Applivはアンケート調査サービスを使用し2019年6月5日から6月11日の期間で、10代から60代の男女1,328人を対象に、『Twitter』の利用実態に関するアンケート調査を実施しました。
アンケート回答者の詳細については、文末を参照してください。
『Twitter』の利用実態をアンケート調査! 10代のアカウント所有率は8割超に
ポイント
●15歳~19歳の85.1%がTwitterアカウントを所有
●最も多い利用層は「20代女性」
●10代の約7割、20代の約5割が複数アカウントを利用
10代のアカウント所有率は8割超
まずはじめにTwitterアカウントの有無について質問したところ、全体の61.1%がTwitterアカウントを所有している事が分かりました。
Twitterアカウントを待っている方と持っていない方で年代別の割合を見てみると、15歳~19歳では85.1%がアカウントを持っており、40代まで「持っている」の過半数超えが続きます。
「持っていない」が最も多い60代でも非所有率は61.1%にとどまり、約4割がTwitterアカウントを所有しているとのことです。
さらに、アカウントを持っている方を抜き出して男女で分けると、10代から30代まで圧倒的に女性が多いことが分かりました。特に20代では約7割が女性です。筆者個人的な範囲では男性ユーザーがほとんどなので、この結果にはとても驚きました。
一方、50代から女性の比率が極端に減っており、60代では2割以下となっています。本アンケートからは、Twitterのメインユーザーは若い女性と言えます。
次に前問で「持っている」と回答した812人にアカウントの所有数を質問したところ、一人あたりの所有数は「1個」が58.0%で最多です。所有アカウント数が増えるごとに割合は減りますが、「6個以上」との回答が1.0%あります。
なお、「6個以上」と回答した方には具体的な所有数も記述してもらいましたが、本アンケートでの最多所有数は15個でした。
アカウント所有数を年代別に見てみると、複数アカウントを使用しているのは比較的若い世代に多いのが分かります。10代では7割近くが2個以上のアカウントを持っており、目的に合わせてアカウントを使い分けているようです。また、「6個以上」の回答があったのは10代と20代のみでした。
40代以上では複数アカウントを所有している割合が極端に減っていきます。全体で見ると「1個」が最多の58.0%でしたが、年代によって大きな隔たりがあるようです。
Twitter歴11年以上が4.9%
続いてTwitterの利用年数についての質問。最も多いのは「3~4年」の27.8%、次いで「5~6年」の23.0%となりました。
今から3~4年前というと、iPhoneは2015年9月に「iPhone 6s/6s Plus」が、2016年3月に「iPhone SE」、2016年9月に「iPhone 7/7 Plus」が発売されています。Androidは「Xperia Z4」や「Galaxy S7 edge」の頃です。この時期にはじめてスマートフォンを購入し、Twitterを始めたという方が多いということでしょうか。
ちなみにTwitterのUIが日本語化されたのは2008年4月なので、「11年以上」と回答した4.9%の方はその頃から使用していたことになります。Twitterのサービス開始自体は2006年7月ですから、13年近く利用しているという方もいるかもしれません。
リアルな知人や友人とつながる「リア垢」の所有率は42.4%
さらに、所有しているアカウントの種類を複数選択で回答して頂きました。アカウントの種類は人によって呼び方も変わると思いますが、今回は各アカウントを以下のように定義して選択してもらいました。
※○○垢とは、○○アカウントのネットスラングです。
・リア垢(リアルでの知人・友人との交流)
・身内垢・裏垢(ごく親しい人たちのみと交流)
・仕事垢(仕事の関係者との交流)
・ネト垢(本名を明かさず、ネット上でのみ交流)
・愚痴垢・病み垢(愚痴やうっぷんを吐き出す)
・趣味垢(趣味嗜好が似ている人だけをフォロー)
・情報垢(情報を収集する目的)
・宣伝垢(イベントやお店などのPR目的)
・ROM垢(自分ではつぶやかず、見る専門)
・RT垢(リツイートすることだけが目的)
・その他(自由回答)
所有しているアカウントの種類で最も多かったのは、42.4%の「リア垢」という結果に。リア垢=本名とは限りませんが、少なくともネット上だけでないリアルでもつながりがある人と交流するためのアカウントを、4割以上の方が持っているということです。
Twitterと言えば匿名でネット上のみの交流がメインな印象がありますが、それに該当する「ネト垢」は22.4%しかありませんでした。ただし、オフ会などを頻繁にしている方はリア垢とネト垢の区別があまりなく、「リア垢」として回答していることもあるかもしれません。
「その他」の自由回答では「何も使っていない」「持っているだけ」という主旨の回答が目立ちました。作るだけ作って使わずに放置しているアカウントも多数あるようです。放置アカウントは乗っ取りなどの被害に遭う場合もあるので、できるだけ削除しましょう。
※複数回答のため重複があります。総回答数1,609。
所有しているアカウントでメインで使っているのはどれか?という質問では、「リア垢」が29.7%でトップに。「情報垢(14.3%)」「ROM垢(13.1%)」と続きます。
情報収集目的で利用している方が思いのほか多い印象ですが、事件・事故やイベントなど、リアルタイムで起きていることを検索する際はGoogle検索よりも適役なので、そういった使い方をしている方が多いのではないでしょうか。
そのほかグラフ上にない数値は以下の通りです。
仕事垢 3.8%
RT垢 3.8%
その他 2.0%
愚痴垢・病み垢 1.6%
宣伝垢 1.2%
さらにメインで利用するアカウントを性別、年代別で分けてみます。まず男性の10代と20代では「リア垢」のメイン利用割合が高く、どちらの年代でも半数程度を占めています。30代以上では「リア垢」をメインにしているのは1割から2割程度と、ハッキリと差が表れました。
逆に「情報垢」「ROM垢」の割合は30代以上で高く、情報収集ツールとして利用する方が多いようです。また、40代のみ「ネト垢」の割合が2割近くあり、これまでのネット交流の経験などによっても使い方は変わりそうです。
続いて女性でも10代と20代で「リア垢」のメイン利用割合が高いのは変わりませんが、男性と比べて「趣味垢」のメイン利用が目立ちます。
また、「愚痴垢・病み垢」の割合も男性より比較的高く、20代で3.3%(男性1.8%)、30代で3.8%(男性0%)、40代で2.0%(男性0%)と差があります。これは男性よりも女性の方が、リアルで愚痴を発散する場がないとこうことなのかもしれません。
※補足
男性の「愚痴垢・病み垢」のメイン利用割合は、20代の1.8%以外にも10代2.9%、50代1.2%があります。
プライベートと趣味でアカウントを使い分ける人が多数
最後に、所有しているアカウントの使い分けや活用方法について自由記述で詳しく回答して頂きました。その中からいくつか抜粋します。
このほかにもさまざまな回答がありましたが、ほとんどの方が「リア垢」と「ネト垢」や「愚痴垢」を使い分けているようです。特に「愚痴・病み垢」は濃い関係の数人のみとつながり、鍵をかける場合が多いようです。
また、所有率がとても高い「リア垢」も積極的につぶやくのではなく、リアルの友達の近況などを見る用途に使うという回答が目立ちました。友達との付き合い上、用意しているアカウントということもあるかもしれません。
SNSが元でトラブルになることも多々あるので複数のアカウントを使い分けながら、そのクラスタに合ったコミニュケーションを取るというのが、現代のSNS利用の鉄則なのかもしれませんね。
アンケート回答者内訳
性別・年代
性別
男性:695人(52.3%)
女性:633人(47.7%)
合計:1,328人
年代別
15歳~19歳:221人(16.6%)
20歳~29歳:223人(16.8%)
30歳~39歳:221人(16.6%)
40歳~49歳:221人(16.6%)
50歳~59歳:221人(16.6%)
60歳~69歳:221人(16.6%)
職業
公務員:64人(4.8%)
経営者・役員:34人(2.6%)
会社員(事務系):189人(14.2%)
会社員(技術系):170人(12.8%)
会社員(その他):157人(11.8%)
自営業:74人(5.6%)
自由業:31人(2.3%)
専業主婦(主夫):122人(9.2%)
パート・アルバイト:143人(10.8%)
学生:222人(16.7%)
その他:122人(9.2%)