クリエイティブ製品を提供するAdobe(アドビ)は、『Adobe Fresco』のリリース5周年を記念して、サービスの完全無料化を発表しました。これを受け、X(旧:Twitter)ではクリエイターを中心に、「完全無料化強すぎる」「ブラシ含めて無料化すごい」といった声が上がっています。

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『Adobe Fresco』が完全無料化! どんな機能が使える?

これまで『Adobe Fresco』は年額1,150円のサブスクリプションを提供していましたが、リリース5周年を記念して、2024年10月23日より、完全無料で全機能を利用できるようになりました。これにより、次の機能を誰もが自由に使うことができます。

  • 1,000種類以上のブラシ(ピクセル、ベクター、ライブブラシ含む)
  • カスタムブラシのインポート機能
  • モーションツールによるアニメーション機能
  • 対称ツール
  • トリミングツール
  • 内側をペイント(範囲内を塗りつぶす機能)

……など

Adobe Fresco 最新機能(2024年10月)

出典:『Adobe Fresco』公式サイト
▲2024年10月現在、公式サイトで紹介されている最新機能の一部

なお『Adobe Fresco』は、iOS(iPadやiPhone)、Windows PCのタッチおよびスタイラス対応デバイスで利用できます。外出先や自宅など、シーンに応じた使い分けができるでしょう。

クリエイターは『Adobe Fresco』をどう使う? リアルな声を調査!

完全無料化された『Adobe Fresco』を、さまざまな分野のクリエイターたちはどのように活用しているのでしょうか? 実際にクリエイティブの現場で働く方にインタビューしてみました。

女性/IT企業デザイナー/Aさん

Apple Pencilで絵を描きたくて、有料の『Procreate』を購入したものの、アナログ派の私はなかなか続かず、ほとんど使わないままになっていました。でも『Adobe Fresco』が完全無料で使えるなら、途中で挫折しても気楽に楽しめますし、デジタルお絵かきのハードルが一気に下がりますね。
とりあえずインストールしておいて、気が向いたらかわいい女の子のイラストでも描こうかな~!

女性/Webメディアデザイナー/Bさん

これまでは『Procreate』で描いたイラストをわざわざ書き出して『Illustrator』に入れ、色味やコントラストを調整していました。細かな色調整をするために、多くのクリエイターが似た手順でイラストを仕上げていると思います。
その点、『Adobe Fresco』ならアプリから直接レイヤーデータを『Illustrator』に共有できるので、完全無料で使えるならこちらのほうが断然便利ですね。 仕事でも使ってみたいです。

『Adobe Fresco』の完全無料化で広がる創作の未来

日本国内では『Procreate』や『CLIP STUDIO PAINT』など、基本無料で利用できるイラスト作成アプリがすでに多く普及しています。そんななかで、クリエイティブ領域の最前線を走るAdobeが『Adobe Fresco』を完全無料化したことは、今後のイラスト作成アプリの勢力図を大きく変える可能性があります。

例えば、これまでは、ブラシ描画を他のアプリで行い、仕上げに『Photoshop』や『Illustrator』を使うクリエイターも多く見られましたが、今後は『Adobe Fresco』でスケッチを行い、Adobeツールの互換性を活かした制作スタイルに切り替える人も増えてくるのではないでしょうか。

Adobeの完全無料化によって、今後さらに多くのユーザーがデジタルアートを始め、作品の幅が広がっていく未来が期待されます。

(文・かがわまなみ)

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