2025年11月22日(アメリカ現地時間)、『X(旧Twitter)』はユーザーのプロフィールに詳細情報を追加する新機能「このアカウントについて(About This Account)」を公開しました。登録日や認証履歴に加え、所在地や接続元といった情報も確認できるようになり、透明性を高める機能として注目されています。

この記事では、この機能の使い方や現状の課題についてわかりやすく解説します。

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「このアカウントについて」の使い方

「このアカウントについて」は、アカウントの所在地や接続元を調べられる機能です。
ここでは、この機能の開き方をご紹介します。

  • STEP1

    調べたいアカウントのプロフィールを開く

    タイムライン
  • STEP2

    「◯◯◯◯年○月からXを利用しています >」をタップ

    プロフィール画面
  • STEP3

    「このアカウントについて」の情報が表示される

    このアカウントについての例

このページでは、以下の情報を確認できます。

  • 登録日
  • アカウントの所在地
  • 認証状況
  • ユーザー名の変更回数と最終更新日
  • 接続元
  • 関連アカウント
  • ID Verified の有無

イーロン・マスク氏の表示がちょっと面白い

『X』のオーナーであるイーロン・マスク氏のプロフィールをWebアプリで確認すると、「認証済み」の項目に「紀元前3000年から」と表示されています。遊び心のある表記で、公開直後から話題になりました。

イーロン・マスク氏の「このアカウントについて」

▲左:Webアプリで表示した場合 右:スマホアプリで表示した場合

「このアカウントについて」で困ったときの対処法

所在地の表示は、扱い方によってはプライバシーに影響する可能性があり、フォロワーの多いユーザーほど注意して扱いたい情報のはず。ここでは、「このアカウントについて」を安全に利用する方法をご紹介します。

所在国を知られたくない

以下の手順で操作すると、所在国を限定しない表示に変更できます。

  • STEP1

    アイコンをタップして「設定とサポート」にある「設定とプライバシー」をタップ

    設定とプライバシー
  • STEP2

    「プライバシーと安全」にある「アカウントについて」をタップ

    アカウントについて
  • STEP3

    「地域/大陸を使用する」をONにする

    域/大陸を使用する

例えばアカウント所在地が「Japan」の場合、「East Asia and Pacific」に表示が変わります。

地域/大陸を表示した例

表示されている所在地が正しくない

2025年11月25日現在、実際の所在地と異なる情報が表示されることがありますが、米Xの製品責任者ニキータ・ビア氏は、次のように説明しています。

いくつかの問題点は火曜日(11月25日)までに解決される予定です。データに誤りがある場合は、入手可能な最良の情報に基づいて定期的に更新されます。プライバシー保護のため、更新は遅延され、ランダムなスケジュールで行われます。
出典元: ニキータ・ビア氏のポスト

つまり、旅行や海外出張などで一時的に別の国・地域からアクセスした場合、そのタイミングで推定された情報が「このアカウントについて」にしばらく残る可能性があるということ。
更新のタイミングはランダムに遅延されるため、必ずしも最新の状態が反映されるとは限らず、表示に誤差が生じることもあります。

所在地が誤っている場合は、時間を置いてから再度確認してみるとよいでしょう。

「このアカウントについて」でよくある疑問

アカウントの所在地にビックリマークが表示されている

所在地の横に表示されるビックリマークは、「国または地域が正確ではない可能性があります」という注意表示です。
これが表示される主な要因は、以下のものが挙げられます。

  • 一部のインターネットプロバイダが自動でプロキシを使用している
  • VPNを使用している
  • 他国サーバーを経由して接続している
  • 他国拠点からの運用

2025年11月28日現在、これらに該当しないアカウントには、ⓘアイコンが表示されています。
所在地の情報はリアルタイムで更新されていないことを踏まえて利用しましょう。

認証済みの横にビックリマークが表示されている

このマークはヘルプページへのリンクです。
青・黄などの認証バッジが何を意味するのかを案内しています。

「アカウントの所在地」「接続元」が表示されない

次のようなアカウントでは位置情報が表示されません。

  • 作成したばかり
  • 最近ログインしていない
  • 公的機関を示すグレーバッジ付き(登録日と認証日だけ表示)
「アカウントの所在地」「接続元」が表示されない例

▲左:最近ログインしていないアカウントの例 右:グレーアカウントの例

アカウント作成時の国情報がない

リリース初期には一部アカウントにアカウント作成時の国情報が表示されていました。
ニキータ・ビア氏によると2025年11月23日現在、「100%正確ではなかった」ため、仕様から削除されているそうです。

この情報を鵜呑みにするのは危険

公開直後から、『X』上ではアカウント所在地をもとに特定の国や個人を攻撃する投稿も増えています。しかし、この機能は更新の遅延や推定データを含むため、表示されている情報がすべて正しいとは限りません。

位置情報の推定には誤差が生じる可能性があります。利用する際は注意しつつ、今後の精度改善に期待したいところです。
(文:かがわまなみ)

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