4人家族のひと月の食費は、子供の年齢や外食の頻度によっても変わってきます。子供が大きいと食費も高額になりがちで、ほかの家庭に比べて自分たち家族の食費が高すぎるのではないかと気になっている方も多いでしょう。そこで、4人家族の食費の平均と、今すぐ実践できる節約方法をご説明します。

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よくある質問

Q1:4人家族の食費の平均は?

A:総務省による2022年の「家計調査」によると、有業者1名を含む4人家族における1ヵ月の食費の平均は88,102円です。ただし、この金額は外食費や酒代を含めた総額となるため、外食費と酒代を除いた場合は69,376円となります。

Q2:4人家族の食費が平均より高い場合はどうすればいい?

A:食べ盛りの中高生の子供がいるなど、家族構成によっては平均より食費が高くなる場合があります。食費を抑えたいときは、ひと月の予算を立ててやりくりすると同時に、可能な範囲で節約を行いましょう。家計簿アプリ『マネーフォワード ME』を使って家計管理すれば効率的に節約が可能です。

Q3:これ以上食費を削れない!

A:国産や無農薬にこだわりたい、満足できるだけしっかり食べさせたいなどの理由から食費を節約しにくい場合は、食費以外の生活費を節約するのもひとつの方法です。大きな節約が見込めるのは、通信費の見直しです。また、車をカーリースで乗り替えると、維持費が定額になって負担が軽くなります。

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4人家族の食費の平均はいくら?

4人家族の食費の平均はいくら?

総務省による2022年の「家計調査」によると、4人家族における1ヵ月の食費の平均は「88,102円」です。以下は食費の内訳をまとめたものです。

〈食費の内訳ごとの1ヵ月の平均額〉

食費の内訳1ヵ月の平均
穀類7,506円
魚介類5,235円
肉類9,982円
乳卵類4,492円
野菜・海藻8,600円
果物2,375円
油脂・調味料4,257円
菓子類8,436円
調理食品12,778円
飲料5,715円
酒類3,218円
外食15,508円
合計88,102円

出典:家計調査 家計収支編 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出

前出の総務省による2022年の家計調査では、4人家族のうち18歳未満が1.79人となっており、両親と18歳未満の子供2人の4人家族がおもな対象となっていることがわかります。ただ、18歳未満でも年齢によって食事の量などが変わってくるため、食費を平均と比較するときは、子供の年齢に合わせて増減しないと正しい判断がしにくくなります

子供の成長に伴って食費がかかる可能性は高くなることを想定しておいたほうがいいでしょう。

また以下は、四半期ごとの食費の内訳をまとめたものです。

〈食費の内訳ごとの四半期の平均額〉

1〜3月 4〜6月 7〜9月 10〜12月
穀類 7,383円 7,345円 7,430円 7,864円
魚介類 5,174円 4,976円 4,881円 5,911円
肉類 9,692円 9,720円 9,846円 10,671円
乳卵類 4,280円 4,407円 4,567円 4,713円
野菜・海藻 8,546円 8,697円 8,366円 8,790円
果物 2,357円 2,200円 2,529円 2,413円
油脂・調味料 4,208円 4,093円 4,106円 4,621円
菓子類 8,217円 8,018円 8,446円 9,064円
調理食品 12,509円 12,029円 12,966円 13,610円
飲料 4,927円 5,726円 6,576円 5,631円
酒類 3,059円 3,407円 3,500円 2,906円
外食 13,149円 14,967円 16,640円 17,276円
合計 83,499円 85,584円 89,853円 93,470円

出典:家計調査 家計収支編 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出

10〜12月の寒い時期は、支出がやや多くなる傾向があります。季節ごとに支出目標の金額を調整すると、無理なく節約を進められるでしょう。

エンゲル係数をもとにした4人家族の理想的な食費は?

それでは4人家族の理想的な食費はいったいどれくらいなのでしょうか。

判断基準のひとつに「エンゲル係数」があります。エンゲル係数とは、家計の消費支出に対する食費の割合のことで、一般的に20%前後が理想だといわれています。

エンゲル係数(%)=食費÷消費支出×100

例えば1ヶ月の消費支出が30万円なら、食費は6万円ほどに抑えられるのが理想です。

ただし、エンゲル係数は収入や物価などの影響によっても変わる数値なので、極端に高くなることがあれば、食費を見直すひとつのきっかけにするという考えでもいいでしょう。

『マネーフォワードME』を使った食費の見直し方

ここからは、家計簿アプリ『マネーフォワードME』を使って食費予算を設定する手順について、スクショ付きで詳しく解説していきます。

  • STEP1

    食費をもれなく記録する

    食費をもれなく記録していきます。自炊の食材も外食費も、クレジットカードにまとめておけば、口座連携で自動記録できます。電子決済のできない出費は手動で記録するか、レシート読み取り機能を活用しましょう。

  • STEP2

    外食費を振り返る

    現金支払いの時はレシート読み取りを活用しよう

    一定期間(1ヶ月分あるとベスト)食費を記録したら、家計簿の振り返りを行います

    まずは食費の中でも特に削りやすい外食費に注目しましょう。外食費を自炊に置き換えるだけで大きな節約になる可能性があります。

    口座連携での記録の場合は店名が記録されているので、それをもとにカテゴリーを振り分けます。現金決済はその都度レシート読み取りで記録しましょう。

  • STEP3

    自炊の食材費を振り返る

    簡単なメモを残しておくとわかりやすい

    外食費を差し引いても食費が多いなら、自炊の食材費の見直しを行います。使いきれない野菜・肉類を買っていないか、お菓子やお酒などの嗜好品を買いすぎていないかチェックしましょう。

    電子決済だと食材費の内訳まで確認できないので、レシートはなるべく保存しておくのがポイントです。

  • STEP4

    予算を設定する

    洗い出した現状の課題をもとに、予算を設定します。最終的には食費を手取りの15%ほどに抑えられると、十分に節約ができているといえるでしょう。

    とはいえ、最初からハードすぎる節約プランを立てるのは、ストレスが溜まって挫折の原因になります。まずは外食を2回減らしてみる、お酒を買う頻度を減らすなど、ちょっとしたアクションから始め、慣れてきたら徐々に負荷を強めていくのがおすすめです。

効率的に節約をするには、現状の支出額を正確に把握するのが第一歩。手動でコツコツ記録するのが苦手な人は、『マネーフォワードME』のような家計簿アプリを活用しましょう。

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4人家族の食費を節約する方法

4人家族の食費を節約する方法

4人家族の食費を節約する方法

  • 食費を把握して予算を立てる
  • 栄養豊富な節約レシピを意識する
  • ホットプレートを活用する
  • おやつを手作りする
  • 外食費を平均額内に納められるように工夫する
  • 買い物前に献立メモを用意する
  • 買い物は可能な限りひとりで行く
  • 値引き商品を活用する
  • ポイントを活用して貯金する
  • コンビニを利用しない

食費の占める割合が高くなると家計が厳しくなりますが、成長期の子供にとって食事は体作りに欠かせない栄養源なので、平均にとらわれすぎず、栄養バランスを重視するようにしましょう。

ここからはすぐに実践できる、4人家族の食費を節約する方法をご紹介します。

1. 食費を把握して予算を立てる

1. 食費を把握して予算を立てる

節約を行う上で最も重要なのは、1ヵ月の食費を正確に把握することです。先ほど紹介したように、『マネーフォワードME』のような家計簿アプリを使うことで、食費を手間なく記録できます。

現状の食費を把握していないと、見当違いな節約対策をしてしまうリスクがあります。頑張っているのに全然節約につながらない……といった事態になりかねません。

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2. 栄養豊富な節約レシピを意識する

2. 栄養豊富な節約レシピを意識する

ブロッコリーの茎やにんじんの皮など、生ごみとして廃棄されることが多い部分にも、たっぷりの栄養が含まれています。それらを活用すれば、食費をかけずに栄養豊富なメニューを1品増やすことができます。調理方法や下処理に悩むときは、インターネットで検索してみましょう。

3. ホットプレートを活用する

3. ホットプレートを活用する

食べ盛りの子供がいる4人家族の場合、ホットプレートを活用したメニューのレパートリーを増やすと、少ない食費でボリューム満点の食事を用意できます。準備に要する時間も短縮できるほか、パーティーのような雰囲気になって、外食に行くのと同じような気分で食事を楽しめるでしょう。

4. おやつを手作りする

4. おやつを手作りする

4人家族の1ヵ月の食費の内訳では、菓子類の費用が7,489円となっています。そのため、お菓子を手作りすれば大幅な節約が可能になります。子供が小さい場合は、一緒に作ることで楽しい時間も共有できるでしょう。

手作りお菓子は添加物などの心配もないので、成長期の子供がたくさん食べても市販品より健康的です。

5. 外食費を平均額内に納められるように工夫する

5. 外食費を平均額内に納められるように工夫する

家計簿をつけ始めて、外食費が想像以上に高かったと感じた方も多いようです。4人家族の1ヵ月あたりの外食費の平均は16,607円なので、その範囲で収められるように、行く店や回数を工夫しましょう。

特に子供が大きい場合は、1回の外食費が高くなる傾向があります。現在の外食費が平均よりかなり高い場合は、ひと月ごとに少しずつ予算を下げていくなど、スモールステップで実践すると無理なく行えます。

6. 買い物前に献立メモを用意する

6. 買い物前に献立メモを用意する

スーパーに行く前に数日分のメニューを考え、必要な食材をピックアップした献立メモを持っていきましょう。売り場でメニューを考えると、目移りして必要以上に食材を買ってしまいがちです。

ただし、予定していた食材が高値の場合は、安くなっている食材で代替するなど、臨機応変に対応することも大切です。

7. 買い物は可能な限りひとりで行く

7. 買い物は可能な限りひとりで行く

家族と一緒に買い物に行くと、お菓子やおつまみなど買う予定がなかったものまで購入しがちです。日常的な買い物は、可能な限りひとりで行くようにしましょう。

8. 値引き商品を活用する

8. 値引き商品を活用する

スーパーなどでは、賞味期限が近い商品や、閉店間際に売れ残っている商品が値引きされることがあります。直近で使用する食材であれば、それらを活用することで食費を節約することが可能です。その際、お得感につられて不要なものを買わないように注意しましょう。

9. ポイントを活用して貯金する

9. ポイントを活用して貯金する

買い物金額に応じて付与されるポイントは、貯まれば大幅な節約が可能になります。効率よく貯めるためには、複数の会社で共通して貯められるポイントシステムを利用しましょう。

また、ポイントを使ったときは、購入したつもりで同額の現金を貯めるのもおすすめです。

なお、ポイントのために不要な買い物をするのは無駄遣いであることを常に意識しておきましょう。

10. コンビニを利用しない

10. コンビニを利用しない

コンビニは、商品が豊富にそろっていたり、営業時間が長かったりする半面、スーパーなどに比べると価格が割高です。節約のためには、買い物は極力安めのスーパーを利用して、コンビニの利用を控えるように心がけることが大切です。

食費以外に削れる生活費は?4人家族が実践したい節約のコツ

食費以外に削れる生活費は?4人家族が実践したい節約のコツ

国産や無農薬にこだわりたい、満足できるだけしっかり食べさせたいなどの理由から食費を節約しにくい場合は、食費以外の生活費を節約するのもひとつの方法です。

4人家族の生活では、家賃や光熱費、通信費、日用品費や被服費、車の維持費など、さまざまな費用が発生します。その中でも取り組みやすく、節約効果が高い項目は次の2つです。

節約効果の高い2つの項目

  • 通信費
  • 車の維持費

通信費

4人家族で2人以上が携帯電話やスマートフォンを利用している場合は、キャリアを統一して家族割を使うと通信費を節約できます。また、ライフステージが変わったときは契約内容を見直し、不要なサービスを都度解約することも大切です。

大幅な節約を希望するときは、格安スマホに乗り換えたり、インターネット回線とセットで契約したりといった方法も検討しましょう。

車の維持費

4人家族の場合は、コンパクトカーやミニバンなど、5人乗り以上の車種を選ぶケースも多いでしょう。しかし、普通車は軽自動車に比べて維持費が高くなる傾向があります。

進学などで子供にお金がかかる時期と、自動車税(種別割)の納税や車検などのタイミングが重なると、ひと月に多くの出費が必要になり、より負担が大きくなります。

車の維持費を節約したいときは、月額料金だけで車に乗れるカーリースに乗り替えるのがおすすめです。

4人家族の食費は、家族構成に合わせた節約を

4人家族の1ヵ月あたりの平均食費は78,907円ですが、子供の年齢によっても必要な金額は異なります。平均額にとらわれすぎず、家族構成に合わせた節約を取り入れながら、健康的な食事を重視しましょう。食費の削減が難しいときは、そのほかの生活費を節約するのもひとつの方法です。

計画的に節約を行うためには、家計簿アプリの活用がおすすめ。『マネーフォワード ME』なら手間をかけずに資産管理ができるので、家計簿をつける時間も節約できます。

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※記事の内容は2023年2月の情報で制作しています。