみてください。
自分に合った方法で家計を管理しよう
家計簿は、あくまでもお金の管理や節約をサポートするツールの一つです。自分には家計簿が合わないという人は、家計簿をつけないというのも立派な選択肢になります。
大切なのは家計簿をつける、つけないではなく、無理せずに、自分に合った方法でお金の管理をすることです。生活スタイルや価値観は人それぞれなので、自分に合った方法を見つけて、お金を効率的に管理しましょう。
Money Forward, Inc.
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