「貯金を始めたいけれど、なかなかうまくいかない」。何かいいアプリはないかなと思って探していたところ、ちょっと気になるアプリを見つけました。その名も『今日の予算』。
このアプリの特徴は、収入や固定費を入力すると「1日に使える金額」を自動で計算してくれること。しかし、多くの家計簿アプリにある収支の自動入力やレシート読み取りといった機能はなく、毎日の収支を手入力をする必要があるんです。お金と向き合う時間をつくることで、貯金を習慣化する仕組みのようですが、本当にそんな“アナログ”な方法で貯金がうまくいくのでしょうか?
この記事では、そんな半信半疑な筆者が実際に1週間使ってみた結果をお届けします。
「1日に使える金額」がわかるってどういう感じ? 家計簿・予算管理アプリ『今日の予算』をチェック!
【チャレンジ】アプリ『今日の予算』で無理なく貯める! 1週間で目標金額を貯金できるのか実践してみた
貯金ビギナーが推し活のために1週間の節約にチャレンジ!
筆者はこれまでに何度か貯金に挑戦し、そのたびに挫折を味わってきました。今まではクレジットカードと連携できる家計簿アプリを使っていたため、買い物の当日に支出を意識できず、後日引き落とし額を見て愕然とすることがしばしば。
その結果、気づいたときには貯金どころか予算オーバーという事態に陥っていました。では、こんな状態の筆者がどのようにして貯金を目指すのか。まずは、現在の収支状況を確認してみましょう。
クレジットカードと連携できる家計簿アプリとは? ランキングはこちら
赤裸々公開! 筆者のリアルな収支状況
筆者の現在の収支状況は以下の通りです。
項目 | 金額 |
---|---|
給与 | 250,000円/月 |
家賃 | 80,000円/月 |
水道代 | 2,500円/月 |
電気ガス | 5,000円/月 |
携帯・通信費 | 10,000円/月 |
サブスクリプション (ABEMA、Amazonプライムなど) |
1,580円/月 |
なお、通常時の1日の出費は、平日が1,500円/日、土日祝には娯楽費や移動費として3,000〜10,000円/日ほど。筆者の場合、固定費や平日の食費ではなく、予測が難しい週末の出費が貯金失敗の大きな原因となっていそうです。
貯金目標を決定! 狙うは1週間で14,000円
そんな筆者が今回『今日の予算』を使って目指すのは、1週間で14,000円の貯金。その理由は、推しのライブグッズ(パーカーとTシャツ)がどうしても欲しいから! アパレル系グッズは高額なことが多く、節約しなければなかなか手が届かないんですよね。
しかも、それだけでは将来の貯金ができずにジリ貧になってしまうため、月々50,000円の貯金も並行して進めることにしました。はたして筆者は貯金を成功できるのか、始める前から不安しかありません……。
貯金をサポートするアプリ『今日の予算』の主な機能
『今日の予算』は、毎日の予算を管理しながら、計画的な貯金をサポートするアプリです。ここからは、どのようにして貯金をサポートするのか、4つの機能をご紹介します。
「1日に使える金額」がわかる家計簿・予算管理アプリ『今日の予算』
【機能その①】毎日の予算を日割り計算! 使っていい金額が見える
『今日の予算』の魅力のひとつが、収入や固定費を入力するだけで、その日使える金額を自動計算してくれる機能。画面には当日を含む3日間の予算のみ表示されるので、短期的な目標に集中しやすく、長期的な予算管理でありがちな「途中で挫折する」状況を防げます。
この機能によると筆者の場合、1日に使えるMAXの予算額は5,667円でした。具体的な数字がわかることで、「今日はこれ以上使わないようにしよう」と自然と意識が変わり、無理なく節約できるようになります。漠然と「節約しなきゃ」と思うよりも、数字が明確になることで行動に移しやすいので、貯金を習慣化しやすい機能だと感じました。
【機能その②】毎日自動で積み立て! 貯金が計画的にできる
目標金額と達成したい時期を設定すれば、1日に必要な積立額を自動で計算し、その金額を差し引いた予算を教えてくれます。つまり、予算内に収めて生活していれば、気づかないうちに目標金額を積み立てられるという仕組み。これならストレスなく、計画的に貯金を進められそうですね。
筆者の場合、貯金を考慮しない場合の1日の予算は5,667円ですが、1週間で14,000円、さらに月々50,000円を貯金する目標を設定すると、最終的に「1日1,364円」に予算を抑える必要があるとわかりました。一見すると厳しく思える数字ですが、具体的な予算を目にしたことで、筆者の中に不思議とやる気がみなぎってきました。
【機能その③】余った予算は繰り越し貯金! 思った以上に貯まる
『今日の予算』では、毎日の積み立てで貯金できた金額と、使い切らなかった予算の合計額が、アプリ内の「貯金箱」にも自動で積み立てられる仕組みになっています。この機能のメリットは、余った予算に手を付けなければ、目標金額を上回る貯金を実現できるということです。
実際に使ってみると、翌日の予算に余裕が生まれることで精神的な負担が軽減されるうえ、「貯金箱」に溜まった金額が増えるたびに達成感が得られ、節約のモチベーションが上がるのを実感しました。スタートダッシュでしっかり節約できていれば、後半は余裕をもちながら目標達成を目指せそうです。
【機能その④】データはiCloudにバックアップ。情報漏洩のリスクなし!
『今日の予算』では、他の家計簿アプリとは異なり、銀行情報の登録が不要で、第三者サーバーを介さない設計になっています。そのため、個人情報の漏洩リスクは最小限。データはすべてiCloudにバックアップされるため、万が一スマホが故障したり機種変更をしたりしても、簡単にデータを復元できます。
この徹底したセキュリティの背景には、本アプリの開発国が個人情報保護への意識が非常に高いドイツだということがあります。GDPR(一般データ保護規則)という、世界でも最も厳しい個人情報保護基準を満たしているため、プライバシーを重視するユーザーも安心して利用できるアプリと言えるでしょう。
1週間の貯金額を発表! アプリを使った習慣化の効果を実感
『今日の予算』を活用した1週間の貯金チャレンジの成果を発表します。果たして、設定した14,000円の貯金目標は達成できたのでしょうか? また、このチャレンジを通じて「支出を意識する癖」を身につけ、節約を習慣化することができたのか、具体的な行動とその効果を振り返っていきます。
1日目:飲み物を水筒に切り替え100円の節約
初日は自販機で飲み物を買うのをやめ、水筒を持参することにしました。それ以外の食事は宅食弁当を利用。筆者は普段、1日に2〜3本のペットボトル飲料を自販機で購入する習慣があり、その分の出費を削減できました。その結果、1日目にして+100円の余裕を確保。節約初日としては上々のスタートです!
2日目&3日目:交通費が予算を圧迫。予算がマイナスに
週末にあたる2日目と3日目は、知り合いの仕事を手伝いに少し遠出をしました。持参した水筒と、支給された弁当で食費をおさえられたものの、移動費がかさんでついに予算オーバーに。外出の多い日は電車やバスに頼らず、自転車や徒歩といったエコロジーな移動手段を検討する必要がありそうです。
4日目:自炊デビューで挽回!マイナスを取り返し、39円の貯金に成功
前日までのマイナスを取り返すべく、この日はついに自炊にチャレンジ。節約の王道ともいえるカレーを作り、一度の調理で2食分を確保しました。1食あたり約386円というコスパの良さに、自炊のポテンシャルを改めて実感する結果に。やっぱりカレーは一人暮らしの節約生活の心強い味方ですね。
とはいえ、4日目にもなると少し甘いものが恋しくなるもの。そこで今回は、あらかじめ用意しておいたアメをなめてやり過ごしました。「無理なく節約」をテーマにしていると、こうした小さな工夫が気持ちをリフレッシュさせるいいきっかけになります。
5日目&6日目:宅食弁当+自炊で節約のリズムを確立
前日は朝から調理をしたため慌ただしくなった反省を活かし、この2日間は昼は宅食弁当、夜は自炊というバランスの取れたスタイルを取り入れました。宅食弁当の利便性を活用しつつ、夜は漬け魚を焼くだけの簡単調理で節約。少ない労力で節約のリズムを確立できました。
ただ、自炊の習慣がなかった筆者にとっては、調理のバリエーションが乏しすぎるという課題が見つかった2日間でした。それでも、「夜だけ自炊」というほどよい取り組み方で節約を継続できたのは大きな収穫です。
7日目:最終日はご褒美デー、プチ贅沢で前祝い
前日の時点で800円以上の余裕があったため、節約成功の前祝いとして食後のデザートを購入。夕食には鶏むね肉を使った料理を作り、無理のない範囲で節約生活を締めくくりました。
結論:『今日の予算』を使った節約の効果を実感
というわけで、『今日の予算』を使って、無事に1週間の目標額を達成! さらに、並行して進めていた月50,000円の貯金と合わせて、1週間で合計25,398円(14,000円+11,398円)を貯めることができました! このペースを維持すれば、12月末までに45,977円の貯金が達成できそうです。
なお、特定の期間の貯金額を確認したいときは、画面左上にある「全期間」をタップして表示期間を切り替えるのがおすすめです。筆者の場合、11月末から利用を開始したため、「2024年」を選択していますが、月単位でも確認できます。
この1週間で最も効果を実感したのは、アプリを通じて「毎日の支出を意識する癖」がついたことです。商品ごとに価格を入力することで、「今日の予算があといくら」といった意識が自然と身に付きました。自動で支出を記録する家計簿とは違い、自分で入力する手間があるからこそ、節約への意識が高まったのは大きな変化です。
ただし、このチャレンジ中に「節約してるんだ」と周囲に伝えて気を使わせてしまう場面があったので、スマートに節約を実践するには、自分の中で目標を持ちつつ、周囲には黙って取り組むのが一番かもしれません。
『今日の予算』なら貯金をもっと身近&簡単にできる
『今日の予算』は、貯金に苦手意識がある方や、家計簿アプリで挫折してしまった方にこそおすすめしたいアプリです。手入力を通じてお金と向き合うことで、自然と「支出を意識する癖」が身に付き、計画的な貯金を習慣化できます。
1日の予算が明確に表示されるため、気づかないうちに使いすぎてしまう失敗をしっかり防げるのもポイント。使い続けるうちに支出の管理が楽しくなり、「節約しなきゃ」という義務感から「貯金するのが楽しい」という前向きな意識へと変わるのも『今日の予算』ならではの魅力です。
次の貯金目標をストレスなく達成するために、『今日の予算』を使ってみませんか?
(文・撮影:かがわまなみ)
Ruttinger Software GmbH
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