作成した画像や動画をSNSやYouTubeに公開する際に、無断転載や無断使用が気になっている人も多いのではないでしょうか。
そんなときに便利なのが、ウォーターマーク(透かし)です。これを使うことで、オリジナル作品の著作権を守りやすくなります。
本記事では、画像や動画にウォーターマーク(透かし)を追加できるおすすめのスマホアプリとPCソフトを紹介。ウォーターマーク(透かし)の付け方も説明しています。
豊富な編集ツールやフィルターが使える動画編集アプリ
BeautyPlus
ウォーターマーク(透かし)とは? 画像の作り方とおすすめアプリ・ソフト8選
Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.
ウォーターマーク(透かし)とは
ウォーターマークとは、写真や画像、動画などに入れる、ロゴマークや文字のこと。「透かし」とも呼ばれており、上記サンプルのように半透明の文字を入れることが多いです。著作権の存在を明示させる効果があるため、権利者が自分の作品を保護するために設定します。
ウォーターマークには「Sample」「転載禁止」などのテキストのほか、「©●●●●」「@●●●●」など著作者の名前やSNSのIDを入れたり、企業やWebサイトなどではロゴ画像を入れたりすることがほとんどです。
なお、テキストの挿入に対応した画像編集アプリであれば、簡単にウォーターマークを追加できます。例えば『BeautyPlus(ビューティープラス)』なら、テキストの追加だけでなく、肌補正やエフェクトなどの編集効果も楽しめますよ。
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以下の記事では写真合成アプリのランキングを紹介しているので、画像編集アプリをお探しの方はチェックしてみてくださいね。
ウォーターマーク(透かし)を入れる目的
ウォーターマークは、主に写真や画像、動画などの偽造や悪用、著作権侵害を防止する目的で使われます。
ストック画像サイトで著作者からの購入が済んでいない写真や画像、インターネット上で公開されている電子書籍のサンプルなどで、ウォーターマークを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
動画編集ソフトなどの無料版やお試し版では、編集後の作品にウォーターマークが挿入されるケースも多く、製品の宣伝としても効果的です。このような場合は、有料プランへ加入することで、ウォーターマークのない状態で作品を保存できるようになります。
【スマホ】ウォーターマーク(透かし)を追加できるおすすめアプリ4選
ここでは画像・動画にウォーターマーク(透かし)を追加できるおすすめのスマホアプリを紹介します。
アプリごとの特徴を把握して、自分に合った編集アプリを見つけてみてください。
BeautyPlus
BeautyPlusはこんな人におすすめ
- ウォーターマークの追加だけでなく、美容系加工にも興味がある
- 自分や友人などが映った写真、動画をしっかり守りたい
- 写真だけでなく動画編集も行いたい
『BeautyPlus』は無料で使える画像編集アプリです。無料版でも『BeautyPlus』自体のウォーターマークが入らないので、自身のウォーターマークを追加しても邪魔をされることなく画像を作成できます。
また、美容系の加工が得意なアプリのため、被写体を美しく見せたい方には特におすすめです。テキストの追加以外にも、肌補正やモザイク、ぼかし加工など絹が充実しており、SNS映えする作品を制作したい方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
CapCut
CapCutはこんな人におすすめ
- 主に動画編集でウォーターマークを利用したい
- オリジナリティあるウォーターマークを作成したい
- スマホだけでなくパソコンでも動画編集がしたい
操作性に優れた動画編集アプリです。初心者でも理解しやすいシンプルなインターフェースでありながら、本格的な機能を無料で楽しめます。
また、テキストの追加機能も充実しており、豊富なレパートリーからロゴマークを作成できるので、ウォーターマークにこだわりたい方にもおすすめです。
作品の最後尾にアプリのウォーターマークが表示されますが、削除機能を利用すれば簡単に取り除けます。AI機能を利用した字幕生成や、クロマキー合成などの機能、無料で使えるエフェクトやトランジション効果のレパートリーも豊富です。
WaterStamp
WaterStampはこんな人におすすめ
- ウォーターマークを簡単に自作したい
- 画面全体にウォーターマークを入れたい
- AI学習に利用されないため対策がしたい
テキストを入力するだけで、ウォーターマークを簡単に自作できるアプリです。そのままアプリ上で画像に貼り付けも可能。とくにおすすめなのがウォーターマークを画像全体に貼り付けられる機能で、レタッチなどで消されてしまう心配も減らせます。
『WaterStamp』はとくにAI学習対策フォントが優秀。ドットとレインボーカラーで構成されているフォントで、イラスト生成AIなどによる学習を誤認識させる効果があります。自分のイラストや写真が、画像生成AIに利用されないためにしっかり対策しましょう。
Watermark Photo
Watermark Photoはこんな人におすすめ
- 動画に自作のウォーターマークを入れたい
- 手書きのオリジナルウォーターマークを作りたい
- ウォーターマークをロゴ風にデザインしたい
『Watermark Photo』の特徴はウォーターマークを手書きできるところ。また多彩なステッカーで装飾もでき、テキストだけのウォーターマークより見栄えしやすいです。
手書き機能はペンの種類も洗濯でき、サインペンやスプレー、点描などさまざま。ステッカーの種類もウェディング、ビューティなどがあり、写真の雰囲気によって変更すれば馴染みやすくなるでしょう。ウォーターマークのデザインにもこだわりたい人におすすめです。
【PC】ウォーターマーク(透かし)を追加できるおすすめソフト4選
ここでは画像や動画にウォーターマーク(透かし)を追加できるおすすめのPCソフトを紹介します。
ソフトごとの特徴を把握して、自分に合った編集ソフトを見つけてみてください。
Filmora
Filmoraはこんな人におすすめ
- ウォーターマークの追加以外にも、本格的な動画編集機能を利用したい
- 長く利用できる動画編集ソフトを探している
- 直感的に操作できるようなインターフェースを使いたい
『Filmora』は、Wondershare社が開発・提供する動画編集ソフト。同社が手掛けるソフトウェアは、直感的な操作性と多機能性が特徴です。
特にオーディオの調整や編集、ノイズの除去、オーディオイコライザーが充実しており、音にこだわった動画編集をしたい方には特におすすめできます。もちろんテキストやロゴの追加もできるので、作品にウォーターマークを挿入したい方も十分に役立てられるでしょう。
初心者から上級者まで、幅広く利用できる動画編集ソフトとなっています。
PowerDirector
PowerDirectorはこんな人におすすめ
- 価格よりも本格派な機能性を重視している
- スマホでもAI技術を使った質の高い動画作品を制作したい
- フリー素材やテンプレートの豊富なレパートリーを求めている
手ぶれ補正や被写体に沿ったエフェクト、モーショントラッキングなど、AI技術を駆使した高度な編集が手軽に行える動画編集アプリです。フリー素材やテンプレートが豊富なので、編集した動画を商用利用したい場合にも使えます。
『PowerDirector』の場合、アプリのウォーターマークは課金によって取り除くことが可能です。自身で設定したウォーターマークと、アプリのウォーターマークを被らせたくない方は、有料版を利用するとよいでしょう。
iMovie
iMovieはこんな人におすすめ
- Mac、iPhone、iPadで簡単に画像や動画を編集したい
- ウォーターマークのグラフィックはある程度こだわりたい
- 複雑な編集に苦手意識がある、必要最低限の機能で十分だと考えている
MacOS、iOSデバイス専用の画像・動画編集ソフトです。素材のカットやトリミング、テキストの追加など必要最低限の機能に留めることで、誰でも使いこなせるシンプルな機能性となっています。
シンプルとはいえ、サウンドトラックやエフェクト、フィルターなどのレパートリーはしっかりと用意されているため、本格的な動画作成が可能。豊富なパターンから、オリジナルのウォーターマークを作成することもできますよ。
Promeo
Promeoはこんな人におすすめ
- 広報、広告用に高品質なショート動画を作成したい
- プロ作成のテンプレートを使って手軽に画像・動画編集を行いたい
- サブスクリプションで利用可能な画像・動画編集ソフトを探している
テンプレートベースで広告向け画像・動画が作成できる編集ソフト。プロが用意した2万以上ものテンプレートから、簡単に高品質な作品を作成できるほか、細かなカスタマイズも可能です。
広告制作に向いているというだけあり、テキストやロゴのレパートリーも豊富に用意されています。ウォーターマークを入れたSNS向けのショート動画を作成したい方には特におすすめです。
ウォーターマーク(透かし)の入れ方
ここでは動画にウォーターマーク(透かし)を設定するやり方を、スマホアプリとPCソフトそれぞれで説明していきます。応用的な加工方法についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
スマホアプリを使った入れ方
動画・画像編集アプリの『BeautyPlus』を使った、動画に透かしを入れる方法を紹介します。
ここで紹介する方法を応用して、写真に透かしを追加することもできますよ。
Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.
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STEP1
動画素材を選択
アプリを開いたら画面下部の「+」→「動画編集」の順でタップします。iOSで加工したいデータが表示されない場合は、画面上部の「最近の項目」→「ビデオ」の順にタップすると、保存されたすべての動画が選べるようになります。
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STEP2
テキストを挿入
次に、「文字」を選択してテキストを挿入します。フォントの種類や色はお好みで設定しましょう。
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STEP3
テキストの不透明度を調整
加工したいテキストを選択した状態で、画面下部のタブを右にスライドして、「ブレンドモード」を選択。テキストが作品よりも目立たないように、ほんのりとテキストが見える程度のブレンドを選択しましょう。
筆者は「ソフトライト」を選択しました。選択したテキストの色と背景の色の兼ね合いで、ベターなブレンドが作品ごとに異なる可能性があります。 -
STEP4
作品全体にウォーターマークを適応
現状では作品の一部にしかウォーターマークが設定されていません。そこで、どこを見てもウォーターマークが入っている状態に加工します。
テキストを選択した状態で、赤枠部分をドラッグしたまま右にスライドします。動画の最後までテキストの表示を設定できたら、動画にウォーターマークを追加する加工の完成です。
【番外編1】ウォーターマークを弾幕のように設定する方法
上記までの作業で、動画に独自のウォーターマークは追加できていますが、それだけでは心配だという人のために応用編の加工を紹介します。
テキストを選択した状態で「複製」をタップします。
画面上での変化はわかりづらいですが、テキストの配置を変えると、複製をタップした分だけテキストが増えています。
複製したものを自由に並び替えれば、上記のような画面全体にウォーターマークが入った動画も作れます。
【番外編2】画像をウォーターマークとして使う方法
画像を使う場合は、最初に「インポート」を選択して画像を選択します。
あとは、テキストのときと同様に「ブレンドモード」で不透明度を調整して、画像を動画全体に適応したら完成です。
お好みで配置の変更を加えると動画がより見やすくなるでしょう。
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PCソフトでの入れ方
ここでは無料で使える動画編集ソフト『Filmora』を使った動画に透かしを入れる方法を紹介します。
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STEP1
動画素材を取り込む
最初にウォーターマークを設定したい動画素材を、編集ソフト内に取り込みます。「ここをクリックしてメディアをインポート」をクリックして、編集したい素材を読み込ませましょう。ファイルを開いている場合は、ドラッグ&ドロップで追加することも可能です。
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STEP2
トラックに動画を配置
次に、追加した動画素材を画面下部のトラックに移動します。こうすることで動画に文字を追加したり、エフェクトを追加したりできるようになります。
テキストを編集する場合は、画面右側のテキストボックスから自由に変更可能です。 -
STEP3
テキストの不透明度を調整
画面右側の「タイトル」タグを「ビデオ」タグに切り替えて、「ブレンドモード」を選択します。
テキストが作品よりも目立たないように、ほんのりとテキストが見える程度のブレンドを選択しましょう。この作品の場合は「オーバーレイ」を選択しています。
選択したテキストの色と背景の色の兼ね合いで、ベターなブレンドが作品ごとに異なる可能性があります。 -
STEP4
作品全体にウォーターマークを適応
追加したテキストを選択して、右端あたりにカーソルを合わせると、矢印のマークが変化します。この状態でテキストを右方向へとドラッグすると、作品全体にウォーターマークが設定できます。
【番外編1】ウォーターマークを弾幕のように設定する方法
ここでは画面いっぱいに大量のウォーターマークを設定する方法を紹介します。
まずはタイムライン上にある赤い縦をドラッグして、追加済みの素材の後ろへカーソルを持っていきます。
その状態でトラックにあるテキスト素材を選択。「Ctrl+C」で素材をコピーして「Ctrl+V」で貼り付けます。
既存素材の最後尾にテキストが追加されるので、ドラッグして動画トラックの上に配置していきましょう。画像のように全部の素材が縦積みになっていればOKです。
最後にプレビュー画面上のテキストをダブルクリックして任意の場所に配置したら完成です。
【番外編2】画像をウォーターマークとして使う方法
「メディアをインポート」から画像を追加して、トラックに配置します。このときに画像の再生時間が短い場合はドラッグ操作で画像と映像の長さを合わせてください。
画像が大きすぎた場合には、プレビュー画面から画像を選択して、四隅の丸をドラッグすると簡単にサイズ調整が行えます。
ウォーターマーク(透かし)を消すこと自体は違法じゃない
ウォーターマークは、基本的に作品の目立つ箇所に配置されていることが多く、消去したいと考える方も多いでしょう。結論からお伝えすると、ウォーターマークを消去するという行為自体は、現時点で違法になることはありません。
ただし、ウォーターマークを消去したうえで無断利用することは、著作権侵害にあたるため注意が必要です。ウォーターマークを消去したうえで作品を利用したい場合は、必ず事前に著作者の許可を得るか、利用規約をしっかりと確認しましょう。
ウォーターマークは動画編集アプリで作れる
動画編集アプリを使うことで、比較的簡単に独自のウォーターマークを設定できます。
動画編集アプリの中には、アプリ名の透かしが入るものもありますが、映像の一部にしか適応されません。
より安全性を高めるために、自作のウォーターマークを動画内に設定してみてはいかがでしょうか。
Pixocial Technology (Singapore) Pte. Ltd.
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