iPadでイラストを描くならiPad Proを購入すべき? それともほかの機種の方がいいの? iPadでイラストを描きたいと思っている人の中には、iPadの機種選びの段階で足踏みをしている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、iPad ProやiPad Airなど機種ごとの仕様や価格を具体的に紹介。どのような人向けの機種なのかが明確になるほか、Apple Pencilに対応しているiPadの機種なども把握できるようになっています。

本記事を参考に、自分に最適なiPadを見つけ、iPadでのイラスト制作を始めてみてはいかがでしょうか。

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この記事をまとめると・・・

  • iApplepencilは世代によって接続できるiPadが異なる
  • iPad Pro以外の機種でもイラスト制作は十分に楽しめる
  • iPadでイラストを描くには『CLIP STUDIO PAINT』などアプリが必要
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イラスト用iPadの選び方

イラスト用iPadの選び方

iPadを使ってイラスト制作をしたいけど、どの機種にするべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。ここではiPadでイラスト制作をすることを前提に、おすすめのiPadの選び方を紹介します。

Apple Pencilに対応している機種を選ぶ

iPadを使ったイラスト制作では、描きやすさや作業効率の観点から、Apple Pencilを使うのがおすすめです。Apple Pencilには第1世代と第2世代があり、iPadのモデルごとに対応状況が異なります。

ここでは、Apple Pencilの第1世代と第2世代それぞれのスペックと、対応しているiPadのモデルを紹介します。使用したいApple Pencilを基準にiPadを選んでみてください。

Apple Pencil(第1世代)

遅延時間 約20ms
充電方式 Lightningケーブル
使用時間 約12時間
価格 14,880円(税込)
その他の機能 傾き検知、マグネット式キャップ

第1世代のApple Pencilは、iPad Pro(12.9インチ)(第1世代、第2世代)、iPad Pro(10.5インチ)iPad Pro(9.7インチ)、iPad Air(第3世代)、iPad(第6世代から第10世代)iPad mini(第5世代)、に対応しています。

また、iPad(第10世代)で使用する場合のみ、USB-CのApple Pencilアダプタ(同梱)が必要になります。

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Apple Pencil(第2世代)

遅延時間 約9ms
充電方式 iPad右側面の磁気コネクタに取り付け
使用時間 約12時間
価格 19,880円(税込)
その他の機能 傾き検知、ダブルタップで機能切り替え

第2世代のApple Pencilは、iPad Pro(12.9インチ)(第3世代から第6世代)、iPad Pro(11インチ)(第1世代から第4世代)、iPad Air(第4世代から第5世代)、iPad mini(第6世代)に対応しています。

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画面サイズで選ぶ

iPadの画面サイズは、イラスト制作のしやすさや、持ち運びやすさに影響します。イラストの描きやすさを重視したい人は、12.9インチなど大画面のiPadがおすすめ。持ち運びを重視する人は、よく使うカバンなどのサイズに合わせて選ぶのもいいでしょう。

参考までに、iPadの中でも一番大きい12.9インチタイプは、280.06mm×214.9mmでA4のコピー用紙と同程度のサイズ感。iPadの中で一番小さいiPad miniは195.4mm×134.8mmで、A5のコピー用紙(A4の半分)と同程度のサイズ感になります。

価格で選ぶ

iPadは機種ごとに価格帯が大きく異なります。最も安いモデルはiPad(第9世代)で5万円ほど。最も高いモデルはiPad Proで37万円ほどになります。

iPadでイラスト制作をするだけであれば、iPad Pro以外のモデルでも十分に対応可能です。予算と相談しつつiPadを選ぶといいでしょう。

また、iPadを店舗や公式サイト経由で購入する場合、分割払いの利用も可能です。一括で数十万円の支払いが難しいという人は、分割払いでの購入も視野に入れるといいでしょう。

分割払い(12回)でiPadを購入したときの金額の目安は、iPad(第9世代)で月額4,000円ほどiPad Proで月額3万円ほどになります。

ストレージで選ぶ

ストレージはiPadで描いたイラストを保存する際に使用します。長期的にイラスト制作を楽しみたい人や、大量のイラストを保存したい人は、できる限りストレージが大きいものを選んでおきましょう。

例えば、1枚あたり5MB程度のイラストを描いた場合、64GBのストレージで12,800枚のイラストを保存できます。ただし、レイヤーをたくさん使用していたり、色をたくさん使っていたりするイラストは、5MB以上になることもしばしば。趣味程度にイラスト制作をするのであれば、64GBでも十分ではありますが、少し余裕をもって128GBや256GBあたりのストレージを選択しておくと安心です

また、余裕を持って大きいストレージを選択したにも関わらず、容量不足になってしまった……。というときには、iCloudなどでクラウドストレージを購入して、容量不足を解決する方法もあります。

iPadでイラストを描くのにおすすめの機種6選

iPadでイラストを描くのにおすすめの機種6選

iPad(第10世代)

発売日 2022年10月
Apple Pencil 第1世代に対応
画面サイズ 10.86インチ
重さ Wi-Fiモデル477g、Wi-Fi+Cellularモデル481g
フルラミネーションディスプレイ なし
ProMotionテクノロジー なし
端子 USB-C
ストレージ 64GB/256GB
メモリ 4GB
ステージマネージャー なし
価格 68,799円(税込)から

こんな人におすすめ

● 初めてiPadでイラストを描く人
● Apple Pencilを使って基本的なイラスト作成を楽しみたい人
● 予算を抑えつつ、しっかりとした性能を求める人

iPad(第10世代)の特徴

iPad(第10世代)は、エントリーレベルながらもしっかりとした性能を持っています。Apple Pencil(第1世代)に対応しており、基本的なイラスト作成からノート取りまで幅広く対応。処理速度が良好なため、イラスト制作はもちろん、動画編集などさまざまな用途で利用しやすい点が魅力。価格も手頃で、初めてiPadでイラストを描く人におすすめです。

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iPad(第9世代)

発売日 2021年9月
Apple Pencil 第1世代に対応
画面サイズ 10.2インチ
重さ Wi-Fiモデル487g、Wi-Fi+Cellularモデル498g
フルラミネーションディスプレイ なし
ProMotionテクノロジー なし
端子 Lightning
ストレージ 64GB/256GB
メモリ 3GB
ステージマネージャ なし
価格 49,800円(税込)から

こんな人におすすめ

● 価格と性能のバランスがいいiPadを使いたい人
● Apple Pencilの充電や接続を手軽に行いたい人
● イラスト制作さえ快適に行えればいいという人

iPad(第9世代)の特徴

iPad(第9世代)は、手頃な価格でありながら、Apple Pencil(第1世代)に対応しています。画面サイズも10.2インチと使いやすく、基本的なイラスト作成には十分な性能を持っています。フルラミネーションディスプレイは搭載されていないため、画面をタッチした際に軽微なズレを感じることもありますが、価格を考慮すると妥当な選択肢と言えます。

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iPad Pro 12.9インチ(第6世代)

発売日 2022年10月
Apple Pencil 第2世代に対応
画面サイズ 12.9インチ
重さ Wi-Fiモデル682g、Wi-Fi+Cellularモデル684g
フルラミネーションディスプレイ あり
ProMotionテクノロジー あり
端子 USB-C
ストレージ 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB
メモリ 8GB/16GB
ステージマネージャ なし
価格 172,800円(税込)から

こんな人におすすめ

● プロフェッショナルなイラスト作成を行いたい人
● 高度な機能と大画面で作業を行いたい人
● 予算に余裕があり、最高の性能を求める人

iPad Pro 12.9インチ(第6世代)の特徴

iPad Pro 12.9インチ(第6世代)は、プロフェッショナル向けに設計された高性能なモデルです。Apple Pencil(第2世代)に対応し、ダブルタップでの機能切り替えや遅延がないスムーズな描き心地を実現。また、大画面で高解像度のフルラミネーションディスプレイが搭載されており、細かな作業も快適に行えます。価格は高めですが、その性能は確かです。

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iPad Pro 11インチ(第4世代)

発売日 2022年10月
Apple Pencil 第2世代に対応
画面サイズ 11インチ
重さ Wi-Fiモデル466g、Wi-Fi+Cellularモデル468g
フルラミネーションディスプレイ あり
ProMotionテクノロジー あり
端子 USB-C
ストレージ 128GB/256GB/512GB/1TB/2TB
メモリ 8GB/16GB
ステージマネージャ あり
価格 124,800円(税込)から

こんな人におすすめ

● 高性能なiPadを求めつつ、携帯性も重視する人
● Apple Pencil(第2世代)の高度な機能を活用したい人
● 高性能なモデルの中でも、価格を少し押さえたい人

iPad Pro 11インチ(第4世代)の特徴

iPad Pro 11インチ(第4世代)は、高性能ながらも11インチのコンパクトなサイズが魅力です。Apple Pencil(第2世代)に対応しており、ペンの持ち運びや充電がしやすくなっています。また、フルラミネーションディスプレイに対応しているため、遅延の少ない滑らかな描き心地も魅力のひとつ。機能性と携帯性、両方を重視したい人にとってバランスの良いiPadになっています。

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iPad mini(第6世代)

発売日 2021年9月
Apple Pencil 第2世代対応
画面サイズ 8.3インチ
重さ Wi-Fiモデル293g、Wi-Fi+Cellularモデル297g
フルラミネーションディスプレイ あり
ProMotionテクノロジー なし
端子 USB-C
ストレージ 64GB/256GB
メモリ 4GB
ステージマネージャ なし
価格 102,800円(税込)から

こんな人におすすめ

● 携帯性を最優先に考える人
● 小型でありながら高性能なiPadを求める人
● Apple Pencil(第2世代)を使いたいが、大きなサイズは避けたい人

iPad mini(第6世代)の特徴

iPad mini(第6世代)は、その名の通り小型でありながらも高性能です。Apple Pencil(第2世代)に対応しており、充電をしながら持ち運ぶこともできます。また、8.3インチのコンパクトな画面サイズと軽量設計で、外出先でも手軽にイラスト作成が可能。USB-C端子とフルラミネーションディスプレイも搭載されており、小型ながら性能はトップクラスです。

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iPad Air(第5世代)

発売日 2022年3月
Apple Pencil 第2世代対応
画面サイズ 10.9インチ
重さ Wi-Fiモデル461g、Wi-Fi+Cellularモデル462g
フルラミネーションディスプレイ あり
ProMotionテクノロジー なし
端子 USB-C
ストレージ 64GB/256GB
メモリ 8GB
ステージマネージャ あり
価格 92,799円(税込)から

こんな人におすすめ

● メモリやストレージの容量を重視したい人
● Apple Pencil(第2世代)の機能を十分に活用したい人
● 自宅での使用をメインに考えている人

iPad Air(第5世代)の特徴

iPad Air(第5世代)は、iPadの中ではやや高価な部類に入りますが、性能面が優れているため、購入を検討する人が多いモデルのひとつです。Apple Pencil(第2世代)に対応しているため、ペンの描き心地と携帯性に優れています。また、画面サイズや重量も程よいため、日常的なイラスト作成ツールとして活用しやすくなっています

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iPadでイラストを描く際におすすめのアイテム4選

iPadでイラストを描く際におすすめのアイテム4選

タッチペン(Apple Pencil)

タッチペンは、iPadでイラストを描く際に欠かせないアイテムです。iPadでイラストを描く際には、ペアリングのしやすさや携帯のしやすさ、描き心地の良さなどの観点から、Apple Pencil(第2世代)を選択するのがおすすめ。タッチ位置のずれが少なく、筆圧の変化も付けやすいため、多彩な表現がしやすくなります。

ただし、Apple Pencil(第2世代)は充電の際にiPadの側面に密着させる必要があるため、ペンにグリップを装着したい人にとっては不都合が多くなります。グリップを装着したい人は、Apple Pencil(第1世代)や、その他タッチペンを利用するといいでしょう。

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保護フィルム

保護フィルムもイラスト作成には非常に有用です。紙のような描き心地を重視したい人は、ペーパーライクフィルムの使用がおすすめ。通常の保護フィルムに比べ、表面がザラついているため、程よい引っ掛かりがあり、紙のような描き心地を実現しています。

ただしペーパーライクフィルムは、透明度が低いものが多いため、目に見えている色と実際に使っている色に若干の誤差が生じてしまう可能性があります。そのため、色塗りのしやすさを重視する人は、できる限り透明度が高い保護フィルムを選択しておくことをおすすめします。

iPadカバー

iPadカバーは、デバイスを物理的に保護するだけでなく、イラスト作成においても多くのメリットがあります。特に、スタンド機能がついたカバーを使用すると、iPadを好きな角度に固定できます。これにより、長時間の作業でも疲れにくく、より正確なストロークが可能になります。また、滑り止めの素材が使われているカバーは、iPadが動きにくくなり、安定した作業環境を提供します。

左手デバイス(片手デバイス)

左手デバイスは、多くのショートカットキーを片手で簡単に操作できるように設計されています。例えば、カラーパレットを開いたり、ペンの種類を変えたりといった動作が登録可能。画面上で手を動かす回数が減少し、作業効率が大幅に向上します

通常、左手デバイスは別途購入する必要がありますが、『CLIP STUDIO PAINT』ならスマホを左手デバイスとして利用できます。手軽に左手デバイスを導入したい人は、『CLIP STUDIO PAINT』の「コンパニオンモード」を活用するのもおすすめです。

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iPadで使えるイラストアプリ3選

iPadで使えるイラストアプリ3選

CLIP STUDIO PAINT

充実したブラシや素材を使って、表現力豊かなイラストが描けます。Gペンや絵筆はもちろん、エフェクトなど多彩なブラシが収録され、幅広い画風に対応。模様・柄のパターンなどの素材を使えば、作業をラクにしつつクオリティをUPできます。

またユーザーが作ったオリジナルペンをダウンロードして使用可能です。

CLIP STUDIO PAINT

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アイビスペイントX

多くのツールやブラシを使い、こだわりのイラストを作成できます。300種類を超えるブラシはそれぞれ設定の調整ができるほか、手ブレ補正でなめらかに線を引けるように。タッチペンと併用すれば、スマホだからといって描きにくいということはありません。

お出かけ先でも手軽に制作作業ができますよ。

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アイビスペイント

有料版の『アイビスペイント』です。多彩なブラシとツールを使って、イラストを作成が可能。ブラシの種類は15,000以上あり、マンガ用のGペンや厚塗りに適したペンなどを収録しています。「カスタム」機能からオリジナルのペン先を作ることも可能です。

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iPadでイラストを描くメリット

iPadでイラストを描くメリット

紙や液晶ペンタブレットではなく、iPadを使用してイラストを描く場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。下記で具体的なメリットを紹介します。

場所を選ばず手軽にイラストが描ける

iPadを使用する最大のメリットの一つは、場所を選ばずに手軽にイラストが描ける点です。PCとの接続が必須となる液晶ペンタブレットは、PCと接続できる場所でしか絵を描くことができません。また紙に書く場合には、さまざまな種類のペンや絵の具、キャンパスとなる紙などさまざまな画材を準備しなければいけません。

一方、iPadは画材の準備が不要で、iPadさえあれば、自宅でも出先でも好きな場所ですぐにイラスト制作ができます。

お絵描き以外の用途に使える

iPadは多機能なデバイスであり、イラスト作成以外にも多くの用途で活用できます。例えば、文書作成や動画編集など、クリエイティブな作業全般に対応。ネットサーフィンをしたり、動画を視聴したりと、イラスト制作以外でも活用できるシーンが多いのはメリットと言えます。

iPadでイラストを描くデメリット

iPadでイラストを描くデメリット

iPadでイラストを描く際には、費用面や使用可能時間がネックになります。以下、具体的に解説します。

初期費用が高い

iPadでイラストを描く際の1つ目のデメリットは、初期費用が高いことです。iPad本体の価格は安くても4万円、高いものになると30万円ほどの出費を覚悟しなければなりません。

さらにイラスト作成に適したApple Pencilや保護フィルム、専用のカバーなどをそろえようと思うと、さらに出費が増えます。

バッテリーが切れるとイラストが描けない

2 つ目のデメリットは、バッテリーの問題です。iPadはバッテリー駆動であるため、バッテリーが切れると作業ができなくなります。特に外出先での作業中にバッテリーが切れると、充電設備がない場合は作業を中断しなければならない可能性があります。

iPadで自由にイラストを描こう

iPadは場所を選ばず、自由にイラストが描けます。初期費用やバッテリー残量は考慮すべき点ですが、その柔軟性と便利さは、ほかの方法では得られない魅力です。専用のアイテムやアプリをうまく活用し、クリエイティブにイラスト制作を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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