フリマアプリ『メルカリ』を利用時、「専用ページをお願いします」というコメントを目にしたことはありませんか?専用ページ(専用出品)とは、出品者に商品の取り置きをお願いすることです。
さも取り置き機能がありそうな言い方ですが、そういったものはありません。あくまでユーザーの独自ルールで、トラブルが起きても『メルカリ』側はサポートしてくれないところに注意しましょう。
この記事では専用ページの流れを解説しつつ、どのようなトラブルの可能性があるのかを紹介していきます。『メルカリ』で広く使われている専用ページですが、デメリットもあるので気を付けてください。
【トラブルに注意】「メルカリ」専用ページの作り方と2つのデメリット
【更新情報】
・2023年11月20日:専用ページ(専用出品)はユーザーの独自ルールであり、横取り可能であることを追加しました
・2023年11月20日:専用ページを依頼するときのコメント例文を追加しました
専用ページとは? 特定のユーザーに向けた「取り置き」
専用ページ(専用出品)は販売すると決めた取引相手に対し、商品を取り置きしておく出品方法です。
「◯◯様専用」と記載しておくことで、交渉した取引相手以外に買われる可能性が低くする効果があります。
主に以下のような状況で専用ページ化します。基本的には購入者との交渉がある程度まとまり、出品者側が「買い手が決まった」と判断した際に利用することが多いです。
専用ページ化する状況
■商品の取り置き
■値下げ交渉が成立したとき
■送料負担を変更したとき(送料別→送料込)
■複数の商品を同じ取引相手に販売するとき
■セット販売していた商品をバラ売りするとき
専用ページはユーザーの独自ルールなので横取り可能
便利に見える専用ページですが、ユーザー間の独自ルールで、メルカリの公式ルールでも、取り置きにする機能でもありません。
専用と記載されていても、横取りして購入することが可能です。
それゆえにトラブルの原因にもなるため、あらかじめデメリットは確認しておきましょう。
メルカリガイドにも、公式ルールではない旨が記載されています。
たとえ誰かが横取りして購入しても、規約違反ではないので、それが原因でトラブルが起きてもサポートはされません。
そのため、専用出品を利用することはあくまでユーザーの自己責任であることは認識しておきましょう。
購入者から「専用にしてください」と頼まれることも
値下げ、送料負担の交渉後にコメント欄に「専用にしてください」と言われることがあります。それはつまり「購入するので商品を取り置きしてください」という意味です。
また、値下げ交渉した商品を確保する以外に、「給料日まで支払いを待ってほしい」ときなど、今すぐに支払いができないときに専用出品を依頼する場合があります。
具体的なコメント例文も載せておきます。利用時の参考にしてください。
専用ページを依頼するときのコメント例文
●購入したいのですが、今月ちょっと手持ちがなく……、◯月◯日まで専用ページにできますか?
●これから3時間ほど仕事で返答できずでして……、専用にしていただけたら夕方購入したいのですが可能ですか?
●バラ売り可能ですか? 3枚だけほしいので専用ページにしていただければ幸いです
専用出品のデメリットは2つ
専用出品(専用ページ)は購入者にメリットはあるものの、出品者にはあまりメリットがありません。逆に、トラブルの原因となるデメリットの方が大きいです。
専用ページを作ることで、どのようなトラブルが起こりうるのか見ていきましょう。
他の人が商品を横取りすることがある
『メルカリ』は基本的に早い者勝ちです。専用ページにした商品を他ユーザーが購入する場合もあります。
その場合、横取りしたユーザーと取引することになり、横取りされた購入希望者からクレームが入ることも。
専用ページを作ったのに購入されない
専用ページを作って商品を取り置きしていたのに、購入されないケースも。専用ページにすると他の人が買いづらくなるので、取り置きしていた期間だけ時間が無駄になります。
もし専用ページを作る場合は、何日までと期限を決めることでトラブルが起きても被害を抑えられます。
専用出品でのトラブルを回避する方法
一番の対策は専用ページを作らないことです。作らなければ横取り、購入しないといったトラブルが発生することもありません。
商品説明に「取り置きお断り」と記載しておくと、専用ページを依頼されにくくなります。また、お願いされても断りやすいです。
専用ページの作り方
個人的に専用ページはあまりオススメしませんが、知識として作り方は知っておくといいでしょう。
専用ページの作り方はとても簡単で、商品タイトルに「◯◯様専用」と記載するだけです。
①出品中の商品ページ右下にある「商品の編集」をタップ
②商品タイトルに「◯◯様専用」を付け加える
③価格や配送料の負担を変更し、「変更する」をタップで完成
新しく作り直す方がトラブルを避けられる
既存ページの編集で値下げすると、「いいね!」しているユーザーに値下げの通知が発信されます。そのため、新しく専用ページを作った方が横取りされにくいです。
新しく作ったら元の商品ページは削除または出品を一旦停止。そうすることで、よりトラブルが起きづらくなります。
専用ページはお断りして、トラブルを回避
何度も言いますが専用ページは『メルカリ』の公式ルールではなく、ユーザー同士で暗黙の了解となっている独自ルールです。
それ故、トラブルが起こっても運営からのサポートはないので、初めから断っておくことをおすすめします。
こちらの記事もおすすめ