結婚などのライフイベントや老後の蓄えのためにも、継続的な貯金は重要です。本記事では年収400万円の平均貯金額や貯蓄割合の目安、目標に応じた貯金計画などを詳しく解説。年収を増やすための求人選びのポイントや、キャリアアップの方法も紹介します。
入出金を自動で管理してくれる家計簿アプリ
マネーフォワード ME
年収400万円で効果的に貯金する方法 どのくらい貯めればいい?
この記事をまとめると・・・
- 年収400万円・単身者の平均貯金額は「313万円」
- 手取り金額の10〜15%を貯金に回せるのが理想
- 『マネーフォワードME』を使って効率的に節約しよう
Money Forward, Inc.
家計簿で効率的に貯金するなら『マネーフォワードME』
生活費を正確に管理し、貯金をコツコツ増やしていくためには家計簿が欠かせません。とはいえ、地道に家計簿をつけ続けることに、苦手意識を感じている人は多いはず。
そこでおすすめなのが、家計簿アプリ『マネーフォワード ME』。
本アプリには、銀行口座との自動連携機能が搭載されています。口座の引き落とし履歴が自動でアプリ側にも反映されるため、手を動かすことなく家計簿を管理できます。クレジットカード払いがメインの人なら、ほとんど何もすることなく収支を記録できるでしょう。
現金払いが多い人でも、レシートを撮影するだけで収支を読み取ってくれる機能があるので安心です。
以下の記事で、おすすめの家計簿アプリを紹介しています。ぜひ参考にしてください。
年収400万円の手取り額
年収400万円は「総支給額」であり、社会保険料や税金、残業代を全て含めた金額を指します。実際に会社から受け取る際の、税金や保険料が引かれた後の給与は「手取り額」といいます。
年収400万円の場合の手取り額は、310〜320万円。月収に換算すると26万円程度に相当します。
また国税庁の調査によると、日本人の平均は443万円とのこと。年収400万円は平均よりもやや少ない金額ではありますが、工夫次第では十分に貯金を増やすことが可能です。
年収400万円の実際の貯金額
年収400万円という金額は平均値に近く、多くの日本人にとって身近な数字です。ここではこの年収でどれだけの貯金ができるのか、生活の状況がどのように影響するのかを詳しく見ていきます。
【単身】年収400万円の世帯の平均貯金額
家計の金融行動に関する世論調査によると、年収が300万円〜500万円未満の単身者の平均貯金額は「313万円」です。
また以下の表は、単身者の生活費の内訳の一部になります。
参考:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]
項目 | 平均額(月) |
---|---|
合計消費額 | 16,1753円 |
食費 | 39,069円 |
住居(家賃や修繕費) | 23,300円 |
水道光熱費 | 13,098円 |
家具・家事用品 | 5,487円 |
服・靴 | 5,047円 |
独身の場合は生活費を抑えられるので、貯金がしやすいです。毎月の手取りを約26万円とすると、計算上は10万円弱を貯金に回せることに。あくまで平均値なので、工夫をすることでさらに多くの金額を貯蓄に回せます。
【2人以上】年収400万円の世帯の平均貯金額
2人以上の世帯で、世帯主の年収が300万〜500万円の場合、平均の貯蓄額は「548万円」となっています。
以下は、2人世帯の生活費の平均内訳をまとめたものです。
引用:家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)
項目 | 平均額(月) |
---|---|
合計消費額 | 255,318円 |
食費 | 67,573円 |
住居(家賃や修繕費) | 19,294円 |
水道光熱費 | 22,037円 |
家具・家事用品 | 10,840円 |
服・靴 | 6,820円 |
月の平均支出が25万円以上となると、年収400万円で貯蓄をするなら、月2〜3万円が限界でしょう。とはいえ、2人世帯の場合は共働きの場合も多いので、実際はうまく工夫をすれば10万円程度の貯金も可能です。
子どもができて3人以上の世帯になると、ここに養育費が乗っかります。家を買う場合は住宅ローンも入ってくるため、単身世帯に比べると貯金のハードルは高くなります。
年収400万円での貯金の目安と貯金計画
年収400万円の場合はどれくらいの貯金が目指せるのでしょうか。ここでは具体的な目安と、そのための効果的な貯金計画を紹介します。
手取り収入に対する理想的な貯蓄割合
金融広報中央委員会の調査によれば、年収300~500万円の単身世帯における貯蓄割合は、年間手取り収入に対して10~15%との回答が最多となっています。多くの人が無理なく続けられる貯金ペースといえるので、まずはこの値を目指して貯金していくといいでしょう。
出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」
家計シミュレーションと貯蓄のコツ
年収400万円の場合、手取りの月収は約20~22万円ほどになります。政府の家計調査における単身かつ勤労世帯のデータを見ると、家賃を除く消費支出は年収300~400万円で平均12万1,659円、400~500万円で平均13万7,043円となっています。
家賃を除く毎月の消費支出を約13万円、家賃は目安とされる手取りの3分の1として6~7万円と考えれば、毎月無理なく貯金に回せる金額は平均1~2万円といえます。
1ヶ月あたり1~2万円で貯金していくと、年間の貯蓄額は12~24万円ほど。ボーナスからある程度を貯金に回せば、年間手取り収入に対して10~15%の貯蓄割合は達成できそうです。
出典:総務省「家計調査年報(家計収支編)2022年」
車の購入を考える場合の貯金計画
車を購入する際に銀行で組めるローンは、年収の30~40%が上限額とされています。120~160万円ほどを借り入れるとして、無理のない返済プランのほか駐車場代や保険料といった維持コストを踏まえ、貯金計画を考えることが必要です。
車種によって購入金額や維持コストは変わるので、貯金計画や今後の生活を踏まえてどの車にするか決めるのがベターでしょう。また中古車の購入やカーシェアリングなど、新車の購入に限らなければ、車種の選択肢が増える場合もあります。
結婚を考える場合の貯金計画
結婚を考える場合は、結婚式や新生活のスタートに必要な資金を計算しましょう。結婚情報誌『ゼクシィ』の調べでは、結婚式にかかる費用は平均で約300万円、結婚指輪と婚約指輪の費用の合計が平均で約60万円ほど。
加えて新婚旅行には平均約30万円、結納式には平均20万円強がかかります。段取りにもよりますが、総じておおむね350~400万円前後の準備が必要といえます。
結婚にあたっての段取りや費用の分担などは、2人であらかじめ話し合っておくといいでしょう。1人で貯めるのは難しくても、協力して費用を出し合えば実現できるプランもあります。お互いに無理のない貯金計画を考えるのが大切です。
出典:ゼクシィ「【結婚式のお金はいくら?】相場や項目別平均費用などまるっと解説!」
年収400万円の人が効率的に貯金・節約するポイント
年収400万円の人が効率的に貯金・節約するポイント
- 毎月の支出を正確に把握する
- 毎月の貯金額目標を立てる
- 自炊の頻度を増やす
- 家賃の見直しをする
- 光熱費の見直しをする
- 目的別にお金を分けて管理する
年収400万円でも、支出を抑える工夫をすることで、大きな金額を貯金できます。ここでは、年収400万円の人が効率的に貯金をするポイントについて解説します。
毎月の支出を正確に把握する
節約・家計管理の第一歩は、毎月いくらの金額を何に使っているのか、正確に把握することです。支出を項目ごとに把握することで、お金を使いがちな部分や無駄遣いしている固定費などが見えてきます。
支出を正しく把握するには、家計簿が効果的。しかし、毎日地道に家計簿をつけることに苦痛を感じる人は多いでしょう。
家計簿が苦手な人は、家計簿アプリを使うのがおすすめです。特に『マネーフォワード ME』は、家計簿初心者の人でも使いやすいと評判で、すでに1,200万人以上に利用されています。
毎月の貯金額目標を立てる
具体的な目標は、節約のモチベーションに火をつけてくれます。毎月貯めたい金額を目標として設定してみましょう。
目標は無理なく、現実的に立てるのがポイントです。1週間ごとの貯金金額を決め、その金額を月額に換算すると、地に足のついた目標になりやすいです。
自炊の頻度を増やす
外食よりも自炊をメインにしたほうが、効率的に食費を抑えられます。特に夜ご飯の外食は高くつきがちなので、事情がない限りは自分で料理をすることをおすすめします。
以下は、自炊で食費を安くするポイントです。
自炊で節約するコツ
- 作り置きをする
- 旬の野菜をメインで使う
- コンビニではなくスーパーで買う
- 献立をなるべく固定する
- セール品を積極的に買う
家賃の見直しをする
固定費のうち大きな割合を占める家賃。必要以上に高額な部屋に住んでいると、何もせずともどんどんお金がなくなっていきます。もう少し家賃を下げる余地はないか、改めて検討してみましょう。
もちろん、侘しい生活に耐える必要はありません。現在の生活水準を落とさず、より安い家賃の家に引っ越すことはできないか検討してみてください。
光熱費の見直しをする
光熱費、中でも電気代は、工夫次第で費用を大きく下げられます。「プラグを抜いておく」のような細々としたテクニックではなく、根本的な改善を行うことが効果的です。
電気代を下げる方法
- 最新の省エネ家電を買う
- エアコンを自動運転に設定する
- 安いプランに変更する
- 電力会社を変更する
目的別にお金を分けて管理する
給料日にお金が振り込まれたら、目的別に振り分けてしまいましょう。何にどれくらい使う予定かが直感的に分かりやすくなります。
同じ銀行内で、目的別に口座を作ってしまうのがおすすめです。「電気代用」「食費用」などに振り分けて、余った金額を最初から貯金口座に入れてしまえば、上限を意識しながらお金を使えるようになりますよ。
年収を増やすには?
年収自体が少ないために貯金ができないようであれば、年収自体を上げる必要も出てきます。安定して年収を増やす方法としては。転職やキャリアアップが考えられます。ここではそれぞれのポイントについて紹介します。
求人選びのポイント
求人を選ぶ際は単に高給取りの仕事を選ぶだけではなく、将来的なキャリアパスや福利厚生、職場の環境なども考慮することが大切です。無理をしながら働いても長続きはしませんし、入社後に伸び悩んでしまっては思ったように年収を上げられません。
また自分のスキルや経験を活かせる職場を選べば、就職しやすくなるだけでなく、入社後により高い評価を受けやすくなるでしょう。
キャリアアップの方法
キャリアアップのためには、専門的なスキルや資格の取得が有効です。また業務外での研修やセミナーでは、新しい知識やスキルを身につけられるでしょう。また上司や先輩とのコミュニケーションを深めることで、自分のキャリアビジョンを明確にし、適切なアドバイスを受けることもできます。
副業で年収を増やすのもあり
会社員での収入が、短期間で大きく上がることはありませんよね。そのため、本業ではなく副業に注力して、トータルの収入を増やすのもおすすめです。
副業では、1人でビジネスを作って回していく必要があるので、成果が出るまで時間がかかります。半年〜1年後を見据えて気楽に、スキマ時間にコツコツ種を蒔いていきましょう。
副業としては以下のような、個人でも取り組みやすい仕事がおすすめです。
おすすめの副業
- Webライター
- ブログ
- YouTube
- 動画編集
- Webデザイナー
アプリを活用!貯金額を増やす節約の手順
ここまで貯金のテクニックを説明してきたものの、「どこから手をつければいいかわからない」「やることが多くて面倒」と感じている人もいるかもしれません。
支出管理が面倒な人には、家計簿アプリがおすすめです。支出の自動記録や振り返り機能が充実しており、家計簿初心者でも無理なく支出を管理できます。
ここでは家計簿アプリ『マネーフォワードME』を例に、貯金額を増やす節約の手順をシンプルに紹介していきます。
-
STEP1
費目ごとに出費を洗い出す
1ヶ月分ほど支出の記録をつけたら、費目ごとに支出金額を洗い出していきます。
まとめてカテゴリーを分類するのは大変なので、1日に1回カテゴリー分けを行うのがおすすめ。支出金額自体は自動記録されるので、あとは「外食費」「娯楽」のように項目を割り振るだけでOKです。 -
STEP2
無駄遣いをしていそうなポイントを特定する
明らかに支出が多くなっている項目に着目し、内訳を調べます。
たとえば食費なら、外食の頻度の多さが無駄遣いにつながりやすいです。食費の他に、娯楽費や洋服代などが支出を多くする原因になりがちです。 -
STEP3
不必要な出費を差し引いて予算目標を決める
支出を減らせそうな項目がわかったら、その支出分を全体の支出から差し引いて、予算目標を設定しましょう。
最初から大変すぎる目標を立ててしまうと、ストレスが溜まって生活の質が落ちてしまうリスクがあります。「外食を月4回までにする」「娯楽にかける費用を週◯円にする」など、ちょっとしたアクションから始め、徐々に負荷を強くしていくのがおすすめです。
『マネーフォワードME』以外にも、便利な家計簿アプリはいくつもあります。自身の好みやライフスタイルに合わせて、適切なアプリを選んでみてください。以下でおすすめのアプリを紹介しています。
貯金におすすめの家計簿アプリ3選
貯金におすすめのアプリを紹介します。どれも無料で始められるので、気になるものがあればぜひダウンロードしてみてください。
『マネーフォワードME』
『マネーフォワードME』では、カードやクレジットカードと連携をし、家計簿を自動でつけてくれます。いちいちレシートを見て家計簿を入力する必要がないので、無理なく家計簿づくりを継続できるでしょう。収支の流れが視覚的にわかりやすく表示されているので、初めて家計簿をつける人でも安心です。
また、カードだけでなく、証券や電子マネーとの連携も可能。長期的な資産管理にも適したアプリになっています。
有料プランはあるものの、無料のままでも十分に使えます。まずはインストールをしてみて、よく使うカードを登録するところから始めてみましょう。
『finbee』
「家計簿を細かくつけるのは面倒」という人におすすめなのが、『貯金アプリfinbee』。本アプリでは、設定した貯金目標を目指してお金を貯めていきます。
1日◯歩達成or達成しなかったら貯金する「歩数貯金」や、◯円単位で支払ったらおつりを貯金する「おつり貯金」など、全7つの貯金ルールが搭載されています。既存の目標だけでなく、自分でオリジナルの目標を設定することもできます。
また、銀行口座と連携せずに架空の貯金をする“つもり貯金”と、銀行口座に連携して貯金する2種類の方法から選べるユニークさも魅力です。
『Zaim』
『Zaim』では、手入力での収支の記録はもちろん、口座連携による自動記録ができます。基本的にはカードで自動入力をさせ、現金決済の時だけ手作業で入力するのがいいでしょう。銀行口座やクレジットカードのほか、電子マネーや証券との連携も可能なので、資産管理にも役立ちます。
また、有料プランでは複数のアカウントから1つの家計簿を管理できます。家族で共用の家計簿を作りたい人にもぴったりですね。
無理なく貯金を継続することが大切
貯金は大切ですが、強引に貯金額を増やしてもかえって生活に無理が出るおそれもあります。自分の収支状況から無理のない貯金計画を考え、堅実に貯蓄を増やしていくことが大切です。結婚などの目標が決まっているなら、必要な費用を踏まえて計画を練るといいでしょう。
Money Forward, Inc.
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