年収600万円というと、平均よりも余裕を持って生活ができます。しかし将来に備えるなら、しっかりと貯金もしておきたいところ。この記事では年収600万円の平均貯金額や、適した貯金ペースについて解説します。自分の世帯人数やライフプランに応じて、貯金計画を考えてみましょう。
入出金を自動で管理してくれる家計簿アプリ
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年収600万円の貯金額は? ライフプランに合わせて貯金計画を考えよう
この記事をまとめると・・・
- 年収500万〜700万円未満の単身者の貯金中央値は「約600万円」
- 将来のライフプランをもとに目標の貯金金額を考えよう
- 家計簿アプリ『マネーフォワードME』なら気軽に節約対策ができる
Money Forward, Inc.
効率的に貯金するなら『マネーフォワードME』がおすすめ
生活費を正確に管理し、貯金をコツコツ増やしていくためには家計簿が欠かせません。とはいえ、地道に家計簿をつけ続けることに、苦手意識を感じている人は多いはず。
そこでおすすめなのが、家計簿アプリ『マネーフォワード ME』。
本アプリには、銀行口座との自動連携機能が搭載されています。口座の引き落とし履歴が自動でアプリ側にも反映されるため、手を動かすことなく家計簿を管理できます。クレジットカード払いがメインの人なら、ほとんど何もすることなく収支を記録できるでしょう。
現金払いが多い人でも、レシートを撮影するだけで収支を読み取ってくれる機能があるので安心です。
以下の記事で、おすすめの家計簿アプリを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
年収600万円の手取り額
年収600万円は「総支給額」であり、社会保険料や税金、残業代を全て含めた金額を指します。実際に会社から受け取る際の、税金や保険料が引かれた後の給与は「手取り額」といいます。
年収600万円の場合の手取り額は、450〜470万円ほど。月収に換算すると38万円程度に相当します。ボーナスの有無で変動するため、人によって若干の差があります。
また国税庁の調査によると、日本人の平均は443万円とのこと。年収600万円は平均よりも多い額であり、工夫次第で余裕のある生活を送れます。
年収600万円の実際の貯金額
年収600万円という金額は、日本人の平均よりも上の年収といえます。ここではこの年収における貯金額と、影響する要因について解説します。
【単身】年収600万円の世帯の平均貯金額
金融広報中央委員会の調査によると、年収600万円の人の貯金状況は、以下のようになっています。
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
年収500〜700万円未満 | 1,988万円 | 600万円 |
年収や貯金などお金に関するアンケートでは、数字が極端に多い人が含まれることで、平均値が実感より高くなる傾向があります。今回は中央値を見てみましょう。
年収500万〜700万円未満の人の貯金中央値は600万円になっています。年収と同じくらいの貯蓄があるということですね。
また年収600万円・単身世帯の1ヶ月の平均支出です。
年収600万円・単身世帯の1ヵ月の平均支出
食費 | 526,73 |
---|---|
光熱・水道 | 12,845 |
家具・家事用品 | 7,508 |
被服及び履物 | 8,959 |
保健医療 | 9,361 |
交通・通信 | 29,115 |
教養娯楽 | 31,649 |
その他(交際費・理容サービスなど) | 47,464 |
合計(家賃を除く) | 237,930 |
月収がおよそ37万円に対して、月の支出が24万円弱なので、単純計算でおよそ13万円を貯金に回せます。単身者のうちは生活費が安く済むため、しっかりとお金を貯めておきましょう。
【二人以上】年収600万円の世帯の平均貯金額
続いて、二人以上の世帯(年収600万円)の平均貯金額を見てみましょう。先ほどと同じ、金融広報中央委員会のデータから引用します。
年収500〜700万円未満 | |
---|---|
平均値 | 1,226万円 |
中央値 | 500万円 |
中央値は500万円と、単身者よりも小さい金額となっています。
また、以下は年収600万円・二人以上の世帯の1ヵ月の平均支出です。
年収600万円・二人以上の世帯の1ヵ月の平均支出
食費 | 76,287 |
---|---|
光熱・水道 | 24,859 |
家具・家事用品 | 11,634 |
被服及び履物 | 9,014 |
保健医療 | 13,158 |
交通・通信 | 42,953 |
教養娯楽 | 26,099 |
その他(交際費・理容サービスなど) | 51,502 |
合計(家賃を除く) | 284,780 |
単身者よりも、月の支出が5万円ほど多くなっています。とはいえ月収よりも10万円ほど安いため、工夫次第では十分に貯金を増やすことができるでしょう。
年収600万円での貯金の目安と貯金計画
年収600万円では、収入のうちどのくらいの割合を貯金に回すべきなのでしょうか。平均の貯蓄割合を見ていけば、無理なく貯金できるペースが割り出せます。
またマイカーの購入や結婚といったライフプランによっては、それに向けた貯金計画を練った上でペースを考えていく必要があるでしょう。
手取り収入に対する理想的な貯蓄割合
金融広報中央委員会の調査によると、500~750万円の世帯の年間手取り収入に対する貯蓄割合は、単身世帯で平均23%。一方で2人以上の世帯では13%となっており、世帯によって無理なく貯金できる額が異なることがわかります。
年収600万円の場合の手取り年収は、保険や扶養といった条件にもよりますが、おおむね500万円前後です。よって単身世帯では年間115万円ほど、2人以上の世帯では年間65万円ほど貯金するのが目安といえます。
毎月のペースとしては、単身世帯なら単純計算で約9.5万円ずつ。2人以上の世帯なら単純計算で約5.5万円ずつ貯めていけば、1年で目安に届きます。もしボーナスが出た上で年収が600万円になるのであれば、ボーナスからいくらか貯金に回すことで、毎月の貯金額をもう少し緩められるでしょう。
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」
車を買うなら、車種やローンを踏まえ貯金計画を考える
車の購入を考える場合は、購入する車種やローンの返済、駐車場代やガソリン代などを考えて貯金計画を立てる必要があります。銀行のマイカーローンで借りられる上限額は、年収の30~40%といわれています。
180~240万円ほど借りられる計算ですが、あくまで無理なく返済できるか考慮した上で借入額を決めるのがおすすめです。
また車種の金額が目標になるので、車選びは重要な要素。年収600万円であればある程度余裕を持った車選びができます。ただ高級車となると新車だけでなく、中古車での購入も視野に入れると幅が広がるでしょう。
結婚をするなら、最低でも330万円ほどは必要
『ゼクシィ』の調べでは、結婚式に必要な費用は平均して約300万円。結婚指輪にかかる費用は平均して約26万円となっています。
最低でも330万円ほどは必要として、結婚旅行や顔合わせの食事会など、イベントによってはさらに費用がかかります。2人で結婚前後のプランや費用について話し合っておきましょう。お互いに協力してお金を出し合えば、結婚後の新生活にも余裕を持てます。
出典:ゼクシィ「【結婚式のお金はいくら?】相場や項目別平均費用などまるっと解説!」
年収600万円の人が効率的に貯金・節約するポイント
貯金・節約するポイント
- 毎月の支出を正確に把握する
- 毎月の貯金額目標を立てる
- 自炊の頻度を増やす
- 家賃の見直しをする
- 光熱費の見直しをする
- 目的別にお金を分けて管理する
年収600万円でも、支出を抑える工夫をすることで、大きな金額を貯金できます。ここでは、年収600万円の人が効率的に貯金をするポイントについて解説します。
毎月の支出を正確に把握する
節約・家計管理の第一歩は、毎月いくらの金額を何に使っているのか、正確に把握することです。支出を項目ごとに把握することで、お金を使いがちな部分や無駄遣いしている固定費などが見えてきます。
支出を正しく把握するには、家計簿が効果的。しかし、毎日地道に家計簿をつけることに苦痛を感じる人は多いでしょう。
家計簿が苦手な人は、家計簿アプリを使うのがおすすめです。特に『マネーフォワードME』は、家計簿初心者の人でも使いやすいと評判で、すでに1,200万人以上に利用されています。
毎月の貯金額目標を立てる
具体的な目標は、節約のモチベーションに火をつけてくれます。毎月貯めたい金額を目標として設定してみましょう。
目標は無理なく、現実的に立てるのがポイントです。1週間ごとの貯金金額を決め、その金額を月額に換算すると、地に足のついた目標になりやすいです。
自炊の頻度を増やす
外食よりも自炊をメインにしたほうが、効率的に食費を抑えられます。特に夜ご飯の外食は高くつきがちなので、事情がない限りは自分で料理をすることをおすすめします。
以下は、自炊で食費を安くするポイントです。
自炊で節約するコツ
- 作り置きをする
- 旬の野菜をメインで使う
- コンビニではなくスーパーで買う
- 献立をなるべく固定する
- セール品を積極的に買う
家賃の見直しをする
固定費のうち大きな割合を占める家賃。必要以上に高額な部屋に住んでいると、何もせずともどんどんお金がなくなっていきます。もう少し家賃を下げる余地はないか、改めて検討してみましょう。
もちろん、侘しい生活に耐える必要はありません。現在の生活水準を落とさず、より安い家賃の家に引っ越すことはできないか検討してみてください。
光熱費の見直しをする
光熱費、中でも電気代は、工夫次第で費用を大きく下げられます。「プラグを抜いておく」のような細々としたテクニックではなく、根本的な改善を行うことが効果的です。
電気代を下げる方法
- 最新の省エネ家電を買う
- エアコンを自動運転に設定する
- 安いプランに変更する
- 電力会社を変更する
目的別にお金を分けて管理する
給料日にお金が振り込まれたら、目的別に振り分けてしまいましょう。何にどれくらい使う予定かが直感的に分かりやすくなります。
同じ銀行内で、目的別に口座を作ってしまうのがおすすめです。「電気代用」「食費用」などに振り分けて、余った金額を最初から貯金口座に入れてしまえば、上限を意識しながらお金を使えるようになりますよ。
年収を増やすには?
年収を増やす方法
- 活かせるスキルや職場の環境も踏まえて転職する
- スキルや資格を取得してキャリアアップ
- 投資で長期的に資産を増やしていく
- 副業をする
継続的な貯金のためには、節約や家計の見直し以外にも、年収を増やすという方法もあります。主には転職やキャリアアップによって、年収を増やすことができます。また資産を増やす方法としては、投資も有効でしょう。
活かせるスキルや職場の環境も踏まえて転職する
今の仕事より給与の高い仕事に転職すれば、年収を上げられます。ただし長期的なキャリアアップを見越して、給与以外にも活かせるスキルや職場の環境なども考慮して職場を選びましょう。スキルや経験を活かせる職場なら高い評価を受けやすくなりますし、働きやすい職場なら長く勤められます。
また賞与については、転職直後は現在の仕事よりも下がる場合があるので、一時的に年収が減る可能性もる点には注意です。
スキルや資格を取得してキャリアアップ
より重要な仕事に携わってキャリアを積んでいけば、昇給が見込めます。キャリアアップのためには、専門的なスキルや資格を取得しておくといいでしょう。あなたの専門性が高まれば、ポジションとしての重要性も上がります。業務外での研修やセミナーは、新しい知識やスキルを身につけるいい機会です。
また上司や周りとのコミュニケーションも大切です。アドバイスをもらえる機会になるほか、意欲のある姿勢を見て仕事を任せてもらえるかもしれません。
投資で長期的に資産を増やしていく
しばらく手をつけない貯金があるようなら、投資をしておくといいでしょう。ただ口座にお金を貯金していくだけよりも高い利子がつき、長期的に多くのお金を積み立てていくほど高い利益が得られます。老後を迎える頃には、投資の有無で資産額にも大きな差が生まれます。
資産額は変動するので、必ずしも投資の結果資産が増えるとは限りません。しかし投資先や時期を分散することで、総合的なリスクを軽減できます。年収600万円であれば元手にできるお金も多いので、安定した投資ができます。
初心者は特につみたてNISAを利用するのがおすすめ。通常は投資で得た利益には税金が課されますが、つみたてNISAでは一定額までは利益が非課税になります。また投資信託など長期的な投資に適した金融商品も充実しています。
副業をする
会社員での収入が、短期間で大きく上がることはありませんよね。そのため、本業ではなく副業に注力して、トータルの収入を増やすのもおすすめです。
副業では、1人でビジネスを作って回していく必要があるので、成果が出るまで時間がかかります。半年〜1年後を見据えて気楽に、スキマ時間にコツコツ種を蒔いていきましょう。
副業としては以下のような、個人でも取り組みやすい仕事がおすすめです。
おすすめの副業
- Webライティング
- ブログ
- YouTube
- 動画編集
- Webデザイン
アプリを活用!貯金額を増やす節約の手順
ここまで貯金のテクニックを説明してきたものの、「どこから手をつければいいかわからない」「やることが多くて面倒」と感じている人もいるかもしれません。
支出管理が面倒な人には、家計簿アプリがおすすめです。支出の自動記録や振り返り機能が充実しており、家計簿初心者でも無理なく支出を管理できます。
ここでは家計簿アプリ『マネーフォワードME』を例に、貯金額を増やす節約の手順をシンプルに紹介していきます。
-
STEP1
費目ごとに出費を洗い出す
1ヶ月分ほど支出の記録をつけたら、費目ごとに支出金額を洗い出していきます。
まとめてカテゴリーを分類するのは大変なので、1日に1回カテゴリー分けを行うのがおすすめ。支出金額自体は自動記録されるので、あとは「外食費」「娯楽」のように項目を割り振るだけでOKです。 -
STEP2
無駄遣いをしていそうなポイントを特定する
明らかに支出が多くなっている項目に着目し、内訳を調べます。
たとえば食費なら、外食の頻度の多さが無駄遣いにつながりやすいです。食費の他に、娯楽費や洋服代などが支出を多くする原因になりがちです。 -
STEP3
不必要な出費を差し引いて予算目標を決める
支出を減らせそうな項目がわかったら、その支出分を全体の支出から差し引いて、予算目標を設定しましょう。
最初から大変すぎる目標を立ててしまうと、ストレスが溜まって生活の質が落ちてしまうリスクがあります。「外食を月4回までにする」「娯楽にかける費用を週◯円にする」など、ちょっとしたアクションから始め、徐々に負荷を強くしていくのがおすすめです。
『マネーフォワードME』以外にも、便利な家計簿アプリはいくつもあります。自身の好みやライフスタイルに合わせて、適切なアプリを選んでみてください。以下でおすすめのアプリを紹介しています。
貯金に使えるおすすめの家計簿アプリ3選
気軽に家計簿をつけたいなら、スマホアプリを使うのがおすすめです。ここからは、貯金に活用できるおすすめアプリを3つ紹介していきます。
『マネーフォワードME』
『マネーフォワードME』では、カードやクレジットカードと連携をし、家計簿を自動でつけてくれます。いちいちレシートを見て家計簿を入力する必要がないので、無理なく家計簿づくりを継続できるでしょう。収支の流れが視覚的にわかりやすく表示されているので、初めて家計簿をつける人でも安心です。
また、カードだけでなく、証券や電子マネーとの連携も可能。長期的な資産管理にも適したアプリになっています。
有料プランはあるものの、無料のままでも十分に使えます。まずはインストールをしてみて、よく使うカードを登録するところから始めてみましょう。
『finbee』
「家計簿を細かくつけるのは面倒」という人におすすめなのが、『貯金アプリfinbee』。本アプリでは、設定した貯金目標を目指してお金を貯めていきます。
1日◯歩達成or達成しなかったら貯金する「歩数貯金」や、◯円単位で支払ったらおつりを貯金する「おつり貯金」など、全7つの貯金ルールが搭載されています。既存の目標だけでなく、自分でオリジナルの目標を設定することもできます。
また、銀行口座と連携せずに架空の貯金をする“つもり貯金”と、銀行口座に連携して貯金する2種類の方法から選べるユニークさも魅力です。
『Zaim』
『Zaim』では、手入力での収支の記録はもちろん、口座連携による自動記録ができます。基本的にはカードで自動入力をさせ、現金決済の時だけ手作業で入力するのがいいでしょう。銀行口座やクレジットカードのほか、電子マネーや証券との連携も可能なので、資産管理にも役立ちます。
また、有料プランでは複数のアカウントから1つの家計簿を管理できます。家族で共用の家計簿を作りたい人にもぴったりですね。
将来も見据えながら貯金をしていこう
貯金額や貯蓄割合の目安は、単身世帯と2人以上の世帯で異なります。それ以外にも結婚やマイカーの購入など、ライフイベント次第で貯金計画も変わってきます。将来どのような暮らしをするか、ライフプランを考えながら、適したペースで貯金をしていくことが大切です。
Money Forward, Inc.
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