2022年、Applivでアクセス数が急上昇したアプリのジャンルのひとつに「家計簿アプリ」があります。前年比250%と、円安や物価高の影響から節約志向が強まり、家計簿アプリへの関心が高まっています。
そこで今回は、家計簿アプリを利用している全国の20~50代男女100人にアンケート調査を実施。利用目的や現在使っている家計簿アプリ、家計簿アプリへの不満点などを調査しました。
家計簿アプリに対する意識を調査! 多くのユーザーが自動連携を重視、一番人気は『マネーフォワード ME』
家計簿アプリを使う目的は、70%が「お金の使い道を把握するため」
最初に家計簿アプリの利用目的について聞いてみたところ、70%が「お金の使い道を把握するため」と回答しました。続いて多かった回答「計画的に貯金したい」(12%)と「誰かと家計管理したい」(7%)と比べても大きな差があります。
お金の使い道を把握すれば、余分な出費を減らして家計を改善できます。特に家計簿アプリなら、家計の改善につながる機能や特徴も豊富です。スマホでどこでも記録でき、収支の割合も自動でグラフ化。費目ごとに無駄遣いがないかを手軽にチェックできるので、誰でも続けやすいでしょう。
最も利用されている家計簿アプリは『マネーフォワードME』
現在利用している家計簿アプリは、『マネーフォワード ME』が53%で1位。次いで『Zaim』が19%、『おかねのコンパス』が7%と続きます。
1位の『マネーフォワード ME』は記録のスムーズさと情報の詳しさを両立した、誰でも使いやすいアプリです。口座・クレジットカードとの連携や、レシートの読み取りで記録を自動化。費目別の予算やグラフ、1週間の収支を振り返るレポートといった分析の機能も充実しています。連携できるサービスも多いなど、企業としての積極的な取り組みも長所です。
2位の『Zaim』は無料プランでも好きなだけ口座・カードとの連携が可能と、コスパの高さが魅力。毎月の収支はもちろん資産の推移も確認でき、家計の振り返りもバッチリです。
3位の『おかねのコンパス』は手動での記録をなくし、口座やカードとの連携に特化。完全に自動で家計簿がつけられる、手軽さ重視のアプリです。
家計簿アプリ選びでは、銀行口座やカードとの連携機能が重視されている
家計簿アプリ選びを選ぶ際に重視したポイントについて聞いたみたところ、「銀行口座やカードと連携できる」と回答した人が25.7%。続いて「連携できる口座数」と「無料で使える」が約20%となっており、多くのユーザーは連携機能に期待して家計簿アプリを選んでいるといえます。
連携機能とは、アプリと口座やカードを連携させ、支出の金額と費目を自動的に記録するもの。記録の手間がかからない上、記入ミスの心配もありません。利用履歴も確認できるため、使いすぎも防げます。連携できる口座数はアプリにより異なり、多ければそれだけ収支をまとめて管理できます。
家計簿アプリ選びの基準として重要になる機能は、連携機能以外にもあります。例えば予算を設定できるアプリなら、予算に対して今どれだけお金を使っているかをチェックでき、節約に意識を向けられます。また支出を細かくカテゴリー分けできるアプリなら、無駄遣いがないかをより厳密に分析できるでしょう。
利用中の家計簿アプリに対する不満は「連携できないサービスがある」が最多
連携機能が重視されているだけあってか、利用中の家計簿アプリに対する不満点も「連携できないサービスがある」がおよそ4分の1を占めました。次いで「無料プランでできることが少ない」「自動連携の精度」が15%と多くなっています。
ユーザーのコメントによれば、対応していないポイントやQRコード決済があることに不満を持つユーザーが特に多いようです。また自動連携の精度についても、預金を別口座に移した場合でも収支のグラフが変動してしまうことや、データの反映まで時間がかかることに不満を持つユーザーが多い結果となりました。
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。
まとめ
調査結果によれば、お金の使い道を把握するために家計簿アプリを利用するユーザーが多いようです。特に銀行口座やカードとの連携機能は多くのユーザーが重視しており、連携機能が充実した『マネーフォワード ME』などのアプリが人気を集めています。
家計簿をつけて支出を見直すにあたり、記録の負担を大きく減らせる点は、家計簿アプリが支持される大きな理由といっていいでしょう。
■調査概要
調査期間:2023年2月10日~2023年4月10日
調査対象者:家計簿アプリを利用している全国の20~50代男女
サンプル数:100人
◇性別
女性:41人
男性:59人
◇年齢
20~29歳:15人
30~39歳:56人
40~49歳:24人
50~59歳:5人
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