らくらくメルカリ便は、フリマアプリ「メルカリ」独自の配送サービス。送料は全国一律、匿名配送、集荷サービスなどメリットがたくさんあります。また、時間指定ができて到着日数も早いので、購入者側にとっても嬉しいサービスです。
商品を発送するのが初めての方でも安心。宛名を書く、レジで会計するなどの面倒な作業は一切ありません。筆者も最初は緊張していましたが、実際に発送手続きをしてみると「こんなに簡単なんだ」と思ったほどです。
この記事では、らくらくメルカリ便のメリットやデメリット、発送場所ごとの手続きについて詳しく紹介していきます。
らくらくメルカリ便の送り方 送料・梱包サイズ・到着日数 箱はなんでもいい?
らくらくメルカリ便とは?
らくらくメルカリ便は、ヤマト運輸が提供する配送(ネコポス・宅急便コンパクト・宅急便)を「メルカリ」で利用できるサービス。「メルカリ」がヤマトの通常送料との差額を負担してくれることで、お得な値段で発送できる仕組みになっています。
出品者が送料を負担していないと利用できない
らくらくメルカリ便は着払いには対応しておらず、出品者が送料を負担する場合のみ利用可能です。送料は、商品の販売利益から差し引かれる仕組みで、販売価格は300円から利用できます。
ただ、送料が販売利益を上回る場合、販売利益は0円になります。たとえば販売価格を1,000円に設定して、手数料10%が差し引かれた販売利益900円の商品に対し、送料901円以上する配送方法を選んだ場合は販売利益は0円です。
なお、送料が差し引かれてマイナスになったとしても、出品者が負担する金額は0円です。ただし著しく送料の方が販売利益より高い場合は、警告や利用制限の対象になる可能性があるので注意してください。
らくらくメルカリ便のメリット・デメリット
らくらくメルカリ便のメリット
- 購入者に住所や名前を知られずに発送できる(匿名配送)
- 宛名書きが必要ないので簡単に発送できる
- 配送がスピーディー(到着日数は翌日~3日ほど)
- 配送時の紛失や破損などのトラブル時に補償してくれる
- 集荷サービスを利用できる(※ネコポスは対象外)
- 荷物を追跡できる
らくらくメルカリ便の一番のメリットは、匿名配送ができることです。購入者側に住所や名前を知られずに発送できるので、安心して商品の取引きができます。
ほかにも北海道や沖縄、どこに発送しても送料が全国一律なところも魅力的。また配送中に破損などのトラブルがあっても、「メルカリ」が全額補償してくれます。
らくらくメルカリ便のデメリット
- 送料を負担しないと利用できない
- 宅急便の場合、梱包の仕方で割高になる場合がある
らくらくメルカリ便は、デメリットといえるほどのデメリットがありません。しいて言うならば宅急便を利用する場合は、梱包の仕方によって対応サイズが変わり、送料が高くなる場合があることぐらいです。
らくらくメルカリ便の送り方|送料や梱包サイズは?
らくらくメルカリ便は、「ネコポス」「宅急便コンパクト」「宅急便」の3つの配送方法があります。それぞれ対応サイズが決められており、出品した商品のサイズにあわせて自分で選択する必要があります。
ネコポス:A4サイズ対応・重さ1kg以内
ネコポスの送料・梱包サイズ
- 送料:全国一律210円(税込)
- 最大サイズ:縦31.2cm × 横22.8cm × 厚さ3cm
- 最小サイズ:縦23cm × 横11.5cm
- 重さ:1kg以内
- 商品例:薄手の衣類、アクセサリー、コスメ、本、CDなど
ネコポスは郵便ポストにそのまま投函される配送サービスです。郵便ポストに投函できるように、サイズは最大でA4サイズ(縦31.2cm × 横22.8cm)、厚さ3cm、重さ1kg以内と決められています。
また最小サイズ(縦23cm × 横11.5cm)を下回る場合もネコポスを利用できないので気を付けてください。
発送するときにネコポスの専用定規で実際に投函できるサイズか確認され、サイズオーバーだった場合は発送できません。またスムーズに通らない場合も、発送を断られる場合があります。
宅急便コンパクト:発送するのに専用箱が必要
宅急便コンパクトの送料・梱包サイズ
- 送料:全国一律450円(税込)
- 専用BOX:幅25cm × 奥行き20cm × 厚さ5cm
- 専用薄型BOX:幅34cm × 奥行き24.8cm
- 商品例:ハードカバーの本、小型のおもちゃ、雑貨など
※送料とは別に、70円の専用箱が必要
※専用薄型BOXの収納時の厚さは外寸5cmまで
※重量制限なし
宅急便コンパクトは梱包方法が指定されており、税込70円の専用箱が必要です。送料450円と箱代をあわせて発送するのに520円の料金がかかります。
専用の箱は、箱型と薄型の2種類を用意。セブン-イレブンやファミリーマート、ヤマト運輸の営業所、メルカリストアで購入できます。
宅急便コンパクトは税込100円で集荷を依頼できるので、コンビニやヤマト運輸に訪れて発送する時間がない場合などに、利用してみるといいでしょう。
専用箱を使用するときの注意点
宅急便コンパクトの専用箱を再利用していたり、梱包状態に余裕がなかったり(詰め込みすぎている状態)する場合は、宅急便にサイズ変更されます。
また付属の貼り付け用テープ以外にガムテープなどで補強している場合も、同様に宅急便へサイズ変更されます。
宅急便:200サイズまで対応 大きさで配送料が変わる
宅急便の送料・梱包サイズ
- 60サイズ(2kgまで):750円
- 80サイズ(5kgまで):850円
- 100サイズ(10kgまで):1,050円
- 120サイズ(15kgまで):1,200円
- 140サイズ(20kgまで):1,450円
- 160サイズ(25kgまで):1,700円
- 180サイズ(30kgまで):2,100円
- 200サイズ(30kgまで):2,500円
※180・200サイズはヤマト運輸営業所への持ち込み、もしくはヤマト運輸による引取のみ可
宅急便は、60サイズ~200サイズまでの大きい商品に対応した配送サービス。梱包素材を含めて測られるので、梱包の仕方によってサイズが変動する場合もあります。商品を梱包するときはピッタリになるよう、適切なサイズの箱や袋を用意しておきましょう。
もしサイズ変更になった場合、その場でサイズ変更の対応をしてくれるので、購入者側と連絡をとる必要はありません。
宅急便は税込100円で集荷を依頼できるので、サイズが大きくてコンビニやヤマト運輸の営業所まで商品を運ぶのが大変な場合などに、利用してみるといいでしょう。
200サイズよりも大きい荷物を送りたい場合
らくらくメルカリ便は、最大200サイズの荷物までしか発送できません。棚やタンスなど、200サイズよりも大きいサイズの荷物を送る場合は「梱包・発送たのメル便」を利用してください。
80~450サイズまで対応しているので、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電も発送できます。大きい荷物の発送に対応している「梱包・発送たのメル便」については、下記ページを参考にしてください。
らくらくメリカリ便での発送手続きの流れ
らくらくメルカリ便で発送するときは、QRコードやバーコードを発行し、コンビニ・ヤマト運輸の営業所・宅配便ロッカーPUDOなどの発送場所に持ち込みます。
QRコードでの発送手続きはとても簡単。たとえばセブン-イレブンなら、レジでQRコードを読み取ってもらって、希望日時に答えるだけです。
それでは、発送場所ごとの手続きのやり方(QRコードの発行から商品の発送まで)を紹介していきます。
セブン-イレブンから発送する場合
- 取引画面から[コンビニ・宅配便ロッカーから発送]を選択
- 「セブン-イレブン」を選択
- サイズと商品名を入力し、[配送用の2次元コードを表示する]を選択
- 近くの店舗に向かい、バーコードをレジで提示
- 店員に希望日時を聞かれるので答える
- 配送内容を確認し、[はい]を選択すれば手続き完了
ファミリーマートから発送する場合
- 取引画面から[コンビニ・宅配便ロッカーから発送]を選択
- [ファミリーマート]を選択
- サイズと商品名を入力し、[配送用の2次元コードを表示する]を選択
- 店舗に向かい、Famiポートの[荷物の発送/レジで受取]を選択
- [荷物の発送]を選択
- 発行した2次元コードをFamiポートに読み込ませる
- 希望日時を選択し、[OK]を選択
- 申込券が出力されるので、レジに持参して手続き完了
ヤマト運輸の営業所から発送する場合
- 取引画面から[ヤマトの営業所へ持ち込んで発送]を選択
- サイズと商品名を入力し、[配送用の2次元コードを表示する]を選択
- 営業所に向かい、ネコピットの[提携フリマサイト]を選択
- [2次元コードをお持ちの方]を選択し、2次元コードを読み込ませる
- 送り状内容を確認し、[次へ]を選択
- お届け希望日・日時を選択
- 送り状の内容を確認し、[印刷]を選択
- [終了する]を選択し、送り状と荷物を持って窓口へ
- 窓口に送り状と荷物を提出したら、手続き完了
宅配便ロッカーPUDOステーションから発送する場合
- 取引画面から[コンビニ・宅配便ロッカーから発送]を選択
- [宅配便ロッカーPUDO]を選択
- サイズと商品名を入力し、[配送用の2次元コードを表示する]を選択
- PUDOステーションの画面で[発送]を選択
- 発行した2次元コードを読み込ませる
- お届けの希望日・日時を選択
- 預ける荷物のサイズをS・M・Lの中から選択
- 荷物をロッカーに入れたことを確認し、扉を閉める
- 荷物の受付番号を確認し、[確認しました]を選択
- 完了画面が表示されたら手続き完了
ヤマト運輸の取扱店から発送する場合
※発送に対応している店舗:ドラッグストア・スーパーマーケット・商業施設など
- 取引画面から[PUDOから発送]を選択
- サイズと商品名を入力し、[配送用の2次元コードを表示する]を選択
- 発送に対応している店舗へ商品を持ち込む
- 従業員に2次元コードを提示し、発送を依頼する
- 印刷された送り状を従業員から受け取り、商品に貼り付ける
- 商品を従業員に渡せば手続き完了
メルカリポストから発送する場合
メルカリポストから発送できるのは、らくらくメルカリ便の 「ネコポス」「宅急便コンパクト」のみ。
- 取引画面から[メルカリポストから発送]を選択
- [ネコポス][宅急便コンパクト]のいずれかを選択
- QRコードを作成する
- メルカリポストの右上にあるリーダーにQRコードを読み取らせる
- 印刷された送り状を荷物に貼り付ける
- 下部の投函口に荷物を投函し、扉を手で閉める
- アプリの発送通知ボタンをタップしたら手続き完了
らくらくメルカリ便の注意事項
購入時点で未定のままだと匿名配送できない
出品時の配送方法を「未定」と選択し、購入後に「らくらくメルカリ便」へと変更した場合は匿名配送できません。つまり、商品が購入されるまでに配送方法を「らくらくメルカリ便」に指定しておかないと、匿名で荷物が送れないということです。
QRコード発行時にエラーが起きる
商品の発送手続きを行う際にエラーが発生し、QRコードが発行できない場合は、購入者側の住所情報が間違っている場合がほとんど。購入者側に連絡をして、住所がきちんと記入されているか確認してもらいましょう。
市区町村やマンション名の欄に番地を、番地の欄にマンション名を入力していたり、数字や記号が全角だったりすると、エラーが発生します。
らくらくメルカリ便のよくある質問【FAQ】
らくらくメルカリ便を利用するには?
らくらくメルカリ便は、出品者が送料を負担しないと利用できません。着払いに設定している場合は、配送方法にらくらくメルカリ便を選べません。
らくらくメルカリ便で発送するは簡単?
らくらくメルカリ便は、発送したことがない方でも簡単に手続きできます。QRコードを生成し、レジで対応してもらうだけ。宛名書き不要で金銭のやり取りも発生しません。
らくらくメルカリ便で送れるサイズは?
らくらくメルカリ便は、A4サイズ~200サイズまでの大きさに対応しています。ネコポスの最小サイズ(23cm×11.5cm)よりも小さい、宅急便の200サイズよりも大きい荷物は配送できません。
らくらくメルカリ便の箱はなんでもいい?
らくらくメルカリの宅急便コンパクトで発送するときだけ、指定の専用箱が必要です。ネコポス・宅急便で発送する場合は、ダンボールや紙袋など梱包材料を自由に選べます。
らくらくメルカリの専用箱はどこで売っている?
宅急便コンパクトで必要になる専用箱は、セブン-イレブンやファミリーマート、ヤマト運輸の営業所、メルカリストアで購入できます。専用箱の値段は70円(税込)です。
らくらくメルカリ便の到着日時は?
らくらくメルカリ便の到着日時は、発送してから翌日~3日ほど。東京~神奈川など、送り先が近い場合は、翌日に届く場合がほとんどです。
発送場所によってメルカリ便を使い分け
匿名配送あり補償ありで送料も安く、とても便利な「らくらくメルカリ便」とほぼ同じ配送サービスがもう一つあります。それが「ゆうゆうメルカリ便」。日本郵便が提供する「ゆうパケット」「ゆうパック」を通常の送料より安く利用できます。
「らくらくメルカリ便」と発送場所が異なり、ローソンや郵便局から発送可能です。どこから荷物を送るかで、メルカリ便を使い分けるといいでしょう。
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