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1,000万件以上の動画が存在する「ゆっくり」の動画。ゆっくりってそもそも何? 誰でも使っていいの? 収益化できるの? といった疑問をもっている人も多いかと思います。

そこで本記事では「ゆっくり」の成り立ちやメリット・デメリットなど、詳しく紹介していきます

ゆっくりの動画は初心者でもハードルは高くないので、興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

ゆっくりとは

ゆっくりは、東方Projectのキャラクターをベースにした饅頭のような丸々したアイコン(霊夢や魔理沙)と、ボイス合成エンジン「Aques Talk」が組み合わさって誕生しました。

抑揚がない棒読みボイスなのに感情的な表現もできるギャップや、霊夢と魔理沙のテンポのいいボケ・ツッコミが「ゆっくり茶番劇」と言われるなど、人気になっています。

近年では「ニコニコ動画」「YouTube」などのプラットフォームで、多くのゆっくり実況やゆっくり解説動画が投稿されています。

ゆっくりの著作権

ゆっくり動画は条件を満たせば、認可などは必要なく誰でも使えます

その条件とは「東方Projectのガイドラインを遵守した二次創作であること」です。

もしもガイドラインから外れて利用すると、著作権侵害や業務妨害などで訴えられる可能性があるので注意しましょう。

利用前に詳しいガイドラインを確認したい人は、以下をチェックしてみてください、

ゆっくりで収益化は可能?

「ゆっくり」の音声合成ソフト『AquesTalk』を使った動画は収益化できますが、ライセンスの購入が必要になります

例えば動画制作にあたり人気ソフト『ゆっくりMovie Maker4』を使用した場合、収益化するには以下のライセンスのどちらかを購入しなければなりません。

AquesTalk使用ライセンス 商用コンテンツ向け
AquesTalk1使用ライセンスAquesTalk2使用ライセンスAquesTalk10使用ライセンス

加えてキャラクターの立ち絵などに関してもネット上の素材を使用する場合は、素材の規約を守らなくてはなりません。

将来的に収益化を目指す場合は、利用規約などにしっかり目を通して動画制作していきましょう。

ゆっくり動画の種類

「ゆっくり動画」のジャンルは、大まかに以下の3種類に分類できます。

・ゆっくり解説
・ゆっくり実況
・ゆっくり茶番劇

それぞれの動画の特徴を紹介します。

ゆっくり解説

ゆっくりボイスを使いながら、さまざまな分野の解説や検証をしている動画ジャンル。

料理など、一見実況的な切り口の動画の一部も、ゆっくりボイスでアフレコする性質上、このジャンルに分類されることがあります。

ゆっくり実況

主にゆっくりボイスを使ってゲーム実況をしている動画ジャンル。

ゲーム実況の人気ジャンルとしてしっかりと確立していて、2023年7月現在「YouTube」には、43万本を超える動画がタグ付けして投稿されています。

ゆっくり茶番劇

ゆっくりのキャラクターが対話形式で物語などを展開していく動画ジャンル。

2022年には商標登録問題で話題となりましたが、現在は商標登録が無効となっていて、他のジャンルと同様に使用料などを請求されることなく、動画投稿できます。

ゆっくりのキャラクター

ゆっくりの主要キャラクターは「霊夢」と「魔理沙」の2人です。加えて、妖夢・フラン・チルノ・レミリアといったキャラクターが存在。

またこのほかにも100種類以上のキャラクターがいて、どのキャラクターもゆっくり動画に利用できます。

ゆっくりキャラクターをダウンロードしたい方は、以下をチェックしてみてください。

ゆっくり実況のメリット

誰でも投稿できるゆっくり実況動画ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、ゆっくり実況のメリットを4つ紹介します。

キャラクターの認知度が高い

ゆっくりは、日本国内のネット界隈で認知度の高いキャラクターです。そのため「ゆっくり実況」や「ゆっくり解説」動画は、初投稿であっても親しみを持たれやすいのが特徴です。

本来、自作キャラクターの認知度を0から高めていくのは大変ですが、すでに人気のゆっくりのジャンルに参入すれば、比較的簡単に再生回数やチャンネル登録者数を増やせます。

身バレの心配がない

自身の顔や声を出さないゆっくり実況は、身バレの心配がありません。近年ではアバターを使ったVTuberも人気のジャンルですが、顔バレ・身バレしてしまうケースもあるようです。

生声実況や声を変えて実況すると身バレの危険性が高まるため、絶対にバレたくない人にはゆっくりをおすすめします。

ゆっくりボイスは噛まない

当然ですが、ゆっくりボイスは噛むことがないのが特徴です。その代わりに、入力ミスがないよう気をつけましょう。

しゃべるスピードも調整可能なので、聞き取りやすさや動画の尺を調整できます。生声の場合は撮り直しが必要なケースもありますが、ゆっくりにはありません。

マイクなどの録音機材なしで実況できる

顔出しする場合は照明、声を録音するならマイクなど、機材が必要になります。

ただゆっくり実況では機材がなくても、クオリティの高い動画を制作できます

初期費用がかからない分、チャンネル運営の経験がない人でも始めやすいでしょう。

ゆっくり実況のデメリット

認知度の高さや必要機材が少ないなどを紹介してきましたが、デメリットも存在します。ゆっくり実況のデメリットも把握しておくと、実際に動画制作をするときに役立つでしょう。

編集に時間がかかる

ゆっくりは字幕の追加やキャラクターアイコンの配置など、編集作業が多くなります

そのほかキャラクターたちのリアクションや、ボイスを入れるタイミングの微調整といった生声実況では発生しない工程も出てくるでしょう。

ただキャラクターアイコンを使わない動画であれば、必要なくなる工程もあります。またテンプレート化してしまえば、作業効率も良くなります。

編集作業自体はそこまで難しくはないので、慣れれば誰でも制作できるでしょう。

機械音声が苦手な人には観てもらえない

ゆっくり動画は、機械音声が苦手・生声のほうがいいという人には観てもらえません。ただこれはゆっくり以外のジャンルにも言えることなので、深く考える必要はないでしょう。

斬新な切り口や視点で動画制作するなど、音声以外の魅力を高められれば、ゆっくり嫌いの人にも観てもらえる動画になるかもしれません。

ゆっくりの競合は多い

ゆっくりは人気のジャンルなので、数多くの動画がひしめき合っています

そのため専門性や独自性などを視聴者に認めてもらわなければ、収益を伸ばすのは難しいでしょう。あなたの動画を見てもらう理由を探求して、動画制作時に工夫を施してみてください。

ゆっくり実況を作るには

ゆっくり実況は、PCがあれば制作できます。ソフトは『ゆっくりMovieMaker4(YMM4)』がおすすめ。

こちらはフリーソフトなのにゆっくりボイスの追加や、便利な編集機能がそろっている優れもの。

実際にYMM4を使った編集方法を「ゆっくり実況 作り方」の記事で紹介しているので、チェックしてみてください。

機材以外に必要なもの

外部ツールから「ゆっくりボイス」「ゆっくり素材」を準備する必要があります。ゲームの実況をする場合は、テレビゲーム機の映像・音声をPCに出すキャプチャーボードも必要になるでしょう。

どのゆっくり実況者も利用しているキャラクターボイスの音程や、外部ツールの使い方なども「ゆっくり実況 作り方」で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

今回はゆっくりの基礎知識やメリット・デメリットについて紹介していきました。

ゆっくり実況は一見難しそうではありますが、誰でも始められるジャンルです。また編集時間の長さや個性を表現しづらいといったデメリットもありますが、どれも工夫を凝らせば解決できます。

ゆっくりを使って動画を制作してみたい人は、作り方の解説もしている記事もご覧ください。