マッチングアプリの初回デートは、恋人になれるかどうかを決める重要なステップです。そして、失敗せずに次のデートに進む秘訣は、事前準備と会話練習にあります!
本記事では、デートの前の準備やデートでの振る舞い方、好印象を与える会話術を解説します。100人以上にマッチングアプリのアドバイスをしてきた筆者が、実例を交えながら丁寧にお伝えしていきます。
マッチングアプリの初デートは準備と会話練習が成功の鍵!失敗せず2回目につなげる方法
初回デートの目的は2回目のデートにつなげること
私が恋愛相談を受ける際に、「マッチングアプリを使って1回目のデートまではできるのに、2回目のデートにつながらない」という悩みをよく聞きます。
多くの人が失敗してる原因は、一回目のデートで関係を深めようと頑張りすぎていることです。
初回デートの目的は、2回目のデートにつなげることであり、1回目から仲が深くなる必要はありません。というよりも、1回会っただけで深い関係になるのは不可能です。
ここからは、初回デートで好印象をもってもらいやすくなる方法を紹介します。練習を重ねて、2回目のデートにつながる振る舞いを学びましょう。
デート当日までの準備
デートの約束が決まったら、当日までに準備が必要です。事前に準備をしておくことで、当日慌てることなくスムーズにデートができます。
まずはデートの段取りを考える
「段取り八分、仕事二分」という言葉があります。成功するかどうかは事前準備で8割決まるという格言です。
デートではどこで待ち合わせをして、最初の挨拶はどう交わすのか。どういう移動手段でお店まで行き、お店では何を注文して、どんな会話をして、2回目のデートへどう誘うか。
予めシミュレーションしておくことで、当日は心に余裕が出てきます。
可能であれば、事前にお店まで歩いてみて、場所を確認しておきましょう。また、一度はお店に入って、席なども確認しておくと尚良いです。その際に、できれば横並びの席を予約しておきましょう。
デート時間の目安:1時間30分以内が良い理由とは?
覚えておいてほしいのは、初回デートの所要時間は1時間半が目安ということ。
理由は「次も会いたい」と思わせることが重要だからです。1時間半程度で切り上げて「まだ話したりないなぁ」と思わせたら、高確率で2回目のデートへ進めます。
1回目のデートは、ランチやカフェ、ちょい飲みがおすすめ。1軒目で盛り上がって2軒目に行ける雰囲気だとしても、1軒目で終わらせるのが大切。恋愛は焦らずゆっくり育みましょう。
お店選びの条件:向かい合わせより横並びがおすすめ
1回目のデートのお店選びの具体的な条件は、以下のとおりです。
- 食べログで3.3以上またはGoogle評価4.0以上のお店
- インスタによくハッシュタグ付きで投稿されているお店
- 超人気店は避ける(激混みで入れないことを考慮)
- 徒歩10分以内のお店(歩く距離が長すぎると疲れてしまう)
- 相手が苦手な食べ物がメインにならないお店
- できればL字型か横並びに座れるお店
横並びの席がいいのは、女性は横並びのほうが親近感を持ちやすいからです。
例えば、カフェなら「&t cafe」。
ここは、外観も内装もおしゃれ。テラス席や横並び席もあって、会話もしやすいです。
ディナーなら「アクアリウムダイニング 新宿ライム」。
アクアリウムダイニング 新宿ライムの二人席
駅から徒歩1分、アクアリウムを見ながら横並びで食事ができます。食べログの評価も3.4と、お店選びの条件に当てはまっています。
前日までのメッセージは、1日1~2通に留めておく
デートをする日が決まったら、前日までメッセージのやり取りは控えたほうが良いです。
ダラダラとメッセージを続けても仲は深まりませんし、当日話す話題がなくなってしまいます。前日まで多くても1日1〜2通のメッセージで留めておき、前日に「明日はよろしくお願いします。楽しみにしています」などの確認メッセージだけ送る程度にしましょう。
メッセージのやり取りはマッチングアプリ内で行い、当日会った時にLINE交換を提案するのが警戒されないコツです。
身だしなみを整える
男性、女性ともにデート時の身だしなみは大切です。デートの予定が仕事終わりなどで身だしなみに時間がかけられないとしても、ひと手間をかけることで相手からの印象はガラリと変わります。
男性の身だしなみ
- ヒゲを剃る
- 眉毛を整える
- 鼻毛が出ていないかチェックする
- 爪が伸びていたら切っておく
- 髪型を整髪料で整える
- 口臭、体臭対策(特に汗対策)
- よれ、しわのない洋服を選ぶ
- 靴やバッグをきれいにしておく
- 顔が強張っていないか確認し、自然に笑えるよう練習しておく
女性の身だしなみ
- 香水がキツすぎないように注意する
- 最低限のメイクはしておく
- ネイルが剥げていないかチェックしておく
- 髪型を整髪料で整える
- 口臭、体臭対策
- よれ、しわのない洋服を選ぶ
- 靴やバッグをきれいにしておく
- 高すぎるヒールを履かないようにする(男性の身長を超えちゃうかも)
これらの身だしなみに注意して、相手からの印象を悪くしないようにしましょう。
待ち合わせ、初対面の振る舞い
相手を恋愛対象と見なすかどうかは、会って数秒の第一印象で決まると言われています。
第一印象がイマイチだと会話が盛り上がりづらく、悪い印象を引きずってしまうおそれがあります。
第一印象を良くするコツ
- 相手の名前を呼ぶ
- 笑顔で挨拶する
- 目を見て話す
- しっかり聞き取れるように発声する
マッチングアプリでは偽名を使っている可能性も高いので、まず名前を教えてもらいましょう。
挨拶の例文
「○○さんですか?はじめまして××です。なんてお呼びしたらいいですか?△△さんですね、今日はよろしくお願いします(ニコッ)」
初対面は誰もが緊張するものです。デートの待ち合わせ場所までの移動中に、元気で明るい気持ちになる音楽を聴いたり、深呼吸して気持ちを落ち着かせたりすると、相手に会った時に表情が強張らなくなります。
移動中の会話でアイスブレイク
デートするお店へ移動する際にも注意点があります。
移動する際は人混みを避け、お互いの声が聞き取れる道を歩きましょう。
移動中はアイスブレイクといって打ち解ける会話をするのがポイントです。いきなり込み入った話はせず、天気についてなど気軽な会話をしましょう。
「今日は暖かいですね」「どうやってここまで来たんですか?」「お仕事終わりですか?」など、当たり障りのない会話でOKです。
緊張を伝えるとお互いリラックスできる
また、自分の素直な状態を伝えるのも効果的です。
例えば、「緊張して昨日は眠れませんでした」「僕の顔ひきつってませんか?」など、冗談交じりに緊張を伝えると良いでしょう。初対面で相手も緊張しているので、お互いに緊張していることが分かると空気が和らぎます。
褒めると異性として意識されやすくなる
さらに可能であれば、相手のファッションを褒めると印象が良くなります。
服や靴、バッグ、小物などファッションセンスを褒めることで、異性として意識させやすくなります。ただし、顔や体の特徴を褒めるのは距離を詰めすぎなのでNGです。「ワンピース似合ってますね」くらいなら言っても問題ありません。
女性側も同様に「スーツ、似合ってますね」などと伝えると効果的です。男性は基本的に、何を褒められても嬉しいものです。
男性は女性の歩くペースに合わせる
会話に夢中になって歩くスピードが早くなる点には注意。
歩くスピードは多くの場合、女性のほうがゆっくりなので、男性が女性に合わせましょう。逆に相手の男性が早すぎる場合は、「すみません、私は歩くのが遅いので合わせてもらえると嬉しいです!」と率直に伝えましょう。
お店での立ち振る舞い
デートするお店に到着したら、注文や支払いなど、お店での振る舞いで気をつけたいポイントがあります。
注文するものは相手と合わせる
最初のドリンクを頼む際などに、相手と同じものを頼むと「ミラーリング効果」で好感を持たれやすいです。ミラーリング効果とは、相手の動作などをまねることで、相手に親近感を持ってもらえる心理効果のこと。
具体的には、「ドリンクどれにする?」と相手に聞いて、「カクテルにしようかな」と言われた時に「自分も同じのを頼もうと思ってた!」と自然に同じドリンクを頼みましょう。
ドリンクもフードも無理に全ての注文を合わせなくていいですが、自分が注文したいものではなく相手に合わせて注文することを意識しましょう。
食べづらい料理は避ける
食べ物を頼む際には、ハンバーガーなどの食べづらい料理は、口元が汚れてみっともなく見える可能性があるので避けましょう。
デート時には、食べやすさを重視した料理を選ぶと失敗しません。
初回デートの支払いは男性が全額払うのがベター
デート中の食事での支払い時に、「奢る」「奢られる」問題がありますが、初回は男性が奢ったほうが無難です。また、女性側も「私も出します」と、一応言っておくことがマナーになります。”奢られて当たり前”という態度を嫌がる男性も多いので注意しましょう。
女性の「私も出しますよ」は社交辞令である可能性が高いので、男性はそれでも自分が出すと言ったほうが良いです。女性側が引かない時にだけ、割り勘にしましょう。
男性側が奢ることで女性側に「何かをお返ししなきゃ」という返報性の原理が働くので、次回デートのお誘いが成功しやすくなります。
もし、金銭的に負担が大きくなるのであれば、初回のデート場所をカフェにすればコストを抑えられます。
デート中の会話のコツ
続いて、デート中の会話のポイントを紹介します。デート中に沈黙になるのを恐れる人も多いですが、会話の型を理解していれば途切れず続けることができます。
大切なのは、会話の型を覚えることと、会話を相手任せにしないことです。
「会話上手=聞き上手」なので、自分が質問することで、相手が楽しく話してくれる状況を作りましょう。
会話が途切れないテンプレート
会話が得意な人は、自分の中にテンプレートを持っていて、そのテンプレートに沿って会話を進めています。
今回紹介するテンプレートは、1つのトピックを深めていくため、浅い会話にならず相手も「理解しようとしてくれているんだ」、と信頼度が高まるので効果的です。
会話のテンプレートとは、1つの話題に大して以下のように4パターンの深堀りを行います。
- 「状況」を聞く深堀り
- 「行動」を聞く深堀り
- 「結果」を聞く深堀り
- 「今~未来」を聞く深堀り
- 別の話題に進む
このテンプレートに沿った会話は、以下のようになります。
①「状況」を聞く深堀り
②「行動」を聞く深堀り
③「結果」を聞く深堀り
④「今~未来」の話を聞く深堀り
⑤別の話題に進む
別の話題でも同様に、4パターンの深堀りを繰り返していきます。
重要なのは、しっかり話を聞いていることをアピールするために、相槌の際にオウム返しや相手の話の要約を入れること。
また、適宜「自分にはできないのですごいです」などの”褒め”を入れることで、相手にも会話を楽しいと感じてもらえます。
恋愛の話をすると恋愛対象に見られやすくなる
デート中の会話のよくある失敗ケースとしては、趣味の話だけで盛り上がって「趣味友」と認識されてしまうこと。
恋愛の話を織り交ぜることで、恋愛感情が湧き恋愛対象に見られやすくなります。
おすすめの恋愛トーク
- 初恋ってどんな感じだった?
- 人を好きになりやすいほう?
- 理想のデートってどんな感じ?
- 友達とじゃなくて恋人と行ってみたい場所ってある?
などが例です。
会話のNGパターン
一方で、初回デートではまだ深い関係が築けていないため、以下のような話題は避けたほうがいいでしょう。
- 下ネタ
- お金の話、年収の話
- 政治宗教の話
- 直近の恋愛、元彼、元カノの話
- 結婚観や、子どもがほしいかを深堀って聞く
初デート中、タメ口へ移行する
会うまでのメッセージは敬語でも良いですが、デートの際には徐々にタメ口へ移行できると仲が深まりやすくなります。
タメ口にするコツは、相手への相槌やリアクションで「すごい!」、「そうなんだ!」といったうっかりタメ口が出たイメージで移行することです。
「タメ口でいい?」と急に聞くよりも、自然にタメ口になっていくほうが違和感がありません。
2回目のデートにつなげる会話
重要なので繰り返しますが、初回デートの目的は2回目のデートにつなげること。そのため、初回のデート中に前フリをしておくのが大切です。
「今度は〇〇に行きたいね」、「次は□□もいいかも」、「△△が好きなんだ?前に行った▲▲が良かったから連れていくよ」
と将来の話をすると、次のデートにつなげやすくなります。
デート後のメッセージで、次回デートの約束をする
デートが終わったら1時間以内に御礼のメッセージを送りましょう。伝える内容は、時間を合わせて会ってくれたことへの感謝、楽しかったという感想、そして次回デートの約束の3つです。
例:
「今日は予定合わせて会ってくれてありがとう!楽しかった~。また来週あたり誘ってもいい?」
脈アリなら、相手から日程調整の話がきます。逆に、脈ナシなら「最近忙しいからまた連絡するね」など、具体的な話を避けたメッセージになります。
デートでの振る舞い・会話を実践練習する
会話の型や目線、笑顔などの振る舞い方は、一朝一夕で身につくものではありません。
実際のデートでしっかりできるよう、事前に練習していきましょう。
会話の練習方法
まずは、会話の練習です。
以下のデートに使える質問集を例題に、相手がどう回答してきて、自分がどう深堀るかをシミュレーションしてみましょう。
デートに使える質問集
- 学生時代の部活動
- 子どもの頃の夢
- 学生時代に好きだったもの
- 一度は行ってみたい国
- 思い出の曲、好きな音楽
- 好きな季節
- 海派?山派?都会派?
- すき焼き派?お鍋派?(もしくは好きな具材)
- 猫派?犬派?
- 料理はする?得意料理は?
笑顔、目線、発声の練習方法
笑顔や目線、発声は、日々練習することで改善できます。
笑顔の練習
笑顔の練習をしてみましょう。
最初の挨拶で大事なのは笑顔。第一印象は数秒で決まるので、笑顔で最初の挨拶をする練習が一番大事です。
「○○さんですか?はじめまして、××です。なんてお呼びしたらいいですか?△△さんですね、今日はよろしくお願いします」
これを鏡を見ながら言ったり、自分のスマホへ録画して見てみたりしてください。自然な笑顔になっているか確認し、不自然だと感じたら自然になるまで繰り返しましょう。
笑顔が苦手でどうしても引きつってしまう人は、無理やり笑顔を作らなくても良いですが、最低限ぶっきらぼうに見えないように練習が必要です。
目線の練習
デート中に相手が話している時は、目を見て聞きたいものです。相手が話しているのに、下を向いていたり、食事にばかり目線が行っていたりすると心象が悪くなるからです。
目線の練習のポイントは、まず下を向きすぎないようにすることが大事です。
いきなり目線を合わせて話すのは難しいと思うので、友達や家族と練習して慣れていきましょう。
発声の練習
会話中の声が小さすぎると、相手にとって聞きづらく、会話が成り立ちません。また、早口になっても聞き取りづらくなるので、適切な発声でゆっくり話す練習をしましょう。
スマートフォンの録画や録音機能を使って、発声を確認しながら会話練習をしてみると良いでしょう。
まとめ:初回デートに失敗しないコツは事前準備!
初回デートの目的は、2回目のデートにつなげることです。そのため、入念な準備をしておくことで相手に良い印象を与え、2回目のデートにつながりやすくすることが大切です。
笑顔や目線、発声といった練習に抵抗感がある人もいるかもしれませんが、好印象を与える振る舞いを習得することであなた自身も成長し、次のデートでも役立つことでしょう。
ここを乗り越えれば、次は告白編。ゴールはもう少しです!
マッチングアプリで恋人ができるまでの流れを学ぶ