イーロン・マスク氏が2022年10月27日に米Twitterを買収して1年以上が経過しました。
2023年7月にはXへの名称変更が行われ、仕様変更にユーザーは混乱し、現在も新たな機能の実装、新たな料金プランの提供、今後の計画などさまざまな報道が続きます。
Applivでは今年2月よりX(旧Twitter)の利用状況に関する調査を継続的に実施。
5回目となる今回は、直近の利用状況や他SNSへの移行意思、また有料プランの利用状況や、今後の利用意向に関する調査結果を公開します。
Xから他SNSへの移行検討割合は6.9pt減、「現在検討中」は減少傾向(Appliv調べ)
X(旧Twitter)を毎日利用する割合は96.3%、前回からほぼ横ばい
2023年9月時点で、X(旧Twitter)を毎日利用するユーザー698人を対象に、直近の利用頻度について聞いた結果、「1日に1回以上」が全体の96.3%でした。
調査を開始してから10ヵ月間、9割を維持し続けていることから、ヘビーユーザーにとって、度重なる仕様変更や名称変更の影響はあまり大きくないと考えられます。
「6時間に1回以上」と回答した人は48.4%と、過去最も高い結果となっています。
続いて、2023年9月以降にX以外のSNS利用時間はどのように変化したかを尋ねたところ、こちらも過去4回の調査結果と同じく、6割以上が「変わらない」と回答しています。
3ヶ月前よりも利用時間が増えた人は24.7%、減った人は11.9%でした。
Xの満足度について聞いてみると、不満に感じている割合は前回が26.2%なのに対し、今回の調査では、「少し不満(16.8%)」、「かなり不満(8.3%)」を合わせて25.1%と1.1pt減でした。
また、「かなり不満」と回答した割合は、調査を開始して以来初めて減少する結果となっています。
他SNSへの移行検討中の割合は13.6%、調査開始以来初の減少
9月以降に他SNSへの移行を検討したことがある、既に移行先SNSを利用中の人は全体の37.6%で、9月調査の44.5%から6.9pt減少しています。
「移行を検討している」と回答した割合は13.6%と、調査開始以来初めて減少する結果となりました。
Xの利用継続意向が今後高まっていく可能性も考えられそうです。
移行検討理由1位は「Xが有料化する可能性」、「運営企業に対する印象が悪化した」は過去最高
9月以降Xから移行を検討したことがあると回答した263人に検討した理由を調べてみると、最多は「Xが有料化する可能性」で38.0%でした。
前回調査よりも7pt減っていますが、過去4回すべてで最多となっています。全面有料化の計画について報道があったこともあり、有料化を機に移行するユーザーは依然として多いと言えるでしょう。
「サービスが終了する可能性」は、7月の調査以降減少傾向にあり、今回は13.3%と最も少ない結果となっています。
また、9月の結果と比較して最も増えていたのは「運営企業に対する印象が悪くなった(16.3%)」で、約1.8倍でした。
移行先候補のSNS、前回に続き『Threads』がTOP3入り
移行先の候補のSNSについて尋ねたところ、1位は前回に続き『Instagram(29.7%)』、続いて『Threads(スレッズ)』と『LINE』となっています。
『Threads』は2023年7月6日にサービスを開始し、7時間で登録者1,000万人を突破、注目度の高さが話題となりました。前回調査(13.0%)から2ptほど減少していますが、移行先候補としてはInstagramに次ぐ2番目をキープしています。
毎日利用する4人に1人がベーシックプランに加入、66.2%は無料で利用
Xは10月27日、新たなプランとして「ベーシック」と「Xプレミアムプラス」の提供を開始しました。
そこで、有料プランの利用状況について聞いてみたところ、「ベーシックプラン(月額368円)」が28.1%、「プレミアム(月額980円)」が4.2%、「Xプレミアムプラス(月額1,960円)」が1.4%でした。
投稿した文章を後から編集したり、140文字以上の投稿、長尺の動画投稿、広告の非表示など、無料ではできない機能を使うために、サブスクリプションプランを利用しているユーザーが、全体の約3割を占める結果となっています。
今後の利用意向、最多は「無料で利用できるうちは継続」で7割超
Xの今後の利用意向について調べてみると、最多は「無料で利用できるうちは継続する」で74.8%となっており、さきほどの有料プランに加入していない割合を上回る結果となりました。
有料プランを利用しているが、できるだけお金をかけずにXを利用したい考えがあるのではないでしょうか。
2番目は「現状の仕様が維持されている限り継続する」、3番目は「フォロイー・フォロワーがXに居る限りは継続する」となっています。今後もさまざまな機能の実装が計画されているとの報道も出ていることから、その内容次第でXから離れていく可能性があるでしょう。
■調査概要
Twitterを利用する全国の10代から60代以上の男女690人
◇性別
男性:345人
女性:353人
◇年齢
15歳~19歳 109人
20歳~29歳 126人
30歳~39歳 123人
40歳~49歳 120人
50歳~59歳 124人
60歳~69歳 96人
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