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  • 【イベントレポート】AppTweak×フォーエム×AppsFlyerが語る、AI検索時代のアプリマーケティング戦略(後編)

2026年8月20日、AppTweak・株式会社フォーエム・AppsFlyerの3社共催による招待制イベント「AI Visibility ローンチパーティー ― AI検索時代のアプリマーケティング戦略」が開催されました。後編となる本稿では、続く2つのセッションをレポートします。

フォーエム前川氏が提案する、LLM時代の新しい獲得ファネル戦略

登壇者プロフィール

株式会社フォーエム Publisher Growth モバイルマーケティング事業責任者 前川 亮氏

新卒でAnyMind Japanに入社。
株式会社フォーエムにて、モバイルアプリの収益化支援に従事したのち、モバイルマーケティング事業を立ち上げる。現在事業責任者として顧客のアプリLTV最大化に向けた配信媒体の選定〜クリエイティブデザインまで遂行し、ゲーム/非ゲーム問わずクライアントの海外展開のサポートまでを含めたトータルサポートを行う。

2つ目のセッションでは、株式会社フォーエムでモバイルマーケティング事業を統括する前川氏が登壇。広告主のLTV最大化を目的とするアプリマーケティング支援の知見をもとに、LLMOやAI検索をミドル〜ローファネルの獲得施策とどう連動させるかを解説しました。

前川氏は、アプリマーケティングにおけるユーザー需要を、顕在化の度合いに応じて3層に整理します。

まず、課題を自覚していない「潜在層」には、インフルエンサー施策やSNS動画広告によるプッシュ型のアプローチが有効です。次に、課題は自覚しているものの解決手段に悩む「準顕在層」、ここが前編でふれたAI検索・SEOの領域にあたります。そして、解決手段(アプリ)はわかっていて比較検討中の「顕在層」には、UGCやDSP広告による接触回数の最大化が効果的だといいます。

アプリマーケティングにおける需要顕在化3段階

▲アプリマーケティングにおける需要顕在化3段階(フォーエム登壇資料より)

この整理を踏まえて前川氏が提案したのが、「 LLM時代の新しいマーケティングファネル」 です。まずクリエイターの動画拡散によって、潜在層に「自分ごと化」を促します。自分ごと化したユーザーがみずから検索する段階で、AIによる客観的な推奨が準顕在ニーズを顕在化させる、という流れです。

そして、クリエイター施策とLLMO施策を組み合わせることで、好循環が生まれるといいます。クリエイター施策によって自分ごと化するユーザーが増えることで、オーガニックな口コミやWeb上のUGCなど、ブランドに関する情報接点が増える可能性があり、それらがAIの検索・参照対象となることで、AI上でブランドが認識される接点の拡大も期待できます。

ここにLLMO対策を掛け合わせることで、AI上で自社の情報が適切に提示される可能性を高め、認知拡大につなげていくという考え方です。

前川 亮氏

▲前川 亮氏(株式会社フォーエム Publisher Growth モバイルマーケティング事業責任者)

潜在層・準顕在層を動かした先、認知やニーズが顕在化した「顕在層」に対しては、DSP広告による多様な接点構築を提案。単純接触効果の考え方にもとづき、静止画・動画・プレイアブル広告など多様なフォーマットで接触回数を増やし、比較検討からインストールへの引き上げを図ります。

DSPによる多点接触が与える影響

▲DSPによる多点接触が与える影響(フォーエム登壇資料より)

DSPによる多点接触を実現させる施策を支えているのが、フォーエムが提供する「AnyDigital Max for Apps」です。クリエイティブ、広告配信、アプリ内行動などのデータをAIで横断的に分析し、LTV最大化を支援するアプリ事業者向けAIマーケティングプラットフォームだといいます。

AnyDigital MAX for Apps

▲AnyDigital MAX for Appsについて(フォーエム登壇資料より)

もうひとつの刈り取り施策として言及されたのが、インフルエンサーのオーガニック投稿を広告として第三者配信する「Spark Ads」です。ByteDance社の公式事例では、通常のTikTok広告と比較してSpark Ads活用時のコンバージョン率が最大1.7倍弱向上したというデータが紹介されました。

前川氏はまとめとして、クリエイター起点で潜在ニーズを創出し、LLMO対策によってそのニーズを顕在化させてAIの推薦を獲得し、最後に顕在化したユーザーをDSP広告で確実に刈り取るという「フルファネルでの連動戦略」の必要性を訴え、セッションを締めくくりました。

AppsFlyer早川氏が解説、ChatGPT広告の計測実務と最新AI機能3選

登壇者プロフィール

AppsFlyer Japan株式会社 Seniro Partner Development Manager 早川 俊太郎氏

2011年より、メディアレップおよび広告代理店にて、アプリマーケティングのプランニング、メディアバイイング、運用、レポート業務に従事。その経験を活かし、2017年5月にAppsFlyer日本オフィスの4人目のメンバーとして入社。 入社後は、主要顧客向けのカスタマーサクセスマネージャー (CSM) を担当したのち、広告代理店・媒体社とのパートナーシップ推進を担う部署に異動。 現在は、パートナー企業への各種勉強会の実施や、日々の技術的なサポート、トラブルシューティングに携わっている。

最後のセッションでは、AppsFlyerで代理店・媒体・アドテック各社の窓口を担当する早川氏が登壇。国内のAI浸透状況、ローンチしたばかりの「ChatGPT広告」の計測実務、そして自社の最新AI機能について語りました。

AppsFlyerは、広告施策やチャネルごとの流入経路と、その後のアプリ内イベントを紐づけて計測・分析するモバイル計測ツールで、世界シェア65%以上を誇ります。

早川 俊太郎氏

▲早川 俊太郎氏(AppsFlyer Japan株式会社 Seniro Partner Development Manager)

まず示されたのがAI浸透に関するデータです。2026年2月時点で国内のAI利用者数はすでに3,500万人を超え、2029年末には5,100万人に達すると予測されています。国内で利用されているAIツールはChatGPTが最多で、Copilot、Geminiと続き、Claudeは4.3%とまだ低いものの増加傾向にあるといいます。

この中で現時点で唯一「広告メニュー」を提供しているのがChatGPTであり、日本はChatGPTのトラフィックシェアで世界4位という、AI広告における重要市場だと位置づけられました。

ChatGPTに関する最新情報

▲ChatGPTに関する最新情報(AppsFlyer登壇資料より)

ChatGPT広告は2026年6月22日に日本で正式ローンチされ、アジアでは最初の展開となりました。広告は無料ユーザーと有料プランのうち最安値の「Plus」プランのユーザーに表示されます。

計測連携の仕組みはすでに整っており、AppsFlyerが発行する計測URLをChatGPTの広告管理画面に入稿することで、インストールデータやアプリ内イベントデータをポストバックし、配信最適化に活用できるといいます。

配信面では、直近のアップデートで大きな進歩がありました。以前はOSごとにキャンペーンを切り分けられず、ストアURLを直接入稿する形では配信しづらいという制約があり、Webのランディングページを経由するWeb to Appの手法が推奨されていました。

しかし8月中旬に届いたアップデートにより、OS別にキャンペーンを分けて配信できるようになり、iOS・Android向けのURLをそれぞれ特別な作業なしで直接入稿できるようになったといいます。また現在は上記スライドの内容からさらに情報が更新されており、OneLink URLの入稿についてもOpenAI側との調整が完了し、問題なく行えるとのことです。

なお、引き続きLPを経由させたい場合は、AppsFlyerの「Smart Script」でパラメータを引き継ぎ計測することも可能です。

ChatGPT広告に関する最新情報

▲ChatGPT広告に関する最新情報【2026年8月20日時点】(AppsFlyer登壇資料より)

続いて紹介されたのが、AppsFlyerが提供する最新のAI機能です。早川氏はこの日、大きく3つの機能を挙げました。

1つ目は、管理画面上でチャット形式のやりとりができる「AI Assistant」です。「このグラフを作ってほしい」といったデータ分析の指示に応えるだけでなく、「アトリビューション期間とは何か」「リエンゲージメントはどう計測されるか」といったSDKの技術仕様に関する質問にも、いつでも正確に回答してくれるといいます。

サポートに問い合わせたり、ドキュメントを読み込んだりする手間を省き、疑問が生じたその場で解決できる点は、刻々と変化する状況において判断の遅れを減らせる機能だとすすめました。

2つ目は、日常のルーティン業務を自動化する「Agent Hub」です。計測設定の不備やデータの急激な乖離(異常値)を自動検知し、Slackやメールでリアルタイムにアラートを通知します。

特に実務で見落としがちな、アプリのバージョン更新にともなうSDK実装ミスによる計測漏れや、アドフラウド(不正広告)の傾向検知も自動化されており、気づかないまま広告費が無駄になる事態を未然に防げる点は、マーケターにとって実利のある機能です。

AppsFlyerのAI機能「Agent Hub」

▲AppsFlyerのAI機能「Agent Hub」について(AppsFlyer登壇資料より)

12月までにさらに機能が追加される予定で、将来的には企業ごとのKPIに合わせた「カスタムエージェント」の構築も可能になるといいます。

3つ目が、自社の業務ツールとAppsFlyerをノーコードで連携できる「MCP(Model Context Protocol)対応」です。AppsFlyerのデータ構造は元々もともとAIが扱いやすい形で設計されているため、専門のエンジニアがいなくても、社内で使っているAIツールにAppsFlyerのデータを取り込み、高度な分析に活用しやすいと説明します。

なお、これら3つのAI機能はいずれも、企業のスタンスに応じてオプトアウト(無効化)が可能とのことです。

早川氏は最後に、ChatGPT広告の計測連携はすでに完全にサポートされているとし、まずは他媒体と比較しながらテスト配信することを推奨。技術仕様のアップデートが頻繁なため、OpenAI社のドキュメントやAppsFlyerが週に数回更新するヘルプページを継続的にチェックしてほしいと呼びかけました。

おわりに:ASOからLLMOへ――アプリマーケティングの転換点

ASOからLLMOへ――。今回のイベントを通じて浮かび上がったのは、アプリマーケティングの前提そのものが変わりつつあるという業界の転換点です。アプリストア内での順位や検索対策だけでは、AIが推薦する"選ばれるアプリ"にはなれません。

ストア、オウンドメディア、外部メディアを横断した情報設計と、クリエイター施策・DSP広告までを見据えたファネル全体の連動、そしてそれらの効果を裏付ける計測基盤――3社が語った内容は、いずれもこの新しい前提に立った打ち手でした。

AI検索経由でのアプリ発見が一般化していく中、各社の対応は今後さらに加速していきそうです。

イベント概要

AI Visibility ローンチパーティー ― AI検索時代のアプリマーケティング戦略|AppTweak × FourM × AppsFlyer
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日程:2026年8月20日(木)
会場:株式会社フォーエム オフィス
​AppTweak・株式会社フォーエム・AppsFlyer 3社による共同開催

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