せっかくのゴールデンウィークや祝日、思いっきり寝坊しようと思ったのに、いつもの平日アラームが鳴り響く。これ、誰もが一度は経験した“あるある”ではないでしょうか。
実は、iPhoneやAndroidの標準「時計」アプリには、「祝日は自動でアラームを止める」といった都合のいい機能は用意されていません。
でも、がっかりするのはまだ早い。
この記事では、祝日にアラームを止める裏ワザをスマホ初心者でもわかるように、わかりやすく解説します。一度設定してしまえば、平日はいつも通りアラームが鳴り、祝日はゆっくり朝を迎えることができますよ。
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知らないと損! 祝日に時計アプリのアラームを自動で止める(解除する)裏ワザ【iOS/Android対応】
iOSは「ショートカット」で祝日のアラームを止められる
iPhoneの標準「時計」アプリには、祝日にアラームをオフにする機能は用意されていません。
しかし、「ショートカット」アプリのオートメーション機能を使えば、祝日だけアラームを自動で止める設定が可能です。しかも、一度設定してしまえば次の祝日にも自動で適用されるので、毎回手動で切り替える必要がありません。
とはいえ、この設定はやや複雑。今回は、スマホ操作に不慣れな方でも迷わず設定できるよう、実際の画面付きでわかりやすく解説します。
事前確認:カレンダーに「日本の祝日」が表示されているかチェック
まずは、iPhoneの『カレンダー』アプリに「日本の祝日」が追加されているかを確認しましょう。ショートカットが祝日を認識するにはこの設定が必要です。
▲『カレンダー』アプリを開いて、画面中央の「カレンダー」から「日本の祝日」にチェックがついていることを確認する
祝日にアラームを自動でオフにする手順
ここからは、「ショートカット」アプリを使って、祝日にアラームを自動でオフにする方法を3ステップで解説します。アプリを消してしまった方や、アプリがどこにあるかわからないという方は、アプリストアで「ショートカット」と検索すれば、再インストールや起動ができます。
アプリを起動したら、以下の手順で設定しましょう。
- 下部の「オートメーション」タブを選択
- 「新規オートメーション」もしくは「+」をタップ
- 「時刻」をタップ
- 「時刻」を0:00に設定
- 繰り返しを「毎日」に設定
- 「新規の空のオートメーション」をタップ
- 「アクションを検索」をタップ
- 「カレンダー」を検索して「カレンダーの予定を検索」を選択
- 「開始日」「が今日である」に変更
- 「+フィルタを追加」をタップして、「カレンダー」「が次と等しい」「日本の祝日」に設定
- 「アクションを検索」で「アラーム」と検索
- 「アラームを検索」をタップ
- 「+フィルタを追加」で 「ラベル」「が次と等しい」「◯◯(任意のラベル名)」に設定
- 再度「アクションを検索」で「アラームを切り替える」を追加
- 「オフ」に「変更」に設定
- 「完了」をタップして終了
アラームを自動でオンに戻す設定も忘れずに
前述の設定だけでは、祝日にアラームをオフにできても、祝日明けに自動でオンに戻ることはありません。このままだと、次の平日もアラームが鳴らずに寝坊……なんてことに。そんな悲劇を起こさないためにも、平日になったら自動でアラームをオンに戻す設定もしておきましょう。
手順は簡単。先ほどと同じ流れで、以下の条件のみ違うオートメーションを設定するだけです。
- 条件:「カレンダー」「が次と等しくない」「日本の祝日」
- アクション:「アラームを切り替える」→「オン」に設定
これで、祝日は自動でオフ、平日になったらオンに切り替わります。
祝日に止めるアラームはラベル名でコントロールできる
「ショートカット」アプリでアラームを操作するときは、ラベル名の付け方が鍵になります。
例えば、平日に使っているアラームがいくつかある場合。
それぞれにバラバラの名前がついていると、1つずつ設定する必要がありますが、「平日アラーム」などのように共通のラベル名をつけておけば、祝日はそのグループだけをまとめて自動でオフにできます。
一方で、祝日でも鳴らしたいアラームがあるなら、「旅行用」や「イベント用」など別のラベルにしておくと安心。これで、「止めたいアラーム」と「止めたくないアラーム」をきちんと分けて管理できます。
Androidは標準機能でアラームの一時停止ができる
Androidユーザーにおなじみの、Google純正の「時計」アプリ。実はこのアプリにも、祝日だけ自動でアラームをオフにする機能はありません。
ただし、Androidの「アラームの一時停止」機能を使えば、連休中のアラームを止めておくことは可能です。ゴールデンウィークや年末年始、学生の長期休暇など数日〜1週間の休みならこの方法が便利。使い方を覚えておくと、うっかりアラームで叩き起こされる心配もなくなります。
▲「時計」アプリを起動して、設定済みのアラームを選択し「アラームの一時停止」を設定する
例えば、2025年のGWなら「5月3~6日」を指定しておくだけでOK。指定した期間が終われば、アラームは自動で元どおりにオンになるので、いちいち再設定する必要もありません。
ただし、この方法はあくまで「連休向けの対策」という点に注意。カレンダーの「赤い日」を自動で判定してくれるわけではないので、単発の祝日には不向きです。とはいえ、大型連休に活用すれば、うっかり早朝に起こされることはないでしょう。
設定し忘れが心配なAndroidユーザーは『スマートアラーム』を使おう!
2025年のゴールデンウィーク、Androidユーザーにとっては少し厄介です。連休があるとはいえ、平日の真ん中にポツンと祝日もあり、ここでうっかり「アラームの一時停止」を使ってしまうと、翌日の仕事や学校に遅刻する危険性も……。
「祝日だけ、ちゃんと自動でアラームを止めたい」そんな願いを叶えてくれるのが、Android専用アプリの『スマートアラーム』です。
『スマートアラーム』のここが魅力!
『スマートアラーム』は、日本の祝日を自動で判定してアラームを停止できるアプリ。しかも、祝日以外にも「この日だけは鳴らさないでおきたい」という任意の日付も自由に指定できます。
- 一度設定すれば、その後は自動で祝日を判定
- 祝日のたびにアラームを手動で止める必要なし
- 設定を忘れがちな単発の祝日も対応
Googleの「時計」アプリは、祝日や特定の日を自動で判定してアラームを止める機能がありません。
多くの時計アプリはグローバル展開を前提に設計されており、国ごとの祝日対応までカバーしていないケースが一般的です。こうした背景を踏まえると、対応が難しいのも無理はないでしょう。
一方、日本の祝日に対応している一部のアプリでは、内閣府が公開している祝日カレンダーのデータを取得して動作する仕組みを採用しています。ただしこの方法は、データベースの仕様変更リスクや定期更新の手間が発生しやすく、結果的に継続運用のハードルが高くなるという側面も。
そのため、機能や対応範囲の違いには、開発や運用の背景が反映されているといえるでしょう。
「スマートスリープ」で祝日を除外する方法
設定手順はとてもシンプル。一度使い方を覚えれば、あとは操作に困ることはありません。
- 画面右上の「︙」から「指定日の設定」をタップ
- 第1指定日の画面で「祝日を自動で取得する」にチェックがついていることを確認
- TOP画面に戻って、「+アラームを追加」をタップ
- 「繰り返し」でアラームを起動するタイミングを指定
- 「指定日の除外」をタップ
- 祝日を設定した第1指定日にチェックを入れて「OK」
アラームを毎回手動でオフにしている方や、うっかり止め忘れが気になる方には、実際に使ってみてはいかがでしょうか。
寝過ごすだけじゃもったいない! 祝日を楽しむことも忘れずに
ここまで、祝日にアラームを自動で止める方法を紹介してきました。これで朝からアラームに起こされる心配もなく、ゆっくり過ごす準備はバッチリです。
でも、せっかくの祝日。寝て過ごすだけじゃもったいないですよね?
たっぷり眠ってリフレッシュできたら、ちょっと外に出て気分転換したり、家で趣味に没頭したり。軽くカラダを動かして、適度に疲れてから布団に入るほうが、睡眠の質もぐっと良くなるはずです。
アラームの設定が整ったところで、今日はゆっくり寝て、祝日を思いっきり楽しみましょう。それでは、よい祝日を。
(文:かがわまなみ)
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