イラストアプリ『アイビスペイント』の保存機能には、2つの意味があります。1つはアプリ内のマイギャラリーに保存するもの、もう1つは.jpgや.pngなどの形式でスマホの「写真」アプリに保存するもの。本記事では『アイビスペイント』での保存方法を解説します。
『アイビスペイント』でイラストを保存する方法 透過PNG保存やJPG保存など
この記事をまとめると・・・
- 『アイビスペイント』は豊富なブラシと素材で表現できるお絵かきアプリ
- 進行状況は自動でアプリ内に保存。.pngや.jpgで外部に保存もできる
- 『CLIP STUDIO PAINT』と連携すれば、PCでイラストの仕上げができる
『アイビスペイント』でマイギャラリーにイラストを保存する方法
『アイビスペイント』では、イラストを描くキャンバス画面を閉じるだけで、マイギャラリーにイラストが保存されます。マイギャラリー内のイラストはレイヤー情報が維持されているので、再び開けば各レイヤーに対して描画や編集ができます。保存の手順は以下のとおりです。
1.左下の矢印から「マイギャラリーに戻る」を選択
キャンバス画面の右下にある矢印をタップして「マイギャラリーに戻る」をタップします。現在の進行状況が保存され、イラストの管理画面に戻ります。
なおこの手順を踏まずにアプリが閉じてしまった場合でも、イラストの進行状況は自動で保存されます。
2.「戻る」でマイギャラリーを開く
管理画面の左上にある「戻る」からマイギャラリーに戻ると、そのイラストが保存されています。マイギャラリーから再びイラストを開けば、引き続きそのイラストを編集できます。
『アイビスペイント』で「写真」アプリにイラストを保存する方法
「写真」アプリにイラストを保存する際には、形式を選択して保存できます。.jpgや.pngなどの形式で保存でき、SNSなどへのアップロードが可能になりますが、レイヤーは統合されるので各レイヤーの編集は行えなくなります。保存の手順は以下のとおりです。
なおこの方法でイラストを保存しても、マイギャラリー内のイラストはそのまま残り、再度編集したりほかの形式で保存したりできます。
1.左下の矢印から保存形式を選択する
キャンバス画面の左下にある矢印から、「PNG保存」または「透過PNG保存」で保存できます。「PNG保存」では.png形式で保存されます。
「透過PNG保存」では.png形式、かつ画像の透明な部分を透過したままで保存できます。ほかの画像に重ねて使えるので、フレームなど画像素材を作るのに便利な形式です。
2.作品の管理画面からも保存できる
作品の管理画面から、形式を選んで保存する方法もあります。まずはマイギャラリーに保存する際と同じ手順で管理画面に戻り、画面下部のメニューボタンをタップ。次にPNGやJPGなど、希望の保存形式を選択すると、その形式で画像が「写真」アプリに保存されます。
透過PNGでの保存はこの画面ではできないので、透明な部分を維持したまま保存したい場合は編集画面から保存しましょう。
保存形式ごとの特徴
『アイビスペイント』では保存の際に、保存形式を選べます。単に保存するならJPEG、印刷するならPSDなど、用途に応じて使い分けましょう。保存できる形式は以下のとおりです。
JPEG:ファイルサイズが軽く、さまざまな場面で使える
JPEGは画像ファイルの中でも一般的な形式で、コピー機での印刷やWEBへのアップロードなど多くのサービスに対応しています。またファイルサイズも軽量なので、保存しておくにも向いています。
PNG:サイズは重いが高品質のまま保存しておける
PNGはJPEGと似ていますが、圧縮の方式が異なり、より高い画質で保存ができます。拡大しても目立った劣化がなく、満足に鑑賞できるでしょう。ただしファイルサイズも相応に重くなる点に注意です。
透過PNG:透明な部分をそのまま維持できる
作品を保存する際、キャンバスにある透明な部分は、保存時には白く塗りつぶされます。しかし透過PNG形式であれば、透明な部分を維持したまま保存できます。キャラクターだけを背景に合成するなど、素材として活用するのに便利な形式です。
IPV:ほかの端末の『アイビスペイント』でも作品を編集できる
IPVは『アイビスペイント』で編集を行うための形式です。レイヤーなどの状態がまるごと保存されており、途中から作業を引き継げます。ほかの端末にデータを移動・共有したときに、引き続き編集を行うのに便利です。
CLIP:『CLIP STUDIO PAINT』に作業を引き継げる
CLIPはイラストアプリ『CLIP STUDIO PAINT』で編集を行うための形式です。アイビスペイントで編集していたレイヤーなどの状態をほぼそのまま保存しておき、『CLIP STUDIO PAINT』で引き続き作業ができます。
外出先ではスマホで『アイビスペイント』を使い、家ではPCで『CLIP STUDIO PAINT』を使うなど、お絵描きのソフトを使い分けている場合に活躍します。
PSD:印刷物の発行や『Adobe Photoshop』での編集に対応した
PSDは『Adobe Photoshop』で編集を行うための形式です。印刷所で作品を印刷する際にも使われます。「レイヤー維持」と「レイヤー統合」の2種類から選んで保存が可能。
Photoshopでの編集にはレイヤーの状態をそのまま保存できる「レイヤー維持」、印刷には色の変化を防げる「レイヤー統合」がおすすめです。
MOV:イラスト制作の過程をタイムラプス動画にできる
MOVは動画ファイルであり、作業の過程をタイムラプスとして保存しておけます。作業の様子を一連の動画として見られるので、自分の描き方を見直したり、ほかの人に絵の描き方を見せながら解説したりといった場合に便利です。
自分に合ったスマホ用お絵描きアプリを見つけよう
『アイビスペイント』以外にも、さまざまなお絵描きアプリがあります。機能や特徴を比べてみて、自分にぴったりのお絵描きアプリを見つければ、より快適なイラスト制作ができます。アプリを選ぶ際には、下記のランキングが参考になるでしょう。
『CLIP STUDIO PAINT』と連携すればPCで続きが描ける!
『アイビスペイント』で描いた作品をスマホだけで終わらせていませんか? PCで仕上げるなら、『CLIP STUDIO PAINT』がおすすめ。スマホで描いたラフを連携できるので作画環境が広がります。特に、レイヤー構成を保持したままデータが移せるのが強み。
データ連携のやり方は簡単。まず『アイビスペイント』で作品を.clip形式で書き出します。するとCLIPのクラウドサービスに作品がアップロードされるので、あとは『CLIP STUDIO PAINT』の作品一覧にデータが読み込まれるのを待つだけ。この方法で、スマホで描いた作品の続きや仕上げがPCでスムーズに行えます。
『CLIP STUDIO PAINT』とは
『CLIP STUDIO PAINT』はイラスト、漫画、アニメーション制作に適した多機能ツールです。プロのクリエイターから学校教育まで、幅広い場で活用されています。特に、高度なレイヤー機能やペン設定が評価されており、多くの人気作品がこのソフトで制作されています。
ソフト名 | CLIP STUDIO PAINT |
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対応OS | Windows / macOS / iOS / Android |
主な機能 | 豊富な背景画像やブラシ素材、建物、小物、ポーズの3D素材など |
料金 | DEBUT:無料 PRO:月額¥480、年額¥2,800 EX:月額¥980、年額¥7,800 |
会社 | 株式会社セルシス 東京都新宿区西新宿4-15-7パシフィックマークス新宿パークサイド 2F |
公式サイト | https://www.clipstudio.net/ja/ |
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