「スマホが手放せない」「SNSで時間を無駄にしている気がする」そんな悩みを抱えている方に向けた「対策アプリ」が増えています。例えば、SNSの利用に時間制限を設けるもの、スマホに触らない時間でキャラが育つゲームなど、さまざまな方法で対策ができることをご存知ですか?

同じ悩みを持っているのは日本人だけに限らないようで、『Steppin』という「歩いて歩数を稼がないとアプリが使えない」という新しいコンセプトのアプリが、海外でじわじわと話題になっています。そこで、実際に使って既存のスマホ依存対策アプリと比較してみました。

早速Steppinを使ってみる

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『Steppin』とは

『Steppin』は、旅行予約サイト『KAYAK』の共同創業者であるPaul English氏が新しく立ち上げた、健康を意識しながらスマートフォンの利用時間をコントロールできるアプリです。
Paul氏は家族でスペイン旅行中、息子やその婚約者がスマートフォンに没頭し、美しい景色や現地の文化を楽しむ代わりにSNSをスクロールし続ける光景を目撃。この体験がデジタル依存を健康的に解消する『Steppin』の着想につながりました。

このアプリは「歩いた歩数に応じて、特定のアプリの使用可能時間を増やす」仕組みを採用しています。iPhoneの歩数計と連携して使い、例えば、「100歩を歩くことで1分間のソーシャルメディア利用を許可する」ような使い方を自分で決めることができます。

日本でも注目している方がいるようです。

『Steppin』の使い方

『Steppin』は、現在英語のみの対応となっていますが、単語がわからなくてもアイコンで直感的に操作が可能です。また、iPhoneの設定が必要な場合は日本語の説明が出てきます。

基本設定

詳しい『Steppin』の使い方は以下のとおりです。

  • STEP1

    Appleアカウントで登録、またはSkipを押す

    Appleでログインしなくてもそのまま使えます

  • STEP2

    普段のスマホ使用時間を選ぶ

  • STEP3

    一生のうちスマホに費やすと想定される時間が表示される

  • STEP4

    理想の利用時間を選ぶ

  • STEP5

    アプリで節約できる時間が出てくる

    ▲6年分スマホに使っていた時間から解放される、と出た(人によります)

はじめに自分の理想の利用時間を設定すると、今の利用時間との差分が有効に使える時間として可視化されます。それを参考に自分で設定していくため、強制的な制限ではなく「自己調整」でスマホ依存をやめようという意識が高まります。

制限の設定

最初に使用時間を確認したら、その後は使用を制限するアプリを設定していきます。

  • STEP1

    スクリーンタイムへのアクセスを許可するかどうか聞かれるので「続ける」をタップ

  • STEP2

    スクリーンタイムへのアクセスを許可する

  • STEP3

    アクティビティを選択し、制限したいジャンルを選ぶ

  • STEP4

    特定のアプリを選択したい場合はチェックを入れる

  • STEP5

    1分間使用の許可するために必要な歩数を設定する

    最低25歩〜500歩まで設定が可能。

  • STEP6

    追加で、スマホ依存の原因になっている特定のアプリを選んで追加する

  • STEP7

    ヘルスケアデータと連携する

    歩数のところをスライドして許可

制限するアプリは細かく決められるので、改善したら違うアプリに変えることも可能。アプリごとの使用時間も可視化され、何を多く使っているのか一目瞭然です。

Steppinの設定

また、アプリの使用を制限しても、緊急時は画面下部の「Restrictions broken for today」をタップすればロック解除が可能です。

『Steppin』を使ったら歩く時間が増えた

初めてアプリを使ったとき、ショックだったのは「スマホで無駄にしている時間」を数字で突きつけられたことです。

Sreppinの設定

▲一生のうち33年もスマホに費やしていると表示された

まるで、禁煙アプリで「あなたはタバコに年間20万円使っています」「30年禁煙すると600万円節約できます」とシミュレーションを提示されるかのように、自分のスマホ依存を数字で見せられるとゾッとします。

「歩かないとアプリが使えない」仕組みのおかげで、普段ほとんど歩かない筆者も30分〜1時間ほど歩く時間が増えました。

Steppnの画面

▲歩いたら利用可能時間が22分から1時間49分に増加。歩けば歩くほど、制限したアプリが使えるようになる

既存のスマホ依存制限アプリは、タイマーのように決められた時間で使用を制限する仕組みが一般的ですが、『Steppin』は「歩いた分だけ制限が解除される点」がユニークです。さらに、このアプリを利用することで「こんなにSNSを見ていたのか」と気付くきっかけにもなりました。

日本にもある「スマホ依存対策アプリ」

日本にも、スマホ依存を対策するアプリは多数出ています。編集部おすすめのアプリを紹介します。

【2025年】おすすめスマホ依存対策アプリランキングTOP10 無料で子供の利用制限にも

物理的にスマホを禁止してしまう『Detox』

Detoxの画面

Detox』は数あるスマホ依存アプリのなかでも、かなり厳しい制限を課すアプリです。セットすると電話以外の機能が使えなくなるため、真剣に集中したい方におすすめ。つい漫画アプリや動画アプリを見てしまい、試験勉強が進まないときや仕事が手につかないときなどに向いています。

「電話以外禁止」の厳しいアプリ『Detox』

アプリの使用を我慢すればかわいい魚の育成が進む『新・スマホをやめれば魚が育つ』

新・スマホをやめれば魚が育つ』は、スマホの使用時間を減らしつつ、楽しみながらデジタルデトックスを促進するユニークなアプリです。

スマホを使わない時間が増えるにつれ水槽の魚が成長し、種類も増えていくという仕組みが特徴です。ゲーム感覚で取り組めるため、スマホ依存を自然に改善しやすい設計になっています。また、魚たちの成長や水槽の変化を眺める楽しみが、モチベーション維持に役立ちます。スマホを控えることで得られる達成感と癒やしの両方を提供する仕掛けがされています。

かわいい魚に癒やされる『新・スマホをやめれば魚が育つ』

アプリを使うべきか考えさせられる『One sec』

One Secの画面

『One Sec』は、制限ではなく「自覚」で利用時間を減らすアプリ。指定したアプリを開く前に数秒間の「深呼吸」をする時間を設けることで、「今このアプリが本当に必要なのか」を振り返り、冷静になることができる仕組みです。これにより、無意識なスクロールや時間の浪費を防ぎ、生産性を向上させたり、デジタルデトックスを実現したりすることにつながっていきます。

自然と利用時間が減る『One Sec』

ゲーム感覚でスマホ依存を減らそう

スマホ依存から抜け出すためにアプリを使う……というのは少し皮肉ですが、自分のスマホ利用状況をトラッキングしてくれるので、それまでの生活を見直すきっかけになります。特に『Steppin』はスマホから離れる間に歩くという仕組みが、「ただアプリを我慢するよりも2倍も3倍も健康に良いことをしている」と思えました。

このように、ゲーム感覚でチャレンジできる「スマホ依存対策アプリ」はストレスを感じずに生活に取り入れやすいため、「歩くのは苦手」という方も、日々の生活をもっと有意義にする第一歩として試してみてはいかがでしょうか。(文・清仁美)

早速『Steppin』を使ってみる
Steppin

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