株式会社メルカリは、2025年1月29日より『メルカリ』での出品時に選べる新たな販売方法として「オークション機能」の提供を開始しました。

この記事では、『メルカリ』オークション機能の概要と、『Yahoo!オークション』との違いを解説します。

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執筆:アプリブ編集部 フリマアプリ担当
フリマアプリ歴10年。主にアニメ・ゲーム関連グッズや日用品を出品している。
これまでに取引したことのあるフリマアプリは『オタマート』『メルカリ』『Yahoo!フリマ』『楽天ラクマ』『Yahoo!オークション』『ジモティー』『キャロット』『モバオク』『minne』など。各アプリの特性を活かした使い分けをして、年30万円程度の販売利益を出している。

『メルカリ』オークション機能とは

メルカリ』の「オークション機能」は、出品者が商品を一定期間オークションにかけ、最高額で入札した購入者に販売できる仕組みです。

これまでの固定価格での取引とは異なり、購入希望者が入札を行い、価格を競り合うことで取引が成立します。オークションの期間は、最初に入札があった日の翌日20時台まで。終了時点で最高額を提示している入札者が落札者となります。

『メルカリ』オークション機能の利用方法

メルカリ』のオークション機能を利用するには、事前にアプリで本人確認を完了する必要があります。なお、2025年1月30日現在、オークション機能は順次提供されており、一部のユーザーはまだ利用できない場合があります。

オークション機能の具体的な利用方法は以下の通りです。

メルカリ オークション形式の出品方法
  • STEP1

    【出品者】「オークション形式」を選択し出品する

    「オークション形式」を選択

    出典:メルカリヘルプセンター

    新規・既存の商品ページの出品画面で「オークション形式」を選択することで、オークションを開始できます。

    ただし、オークション開催中の商品は一時停止できないほか、タイムセールを実施している商品や出品クーポンを設定している商品、すでに1件以上の入札がある商品は商品情報の変更ができません。

  • STEP2

    【入札者】オークション形式で出品された商品には「入札する」ボタンが表示される

    「入札する」ボタンの表示

    出典:メルカリヘルプセンター

  • STEP3

    【入札者】購入希望者は「入札する」をタップして入札金額を入力する

    入札金額を入力

    出典:メルカリヘルプセンター

    入札を行う際は、「入札する」ボタンをタップし、現在の価格より100円以上高い金額を入力します。なお、「お知らせ・機能設定」から「自動いいね!」をONに設定している場合、入札完了後に自動で「いいね!」が付くため、他の入札者が入札した際に通知を受け取ることができ、金額の変動を把握しやすくなります。

  • STEP4

    【入札者】一番最初に入札された日の翌日20時台にオークションが終了し、落札者に通知が届く

    落札者に通知

    出典:メルカリヘルプセンター

    落札者には、最初の入札があった日の翌日20時台に通知が届き、24時間以内に購入手続きを行うよう求められます。購入手続きをせず24時間が経過すると、落札者以外のユーザーも購入が可能になるほか、購入手続きを行わなかった場合、メルカリの利用に制限がかかることがあるので注意しましょう。

    なお、出品者は商品ページの「落札価格を確定する」ボタンをタップすると、オークションを早期終了することもできます。その場合、最高額で入札している購入希望者に対し、落札したことが通知されます。

  • STEP5

    【出品者】落札者の手続きが完了後、期日までに商品を発送する

『メルカリ』がオークション機能を導入した理由

これまで『メルカリ』では、2024年5月に「価格なし出品」機能の提供を開始するなど、出品時の「価格設定」に関する負担を軽減する取り組みを行ってきました。しかし、この機能に対しては、「提案された価格に納得感がない」「コメント欄での価格交渉とあまり変わらない」「そもそも価格交渉をしたくない」といった声が多く、出品者にとって十分な解決策にはなっていなかったという状況があります。

こうした背景を受け、メルカリではアンケート調査を実施。その結果、利用者の約7割が「メルカリのオークションを利用してみたい」と回答しました。また、希少性のある商品や人気商品をオークション形式で売りたいというニーズに加え、出品者からは「売りたい商品をできるだけ早く手放したい」「人気商品は通常出品よりも高値で売りたい」、購入者からは「価格交渉をせずに納得のいく価格で商品を購入したい」といった意見が寄せられました。

こうした利用者の要望を踏まえ、メルカリは価格交渉の手間を減らし、よりスムーズな取引環境を提供することを目的に、「オークション機能」の導入を決定しました。

メルカリ オークション形式に関するアンケート

『メルカリ』と『Yahoo!オークション』の違いは?

オークション形式の取引が可能なフリマアプリとして長年運用されている『Yahoo!オークション』と、『メルカリ』の新たなオークション機能にはどのような違いがあるのでしょうか。

メルカリ
メルカリ
Yahoo!オークション
Yahoo!オークション
販売手数料 10% 10%(一部、カテゴリによって異なる)
オークション期間 最初に入札された日の翌日20時台まで 最長は7日間
最低出品価格 300円 1円
最高入札価格 9,999,999円
終了間際の入札 オークション終了5分前から終了までに「現在の価格」が上がった場合、5分間延長
支払い方法 ●クレジットカード払い
●コンビニ払い
●ATM払い
●キャリア決済
●FamiPay
●メルペイ残高(売上金)を利用
●メルカリポイントを利用
●メルペイのあと払い
●チャージ払い
●Apple Pay
●メルカリクーポンを使用
●Amazon Pay
●ビットコイン
●PayPay残高等
● PayPayクレジット
●クレジットカード決済
● PayPay銀行支払い
●コンビニ支払い
● 銀行振込(ATM、銀行窓口からのお振り込み)
出品禁止物 ●偽ブランド品、正規品と確証のないもの
●チケット
●たばこ
●医薬品
ほか、ヘルプセンターに記載のある商品
●偽ブランド品・無断複製品
●転売目的で入手したと判断できるチケット
●たばこ
●医薬品

こんな商品は『メルカリ』がおすすめ

メルカリ出品におすすめの商品2選

メルカリ』のオークション機能は、最初の入札が入ってから約1日でオークションが終了するため、短期間で売買が成立しやすいのが特徴です。そのため、以下のような商品に向いています。

すぐに手放したい商品

引っ越しや断捨離などで、できるだけ早く売りたい商品には最適です。価格設定の手間を省けるうえ、入札が入れば最短1日で売れるため、通常のフリマ形式よりもスピーディーに取引が完了します。

常に注目されている人気商品

限定品やトレンドアイテムなど、市場で注目されている商品は、短期間のオークションでも十分な入札が見込めます。特に「すぐに売り切れる商品」の場合、フリマ形式よりも高値で落札される可能性があるでしょう。

こんな商品は『Yahoo!オークション』がおすすめ

Yahoo!オークション出品におすすめの商品2選

Yahoo!オークション』は、最長7日間のオークション期間を設定できるため、じっくり入札を集めたい商品や、特定のコレクター向けの商品に向いています。また、出品カテゴリーの規制が『メルカリ』より緩やかなため、メルカリでは出品できない商品を販売したい場合にも適しています。

コレクター向けの希少価値が高い商品

レアなフィギュア、限定生産のグッズ、絶版の書籍やCDなど、特定のファン層が求める商品は『Yahoo!オークション』の方が適しています。最長7日間のオークション期間を設定できるため、時間をかけてじっくり競り上げることで、より高値で売れる可能性があるでしょう。

特に、相場の変動が大きい商品や、購入希望者が多いジャンルでは、長めのオークション期間を活用することで、納得のいく価格で売れる可能性が高まります。

メルカリで出品できない商品

Yahoo!オークション』では、『メルカリ』で出品が禁止されているもの(アダルト商品、自動車やオートバイといった受け渡し手続きが複雑な商品、セット内容が不明瞭で何が購入できるのかわからない商品など)も取り扱うことが可能です。

ただし、『Yahoo!オークション』にも独自の出品規約があり、出品可能かどうかは事前に確認する必要があります。特に、アダルト商品や車両関連の商品については、カテゴリーごとの細かな規定があるため、出品前にルールをチェックしておきましょう。

『メルカリ』オークション機能が定着するか注目

これまでフリマサービス市場では、『メルカリ』と『Yahoo!オークション』が二大巨頭として存在してきました。しかし、今回、『メルカリ』が新たにオークション機能を導入したことで、従来『Yahoo!オークション』が中心となっていた市場に『メルカリ』が本格参入する形となります。

『メルカリ』は近年、取引トラブルや規約変更による混乱が相次ぎ、ユーザー離れが進んでいるとも指摘されています。そうした状況の中、今回のオークション機能の追加が、ユーザーの関心を取り戻すきっかけとなるのかが注目されます。

また、直近では『メルカリNFT』などの新たな取り組みも行われており、これらの新機能がどの程度市場に受け入れられるのか、今後の動向が気になるところです。

(文・かがわまなみ)

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