『PayPayフリマ』での価格相談は、購入希望者と出品者がスムーズに取引を行うための重要なステップです。この記事では、価格の相談の基本的な流れからマナー、成功させるためのコツまで詳しく解説します。
『PayPayフリマ』価格の相談の使い方とマナー 取引の流れや交渉を成功させるコツ
『PayPayフリマ』価格の相談とは
『PayPayフリマ』にある価格の相談は、購入希望者が出品者に対して値下げの交渉を行える仕組みです。購入希望者が相談したい価格を送信し、出品者が了承もしくは拒否するだけのシンプルなやり取りで価格を交渉できます。
この機能を使う際の制限は、相談できる価格は出品価格の80%未満までであること。また販売価格が300円(『PayPayフリマ』の最低販売価格)の商品や、『ヤフオク!』から出品された商品にはこの機能は適用されません。
『PayPayフリマ』価格の相談の流れ
『PayPayフリマ』で価格を相談する際は、以下のような流れで行います。3ステップに分けて解説します。
① 購入希望者が価格の相談を送る
購入希望者はまず、商品ページの左下の「価格の相談」をタップします。次に希望の価格を入力して「価格の相談を送る」をタップすれば、出品者に価格の相談ができます。
② 出品者が相談額を確認して「受ける」「受けない」を決める
出品者は相談額を確認して、値下げを受けるか受けないかを決定します。24時間以内に回答されない場合、自動で相談は却下されます。
③ 同意された場合、購入希望者に通知が飛ぶ
出品者が値下げを受けると、購入希望者にその旨が通知されます。購入希望者は24時間以内に購入の手続きをすることで、値下げされた金額で商品を購入できます。
24時間が経過すると値下げは取り消されてしまうほか、値下げを受けてもらってもほかのユーザーは元の価格で商品を購入できるため、なるべく早く手続きをしましょう。
『PayPayフリマ』価格の相談のマナー
価格の相談をする際は、マナーを守ってお互いに気持ちのいい取引にしましょう。守るべきマナーとしては、主に以下のようなポイントが挙げられます。
相場を大きく下回る値段を提示しない
『PayPayフリマ』で価格交渉をする際、相場価格を大きく下回る値段を提示することは避けましょう。相場価格よりも大幅に低い価格を提示すると、出品者の利益が大きく下がってしまうため、相談が成功する可能性が低くなります。価格の相場は、同じ商品がほかの出品者によってどの程度で出品されているかを確認することで把握できます。
出品者が「値下げ不可」としている場合は相談しない
出品者が商品の説明欄で「値下げ不可」と明示している場合、価格交渉を試みることは避けましょう。このようなケースでは、出品者が価格に対するこだわりを持っている可能性が高いです。無理な交渉は、出品者との関係を悪化させる可能性があります。
購入する気がない場合は相談しない
『PayPayフリマ』で価格の相談をする場合、購入の意志があることが前提です。購入意志がない状態で価格を交渉すると、出品者の時間を無駄にしてしまいます。
また迷惑行為と受け取った出品者が価格の相談自体に応じなくなるなど、本気で購入を検討しているユーザーに対しても不利益をもたらす可能性もあります。
コメント欄で相談しない
価格の相談は専用の機能を使いましょう。『PayPayフリマ』のヘルプページによると、コメント欄での価格交渉は禁止されています。出品者にも迷惑をかけるので、コメント欄での相談はやめましょう。
しつこく価格の相談を送らない
価格の相談を繰り返し送る行為は避けましょう。一度相談が拒否された場合、同じ出品者に対して何度も価格の相談を送ると、出品者がストレスを感じる可能性が高いです。このような行為は、出品者との信頼関係を損ね、将来的な取引にも影響を与える可能性があります。
しつこい価格の相談は、出品者が他の購入希望者との取引を優先する理由にもなりえます。そのため一度拒否された場合は、ほかの商品を検討するか、出品者が価格を下げる可能性があるタイミングを待つことが望ましいです。
『PayPayフリマ』価格の相談を成功させるコツ
価格の相談を成功させるためには、事前の準備と戦略が必要です。以下のようなポイントを意識して価格を相談してみましょう。
相場を調べてから相談する
価格の相談を行う前に、その商品の相場価格を調べることが基本です。『PayPayフリマ』内で同じ商品がどの程度の価格で出品されているかを確認することで、適切な価格帯での交渉が可能となります。出品者との交渉をスムーズに進められる可能性が高まるでしょう。
出品されてから一定期間あけて相談する
商品が出品されてから時間が経過すると、出品者も価格交渉に応じやすくなる場合があります。特に出品から長い期間が経過している商品は、買い手がついていないことから出品者も売りたい意欲が高くなっており、価格の相談に対して柔軟になる可能性が高いです。
取引実績を増やして評価を上げる
『PayPayフリマ』では、購入者が出品者を評価する仕組みがあります。購入者としての評価はつきませんが、日頃から出品をして出品者としての取引実績と評価を上げておくと、相手も安心して価格の相談に応じる可能性が高まります。取引実績を増やすことで、信頼性が高まり、価格交渉がスムーズに進む可能性が高くなります。
『PayPayフリマ』価格の相談ができない3つの理由
価格の相談ができない場合、それにはいくつかの理由があります。以下のような点に注意してみましょう。
出品者にブロックされている
価格の相談ができない一つ目の理由として、出品者にブロックされている可能性が挙げられます。ブロックされていると、その出品者の商品に対して価格の相談は一切できません。ブロックされている出品者からは購入も行えず、またブロックの解除は出品者からしか行えないため、ほかの商品を検討するしかありません。
『ヤフオク!』からの出品商品
二つ目の理由は、『ヤフオク!』からの出品商品に関する制限です。『PayPayフリマ』にはオークションサイト『ヤフオク!』からの出品商品も多くありますが、『ヤフオク!』で出品されている商品に対しては価格の相談ができません。
300円(最低価格)の商品は価格の相談ができない
三つ目の理由として、300円(最低価格)の商品に対しては価格の相談ができないことが挙げられます。『PayPayフリマ』では商品の価格が300円と設定されている場合、価格をそれ未満に下げられないため、価格の相談機能が無効化されます。価格交渉を考慮する余地がないため、その価格での購入を検討する必要があります。
『PayPayフリマ』価格の相談に関するFAQ
ここでは『PayPayフリマ』での価格の相談について、よくある質問を取り上げます。購入希望者と出品者、それぞれの立場からの質問に分けて紹介します。
購入希望者のよくある質問
購入希望者からの質問は、主に以下のようなものが挙げられます。価格を相談する際に参考にしてみましょう。
価格の相談中にほかのユーザーに横取りされた! これって違反ですよね?
価格の相談中にほかのユーザーが商品を購入することは、『PayPayフリマ』の規約上は違反ではありません。価格の相談が成立していない限り、ほかのユーザーには元の価格で商品を購入する権利があります。確実に購入したいなら、早めに相談を成立させ、購入手続きを済ませることが重要です。
価格の相談を承認されましたが、買う気がなくなりました。どうしたらいいですか?
価格の相談が承認された後に購入意志がなくなった場合、出品者に対して質問欄からその旨を明確に伝えるのがベターです。質問欄で交渉を行うのは禁止されているので、あくまで取り下げの旨を伝えるだけにとどめておきましょう。ただしこれが頻繁に起こると、自身の印象が悪くなり、ブロックされる可能性もあります。
同じ商品に複数の人から価格の相談をされることはありますか?
同じ商品に対して複数のユーザーから価格の相談が来ることはよくあります。出品者は複数の相談を比較検討し、最も適切と考える相談に応じることが一般的です。相場を調べ、相手が応じやすい価格で相談しましょう。
出品者のよくある質問
出品者からの質問は、主に以下のようなものが挙げられます。出品の際に参考にしてみましょう。
コメントで価格の相談をされました。どうしたらいいですか?
『PayPayフリマ』の規約では、コメント欄での価格交渉は禁止されています。このような場合は、価格の相談は専用の機能を使って行うよう、相手に指摘するのが適切です。
価格の相談をオフにできませんか?
『PayPayフリマ』では、価格の相談機能をオフにすることはできません。価格の相談から24時間経過すると自動的にお断りになるので、対応が面倒な場合は無視しても問題ありません。ただなるべく早い段階で相談を却下するほうが、購入希望者からの印象はいいでしょう。
価格の相談を受けないと悪い評価をつけられますか?
価格の相談を断ること自体は、『PayPayフリマ』の規約に違反しません。また出品者への評価は取引した購入者しか行えないので、値段に納得して購入している以上、価格の相談を断ったことを理由に悪い評価をつけられる可能性は低いでしょう。もちろん取引成立後の対応が悪ければ低評価をつけられてしまいますが、基本的には常識的な対応をしていれば、お互い気持ちよく取引できるはずです。
もしこちらの対応に問題がなかったにもかかわらず、ユーザーが悪質な理由で低評価をつけてくるようであれば、ブロックするのもひとつの手段です。
マナーを守って価格の相談をすれば、お互い気持ちよく取引できる
価格の相談は出品者の利益を守りつつ、購入希望者にも嬉しい価格で取引を成立させてくれます。手続きもスムーズなため、値下げ交渉でのトラブルを避けたい人や、手間をかけたくない人でも使いやすい機能といえます。マナーを守って活用し、お互いに気持ちのいい取引をしましょう。
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