無加工写真を投稿し、リアルな日常をシェアするアプリ『BeReal』がZ世代を中心に人気を博しています。
Z世代の撮影する写真や、写真を加工する内容は、『BeReal』の登場で変化したのでしょうか。
Appliv編集部では、スマートフォンに写真加工アプリを1個以上入れている10～20代の男女947人を対象に、カメラアプリに関するアンケート調査を行いました。
撮影時や加工時に利用しているカメラアプリや、1年前と比べた写真加工の頻度、無加工写真アプリの利用状況などについて、調査の結果を公開します。
【Z世代とカメラアプリ】『BeReal』利用者の約4割が、無加工の写真をSNSに投稿する機会が増えたと回答（Appliv調べ）
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Z世代がスマホに入れているカメラアプリの数は平均2.5個
Z世代の、スマホに入れているカメラアプリの数を調査すると、平均2.5個という結果でした。
スマホに標準搭載されているカメラアプリ（ノーマルカメラ）だけと回答した割合は38.1％であることから、撮影や加工・編集のために普段利用しているアプリの数は1～2個であると考えられます。
撮影時によく使うカメラアプリは1位『スマホ標準のカメラ』
スマホで撮影する際に、よく使うカメラアプリを尋ねてみると、1位『スマホ標準のカメラ（665人）』、2位『Instagram（430人）』、3位『SNOW（313人）』でした。
全体の7割を超える人が、スマホに予め入っているカメラを利用している結果です。
撮影のみのを目的とする際は、ノーマルカメラを利用する人が多いことがわかります。
また、写真の加工・編集機能を持つカメラアプリ以外に、SNSの『Instagram』や、無加工の写真を投稿する『BeReal』が上位にランクインしています。
Z世代ではSNSへ投稿することを目的に撮影する人が多く、あらかじめSNSアプリを利用し、そのまま投稿する人が多い傾向にあるのではないでしょうか。
写真を加工する際によく使うカメラアプリは1位『Instagram』
カメラアプリを利用し撮影する人に、撮影した写真を加工する際によく使うカメラアプリを聞くと、1位『Instagram（323人）』、2位『スマホ標準のカメラ（301人）』、3位『SNOW（274人）』でした。
『Instagram』は、撮影時にフィルターをかけたり、撮影後すぐに投稿できることができることから、撮影目的に利用するアプリでも2位にランクインしていました。
Z世代は、SNSに投稿するために写真撮影や加工をする人が多いと言えそうです。
2位には、スマホに標準搭載されているノーマルカメラがランクイン。標準カメラ自体の性能が向上しているだけでなく、明るさや彩度などを調整した「無加工風」の写真がトレンドになっていることが影響しているのではないでしょうか。
約5人に1人が、1年前より写真加工の頻度が「減った」
1年前と比較し、写真を加工する頻度に変化があるか尋ねると、「増えた（43.4％）」、「変わらない（31.7％）」、「減った（21.2％）」でした。
Z世代の約5人に1人が、1年前よりも写真を加工する頻度が減ったと回答していることが分かりました。
『BeReal』の利用きっかけ、約3割が「周囲で使っている人が増えてきたから」
現在『BeReal』を利用している人に、利用し始めたきっかけを聞いてみたところ、「周囲で使っている人が増えてきたから（32.4％）」が最も多く、次いで「周りの友達から誘われたから（25.7％）」、「ゲーム感覚で面白そうだから（13.1％）」でした。
身近なところで『BeReal』が話題になっているのを機に、使い始めた人が多いようです。
普段からお互いのことを知っているからこそ、ありのままの姿を投稿するSNSが受け入れられたのではないでしょうか。
4割以上が『BeReal』利用開始以降、他SNSへの無加工写真の投稿が増加
『BeReal』利用開始以降、他のSNSへ無加工写真を投稿する頻度がどう変わったか尋ねると、「増えた（43.2％）」、「変わらない（42.8％）」、「減った（4.6％）」という結果でした。
4割以上が、他のSNSにも無加工の写真を投稿するようになったと回答しています。
一方で、『BeReal』以外には無加工の写真は投稿しない人は全体の1割未満でした。
写真加工は手間がかかったり、思い通りの加工が難しいとストレスに感じたりすることも要因の1つとして考えられます。（過去の調査結果参照）
そうしたなか、ありのままの自分をSNSに投稿する『BeReal』が登場したことで、新たな価値観が生まれ、加工せず自然体の自分をSNSに投稿する人が増えてきたのではないでしょうか。
『BeReal』を使う理由、「加工のプレッシャーから開放される」が約3割（2023年11月調査）
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今回の調査で、無加工写真アプリ『BeReal』の登場が、Z世代の写真加工に対する意識に変化をもたらしていることがわかりました。
4割以上の人が、他のSNSへも無加工の写真を投稿する機会が増えたと回答していることからも、若い世代の間では無加工の写真を他人に見せることへの抵抗感は薄れ、新たな価値観が生まれていると言えるでしょう。
加工をしない、または無加工に近い写真を他人に共有する人が増えているとはいえ、7割近くはカメラアプリをスマホに入れていることから、加工するニーズが無くなったわけではありません。
自撮りを自然に盛るために加工をしたいなら、美肌補正やナチュラルメイク風に仕上がる機能、顔や体パーツの調整ができるアプリがおすすめです。
その他にも、風景や動物、食べ物や小物など被写体に特化した機能を持つアプリや、SNS向けに便利な機能を備えたアプリなどさまざまな種類があります。
アプリの使いやすさ、機能の豊富さなど、様々あるアプリから自分に合ったものを利用することで、満足度が高いナチュラルな自分をシェアすることができるはずです。
Applivでは、さまざまな目的にあわせた撮影・編集加工アプリを紹介しているので、是非参考にしてみてください。
調査対象：スマートフォンに写真加工アプリを1個以上入れている10代の男女947人
調査機関：株式会社ジャストシステム
調査方法：インターネット調査
調査期間：2024年2月8日～2月12日
◇性別
男性：293人
女性：654人
◇年齢
15～19歳：947人
※本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しているので、合計が100%にならない場合があります。
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